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第3章 王座争奪戦
64話 白い流星
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『中堅戦が終わり、今のポイントはこのようになっています!!』
【決勝】
(赤)チーム4 :3 pt
(白)チーム27:6 pt
(青)チーム48:2 pt
(黄)チーム61:1 pt
『これを見る限り、白チームの独走体制だ! 白チームは大将戦で1人でも2位以上を獲れば優勝できると言えるでしょう!』
『逆に白チーム以外は1位を取るだけでは足りず、条件が厳しいというわけじゃのう』
『最終決戦、白チームが逃げ切るか、はたまた大逆転勝利は起こるのか!! さあ、大将戦の投票も締め切られました。オッズをご覧ください』
【決勝・大将戦、個人オッズ(単勝)】
時谷 未来(チーム4(赤)/6年/1位) :2.2
御節 陳子(チーム4(赤)/2年/ランキング圏外) :284.2
七道 小雲(チーム27(白)/6年/7位) :12.6
九重 糸 (チーム27(白)/1年/ランキング圏外):128.6
千陽 朝日(チーム48(青)/6年/2位) :3.4
大牧 小筆(チーム48(青)/3年/ランキング圏外):281.2
フィアス (チーム61(黄)/1年/6位) :7.5
味 伊井根(チーム61(黄)/3年/ランキング圏外):235.1
『改めて凄いメンバーですね。見ての通り、どのチームからもランキング一桁の能力者が出場しています』
『決勝戦の大将戦にふさわしいメンバーじゃ』
「泣いても笑ってもこれが最後だ。九重、七道! 後はお前たち二人に任せた! 思いっきり行ってこい!」
「「はい!」」
「糸くん。頑張って!」
「頑張ってくだサーイ!!」
みんなから応援の言葉を受け取る。
そして、五条先輩が歩み寄って来た。
「……九重、終わる前に言っておく。あの日お前が俺の部屋に来てくれなかったら、俺は燻ってたあの頃のままだった」
「五条先輩……」
「これが俺達がチームとして戦う最後の時間だ。だから、悔いのないように戦ってこい! たとえ負けたとしても、俺はお前とチームになれて良かった!」
三橋さんも重ねるように声をかけてくれた。
「私もだよ。何もできない私が、こんなに頑張れたのは九重くん達のお陰。一緒に特訓できて、とっても楽しかった! だから、最後は糸くんが納得のいく試合をしてきて!」
やばい。泣きそう。
「糸くん。行くばい」
小雲先輩が手を差し伸べる。
「……はい!」
そうだ、泣いても笑ってもこれで終わりなんだ。チームのみんなと特訓をして、色んな体験をしたあの日々が、この試合で終わりを迎えるんだ。
どういう結果になったとしても、きっといつか振り返った時に良い思い出だったと言えるように、最後まで戦い抜こう!
『皆様、お待たせしました。選手の準備が整ったようです。それでは運命の大将戦、スタートです!!』
ビーーーーーーー!!!!!
ワァァァァァァァァァッ!!!!!!
『フィールドはオーロラが降る北欧の街! 虹色の空に星が輝く、美しい最終ステージだ!』
ドォォォォォォォォォォォン!!!!!
「!? なんだ、近くから閃光のような光と、凄い音が鳴ったぞ! これってまさか……!」
『フィールドに爆音が鳴り響く! Cブロック準決勝と同様に、千陽選手が繰り出したものだ!』
『繰り出したエネルギーの反射を感じて、千陽選手は相手の居場所を全て把握したようじゃのう』
『さあ、その千陽選手は走り出している! その先にいたのは、現在首位の白チーム、九重選手!』
ザザッ!!!
「朝日さん……!」
「糸くん、すまないね。たまたま僕から一番近かったのが君なんだ」
朝日さんは俺のバッジをめがけてレーザー光線を繰り出した。
ドドーーーーーーーーーン!!!!!
『ああっと、九重選手、早くも脱落か!? 煙が晴れてきました……っと、なんとそこにはフィアス選手の姿が!! いつの間にそこにいたんだ!?』
『こりゃたまげた、今のは【空間の次元】と【逆空間の次元】を同時に利用した瞬間移動じゃ! これは、かつて空原が使用していた、空間を伸び縮みさせて移動する技じゃ! さらにその後に千陽の【エネルギーの次元】の光線を【エネルギーの次元】で迎え撃って弾き返したぞい! なんて子じゃ!!』
「フィアスちゃん、ようやく本気を見せてくれたね……」
「糸、逃げて」
フィアスは左手を広げて俺を庇い、右手で杖を構えている。
「で、でも……!」
ドドーーーーーーーーーン!!!!!
間髪入れずに朝日さんは攻撃してきて、それをフィアスが【エネルギーの次元】で弾く。
「逃げて!!」
「う、うん……!」
『なんと、明らかに黄チームのフィアス選手は白チームの九重選手を守ったぞ! これはどういう作戦なんだ!?』
『分からんが、手強い超能力者を先に始末する作戦かもしれんのう』
「一度、君とはゆっくり話たかったんだ」
「よく見たら、あの時糸を助けてくれた人じゃない。でも今は敵なんだね、残念」
シュドォォォォン!!!!!!!
今度はフィアスが朝日さんに向けてレーザー光線を発する。
しかし、朝日さんは容易くそれをブロックする。
「これほどの威力のレーザー光線も放てるなんて……すごいよ、フィアスちゃん。……君は一体、何者なんだい」
「さあね」
朝日さんはルビーのように、フィアスはダイヤモンドのように透き通ったマナを放ち、それぞれ赤いオーラと白いオーラで煌めいていた。
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォォォォォォォン!!!!
『フィアス選手は激しい千陽選手の猛攻を【時間の次元】で未来を見て予測し、【空間の次元】で空間転移を繰り返して避け、【エネルギーの次元】エネルギー砲を打ち返す!!』
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォォォォォォォン!!!!
シュンッ!!! シュンッ!!!!
「……まったく、なんて子だ」
次の瞬間、フィアスは【闇の次元】と【生命の次元】で朝日さんの精神を侵食した。そして、朝日さんの目の前に瞬間移動し、一気に間合いに入った。
朝日さんは一瞬大技を繰り出そうとしたが、それはしなかった。
パリンッ!!!!
『な……なんとなんと、青チーム千陽選手、脱落です!!』
ワァァァァァァァァァァッ!!!!!
場内にはどよめきと大歓声が鳴り響いている。
『千陽選手は最後、何かを仕掛けてきそうでしたが気のせいでしょうか?』
『おそらく準決勝の弥生選手との戦いで、そこまでのマナが残っていなかったんじゃのう。……じゃが、フィアス選手……こりゃバケモンじゃ……』
『さあ、千陽選手を倒したフィアス選手の進撃は続いているぞ!』
シュンッ!!!
パリン!!! パリン!!!
『無双だ! 無敵だ! 全ての次元を通じて相手の居場所を正確に把握し、空間を転移することで次々と撃破していく! 青チーム大牧選手、赤チーム御節選手、脱落です!』
フィアスはオーロラの星空を自由自在に駆けていく。しかし、徐々にフィアスのマナは削られていき、髪の色が黒くなってきていた。
そして、別の場所では――
カツ……カツ……
「……なんや、わざわざそっちから来てくれたんか。これで探す手間が省けたわ……時谷……!」
「……」
因縁の対決が始まろうとしていた。
【決勝】
(赤)チーム4 :3 pt
(白)チーム27:6 pt
(青)チーム48:2 pt
(黄)チーム61:1 pt
『これを見る限り、白チームの独走体制だ! 白チームは大将戦で1人でも2位以上を獲れば優勝できると言えるでしょう!』
『逆に白チーム以外は1位を取るだけでは足りず、条件が厳しいというわけじゃのう』
『最終決戦、白チームが逃げ切るか、はたまた大逆転勝利は起こるのか!! さあ、大将戦の投票も締め切られました。オッズをご覧ください』
【決勝・大将戦、個人オッズ(単勝)】
時谷 未来(チーム4(赤)/6年/1位) :2.2
御節 陳子(チーム4(赤)/2年/ランキング圏外) :284.2
七道 小雲(チーム27(白)/6年/7位) :12.6
九重 糸 (チーム27(白)/1年/ランキング圏外):128.6
千陽 朝日(チーム48(青)/6年/2位) :3.4
大牧 小筆(チーム48(青)/3年/ランキング圏外):281.2
フィアス (チーム61(黄)/1年/6位) :7.5
味 伊井根(チーム61(黄)/3年/ランキング圏外):235.1
『改めて凄いメンバーですね。見ての通り、どのチームからもランキング一桁の能力者が出場しています』
『決勝戦の大将戦にふさわしいメンバーじゃ』
「泣いても笑ってもこれが最後だ。九重、七道! 後はお前たち二人に任せた! 思いっきり行ってこい!」
「「はい!」」
「糸くん。頑張って!」
「頑張ってくだサーイ!!」
みんなから応援の言葉を受け取る。
そして、五条先輩が歩み寄って来た。
「……九重、終わる前に言っておく。あの日お前が俺の部屋に来てくれなかったら、俺は燻ってたあの頃のままだった」
「五条先輩……」
「これが俺達がチームとして戦う最後の時間だ。だから、悔いのないように戦ってこい! たとえ負けたとしても、俺はお前とチームになれて良かった!」
三橋さんも重ねるように声をかけてくれた。
「私もだよ。何もできない私が、こんなに頑張れたのは九重くん達のお陰。一緒に特訓できて、とっても楽しかった! だから、最後は糸くんが納得のいく試合をしてきて!」
やばい。泣きそう。
「糸くん。行くばい」
小雲先輩が手を差し伸べる。
「……はい!」
そうだ、泣いても笑ってもこれで終わりなんだ。チームのみんなと特訓をして、色んな体験をしたあの日々が、この試合で終わりを迎えるんだ。
どういう結果になったとしても、きっといつか振り返った時に良い思い出だったと言えるように、最後まで戦い抜こう!
『皆様、お待たせしました。選手の準備が整ったようです。それでは運命の大将戦、スタートです!!』
ビーーーーーーー!!!!!
ワァァァァァァァァァッ!!!!!!
『フィールドはオーロラが降る北欧の街! 虹色の空に星が輝く、美しい最終ステージだ!』
ドォォォォォォォォォォォン!!!!!
「!? なんだ、近くから閃光のような光と、凄い音が鳴ったぞ! これってまさか……!」
『フィールドに爆音が鳴り響く! Cブロック準決勝と同様に、千陽選手が繰り出したものだ!』
『繰り出したエネルギーの反射を感じて、千陽選手は相手の居場所を全て把握したようじゃのう』
『さあ、その千陽選手は走り出している! その先にいたのは、現在首位の白チーム、九重選手!』
ザザッ!!!
「朝日さん……!」
「糸くん、すまないね。たまたま僕から一番近かったのが君なんだ」
朝日さんは俺のバッジをめがけてレーザー光線を繰り出した。
ドドーーーーーーーーーン!!!!!
『ああっと、九重選手、早くも脱落か!? 煙が晴れてきました……っと、なんとそこにはフィアス選手の姿が!! いつの間にそこにいたんだ!?』
『こりゃたまげた、今のは【空間の次元】と【逆空間の次元】を同時に利用した瞬間移動じゃ! これは、かつて空原が使用していた、空間を伸び縮みさせて移動する技じゃ! さらにその後に千陽の【エネルギーの次元】の光線を【エネルギーの次元】で迎え撃って弾き返したぞい! なんて子じゃ!!』
「フィアスちゃん、ようやく本気を見せてくれたね……」
「糸、逃げて」
フィアスは左手を広げて俺を庇い、右手で杖を構えている。
「で、でも……!」
ドドーーーーーーーーーン!!!!!
間髪入れずに朝日さんは攻撃してきて、それをフィアスが【エネルギーの次元】で弾く。
「逃げて!!」
「う、うん……!」
『なんと、明らかに黄チームのフィアス選手は白チームの九重選手を守ったぞ! これはどういう作戦なんだ!?』
『分からんが、手強い超能力者を先に始末する作戦かもしれんのう』
「一度、君とはゆっくり話たかったんだ」
「よく見たら、あの時糸を助けてくれた人じゃない。でも今は敵なんだね、残念」
シュドォォォォン!!!!!!!
今度はフィアスが朝日さんに向けてレーザー光線を発する。
しかし、朝日さんは容易くそれをブロックする。
「これほどの威力のレーザー光線も放てるなんて……すごいよ、フィアスちゃん。……君は一体、何者なんだい」
「さあね」
朝日さんはルビーのように、フィアスはダイヤモンドのように透き通ったマナを放ち、それぞれ赤いオーラと白いオーラで煌めいていた。
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォォォォォォォン!!!!
『フィアス選手は激しい千陽選手の猛攻を【時間の次元】で未来を見て予測し、【空間の次元】で空間転移を繰り返して避け、【エネルギーの次元】エネルギー砲を打ち返す!!』
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォン!!!!!!!
シュドォォォォォォォォォォン!!!!
シュンッ!!! シュンッ!!!!
「……まったく、なんて子だ」
次の瞬間、フィアスは【闇の次元】と【生命の次元】で朝日さんの精神を侵食した。そして、朝日さんの目の前に瞬間移動し、一気に間合いに入った。
朝日さんは一瞬大技を繰り出そうとしたが、それはしなかった。
パリンッ!!!!
『な……なんとなんと、青チーム千陽選手、脱落です!!』
ワァァァァァァァァァァッ!!!!!
場内にはどよめきと大歓声が鳴り響いている。
『千陽選手は最後、何かを仕掛けてきそうでしたが気のせいでしょうか?』
『おそらく準決勝の弥生選手との戦いで、そこまでのマナが残っていなかったんじゃのう。……じゃが、フィアス選手……こりゃバケモンじゃ……』
『さあ、千陽選手を倒したフィアス選手の進撃は続いているぞ!』
シュンッ!!!
パリン!!! パリン!!!
『無双だ! 無敵だ! 全ての次元を通じて相手の居場所を正確に把握し、空間を転移することで次々と撃破していく! 青チーム大牧選手、赤チーム御節選手、脱落です!』
フィアスはオーロラの星空を自由自在に駆けていく。しかし、徐々にフィアスのマナは削られていき、髪の色が黒くなってきていた。
そして、別の場所では――
カツ……カツ……
「……なんや、わざわざそっちから来てくれたんか。これで探す手間が省けたわ……時谷……!」
「……」
因縁の対決が始まろうとしていた。
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