40 / 67
第3章 王座争奪戦
40話 特訓開始
しおりを挟む
「今日はここまでだ。また明日も遅刻するなよ」
午後の授業が終わり、担任の鬼島が教室を出て行く。
「は~、やっと終わったでやんす」
「そういえば尻口くんと幸坂くんは王座戦のチームどうだった?」
「おいらのチーム、全員無能力者で、ゴリゴリの男ばっかりだったでやんす」
尻口くんは肩を落とす。
ガラガラ!!!
「尻口ィ!! 今から特訓すんぞォ!!!」
突然、ゴリゴリの男達が入って来た。
「ひいいいい!!!!! 嫌でやんすぅぅ!!」
「俺達無能力者は努力と根性でなんとかするしかねえだろがァァ!! はよこい!!」
「せめて女の子と練習したいでやんす!! 帰って寝たいでやんす!!」
えっほっ、えっほっ、バタン!!
抵抗もむなしく、尻口くんは先輩方のゴチゴチの肩に抱えられて連れ去られていった。
「恐ろしいねぇ。ボクのチームはおとなしそうな人達だから良かったぁ」
ガラガラ
「…………」
今度はおとなしそうな人達が教室に入って来た。
「あれ? ボクのチームメイトさん達だぁ」
「…………幸坂……練習…………」
「えっ、えっ!?!? 離してぇ!! 嫌だぁぁぁ!! 糸くん助けてぇぇぇ!!!」
ズルズルズル……バタン
幸坂くんも連れて行かれてしまった。
見かけによらず、やる気に満ち溢れた人達だったようだ。
「二人とも連れて行かれちゃったし、俺も練習に行こうかな」
俺は体操服に着替え、約束の第四運動場へ向かった。
◇◇◇
夕方17時。
北区域、第四運動場。
この運動場は確かに人が少なく、すぐにチームを見つけることができた。
「お、九重。来てくれたか」
「はい! お疲れ様です」
来ていたのは、体操服姿の一ノ瀬先輩、小雲先輩、菊音さんの3人。
「よし、時間になったし始めるとしよう。まずは準備体操から」
一ノ瀬先輩は、前で屈伸や震脚、アキレス腱などの体制を取り、掛け声をかけてくれる。
1、2、3、4という掛け声に対して、俺達は5、6、7、8と返す。
続いて小雲先輩と菊音さん、一ノ瀬先輩と俺がペアになり、入念に柔軟を行う。
「よーし、準備体操終わり。これから練習に入る前に必ず今の一連の流れをするように。今日の練習は、基礎体力作りだ。まずは軽くグラウンドを5周してもらおう!」
「さ、5周!?」
そこそこ広いグラウンドを見渡す。
「ああ。大丈夫、今日は自分のペースでゆっくり走り切ればそれでいい。それじゃ、スタート!」
爽やか運動部の一ノ瀬先輩が先陣を切って走っていく。
本来、一ノ瀬先輩は監督であり選手ではないのだから走る必要はないのだが、運動部ではない俺達のお手本になるために走ってくれる。
最初はみんな一ノ瀬先輩について行っていたが、次第に隊列は長くなっていき、気が付くと1周、2週と差が広がっていった。
一ノ瀬先輩が圧倒的な速さでまずゴール。
「はあ……はあ……」
次に同じペースで走っていた小雲先輩と俺が一緒にゴールして、ペタンと地面に膝突く。
そして最後に菊音さんがゴール。
しばらく息の上がっている俺達の間に会話はなかった。
「みんなナイスランだ。ほら」
一ノ瀬先輩はゴールした後に児童販売機でスポーツドリンクを買ってくれていて、全員に配ってくれた。
「あ……ありがとうございます……」
「想像以上にしんどいもんやな……」
「はは、毎日走っていれば自然と息も上がらなくなるさ」
ま、毎日こんなに走るの!? って思ったのはきっと俺だけじゃない。
「よし、休憩したし、次はスピードを上げるためにダッシュだ!」
「また走るんですか!?」
「ああ。一瞬の隙をついて相手のバッジを破壊するワンディングという競技には、足の速さが重要だ。20 mのダッシュを往復10本! いくぞ!」
俺と菊音さんは白目を剥き、沈黙した。
「菊音ちゃん、糸くん。頑張るばい!」
汗だくの小雲先輩が励ましてくれる。
「「は、はい!」」
地獄のダッシュが始まった。
「はい!」
パン!!
一ノ瀬先輩の手を叩く合図と共に、一人ずつ20 mをダッシュする。
「はいっ!!」
パン!!
「はいっ!!」
パン!!
「ラストォ!! 九重!!」
パン!!
「うおおおおおおおおお!!!!」
タッタッタッタッ!!!
なんとか小雲先輩と俺は走りぬいた。
菊音さんは8本目でリタイアした。
「ゼーー、ゼーーーー」
「ヒューー、ヒューーーー」
一ノ瀬先輩以外は地面に倒れ込む。
「よく走りぬいたな!! 二宮もナイスファイトだ!!」
俺達よりも速いスピードでダッシュしていた一ノ瀬先輩はケロっとしている。
運動部ってマジですごいな……。
「よし、今日のトレーニングはここまでだ。みんなこっちに座ってくれ」
運動場の端っこで、三角座りで円を囲む。
「ここからは方針についてのミーティングだ。トレーニングも大切だが、王座争奪戦はチームの戦だから作戦も大事だ。まずはトーナメント表を見てくれ」
俺達はしおりのトーナメント表を確認する。
「俺達は27だから、17~32までのチームからなるBブロック。なんと、このブロックには超能力者がいない。つまり、一番ランキングの高い能力者はうちの七道だ」
時谷未来と雪夜がAブロック。
心乃さんと朝日さんがCブロック。
フィアスがDブロック。
空原幻は不出場だ。
確かに、超能力者はBブロックにいない。
「だが、油断はできない。Bブロックに6位以内の能力者はいないが、7位の七道の他に8位、11位、13位といったハイレベルの能力者が集まっている。しかも、チーム19には8位と11位と40位の3人の能力者がいる。決勝に行くためには、このチームに勝たなくてはならない」
「メンバー編成と作戦が鍵を握りそうですね」
「ああ。俺は相手の能力者たちについて分析を行い、練習でお前たちの適正を判断し、作戦と編成を考える。お前たちは今は体力と敏速性を身につけてくれ。では、今日は以上だ! お疲れ様!」
「「お疲れ様でした!」」
◇◇◇
練習を行っていた第四運動場は、北区域の一番北の奥にある。
地図としては、北から 第四運動場→セトル・ブラッディレッド(高学年のCクラス寮)→食事街→セトル・イエローレモンシフォン(高学年のBクラス寮)→セトル・ブルーオーシャン(高学年のAクラス寮)→チューベローズ校舎→青月館(低学年のAクラス寮)→黄泉荘(低学年のBクラス寮)→食事街→赤砂寮(低学年のCクラス寮) となっている。
小雲先輩と菊音さんと俺は体がヘトヘトで、ノロノロと寮に向かって帰っていた。すると、セトル・イエローレモンシフォンを過ぎたあたりで小雲先輩が声をかけてくれた。
「菊音ちゃん、糸くん、大丈夫? 二人ともここから結構距離あるんやろ」
「はい。俺はなんとか……」
菊音さんはゆらゆらと揺れている。
「き、菊音さん、魂が! 魂が出てます!」
「えっ! あ、ごめんなさい。なんでしょうか」
「ふふ。ちょっと二人とも休憩していきよ。温泉、行こ?」
「お、温泉!?」
「うん。セトル・ブルーオーシャンの温泉、えげつなく広いんよ。ここに住んでる住人と一緒やったらタダやし、どう?」
「良いんですか! 是非入りたいです!」
セトル・ブルーオーシャンにお邪魔することになった。
午後の授業が終わり、担任の鬼島が教室を出て行く。
「は~、やっと終わったでやんす」
「そういえば尻口くんと幸坂くんは王座戦のチームどうだった?」
「おいらのチーム、全員無能力者で、ゴリゴリの男ばっかりだったでやんす」
尻口くんは肩を落とす。
ガラガラ!!!
「尻口ィ!! 今から特訓すんぞォ!!!」
突然、ゴリゴリの男達が入って来た。
「ひいいいい!!!!! 嫌でやんすぅぅ!!」
「俺達無能力者は努力と根性でなんとかするしかねえだろがァァ!! はよこい!!」
「せめて女の子と練習したいでやんす!! 帰って寝たいでやんす!!」
えっほっ、えっほっ、バタン!!
抵抗もむなしく、尻口くんは先輩方のゴチゴチの肩に抱えられて連れ去られていった。
「恐ろしいねぇ。ボクのチームはおとなしそうな人達だから良かったぁ」
ガラガラ
「…………」
今度はおとなしそうな人達が教室に入って来た。
「あれ? ボクのチームメイトさん達だぁ」
「…………幸坂……練習…………」
「えっ、えっ!?!? 離してぇ!! 嫌だぁぁぁ!! 糸くん助けてぇぇぇ!!!」
ズルズルズル……バタン
幸坂くんも連れて行かれてしまった。
見かけによらず、やる気に満ち溢れた人達だったようだ。
「二人とも連れて行かれちゃったし、俺も練習に行こうかな」
俺は体操服に着替え、約束の第四運動場へ向かった。
◇◇◇
夕方17時。
北区域、第四運動場。
この運動場は確かに人が少なく、すぐにチームを見つけることができた。
「お、九重。来てくれたか」
「はい! お疲れ様です」
来ていたのは、体操服姿の一ノ瀬先輩、小雲先輩、菊音さんの3人。
「よし、時間になったし始めるとしよう。まずは準備体操から」
一ノ瀬先輩は、前で屈伸や震脚、アキレス腱などの体制を取り、掛け声をかけてくれる。
1、2、3、4という掛け声に対して、俺達は5、6、7、8と返す。
続いて小雲先輩と菊音さん、一ノ瀬先輩と俺がペアになり、入念に柔軟を行う。
「よーし、準備体操終わり。これから練習に入る前に必ず今の一連の流れをするように。今日の練習は、基礎体力作りだ。まずは軽くグラウンドを5周してもらおう!」
「さ、5周!?」
そこそこ広いグラウンドを見渡す。
「ああ。大丈夫、今日は自分のペースでゆっくり走り切ればそれでいい。それじゃ、スタート!」
爽やか運動部の一ノ瀬先輩が先陣を切って走っていく。
本来、一ノ瀬先輩は監督であり選手ではないのだから走る必要はないのだが、運動部ではない俺達のお手本になるために走ってくれる。
最初はみんな一ノ瀬先輩について行っていたが、次第に隊列は長くなっていき、気が付くと1周、2週と差が広がっていった。
一ノ瀬先輩が圧倒的な速さでまずゴール。
「はあ……はあ……」
次に同じペースで走っていた小雲先輩と俺が一緒にゴールして、ペタンと地面に膝突く。
そして最後に菊音さんがゴール。
しばらく息の上がっている俺達の間に会話はなかった。
「みんなナイスランだ。ほら」
一ノ瀬先輩はゴールした後に児童販売機でスポーツドリンクを買ってくれていて、全員に配ってくれた。
「あ……ありがとうございます……」
「想像以上にしんどいもんやな……」
「はは、毎日走っていれば自然と息も上がらなくなるさ」
ま、毎日こんなに走るの!? って思ったのはきっと俺だけじゃない。
「よし、休憩したし、次はスピードを上げるためにダッシュだ!」
「また走るんですか!?」
「ああ。一瞬の隙をついて相手のバッジを破壊するワンディングという競技には、足の速さが重要だ。20 mのダッシュを往復10本! いくぞ!」
俺と菊音さんは白目を剥き、沈黙した。
「菊音ちゃん、糸くん。頑張るばい!」
汗だくの小雲先輩が励ましてくれる。
「「は、はい!」」
地獄のダッシュが始まった。
「はい!」
パン!!
一ノ瀬先輩の手を叩く合図と共に、一人ずつ20 mをダッシュする。
「はいっ!!」
パン!!
「はいっ!!」
パン!!
「ラストォ!! 九重!!」
パン!!
「うおおおおおおおおお!!!!」
タッタッタッタッ!!!
なんとか小雲先輩と俺は走りぬいた。
菊音さんは8本目でリタイアした。
「ゼーー、ゼーーーー」
「ヒューー、ヒューーーー」
一ノ瀬先輩以外は地面に倒れ込む。
「よく走りぬいたな!! 二宮もナイスファイトだ!!」
俺達よりも速いスピードでダッシュしていた一ノ瀬先輩はケロっとしている。
運動部ってマジですごいな……。
「よし、今日のトレーニングはここまでだ。みんなこっちに座ってくれ」
運動場の端っこで、三角座りで円を囲む。
「ここからは方針についてのミーティングだ。トレーニングも大切だが、王座争奪戦はチームの戦だから作戦も大事だ。まずはトーナメント表を見てくれ」
俺達はしおりのトーナメント表を確認する。
「俺達は27だから、17~32までのチームからなるBブロック。なんと、このブロックには超能力者がいない。つまり、一番ランキングの高い能力者はうちの七道だ」
時谷未来と雪夜がAブロック。
心乃さんと朝日さんがCブロック。
フィアスがDブロック。
空原幻は不出場だ。
確かに、超能力者はBブロックにいない。
「だが、油断はできない。Bブロックに6位以内の能力者はいないが、7位の七道の他に8位、11位、13位といったハイレベルの能力者が集まっている。しかも、チーム19には8位と11位と40位の3人の能力者がいる。決勝に行くためには、このチームに勝たなくてはならない」
「メンバー編成と作戦が鍵を握りそうですね」
「ああ。俺は相手の能力者たちについて分析を行い、練習でお前たちの適正を判断し、作戦と編成を考える。お前たちは今は体力と敏速性を身につけてくれ。では、今日は以上だ! お疲れ様!」
「「お疲れ様でした!」」
◇◇◇
練習を行っていた第四運動場は、北区域の一番北の奥にある。
地図としては、北から 第四運動場→セトル・ブラッディレッド(高学年のCクラス寮)→食事街→セトル・イエローレモンシフォン(高学年のBクラス寮)→セトル・ブルーオーシャン(高学年のAクラス寮)→チューベローズ校舎→青月館(低学年のAクラス寮)→黄泉荘(低学年のBクラス寮)→食事街→赤砂寮(低学年のCクラス寮) となっている。
小雲先輩と菊音さんと俺は体がヘトヘトで、ノロノロと寮に向かって帰っていた。すると、セトル・イエローレモンシフォンを過ぎたあたりで小雲先輩が声をかけてくれた。
「菊音ちゃん、糸くん、大丈夫? 二人ともここから結構距離あるんやろ」
「はい。俺はなんとか……」
菊音さんはゆらゆらと揺れている。
「き、菊音さん、魂が! 魂が出てます!」
「えっ! あ、ごめんなさい。なんでしょうか」
「ふふ。ちょっと二人とも休憩していきよ。温泉、行こ?」
「お、温泉!?」
「うん。セトル・ブルーオーシャンの温泉、えげつなく広いんよ。ここに住んでる住人と一緒やったらタダやし、どう?」
「良いんですか! 是非入りたいです!」
セトル・ブルーオーシャンにお邪魔することになった。
0
あなたにおすすめの小説
SSSレア・スライムに転生した魚屋さん ~戦うつもりはないけど、どんどん強くなる~
草笛あたる(乱暴)
ファンタジー
転生したらスライムの突然変異だった。
レアらしくて、成長が異常に早いよ。
せっかくだから、自分の特技を活かして、日本の魚屋技術を異世界に広めたいな。
出刃包丁がない世界だったので、スライムの体内で作ったら、名刀に仕上がっちゃった。
バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します
namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。
マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。
その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。
「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。
しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。
「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」
公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。
前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。
これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。
異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが
初
ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。
【完結】うさぎ転生 〜女子高生の私、交通事故で死んだと思ったら、気づけば現代ダンジョンの最弱モンスターに!?最強目指して生き延びる〜
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
女子高生の篠崎カレンは、交通事故に遭って命を落とした……はずが、目覚めるとそこはモンスターあふれる現代ダンジョン。しかも身体はウサギになっていた!
HPはわずか5、攻撃力もゼロに等しい「最弱モンスター」扱いの白うさぎ。それでもスライムやコボルトにおびえながら、なんとか生き延びる日々。唯一の救いは、ダンジョン特有の“スキル”を磨けば強くなれるということ。
跳躍蹴りでスライムを倒し、小動物の悲鳴でコボルトを怯ませ、少しずつ経験値を積んでいくうちに、カレンは手応えを感じ始める。
「このままじゃ終わらない。私、もっと強くなっていつか……」
最弱からの“首刈りウサギ”進化を目指して、ウサギの身体で奮闘するカレン。彼女はこの危険だらけのダンジョンで、生き延びるだけでなく“人間へ戻る術(すべ)”を探し当てられるのか? それとも新たなモンスターとしての道を歩むのか?最弱うさぎの成り上がりサバイバルが、いま幕を開ける!
【完結】異世界で魔道具チートでのんびり商売生活
シマセイ
ファンタジー
大学生・誠也は工事現場の穴に落ちて異世界へ。 物体に魔力を付与できるチートスキルを見つけ、 能力を隠しつつ魔道具を作って商業ギルドで商売開始。 のんびりスローライフを目指す毎日が幕を開ける!
異世界転移物語
月夜
ファンタジー
このところ、日本各地で謎の地震が頻発していた。そんなある日、都内の大学に通う僕(田所健太)は、地震が起こったときのために、部屋で非常持出袋を整理していた。すると、突然、めまいに襲われ、次に気づいたときは、深い森の中に迷い込んでいたのだ……
水神飛鳥の異世界茶会記 ~戦闘力ゼロの茶道家が、神業の【陶芸】と至高の【和菓子】で、野蛮な異世界を「癒やし」で侵略するようです~
月神世一
ファンタジー
「剣を下ろし、靴を脱いでください。……茶が入りましたよ」
猫を助けて死んだ茶道家・水神飛鳥(23歳)。
彼が転生したのは、魔法と闘気が支配する弱肉強食のファンタジー世界だった。
チート能力? 攻撃魔法?
いいえ、彼が手にしたのは「茶道具一式」と「陶芸セット」が出せるスキルだけ。
「私がすべき事は、戦うことではありません。一服の茶を出し、心を整えることです」
ゴブリン相手に正座で茶を勧め、
戦場のど真ん中に「結界(茶室)」を展開して空気を変え、
牢屋にぶち込まれれば、そこを「隠れ家カフェ」にリフォームして看守を餌付けする。
そんな彼の振る舞う、異世界には存在しない「極上の甘味(カステラ・羊羹)」と、魔法よりも美しい「茶器」に、武闘派の獣人女王も、強欲な大商人も、次第に心を(胃袋を)掴まれていき……?
「野暮な振る舞いは許しません」
これは、ブレない茶道家が、殺伐とした異世界を「おもてなし」で平和に変えていく、一期一会の物語。
転生の水神様ーー使える魔法は水属性のみだが最強ですーー
芍薬甘草湯
ファンタジー
水道局職員が異世界に転生、水神様の加護を受けて活躍する異世界転生テンプレ的なストーリーです。
42歳のパッとしない水道局職員が死亡したのち水神様から加護を約束される。
下級貴族の三男ネロ=ヴァッサーに転生し12歳の祝福の儀で水神様に再会する。
約束通り祝福をもらったが使えるのは水属性魔法のみ。
それでもネロは水魔法を工夫しながら活躍していく。
一話当たりは短いです。
通勤通学の合間などにどうぞ。
あまり深く考えずに、気楽に読んでいただければ幸いです。
完結しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる