私たちなら大丈夫!【なずみのホラー便 第145弾】

なずみ智子

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私たちなら大丈夫!

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 私たち人間と吸血鬼たちの攻防は、長きに渡って続いていた。
 おぞましい吸血鬼たちは、ついに先日、町長さんの奥さんと二人の娘さんを攫い、自分たちのアジトへと監禁し、交換条件を突きつけてきた。
「妻子の命が惜しくば、私たちの同胞三人を直ちに解放せよ。期日は一週間後の満月の夜までだ」と。

 一週間後の満月の夜まで待ってはいられない。
 一刻も早く町長さんの奥さんと二人の娘さんを救い出さなければ!
 町の誰もがそう思っただろうし、私自身も怒りに震えずにはいられなかった。
 奥さんと二人の娘さんを絶対に救い出し、卑劣なる吸血鬼たちは皆殺しだ!
 町の皆の士気は高まりつつあった。
 しかし、問題は誰が吸血鬼たちのアジトに乗り込むかということにある。

 口で言うのは簡単だが、実際に行動するの難しい……というよりも、やはり怖い。
 誰一人として、立候補する者はいなかった。
 こうなったら、選抜にて吸血鬼たちのアジトに乗り込んでいくメンバーを決めるしかない。
 結果、そのメンバーの一人に私が選ばれてしまった。

 メンバーは私を入れて、たった三人だ。
 実のところ、選ばれてしまうのではないかという予感は薄々あったももの、まさか本当に選ばれてしまうとは……!
 でも、これは私に課せられた使命なのかもしれない。

 吸血鬼たちのアジトへと乗り込んでいく道程にて、私と同じくメンバーに選ばれたメロディはずっと震えながら泣きじゃくっていた。
「嫌だよう……怖いよう……嫌だよう……怖いようぅ……」
 もともと気の弱いメロディは、壊れたオルゴールみたいに延々と同じ言葉を繰り返していた。
 怖いのは私だって同じだ。
 昔から泣き虫のメロディに、私はうんざりせずにはいられない。

 こんなメロディとは対極的にというべきか、もう一人のゼルダはブツブツと文句を言い続けていた。
「……なんで私たちが……! おかしいわよ、こんなの……絶対におかしい……絶対に……!!」
 ゼルダはメロディとは正反対に、気が強くて物事をはっきり言う子だ。
 彼女の場合、はっきりと言い過ぎて、新たなトラブルを引き起こすこともままあったため、私は彼女が苦手だった。

 けれども、今の私たちは仲間だ。
 町長さんの奥さんと二人の娘さんを救い出せるのは、私たちしかいない。
 私たちなら大丈夫! 絶対に大丈夫!
 町長さんだって、「君たちしかできないことなんだ。どうか、妻と娘たちを必ず救い出してくれ」と私たちの頭を優しく撫でて言ってくれたのだ。


 ついに、私たちは吸血鬼たちのアジトの入り口へと辿り着いた。
 アジトの門番らしき二人の男性吸血鬼は、私たちの気配というか匂いを敏感に嗅ぎ取ったのか、後ずさり始めた。
 そのうえ、私たち三人を見て、「……え?」「嘘だろ?」と互いに顔を見合わせてもいた。

 鼻と口を抑えたまま、吸血鬼の一人が言う。
「もしかして、君たち三人だけでここに来たの? 今、ボスを呼んでくるから、ちょっとそこで待っていてね」と。
 吸血鬼のくせに、それはまるで近所のお兄さんみたいな優しい言い方だった。

 それから一分もしないうちに、医療用のサージカルマスクを着用した吸血鬼のボスとのその付き人らしき吸血鬼がやってきた。
 吸血鬼のシンボルとも言える鋭い牙がそのマスクの下に隠されているということは分かっているも、私たちの目の前にいるボスは背が高くて脚も長くて、何やら渋くてカッコいいオーラを全身より醸し出しているおじさんにしか見えなかった。
 さらに、ボスは門番吸血鬼たちに「ほら、お前たちも着けておけ」と個包装されたサージカルマスクを自ら手渡してもいた。


「お前たちだけで、ここに来たのか?」

 ボスからの問いに私たち三人は無言で頷く。
 
「お前たち、年は幾つだ?」

「た、たぶん、十二歳ぐらいだと思います……おそらく全員、同じぐらいかと……」

 私は震えながらも、何とか答えることができた。
 見た目はダンディーなおじさんとはいえ、やっぱり怖い。
 でも、私たちなら大丈夫。
 私たちは血を吸われて殺されることはない。絶対にない。
 なぜなら、私たちは……!

「血液型が■型の者をよこしてくるかもしれないとは想定していたが、まさか子どもとは。しかも、あろうことか全員、女とは……」

 私、メロディ、ゼルダの血液型は、皆、同じ■型だ。
 先日、生まれて初めての血液型検査で、それが判明した。
 血を啜る吸血鬼たちとと言えども、この町の吸血鬼たちはやや特殊であり、血液であれば何でも良いというわけではなかった。
 というよりも、苦手というか近づくことすら無理な血液型があるのだ。
 怪我をして出血などしていなくとも、それに(ちなみに私たちの誰一人として、初潮すら迎えていないが)脚の間から経血を流していなくとも、吸血鬼たちは■型の人間の肌の下に流れている血液の匂いを敏感に嗅ぎ取れるらしかった。
 鼻と口を抑えて後ずさられるのは、とても嫌な気分になるも、この体に流れる■型の血液こそが私たちの防御道具であり、まだ子どもで力もない私たちの唯一の攻撃道具でもあるのだから。
 
 マスク越しにボスがついた大きな溜息が聞こえた。

「お前たち、夜道は危ないから今夜はここの離れに泊めてやる。でも、明日の朝には速やかに帰れ。そして、町長に伝えろ。『私にとて慈悲があるのだから、お前たちにだって当然あるはずだ。私たちの同胞三人を解放しろ。そうすれば、妻と二人の娘は無傷のまま、すぐに帰してやる』と」

 そう言ったボスは、付き人の吸血鬼に「人数分の毛布と温かいミルクでも用意してやれ」と伝え、アジトの中に戻っていこうとした。

「……待ってください!」

 私は叫んでいた。
 私の中に眠っていた勇気は恐怖を突き破り、私を奮い立たせんとしていた。

「お願いします! 町長さんの奥さんと二人の娘さんを帰してください!」

「……なぜ、お前がそこまでするのだ? その身なりを見たところ、あいつの……町長の血縁者ってわけでもないだろうに」 

「ちょ、町長さんは私たちにこう言ってくれたんです! 『君たちしかできないことなんだ。どうか、妻と娘たちを必ず救い出してくれ』って。私たちの頭を優しく撫でてもくれました。だから、私は……私たちはこのまま帰るわけにはいきません!!」

 ”私たちは”とは言ったものの、メロディは「なんでここでそんな事言うのぉ……もう帰ろうよぉ……」とさらに泣きじゃくり、ゼルダは「バッカじゃないの。昔から思っていたんだけど、空気読みなさいよね」と吐き捨てていた。
 つまり、吸血鬼たちに立ち向かわんとしている私一人だけなのだ。

 私がザッと一歩を踏み出すと、ボスも付き人も二人の門番も後ずさった。
 吸血鬼のくせに、私が……私の体に流れている■型の血液が怖いのか。
 吸血鬼たちは私に近づけない。絶対に近づけない。
 なら、このまま町長さんの奥さんと二人の娘さんの場所にまで……案内してもらえば、全てが解決する。
 物心ついた時から町の鼻つまみ者であった私だけれども、町長さん含め町の皆から認められて、町の英雄として敬われ、崇められ……!

 眉間に皺を寄せたボスは、勇み始めた私を”待て”という風に手で制した。

「お前はおかしいとは思わないのか? お前が町長の立場に立ったとして、考えてみろ。自分の妻子が吸血鬼たちに攫われた……だが、交換条件として提示された条件を飲む気はない。それどころか、私たちが容易に近づけない血液型の人間をアジトへと派遣し、力づくで妻子を奪還せんと考えた。……だが、そのメンバーに普通、子どもを選ぶか? 少なくとも大人をよこすだろう。私は男が女より優れていると言うつもりもさらさらないが、こういった役割は古来より男が担うものだ。……それに、全体的な割合としては■型の人間は少ないだろうが、稀少というほどでもない。大人の男でも■型の人間はそこそこの数はいるだろうに、なぜよりにもよって女の子三人をよこす。そもそも、あの町長自身が■型の人間だ。それなら、あいつ自らがここに来るのが筋ってものだろう?」

 私は初めて町長さんの血液型を知った。
 町長さんは「君たちしかできないことなんだ」なんて言っていたけど、そうじゃなかった。
 そうじゃなかったんだ……。

 ゼルダが私の顔をチラリと見て、鼻で笑った。

「ほんと、あんたって相当にバカだし、短絡的でおめでたい頭しているわよね。ここまで噛み砕いて説明されないと、この状況のおかしさが分からないなんてさ。あの町長は自分の妻子を助ける気なんて、さらさらない。今の妻よりもっと若くて綺麗な次の女の”あて”があるって町中の噂だったもの。それに……親もいなければ自分の年齢すら正確に分からない、いっつも薄汚れた身なりで残飯を漁ってでしか生きていけない私たちは、町中から虫けらでも見るような目で見られていたでしょ。私たちは単にここに厄介払いされただけよ」

 そして、何か覚悟を決めたかのように大きく息を吐いたゼルダ。
 その横顔は一瞬、大人の女性のように私は見えた。
 彼女はボスに向かって告げた。

「同胞の三人は町長含んだ町の者たちの手によって、すでに殺されています。……しかも、殺した者たちの一人は『同胞三人じゃなくて、三匹の間違いだろ』などと言って笑っていました」

 囚われた吸血鬼たちは、殺されていた。
 だから、町長たちは解放しなかったんじゃなくて、できなかったんだ。
 ゼルダの言葉を聞いたメロディは、もうこの世の終わりとばかりに泣き叫んだ。

「な、な、なんで、言っちゃうのよぉ?! わ、私だってそのことは知ってたけど、わざわざ言わなくたっていいでしょぉぉぉ!」

 ……あれ? 知らなかったのって私だけ?

「し、しかも……三匹とかなんとか、余計なことまで言っちゃうのぉ?! ゼルダ、あんた死にたいのぉ!? ここで殺されたいのぉぉ?! きゅ、吸血鬼は■型の私たちには近づけない……でも、私たちに近づけなくとも、普通の人間と同じ方法で私たちを殺すことはできるんだからぁ! あんただって、弓矢とか銃とか火炎瓶とかの飛び道具は知ってるでしょおお!!!」

 メロディの壮大なる絶望の調べがこだまする。

 同胞の死を知らされた吸血鬼たち。
 お付きの者と門番二人は顔を引き攣らせているようであったが、ボスは「やはり……そうだったか」とただ一言、目を伏せて呟いた。
 同胞たちはもう生きてはいまい、とどこかで覚悟はしていたのだろう。
 
 ……となると、私たちはどうなる?
 メロディの言う通り、吸血鬼たちは私たちの血を吸わなくとも、私たちを殺そうと思えば殺せる。
 大人の男の吸血鬼が四人。
 同胞を殺された報復として、私たちは今、ここで……!!!

「さあ、どうか早く終わらせてください」

 静かなゼルダの声。

「ここに来るまで”なんて私たちが”って思っていた……でも、いいことなんて何一つなく、飢えと差別にまみれたこの人生からついに解放される時が来たのだと考えれば、それこそが私の短い人生における唯一の救いであり神の愛だわ」

 ゼルダの頬に涙が伝う。

「……わ、私まで巻き込まないでぇぇぇ!!!」

 メロディの大絶叫。

 吸血鬼のボスはお付きの吸血鬼に、小声で何やら命じた。
 私たちの命はもはやこれまで……だ。

 しかし、いったんアジトの中に戻り、また素早くここへと戻ってきたお付きの吸血鬼の手にあったのはどうやら飛び道具ではなかった。

 小さな箱。
 ボスはその箱の中身を私たちに見えるようにした。
 やや距離はあったも、金貨やら銀貨やらがぎっしりと詰まっているのが見えた。

「お前たち……ここから北の方角にまっすぐ進め。五つほど町を越えた、その先に◯◯◯という町がある。その町の一番大きな修道院に、私の姉がいる。名前はシスター・グレーシア。齢はもう八十近いが、姉は私と違って人間だ。……今から五十年前に吸血鬼に襲われ、吸血鬼にならざるを得なかった私の魂の救済を祈り続けてくれている……姉なら、お前たちのこともきっと助けてくれるはずだ。この金はお前たちが修道院に辿り着くまでの旅費であり食費だ。お前たちだって、汚れや垢を洗い落とし、服だって洗濯するなり新調するなりして身なりをそれなりに整えれば、子どもとはいえこれらの金を持っていても怪しまれないだろう」

 小箱の中できらめている金は現実のものとは思えず、私の目は今にも眩みそうだった。
 ボスはこうも続けた。

「心配せずとも町長の妻と二人の娘は無傷で帰してやる。ただ……私たちはいくら飢えていても、絶対に死なない程度の血を時折、失敬していた。同じ人間の血を連続して吸わないようにもしていた。それに、女子どもの血を吸ったことは一度もなかった。人間にとって私たちは少しばかり体の大きな害虫なのには違いないが、害虫なりに気を使ってはいたんだ。そんな私たちへの仕打ちに対して、このままにしておくつもりはない……あいつらとどのようにケリをつけるかまでは子どもは知らなくとも良い……早くここから去れ。人間なら……人間のままに人生を歩んでいけるなら、道はいくらでも開ける」

 ボスは地面に小箱を起き、お付きの者を従えてアジトの中に戻っていった。
 あとに残されたのは希望の詰まった小箱と二人の門番だけであった。
 
「……わああああああっ!!!」

 その場に崩れ落ちたゼルダが顔を覆って泣き出した。 
 命が助かったことに安堵して泣いているのではない。
 まさか、吸血鬼によって希望と救いを与えられるなんて、思ってもみなかったのだろう。
 メロディはなおも涙をボロボロ流しながら、「良かったねぇ、ゼルダ。『道はいくらでも開ける』って本当にその通りだよねぇ……」としゃくりあげるゼルダの背中をさすっていた。

 こうして、私たち三人は小箱を手に、吸血鬼たちのアジトをあとにした。
 私たちが門番に手を振ると、二人の門番も手を振り返してくれた。



 北の方角へとまっすぐ進んでいた私たち三人の耳に、しばらくして噂が届いてきた。
 あの町長さんの奥さんと二人の娘さんは、無事に帰されたらしい。
 けれども、吸血鬼たちは町の男たちに一斉攻撃を仕掛けてきた、と。
 ■型以外の男は限界状態ギリギリまで血を吸われ、なお、同胞の吸血鬼たちの殺害に積極的に関与したと思われる男たちは皆、命を奪われた、と。
 しかも、血を吸い尽くされて殺されたというわけではない。
 男たちの中には■型以外の者もいたとはいえ、同胞を殺した者たちの血を啜るなんて、我慢ならなかったのだろう。
 幾本もの弓矢で貫かれた、銃で蜂の巣にされた、あるいは焼け焦げた死体が後には残されていたらしい。
 吸血鬼たちはあらゆる飛び道具を駆使して、実行犯一味への復讐を遂げたのだ。

「この噂をお姉さんが……シスター・グレーシアが聞いたら、悲しむよね……」
 メロディがつらそうな声で呟いた。
 吸血鬼になった自分はもう天国には行けないとは分かっていても、弟の魂の救済を祈り続けてくれている姉の思いまでをも踏みにじったことにもなる。
 ゼルダはゼルダで複雑そうな顔をしたまま黙り込んでしまった。
 沈んだ空気を突き破るように、私は声をあげる。
「でも、私たちを助けてくれたんだよ! 早くシスター・グレーシアの元へと急ごう! 小箱のお金だって、もう半分ぐらい減っちゃったし……」


 こうして、私たち三人はさらに北の方角に、シスター・グレーシアの元へと急ぐことにした……はずだったのだが、今は私だけがシスター・グレーシアの元へと向かっている。

 いくらバカだと言われていた私とて、ゼルダとメロディを比較した時、どちらを先に黙らせれば良いのかぐらいの判断はできる。
 ゼルダが先でメロディは後。
 道中、私は隙を見てゼルダから小箱を奪い、崖から突き落とした。
 ゼルダの断末魔。恐怖と絶望の調べであり、彼女が奏でる最期の調べ。
 そして、私は目撃者となったメロディを捕まえて、押し倒し、頭を小箱で殴り続けた。
 小箱は当初ほどのお金の重みはなくなっていたが、その固さは健在で、しばらくするとメロディは動かなくなった。

 私はメロディの意外に重たい体を引きずり、ゼルダと同じ場所から崖の下へと落とした。
 鈍い音。
 きっと崖の下では、ともに■型のゼルダとメロディの血が赤い花を咲かせているだろう。
 
 私はメロディの血がついた小箱を胸にギュッと抱きしめた。
 やっと手に入れることができた。
 ゼルダとメロディのせいで、もう半分ぐらい減っちゃったけど、シスター・グレーシアの元に辿り着くまで、私一人でこのお金を好きに使うことができる。
 何を食べよう。どんな服を買おう。
 あの時、小箱の中できらめていたお金は現実のものとは思えず、私の目は今にも眩みそうだった。
 そして、吸血鬼のボスは「道はいくらでも開ける」と言っていたのは、その通りだと私も思う。
 でも、その開けた道を一人で歩むのと三人で歩むのは大違いだ。
 私の人生で永遠に手にするはずなどないに等しい大金が舞い込んだのだ。
 その旨味を一人でたっぷりと啜りたいと思った。
 ゼルダもメロディも、きっと私の気持ちを分かってくれるはずだ。
 それに、吸血鬼たちのアジトに向かう時、ブツブツ文句ばかりを言っていたゼルダよりも、泣きじゃくり続けていたメロディよりも、確固たる使命感を持って歩んでいた勇敢な私こそが、三人の中で一番生きるに値する人間のはずだ。
 神様だって、そこら辺のことはきちんと評価してくれるに違いない。
 
 ごめんね、ゼルダ、メロディ。
 でも、これから先、私はあなたたち二人の分までしっかりと生きていくから。
 私の体にはあなたたち二人と同じ■型の血が流れているし、同じ血液型のよしみとして、どうか二人ともずっと私を見守っていてね。

 …………うん、うん……そうだよね。これから先、私たちなら、ううん……きっと私なら大丈夫だよね!


(完)
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