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シーズン1
第三十一話
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「来てませんが?」
凡子は振り返りざまにそう言ってすぐ、なぜ、蓮水がそんな疑問を抱いたのか気づいた。
至近距離に立つ蓮水を見上げた。視線が冷たい。とにかく、香水について説明しようと考えた。
ただ、『泉堂の使っている香水が五十嵐室長に似合いそうだから、どこで購入できるかを訊いてまで手に入れた』とは、言えない。
凡子は、何かを言おうと口を開けたまま、固まっていた。
昨夜は、『明日には水樹恋様に会える』と思い、寝る前に香水の匂いをかぎながら、五十嵐室長の名シーンを思い浮かべて過ごした。朝、シャワーで身を清めてから準備をしたので、凡子自身には香りが残っていなかった。
ドアノブを握りしめたまま、凡子は必死で言葉を探していた。
「わかってます。匂いですよね……なんといいますか、良い香りだなと思って香水を買いました」
「泉堂を良い香りだと感じて、わざわざ限定の香水を入手したというわけか」
「ちがいます」と、否定したものの何も間違っていない。
「良い香りなのは泉堂さんではなくて、香水です」
苦し紛れにそう続けた。
蓮水が「無理に言い訳しなくていい。契約期間に泉堂と噂になるのは極力避けてもらいたいが、基本的に、サポートさえしてもらえば問題ない」と言った。
淡々とした口調なので、怒ってはいないようだ。しかし、誤解されたままなのは困る。サポートをするのに、蓮水と円滑なコミュニケーションが取れるように最善を尽くさなければ。
「あの……笑わないでくださいね」と、凡子は前置きした。
「君が、泉堂に思いを寄せていることを笑ったりしない。俺が強引に婚姻してもらったのだから、必要なら、泉堂には俺から経緯を説明する」
完全に、凡子が泉堂に片思いをしていると誤解されている。
いくら蓮水がWEB作家だとしても、凡子がわざわざ泉堂の使っている香水を買う理由を、ほかには思いつかなかったのだろう。
「誤解されたくないんです。私がこんなことを言うのはおこがましいですが、泉堂さんは全く好みじゃありません。なんだか軽いですし……その軽いところが話しやすくて良い点でもありますが、とにかく、泉堂さんに対しては恋愛感情はもちろん憧れも抱いてません」
凡子は必死で訴えた。蓮水が戸惑った表情をしている。構わずに続ける。
「香水を買ったのは、別に泉堂さんが使っているからじゃなくて、五十嵐室長に似合いそうな香りだと思ったからなんです」
「君の言う五十嵐室長とは、小説の登場人物の……だな?」
蓮水がわざわざ確認してきた。自分の作り出した登場人物を、そこまで具体的にイメージされて困惑しているのだろう。
「おかしいと思われるのわかっていたから、言えなかったんです。この香水は私にとって推しのイメージグッズで……、恋様が、五十嵐室長使用の香水を指定してくれれば、そちらに買い換えます」
凡子は必死になりすぎて、泣きそうになっていた。
「本当に悪かったと思っているから……」
「恋様は、何も悪くありません!」
「わかった。俺は悪くないから、泣かないでくれ」
凡子も泣きたくはなかったが、目を閉じると涙がこぼれそうだった。見開いて、瞬きもせずに耐える。だんだん、眼球が痛くなってきた。
蓮水を見上げていたおかげで、顔は、涙がこぼれにくい角度だった。ただ、油断をすると溢れてしまいそうだ。そのせいで凡子は顔を下げられず、蓮水の顔を凝視する形になっていた。蓮水からは、ずっと、少し呆れ気味の表情で見られている。
「目が充血している。瞬きをした方がいいんじゃないか?」
とうとう、蓮水に指摘された。
確かに限界を感じていた。凡子は涙が眼球の裏側にいくようにと、顔をさらに上に向け、「失礼します」と言って目をつぶった。
凡子は、痛みが落ち着くまで、目を閉じたままじっとしていた。
蓮水のため息が顔の少し上から聞こえてきた。
「無防備というか、無自覚もここまでくるとなんと言ったらいいか」
凡子は、はたと気づいた。
蓮水を部屋の前にずっと立たせていている状態だ。慌てて目を開けると、蓮水がクスッと笑った。さっきは必死で意識していなかったが、結構顔が近くにある。慌てて俯いた。
「恋様を、こんなところにいつまでも立たせてしまい、申し訳ございません」
凡子は、ドアを全開にした。
「どうぞお入りください」
凡子は変な物を出していないか、一応部屋の中に視線を走らせながら中に入った。もともとあまり物がないので大丈夫そうだった。
背後で「本当に通じないとは……」と、蓮水が呟くのが聞こえた。
凡子は何か失礼があったのかと思い、立ち止まった。振り返り、「私が至らないばかりに、何かご不満がおありなんですね」と訊ねた。
蓮水は「いや」と、顔を左右に動かした。
「ただ、なみこは、キスもまだなんだなと思っただけだ」
「ひへぁ、な、なぜ、わかっ……」
凡子は慌てて、自分の口を塞いだ。
「シンプルな良い部屋だな」
蓮水は狼狽えている凡子を気にもせずに、部屋の感想を述べた。
「本棚を見せてもらっていいかな?」
凡子は、頷いた。本棚に並んでいるのは、ほとんどが文学作品だ。同人誌の類いは、両親に見られないよう箱に入れてしまってある。
「意外だな。文学好きなのに、俺の小説のファンだとは」
蓮水の発言に、凡子は納得がいかなかった。
「『五十嵐室長はテクニシャン』はコミカルには描かれていますが、最大の魅力は、五十嵐室長の抱える葛藤や訪問した街の情景描写が、美しい文章で綴られているところです。文学好きの私が夢中になるのに矛盾はないと思います」と、反論した。
蓮水が「ありがとう」と、照れ笑いを浮かべた。
凡子はその顔を見た途端、胸がしめつけられた。
――普段クールな人の照れ笑いの破壊力……心臓がもたない……。でも、見ていたい……。
「なみこ……」
蓮水から名前を呼ばれ、凡子は「はい」と返事をした。
「俺は、君にまったくその気がないのを理解しているが、そういう表情をされると大概の男は『俺に気がある』と、勘違いをする」
「そうなんですか?」
「さっきの『キス待ち顔』もそうだが」
――キ、キス待ち顔……さっきの? もしかして……、顔を上に向けて、目を閉じた…… た、確かに、キスを待っているような……
「ち、ち、ちがいます。待ってません」
「待っていなかったのは、わかってる」
蓮水の言葉に、ひとまず、安心した。
「とにかくなみこは、男に対してその気がなさすぎるせいで、無自覚に男を誘う素振りをしているんじゃないか?」
凡子は男性を誘ったりしていないと思い、顔を何度も左右にふった。
「泉堂といて、何かさっきと似たようなことはなかったか?」
「絶対、ありません」
「無自覚だから、なみこにはわかっていないだけかもしれないな……」
泉堂に見蕩れてしまったこともある。それでも、大丈夫だと思える。
「泉堂さんから、蓮水さんに対する態度と自分に対する態度が違い過ぎるって言われたので、本当に大丈夫だと思います」
「ランチに行った日のことか?」
蓮水が、首を傾げた。
「そういえば、あの日も少し、挙動不審だったな」
あの日のことを思い浮かべたらしい。
「蓮水さんがあんな間近にいたら、挙動不審にもなります!」
「まだ、水樹恋だと知らなかっただろう?」
――蓮水さんこそ、無自覚にキラキラを振りまいている!
凡子は、半ば投げやりに「蓮水さんは、恋様じゃなかったとしても、元々三次元での『推し』だったんです」と、言い放った。
凡子は振り返りざまにそう言ってすぐ、なぜ、蓮水がそんな疑問を抱いたのか気づいた。
至近距離に立つ蓮水を見上げた。視線が冷たい。とにかく、香水について説明しようと考えた。
ただ、『泉堂の使っている香水が五十嵐室長に似合いそうだから、どこで購入できるかを訊いてまで手に入れた』とは、言えない。
凡子は、何かを言おうと口を開けたまま、固まっていた。
昨夜は、『明日には水樹恋様に会える』と思い、寝る前に香水の匂いをかぎながら、五十嵐室長の名シーンを思い浮かべて過ごした。朝、シャワーで身を清めてから準備をしたので、凡子自身には香りが残っていなかった。
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「わかってます。匂いですよね……なんといいますか、良い香りだなと思って香水を買いました」
「泉堂を良い香りだと感じて、わざわざ限定の香水を入手したというわけか」
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「良い香りなのは泉堂さんではなくて、香水です」
苦し紛れにそう続けた。
蓮水が「無理に言い訳しなくていい。契約期間に泉堂と噂になるのは極力避けてもらいたいが、基本的に、サポートさえしてもらえば問題ない」と言った。
淡々とした口調なので、怒ってはいないようだ。しかし、誤解されたままなのは困る。サポートをするのに、蓮水と円滑なコミュニケーションが取れるように最善を尽くさなければ。
「あの……笑わないでくださいね」と、凡子は前置きした。
「君が、泉堂に思いを寄せていることを笑ったりしない。俺が強引に婚姻してもらったのだから、必要なら、泉堂には俺から経緯を説明する」
完全に、凡子が泉堂に片思いをしていると誤解されている。
いくら蓮水がWEB作家だとしても、凡子がわざわざ泉堂の使っている香水を買う理由を、ほかには思いつかなかったのだろう。
「誤解されたくないんです。私がこんなことを言うのはおこがましいですが、泉堂さんは全く好みじゃありません。なんだか軽いですし……その軽いところが話しやすくて良い点でもありますが、とにかく、泉堂さんに対しては恋愛感情はもちろん憧れも抱いてません」
凡子は必死で訴えた。蓮水が戸惑った表情をしている。構わずに続ける。
「香水を買ったのは、別に泉堂さんが使っているからじゃなくて、五十嵐室長に似合いそうな香りだと思ったからなんです」
「君の言う五十嵐室長とは、小説の登場人物の……だな?」
蓮水がわざわざ確認してきた。自分の作り出した登場人物を、そこまで具体的にイメージされて困惑しているのだろう。
「おかしいと思われるのわかっていたから、言えなかったんです。この香水は私にとって推しのイメージグッズで……、恋様が、五十嵐室長使用の香水を指定してくれれば、そちらに買い換えます」
凡子は必死になりすぎて、泣きそうになっていた。
「本当に悪かったと思っているから……」
「恋様は、何も悪くありません!」
「わかった。俺は悪くないから、泣かないでくれ」
凡子も泣きたくはなかったが、目を閉じると涙がこぼれそうだった。見開いて、瞬きもせずに耐える。だんだん、眼球が痛くなってきた。
蓮水を見上げていたおかげで、顔は、涙がこぼれにくい角度だった。ただ、油断をすると溢れてしまいそうだ。そのせいで凡子は顔を下げられず、蓮水の顔を凝視する形になっていた。蓮水からは、ずっと、少し呆れ気味の表情で見られている。
「目が充血している。瞬きをした方がいいんじゃないか?」
とうとう、蓮水に指摘された。
確かに限界を感じていた。凡子は涙が眼球の裏側にいくようにと、顔をさらに上に向け、「失礼します」と言って目をつぶった。
凡子は、痛みが落ち着くまで、目を閉じたままじっとしていた。
蓮水のため息が顔の少し上から聞こえてきた。
「無防備というか、無自覚もここまでくるとなんと言ったらいいか」
凡子は、はたと気づいた。
蓮水を部屋の前にずっと立たせていている状態だ。慌てて目を開けると、蓮水がクスッと笑った。さっきは必死で意識していなかったが、結構顔が近くにある。慌てて俯いた。
「恋様を、こんなところにいつまでも立たせてしまい、申し訳ございません」
凡子は、ドアを全開にした。
「どうぞお入りください」
凡子は変な物を出していないか、一応部屋の中に視線を走らせながら中に入った。もともとあまり物がないので大丈夫そうだった。
背後で「本当に通じないとは……」と、蓮水が呟くのが聞こえた。
凡子は何か失礼があったのかと思い、立ち止まった。振り返り、「私が至らないばかりに、何かご不満がおありなんですね」と訊ねた。
蓮水は「いや」と、顔を左右に動かした。
「ただ、なみこは、キスもまだなんだなと思っただけだ」
「ひへぁ、な、なぜ、わかっ……」
凡子は慌てて、自分の口を塞いだ。
「シンプルな良い部屋だな」
蓮水は狼狽えている凡子を気にもせずに、部屋の感想を述べた。
「本棚を見せてもらっていいかな?」
凡子は、頷いた。本棚に並んでいるのは、ほとんどが文学作品だ。同人誌の類いは、両親に見られないよう箱に入れてしまってある。
「意外だな。文学好きなのに、俺の小説のファンだとは」
蓮水の発言に、凡子は納得がいかなかった。
「『五十嵐室長はテクニシャン』はコミカルには描かれていますが、最大の魅力は、五十嵐室長の抱える葛藤や訪問した街の情景描写が、美しい文章で綴られているところです。文学好きの私が夢中になるのに矛盾はないと思います」と、反論した。
蓮水が「ありがとう」と、照れ笑いを浮かべた。
凡子はその顔を見た途端、胸がしめつけられた。
――普段クールな人の照れ笑いの破壊力……心臓がもたない……。でも、見ていたい……。
「なみこ……」
蓮水から名前を呼ばれ、凡子は「はい」と返事をした。
「俺は、君にまったくその気がないのを理解しているが、そういう表情をされると大概の男は『俺に気がある』と、勘違いをする」
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――キ、キス待ち顔……さっきの? もしかして……、顔を上に向けて、目を閉じた…… た、確かに、キスを待っているような……
「ち、ち、ちがいます。待ってません」
「待っていなかったのは、わかってる」
蓮水の言葉に、ひとまず、安心した。
「とにかくなみこは、男に対してその気がなさすぎるせいで、無自覚に男を誘う素振りをしているんじゃないか?」
凡子は男性を誘ったりしていないと思い、顔を何度も左右にふった。
「泉堂といて、何かさっきと似たようなことはなかったか?」
「絶対、ありません」
「無自覚だから、なみこにはわかっていないだけかもしれないな……」
泉堂に見蕩れてしまったこともある。それでも、大丈夫だと思える。
「泉堂さんから、蓮水さんに対する態度と自分に対する態度が違い過ぎるって言われたので、本当に大丈夫だと思います」
「ランチに行った日のことか?」
蓮水が、首を傾げた。
「そういえば、あの日も少し、挙動不審だったな」
あの日のことを思い浮かべたらしい。
「蓮水さんがあんな間近にいたら、挙動不審にもなります!」
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