ブッシュドノエル殺人事件【なずみのホラー便 第55弾】

なずみ智子

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ブッシュドノエル殺人事件(後編)

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 午後八時過ぎ。
 アパートの扉の前に、白くて四角い箱が置いてあるのを見た康子は、酸っぱい胃液が入り混じった重いため息をつかずにはいられなかった。 
 箱の中身は確認するまでもなくブッシュドノエル。そして、五回目のブッシュドノエル・アタックとなる今回は、お隣の奥さんからの初めての手紙付きであった。

『井地康子さんへ じっくりと味わって食べてください。あなたが消そうとしても絶対に消せない過去からの贈り物です』

 ああ、やっぱり”そういうこと”だったね。
 康子は自分の推測が間違っていなかったことを確信すると同時に、じゅわわっと頭に血が集まり始めていた。
 足元のブッシュドノエルを、靴が生臭いクリームでべっちょべちょになるのも構わず、ぐっちゃぐちゃに踏み潰してやりたい衝動に駆られた。

 だが、康子は深呼吸した。自らを落ち着かせるために。
 これはもう今すぐにでもお隣の奥さんと直接対決をした方がいいだろう。
 論より証拠だ。証拠を突き付けるのが一番だ。

 いったん自身の家の中へと入り”重い紙袋”を片手に提げて出てきた康子は、隣家のチャイムを鳴らした。
 できれば、お隣の旦那さんが在宅していてほしい。けれども、旦那さんまでもが奥さんと同じ思い込みをしている可能性もある。

 玄関から顔を出したのは、旦那さんだった。
 痩せているというよりも”痩せこけている”といった形容の方がよりしっくりとくる旦那さんに、康子は全て話した。
 康子の話を聞いた旦那さんは顔色を変え、削げた頬を震わせた。部屋の奥を振り返り、「おい、お前! ちょっと来い!」と声を張り上げた。

 ニタニタしながら出てきた奥さんは、康子を見て「あら、井地康子さんじゃないですか?」とけたたましい笑い声をあげた。

 康子は再び深呼吸した。
 顔は怒りで火照っていたが、少しでも心に風を通して、冷静に身の潔白を証明することができるように。
「……中でお話させていただけないでしょうか? 私が一九九九年に起こったブッシュドノエル殺人事件の犯人”井地康子”ではないことは証明できますので」

 通された居間のテーブルに、康子自身が紙袋に提げてきた証拠を提示する前に、お隣の奥さんがいち早く、背表紙に「No.3」と書かれている分厚いスクラップブックを広げた。

 ブッシュドノエル殺人事件の当時の報道記事。
 容疑者・井地康子(当時・二十六才)の顔写真ありの新聞記事だ。

「ほら、ちゃんと調べはついているんですよ。井地康子さん。”灯台下暗し”とはまさにこのことだわ。私が絶対に許せない者たちの一人がこの薄い壁の隣に住んでいたなんて」
 得意満面のお隣の奥さん。
 これでも白を切るつもり? と言わんばかりの笑み。

 康子は何も答えず、財布から運転免許証、そして紙袋からは中学校と高等学校の卒業アルバムを広げた。
 一生封印するつもりであった学生時代の暗黒写真を、爛々と目を光らせている彼女へとかざした。
「計算していただいたらすぐに分かると思いますが、ブッシュドノエル殺人事件が起こった当時、私はまだ高校一年生でした。さらにK県から遠く離れたA県に住んでいました。ですから、私はその新聞記事の井地康子ではありません」

 しばしの沈黙。
 同席している旦那さんが苛立たし気に薄くなりかけた髪の毛をかきむしる音が、やけに大きく感じられた。
 そして、今度はお隣の奥さんの顔が赤く火照り出した。
 カアッと火照り出したかと思えば、彼女は唾を飛ばさんばかりに喚き出した。

「だ、だって……あなたの名前は井地康子じゃないの!」
「あの……同姓同名なんて、この日本に何人もいると思うんですけど……」
「か、か、顔だって化粧だけじゃなくて整形でいくらでも変えることができるわ! あなた、わざとブスに整形しているんでしょ!」
「………………私が卒業アルバムまでもお見せしたように、私とこの井地康子は、そもそも年齢が十歳も違っていて……」
「あ、あ、あ、あなた老け過ぎなのよ! あなたがまだ三十代半ばだってことが私には信じられないわよ! 誰が見ても四十代半ばにしか見えないわよ!! あなた本当は四十代でしょ!!」

 容姿のことをあれこれ言われることには、この三十六年の人生で慣れたつもりであった康子だったが、傷つかずにはいられない。

「そ、そうよ! 分かったわ! この運転免許証も卒業アルバムも全て偽物でしょう! 罪なき子供を殺めた過去を全てなかったことにして、のうのうと娑婆へと溶け込むために、あなたが用意した小道具なのよ!」
「………………過去をなかったことにして娑婆へと溶け込むつもりなら、まずは名前を変えますよ」
「な、な、な、名前についてはあえて変えなかったんでしょ! 誰が何といおうと、あなたは”この”井地康子よ! 一九九×年の十二月、K県で何の罪もない子供に除草剤入りのブッシュドノエルを食べさせた毒殺女・井地康子なのよぉぉ!!!」
「あの、ですから、ちゃんと人の話を聞いてくださいよ! 話が全く進まないというより、もう支離滅裂じゃないですか!」
「あ、あ、あ、あなたが殺害した子供は、私にとっては他人の子供よ! でも、私はちゃんと覚えているわよ! 二十年近くたった今もね! あなたが落とした郵便物にあった”井地康子”って名前を見て、私はすぐにこの事件を思い出したわ! 私のように事件を覚えている者がいる限り、事件は終わったりなんかしないわよ! 元受刑者になったからって、あなたの罪は消えないわよ! 忘れさせやしないわよ! 私がブッシュドノエルに込めた被害者の無念と怨念をじっくりと味わうがいいわ!!!」

「いい加減にしろ!!!」
 ついに旦那さんが怒鳴った。
 痩せこけた体から発せられてはいたも、その声量はやはり男性のものであった。
「お前だって、もう頭ではちゃんと分かっているだろう? お隣さんはこの新聞記事の女じゃないと! 最近、険しい顔で台所に立っていると思ったら、お隣さんにこんな嫌がらせをしていたとは……きちんと謝罪しろ! 頭を下げて謝るんだ!」

「嫌よ! 謝らない! 私は悪くないもの! 何の罪もない子供を毒殺した井地康子が全て悪いのよ! 井地康子が今回のことの始まりよ! それに”この女”の紛らわしい名前と老け顔がいけないのよォォ!!」 
 お隣の奥さんは、子供のように泣き叫びながら家を飛び出していった。

「本当に申し訳ありませんでした」
 康子へと土下座するお隣の旦那さん。
 薄くなった頭頂部と骨ばった肩、そして生活感に溢れきったごちゃごちゃとした居間という背景が相乗効果により、その謝罪姿を一層悲哀に満ちたものにしていた。

「…………奥さんを探しに行かなくていいんですか? もう外も暗いですし」
「おそらく、あと一時間もすれば戻ってきますよ。それに……あいつみたいなおばさんを襲う物好きな男はいないでしょう」

 性犯罪に年齢や容姿は関係ない、と康子は思っている。
 だが、いかにもな喪女の自分がそれを口にしたなら自意識過剰だと思われると、康子はこんなことの後であっても口にすることはできなかった。

「あいつは……家内はなんというか……例えば鍵を拾ったとしますよね。で、鍵が合いそうな扉の鍵穴に鍵を差し込んでみて、鍵が入らなくても、そのまま鍵を強引に突っ込み続けようとするようなところがあるんです。今回のことも”名前”という鍵を拾った時、きちんと確かめることもせずに、鍵穴に突っ込み続けていたんです。件の事件に関係している”ブッチュドノエル”とかいうケーキの小道具で扉を叩きながらね」
 ブッチュドノエルではなく、ブッシュドノエルなんですけど。
 それに、合わない鍵を突っ込み続ける側もイライラしてくるが、その差し込まれた側の鍵穴や扉だって傷つき、ストレスがたまるのだ。

「……きちんと分かっていただけたなら、それで構いません。実害と言えば、ブッシュドノエルを押し付けられることだけでしたから……」
 実を言うと、康子が被った実害はブッシュドノエルを押し付けられることだけではなかった。ごく普通の人にしか見えなかったお隣の奥さんの狂気をこの目で見せられたことによって味わった恐怖ならびに、康子がこれから死ぬまで付き合っていかなければならない容姿に対する侮辱。

 けれども仮に、お隣の奥さんが康子の社会的生命を抹殺することを最優先とするタイプだったら、全くの無実の康子が被ることになった被害は、この程度では済まなかっただろう。
 近所に中傷ビラをばらまく、は序の口。
 康子の勤務先だって突き止められ……ネットに精通している者なら、間違いなくネットに”燃料”を投下するはずだ。その燃料に顔も名前も知らぬ人々――実際の康子のことなど何も知らぬ人々――までもが火を継ぎ足し続け、瞬く間に大炎上の事態となる。
 いつ鎮火するともしれぬその業火で炙られることになった康子は、もう二度と家の外に出ることができないほどのダメージを受けて潰されていたかもしれない。
 ブッシュドノエル・アタックで済んだのは、不幸中の幸いであったとも言える。

「あの、実は……押し付けられたブッシュドノエルも食べることができずに捨ててしまいましたから」
「……やっぱり食べることができる代物じゃなかったんですね。あいつ、食器洗いが壊滅的に下手で……前に使った食材の匂いが食器に残っていたり、ゆすぎが十分でなかったりするもので……おかげで私もこんなに痩せてしまいまして……」

 それを聞いた康子の喉の奥に、ジワッと酸っぱいものが溢れてきた。

 テーブルの上で開かれたままのスクラップブックへと手を伸ばした旦那さんが、ゆっくりとページを捲っていく。
 いわゆるマイナーなブッシュドノエル殺人事件に関する新聞記事だけでは、これほどの分厚さにはならない。それに、スクラップブックの背表紙に確か「No.3」とあった。ということは、少なくとも「No.1」と「No.2」もあるはずだ。
 「殺害」「遺体発見」「逮捕」「火事」「虐待」「事故」といった白抜きの見出しが康子の目に飛び込んでくる。
 いったい、何の事件を――いや、どれほどの事件や事故を、お隣の奥さんはスクラップブックに集め続けていたというのか? 
 
「今さら言い訳にしかならないですがね。二十五年前……私たち夫婦の間にも子供がいたんです。でも、子供は乳幼児突然死症候群ってやつで、生まれて数か月でこの世を去りまして……私も仕事に行けなくなるぐらい落ち込みましたが、あいつの悲しみはことさらに深かった。それからのあいつは……子供が被害者となった殺人事件や事故の新聞記事をかき集めるようになったんです」

 旦那さんの瞳には、涙が光り始めていた。

「どんな小さな事件や事故であっても……いえ、事件や事故も被害者や遺族たちにとっては大きいも小さいもありませんね。その悲しみも無念も、一生背負い続けて生きていくのですから。私たち夫婦が、先にあの世へと逝ってしまった子供のことを毎日考えているように……家内はよく言っていました。『子供が親より先に死ぬことなんてあってはならないわ。だから、私はこれから何十年も生きることができた子供の命を断ち切った加害者たちを許せない。許してはいけないの。覚えていなきゃいけないの』と……その思いにはきっと……なすすべもなく死神に子供を連れ去られてしまった自分自身に対しての憎しみもあるのでしょう……」




「……というわけだったんですよ」
 会社の昼休み。
 康子は、越光さんに一連の顛末を話した。
 昼食のインスタントラーメンを素早く啜り終えた康子は、個包装されたバームクーヘンを口に運ぶ。
 この”有名洋菓子店の”バームクーヘンは、お隣の旦那さんからのお詫びの品物だ。なぜ、よりにもよって、また木に関連する名前のお菓子を選んだのかは不明であるも、それを受け取った康子は越光さんにもおすそ分けした。

「お隣さん、引っ越してくれてよかったじゃない」
「ええ、そうですね。もともとそんなに親しいわけじゃなかったですけど、今まで通りというわけにはいかないですし。それに一応は被害者の私が引っ越すのは何か違いますし」

 引っ越しの日、お隣の旦那さんは傍らに奥さんを伴って、挨拶に来た。奥さんは渋々といった感じではあったものの、康子に頭を下げて謝罪はしてくれた。

「誤解は晴れたとはいえ、毒殺犯に間違われたなんて、相当に気分悪いですよ。それに……これから先も、犯罪者と”同姓同名”ってだけで、あの奥さんみたいに私を毒殺犯認定して攻撃してくる人が再び現れるかもしれないですし」
「…………そうよね。それに、その元・お隣の奥さんだって、転居先であなたにしたようなことを他の人に繰り返すかもしれないわ」

 越光さんがフーッと息を吐いた。
「私、思うんだけど……あなたの元・お隣のご夫婦の子供が死神の鎌の餌食となっていなかったとしても……そんな奥さんに育てられていたなら、絶対に騒音とかで近所に大迷惑をかける悪ガキに育っていたと思うわ」

「いや、さすがにそこまでは……」
 バームクーヘンのかけらが康子の喉に詰まりそうになった。
 たった数か月でこの世を去ってしまった罪なき子供を単なる想像だけで悪く言うのは気が引ける。というよりも、越光さんに対しての強烈な違和感が……

「でも、ほんと騒音って迷惑なのよね。”うるさくてうるさくてうるさくて”。肉体も精神もどんどん削られていって判断力や倫理観ですら、おかしくさせるほどにねえ。狂気の扉の鍵を開かせるわよ。”満期出所した”ブッシュドノエル殺人事件の元受刑者の女だって、そりゃあ悪いことしたのは事実よ。無関係の子供をうっかり殺してしまったのも事実よ。でも、もう終わったことだし、”彼女”だって犯行に至るまでには、それ相応の……」
 越光さんは続ける。饒舌に続ける。
 康子の心の内になど気づくことなどなく……

 越光さんは、康子より十歳年上だ。
 よって、現在四十六才。二十年前は二十六才。
 そして、自分たち二人の単なる共通点の一つとしか数えていなかったが越光さんの下の名前は康子と同じだ。越光康子。
 しかし、越光さんに越光康子でなかった時期があったかもしれない。
 それに、康子と同じくあまり自炊をしないらしい越光さんであるが、以前は自炊もお菓子作りもしていたと。ただ、”ブランクがあった”から、積極的にキッチンに立つことから遠ざかっていると。その”ブランク”というのは、まさか……

 けれども、今、康子の眼前にいる越光さんに、お隣の奥さんに見せられたスクラップブックの”井地康子”の顔写真の面影はない。
 いや、それは当たり前だ。
 二十年近い時が経過すれば、人の容姿は変わる。変わらぬ容姿を保っている、もしくはより一層進化していくのは、お金にも時間にも余裕のある一部の美魔女だけだ。

「……どうしたの? 井地さん、私の顔に何かついてる?」
「い、いい、いいえ」
 康子は慌てて首を横に振る。
 越光さんが、”あの”井地康子であるわけがない。もし、自身が井地康子元受刑者ならばこんなに平然としていたり、ブッシュドノエル殺人事件の”ところどころ間違っていた情報”を自分に伝えるはずがない。
 そう、間違った情報を……

 いや、もしかして、わざと間違えたのでは?
 自分が当事者――事件の渦中にいた犯人――ではなく、事件を外野から見ていた者としてアピールするために。
 世間にほぼ忘れ去られているブッシュドノエル殺人事件の元受刑者の女が”満期出所していることまで知っている”越光さんは、本当はブッシュドノエルがドイツではなくフランスのお菓子だということも理解していて……それなのに、自分はお菓子作りにさほど詳しくないふりをしていたのでは?

 康子の指先がじわりじわりと徐々に冷たくなっていく。
 越光さんがふと、康子が傍らに置いていた文庫本に目を止めた。
「あら、その本って結構面白いのよね。私も前に一度読んだことあるわ」

 康子が前に購入したも、飼い猫の名前が「嫁」だったという冒頭収録作品のオチのアホらしさに読み進めるのを中断していた短編小説集。お金を出して購入した以上は全部目を通してから、と康子は再びページを捲ることにしたのだ。

「や、やっぱり、面白いんですか? この本、最初の話がイマイチすぎて……」
「そりゃあ、短編集だもの。面白い話もあれば、面白くない話だってあるって考えなきゃ」

 そう言った越光さんはお箸を置く。
「井地さん……私はね、人生って長編の物語なんかじゃなくて、その本みたいな短編集だと思っているの」
「……短編集……ですか?」
「そうよ。短編集と言っても、それぞれの短編の軸となる主人公は変わらないけどね。ほら、置かれた環境やその当時の心境で、自分でも信じられない行動に出てしまう時って誰にでもあるでしょう? だから、そんな時のことを描いた短編は他の収録作品とは、明らかに違った味わいとなって”完結”してしまうものなのよ」

 康子は頷いた。
 何も言わず、頷くことしかできなかった。

 ブッシュドノエル殺人事件の元受刑者・井地康子は、”越光さんの言う通り”、置かれた環境やその当時の心境で、自分でも信じられない行動に出てしまったのだろう。遺族は今もなお苦しみ続けているに違いないが、元受刑者・井地康子はとうに刑期を終え、社会復帰している。
 そう、きっと”どこか”で……

 康子はもう何も考えないことにした。
 甘くて美味しいはずなのに、なぜかごわつき始めた苦々しいバームクーヘンを、ただただ口の中で噛み砕き続けた。


(了)


 作中の「ブッシュドノエル殺人事件」は、架空の事件です。実際の個人、団体等とは一切関係ありません。

 なお、本作は三十六枚の「ルノルマン・カード」より五枚のカードを引き、それら五枚のカードが持つ意味やカードからのインスピレーションを元にして書いたものです。
 本作を書くにあたって引き当てた五枚のカードは、「5 樹」「10 鎌」「13 子ども」「27 手紙」「33 鍵」でした。

<参考文献>(敬称略)
『秘密のルノルマン・オラクル』鏡リュウジ(著)、遠藤拓人(イラスト)出版社:夜間飛行
『ザ・ルノルマンカード』香(著)出版社:説話社
『ラーニング・ルノルマン』マーカス・カッツ (著)、タリ・グッドウィン (著)、伊泉 龍一 (翻訳)、七海 くらら (翻訳) 田中 美和子 (翻訳)出版社:株式会社フォーテュナ
『ルノルマン・カードの世界』桜野カレン (著)、 伊泉龍一 (著)、 熊谷健 (イラスト) 出版社;駒草出版
『ルノルマン・ピケ ― 未来を描くグランタブロー』小宮ベーカー純子 (著)、Aya (イラスト) 出版社:ナチュラルスピリット 
『マドモアゼル ルノルマン リブリ シークレット』サトノセーラ(著) 発行人:サトノセーラ 発行所:ラジエル
『マドモアゼル ルノルマン ヒストリア』サトノセーラ(著) 発行人
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