正夢が見れるなら高次元世界でも無双できる?

エポレジ

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第3章 王座争奪戦

39話 チーム結成

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 待ち合わせの場所である、西地区3号館212号室の扉の前に到着。
 一息して、扉を開く。

 ガラガラ

 窓の外から日差しが差し込んでいる。
 その窓を開け、外を眺めている少女がいた。
 吹き抜ける風にセミロングの黒髪をなびかせながら、その少女はこちらを振り向いた。

「その制服は低学年やね。27番の方たちで間違いないと?」

 白いベースに青いラインの制服が、高学年のAクラスということを示している。

「はい。1年Cクラスの九重糸と申します。よろしくお願いします」

「2年Aクラスの二宮菊音です」

「糸くんに菊音ちゃんね。6年Aクラスの七道小雲や、よろしくな」

 透き通った声で挨拶してくれた。

 ガラガラ

「ハロー!!」

 短い金髪をしたモリモリの男が入って来た。

「ミーもtwenty seven! 5年Cクラスの【ジョナルド・シックス】デース! ジョニーと呼んでくだサーイ! ヨロピク!」

 両手をあげ、歪みねぇ力こぶを見せている。

「な、ナイストゥミーチュー…」

 小雲先輩は苦笑いしながら手を振って返答する。

 ガラガラ

「……ここ、チーム27の教室であってる?」

 白いベースに黄色いラインの入った不愛想な生徒が入って来た。

「イエーース!!」

 ジョニー先輩は元気よくそれに応答する。

「……4年Bクラス、【五条ごじょう とおる】」

「ミーは5年Cクラスのジョナルドデース! ジョニーと呼んでくだサーイ!」

 ジョニー先輩はブンブンと五条先輩の手を握って振っている。

「透くん、よろしくな」

 小雲先輩の挨拶に対しても不愛想にしている五条先輩。

 ガラガラ

「す、すみません! 迷ってしまって、遅くなりました。3年Cクラスの三橋みつはし みおと言います。よろしくお願いします」

「あっ、三橋さん!」

「えっ、あっ! 九重くんも27番なの!? 知り合いがいて良かったぁ」

 三橋さんは、赤砂寮の歓迎会でお話した方だ。

「よろしく。私は七道や。澪ちゃんって呼んでいい?」

「え、あっ、はいっ! お願いします」

 自己紹介も交え、雑談で盛り上がっていた時、最後の一人が入って来た。

 ガラガラ

「お、全員揃っているな。優秀優秀!」

 その人が先生のように教卓に上がったため、俺達はみんな席についた。

「俺がこのチームの監督となった、7年Bクラスの【一ノ瀬いちのせ 大地だいち】だ。早速だが、このしおりを受け取ってくれ。トーナメント表をはじめ、どこのチームに誰が行ったのか、能力検査の結果はどうだったのか、それらすべてがこのしおりに載っている」

 このしおりは監督となる7年生に配られていたようで、一ノ瀬先輩はそれを人数分印刷してきてくれたようだ。

 そこには、トーナメント表と、1~64まである全てのチームの詳細、さらには能力者ランキングが書かれていた。

 〈チーム27〉
 7年Bクラス:一ノ瀬 大地(圏外)
 6年Aクラス:七道 小雲(7位)
 5年Cクラス:ジョナルド・シックス(圏外)
 4年Bクラス:五条 透(圏外)
 3年Cクラス:三橋 澪(圏外)
 2年Aクラス:二宮 菊音(42位)
 1年Cクラス:九重 糸(圏外)

 〈能力者ランキング〉
 ※これらは、[能力の大きさ]×[マナの量]×[王座戦での有効度]で評価されたptに基づき決定されている。複数の次元を認識できる場合、ptは平均化される。
 順位(チーム番号)学年クラス:名前[pt]【能力の次元】
 1位(4)  6-A:時谷 未来 [99 pt]【時間/逆時間】
 2位(48)6-A:千陽 朝日 [97 pt]【エネルギー】
 3位(不) 6-A:空原 幻  [96 pt]【空間/逆空間】
 4位(39)6-A:弥生 心乃 [92 pt]【生命】
 5位(7)  1-A:松蔭 雪夜 [86 pt]【闇】
 6位(61)1-A:フィアス  [80 pt]【空間/逆空間/時間/逆時間/エネルギー/生命/闇】
 =======[80 pt]超能力の境界=======
 7位(27)6-A:七道 小雲 [71 pt]【時間】
 8位……
 ……
 29位(27)2-A:二宮 菊音 [37 pt]【逆空間】
 ……
 37位(57)1-A:成瀬 信長 [24 pt]【エネルギー】
 ……
 ……
 46位……
 =======[10 pt]能力者の境界=======
 圏外 その他大勢


「すごい! 小雲先輩、ランキング一桁だ!」

「能力者はこの学校に46人しかいない。その能力者がこのチームには2人もいるんだ。ポテンシャルは十分、優勝も狙えるはずだ!」

「優勝……ということは、超能力者のいるチームに勝つってことですよね」

 小雲先輩は一瞬雰囲気が変わり、真面目に言及した。

「もちろんだ。俺は去年まで、黄金世代の超能力者相手に何度も悔しい思いをさせられてきた。今年こそは必ず、あいつらを負かしたい。でも、それには選手である皆の力が必要だ」

「オーケー!! ミーに任せてくだサーイ!!」

 ジョニーは歪みねぇ力こぶを見せている。小雲先輩の目もやる気に溢れていて、菊音さんも微笑んで一ノ瀬先輩に同意している。

 しかし、残りの二人は少し違った。
 三橋さんは不安そうにしており、五条先輩はダルそうにしている。

「ワンディングは能力者であれば能力勝負になるが、ほとんどの生徒は無能力者だから実質体力勝負になる。なので、まずは基礎体力を身につけようと思う」

「「はい」」

「練習の日程だが、俺は毎日でも歓迎だ。とはいえ、各自部活動やバイトなどの兼ね合いもあるだろうし、強制はしない。あくまで自由参加という認識でいい。平日は夕方17時から、休日は午後1時から、北区域の第4運動場でどうだろう。南区域からは少し遠いが、あそこは人が少なくて特訓には打って付けの場所なんだ」

 休日も!? なんて思ったが、自由参加だし、誰も意義を唱えなかった。
 練習日程と場所が決まったので、最初のミーティングはこれで解散となった。



「ふふ、なんか楽しくなってきたわね。糸くん、練習どうする?」

 中央地区へ戻るまで、菊音さんと二人でミーティングを振り返っていた。

「うーん。異探サークルのある火曜日と木曜日はいけませんし、毎日はちょっとしんどいかもしれません、はは」

「体力作りって言っていたけど、結構ハードなことするのかしら。とりあえず、初回は様子を見に行ってみましょう」

「そうですね」

 さあ、俺達の新しい挑戦の始まりだ。
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