30 / 59
シーズン1
第三十話
しおりを挟む
凡子の家には、タクシーで向かうことになった。凡子一人なら公共交通機関を使っていた。蓮水が迷わずタクシーを呼ぶあたりに、経済格差を感じていた。思い返せば凡子の母親もよくタクシーを使う。凡子は、稼ぎの違いがそのまま経済観念の違いになるだけだと気づいた。
エレベーターで下りて、マンションの外へ出ると、すでにタクシーが前で待っていた。
凡子は乗り込んですぐに、息を止めた。芳香剤がきつすぎる。
ただでさえ、蓮水と自分の家に入ると考えるだけで、憂鬱なのに、さらに気分が沈んだ。
蓮水も同じように感じたのか、行き先を告げるより先に「少し窓を開けておいてほしい」と依頼した。
蓮水は、運転手に行き先を告げると、すぐに持っていた鞄からタブレットPCを取り出した。途端に、凡子の気分が一気に晴れた。
――移動中に、執筆されるんだわ。
凡子は邪魔をしないよう押し黙っていたが、隣が気になって仕方なかった。
我慢できずに、横目で画面を覗こうとした。なかなか見えず、気づかれない程度に、蓮水の方へ体を傾けた。もう少しで画面が見えそうだが、シートベルトが邪魔でこれ以上は体が傾けられそうにない。それでも、あと少しと思い、体を斜めに伸ばそうとした。
「うっ、痛い」
凡子は無理な姿勢をとったせいで、脇腹がつってしまった。
「どうした?」
「なんでもありません。邪魔をしてしまい申し訳ございません。私のことは気になさらず、どうか、続きをお書きください」
まだつったままなので、痛みで顔が引きつってしまう。
「叔父達に訊かれそうなことをピックアップしていただけだから、構わない」
「小説の執筆ではなかったのですか……」
凡子は無理して覗こうとしなければ良かったと後悔した。
「小説は、さすがにもう少し落ち着いた状態じゃないと書けないな」
凡子は、執筆を甘く見ていたと反省した。たしかに何事にも環境は大切だ。移動中に書いていたといっても、新幹線の指定席くらい落ち着けなければ無理なのだろう。
道路が結構混んでいる。タクシーの運転手は話し好きではないらしく、何も話題を振ってこない。蓮水と凡子の関係を、掴みきれないのかもしれない。運転手も、まさか二人が書類上の夫婦だとは思っていないだろう。だからといって、不倫関係にも見えそうにない。同僚になら、見えなくはない気がした。
凡子は、沈黙に耐えられなくなってきた。
何か、話題をと考えて、早めに把握しておきたい事柄を思いついた。
「はす……樹さん、好きな食べ物はなんですか?」
蓮水が顔を凡子の方へ向け、「え?」と、首を傾げた。凡子は変なことを訊いたつもりはなかったが、焦った。
「では、嫌いな食べ物でも、かまいません」
「聞き間違いじゃなかったんだ。好きな食べ物か……特にない。嫌いな食べ物も、思いつかないな」
一番困る答えだ。
「アレルギーはありませんか?」
「今のところはない」
蓮水が「それにしても、唐突だな」と、笑った。
「これから、樹さんの健康管理を任されますので、食事の好みは把握しておかなければと考えました」
「あー、そうか。なみこは料理ができるのか。そこまでは考えていなかった。うちは調理器具が無いから、早いうちに揃えよう」
凡子は、家に食材が残っていることを思い出した。蓮水の家に今日から住み込むのであれば、使い切らなければならない。
「もし、お嫌でなかったらですが、夕食は、うちで何か作りましょうか? 残っている食材を使い切るためなので、あり合わせにはなってしまいますが」
蓮水が「せっかくだから、いただこうか」と言った。
とくに会話も弾まないまま、凡子の家に着いた。
「良いマンションだな。さすが、外資系大手コンサル会社の本社勤務」
蓮水がマンションを見上げている。
「樹さんの部屋と違って、間取りは、いかにもファミリー用です。とにかく、中に入りましょうか」
蓮水の部屋は、リビングもキッチンも物があまりなくただ広い空間だった。
エレベーターに乗り込んだ。
蓮水から「お義母さんは、秀子って名前だったよな」と、話しかけられた。婚姻届けを見て覚えていたのだろう。
「『凡子』って名前は、誰がつけたんだ?」
「母です」
蓮水が「なぜそう名付けたのか、なんとなくわかるな。周囲の期待通り、優秀であろうとするのってきついからな」と、言った。
「自分らしく自由に育って欲しかったのかもな」
凡子は、母の言っていた「平凡に育ってほしい」も、言葉の選択でここまで良い意味に聞こえるのだから、不思議だ。
「さすが、恋様……言葉の魔術師でいらっしゃいますね……」
「言葉の魔術師か」
蓮水は笑いながら「なみこ様からお褒め頂き、光栄でございます」と、言った。
「なるほど、私の言葉使いはたしかに仰々しいですね。以後、気をつけます」
そうしているうちに、凡子の家にたどり着いた。
いざ、鍵を開けようとして、凡子は手を止めた。
凡子はこれまでの人生で、男性を家に呼んだことがなかった。実家とはいえ、今は、完全に一人で暮らしているのだ。
凡子はとにかく蓮水を変に意識しないように、頭の中で自分に言い聞かせ始めた。
――一緒にいるのは男性ではなく、作者様で……作者様を家に呼ぶなんてもっとおかしい……そうだ、結婚したんだから、夫だ! お、夫って……蓮水さんで恋様なのに、夫だなんて、ヤバすぎる……。
凡子は自分を落ち着かせるのに完全に失敗し、さらに混乱していた。
「どうした?」
凡子は変に誤魔化すより、ありのままを伝えることにした。
「緊張がマックスになっただけです」
蓮水が「なんか、悪いな」と言った。
玄関の前でいつまでも突っ立っておくわけにはいかない。凡子は意を決して玄関の鍵を開け、中に入った。
「どうぞ、お入りください」と、蓮水を招き入れる。
「お邪魔します」
――五十嵐室長のCVのようなお声で『お邪魔します』が聞けるとは。
どうしても緊張してしまうが、貴重な体験ができているとも、考えられる。
蓮水が靴を脱ぎながら、「うちより随分シューズボックスが大きい。なるほど、こういうところが、ファミリータイプなんだ」と、楽しそうに言った。
「父が、家族三人で暮らす仕様にオーダーしたので、収納は多めです」
「間取りや内装は、お義父さんが選んだんだな」
「母は忙しいので、なんでも父に任せるんです」
「お義父さんが家庭内のサポートに専念していたと言っていたね」
「父は料理も上手で、アイロンがけはプロ級ですし、その上、温和で気配りもできて、とにかくすごい人なんです」
蓮水が「へえ、会ってみたいな」と、微笑んだ。
凡子は父親のことを話しているうちに、落ち着いた。
「とにかく、奥へどうぞ」と、蓮水をリビングへ案内した。手の平でソファを指し示して「かけて、お待ちください」と、声をかけた。
蓮水はソファに腰掛けると部屋を見回して「落ち着く色合いの良いインテリアだな」と、呟いた。
凡子はお茶を入れるためにキッチンに向かった。
煎茶を用意して戻ると、蓮水はタブレットPCを出してなにやら入力している。凡子に気づいて顔をあげ「小説じゃないよ」と、微笑んだ。
「執筆できそうなほど、落ち着ける部屋ではあるが……」
「それならば、どうぞお書きください。私は夕食の準備などで席を外しますので」
凡子は蓮水の邪魔をしないように、早々にリビングを出た。
まずは、米をといで水にひたしておく。その間に、当面の着替えなどを用意する。自室へはリビングを通り抜ける必要があり、なるべく音を立てないよう気をつけながら歩いた。
「忍び足で、どこへ行くんだ」
上手く通り過ぎたと思ったのに、蓮水から話しかけられた。
「荷物を準備するために自分の部屋に行きます」
「なみこの部屋か……見てみたいな」
凡子は「な、なにもありませんよ」と、暗に断ったが、「それなら、問題ないな」と、蓮水がついてきた。
実際、おかしな物は何もないので、凡子は仕方なく自分の部屋のドアをあけた。
途端に蓮水が凡子の名前を呼んだ。いつもより、声が低い。
それから、「昨日、泉堂がここに来たのか?」と、言った。
エレベーターで下りて、マンションの外へ出ると、すでにタクシーが前で待っていた。
凡子は乗り込んですぐに、息を止めた。芳香剤がきつすぎる。
ただでさえ、蓮水と自分の家に入ると考えるだけで、憂鬱なのに、さらに気分が沈んだ。
蓮水も同じように感じたのか、行き先を告げるより先に「少し窓を開けておいてほしい」と依頼した。
蓮水は、運転手に行き先を告げると、すぐに持っていた鞄からタブレットPCを取り出した。途端に、凡子の気分が一気に晴れた。
――移動中に、執筆されるんだわ。
凡子は邪魔をしないよう押し黙っていたが、隣が気になって仕方なかった。
我慢できずに、横目で画面を覗こうとした。なかなか見えず、気づかれない程度に、蓮水の方へ体を傾けた。もう少しで画面が見えそうだが、シートベルトが邪魔でこれ以上は体が傾けられそうにない。それでも、あと少しと思い、体を斜めに伸ばそうとした。
「うっ、痛い」
凡子は無理な姿勢をとったせいで、脇腹がつってしまった。
「どうした?」
「なんでもありません。邪魔をしてしまい申し訳ございません。私のことは気になさらず、どうか、続きをお書きください」
まだつったままなので、痛みで顔が引きつってしまう。
「叔父達に訊かれそうなことをピックアップしていただけだから、構わない」
「小説の執筆ではなかったのですか……」
凡子は無理して覗こうとしなければ良かったと後悔した。
「小説は、さすがにもう少し落ち着いた状態じゃないと書けないな」
凡子は、執筆を甘く見ていたと反省した。たしかに何事にも環境は大切だ。移動中に書いていたといっても、新幹線の指定席くらい落ち着けなければ無理なのだろう。
道路が結構混んでいる。タクシーの運転手は話し好きではないらしく、何も話題を振ってこない。蓮水と凡子の関係を、掴みきれないのかもしれない。運転手も、まさか二人が書類上の夫婦だとは思っていないだろう。だからといって、不倫関係にも見えそうにない。同僚になら、見えなくはない気がした。
凡子は、沈黙に耐えられなくなってきた。
何か、話題をと考えて、早めに把握しておきたい事柄を思いついた。
「はす……樹さん、好きな食べ物はなんですか?」
蓮水が顔を凡子の方へ向け、「え?」と、首を傾げた。凡子は変なことを訊いたつもりはなかったが、焦った。
「では、嫌いな食べ物でも、かまいません」
「聞き間違いじゃなかったんだ。好きな食べ物か……特にない。嫌いな食べ物も、思いつかないな」
一番困る答えだ。
「アレルギーはありませんか?」
「今のところはない」
蓮水が「それにしても、唐突だな」と、笑った。
「これから、樹さんの健康管理を任されますので、食事の好みは把握しておかなければと考えました」
「あー、そうか。なみこは料理ができるのか。そこまでは考えていなかった。うちは調理器具が無いから、早いうちに揃えよう」
凡子は、家に食材が残っていることを思い出した。蓮水の家に今日から住み込むのであれば、使い切らなければならない。
「もし、お嫌でなかったらですが、夕食は、うちで何か作りましょうか? 残っている食材を使い切るためなので、あり合わせにはなってしまいますが」
蓮水が「せっかくだから、いただこうか」と言った。
とくに会話も弾まないまま、凡子の家に着いた。
「良いマンションだな。さすが、外資系大手コンサル会社の本社勤務」
蓮水がマンションを見上げている。
「樹さんの部屋と違って、間取りは、いかにもファミリー用です。とにかく、中に入りましょうか」
蓮水の部屋は、リビングもキッチンも物があまりなくただ広い空間だった。
エレベーターに乗り込んだ。
蓮水から「お義母さんは、秀子って名前だったよな」と、話しかけられた。婚姻届けを見て覚えていたのだろう。
「『凡子』って名前は、誰がつけたんだ?」
「母です」
蓮水が「なぜそう名付けたのか、なんとなくわかるな。周囲の期待通り、優秀であろうとするのってきついからな」と、言った。
「自分らしく自由に育って欲しかったのかもな」
凡子は、母の言っていた「平凡に育ってほしい」も、言葉の選択でここまで良い意味に聞こえるのだから、不思議だ。
「さすが、恋様……言葉の魔術師でいらっしゃいますね……」
「言葉の魔術師か」
蓮水は笑いながら「なみこ様からお褒め頂き、光栄でございます」と、言った。
「なるほど、私の言葉使いはたしかに仰々しいですね。以後、気をつけます」
そうしているうちに、凡子の家にたどり着いた。
いざ、鍵を開けようとして、凡子は手を止めた。
凡子はこれまでの人生で、男性を家に呼んだことがなかった。実家とはいえ、今は、完全に一人で暮らしているのだ。
凡子はとにかく蓮水を変に意識しないように、頭の中で自分に言い聞かせ始めた。
――一緒にいるのは男性ではなく、作者様で……作者様を家に呼ぶなんてもっとおかしい……そうだ、結婚したんだから、夫だ! お、夫って……蓮水さんで恋様なのに、夫だなんて、ヤバすぎる……。
凡子は自分を落ち着かせるのに完全に失敗し、さらに混乱していた。
「どうした?」
凡子は変に誤魔化すより、ありのままを伝えることにした。
「緊張がマックスになっただけです」
蓮水が「なんか、悪いな」と言った。
玄関の前でいつまでも突っ立っておくわけにはいかない。凡子は意を決して玄関の鍵を開け、中に入った。
「どうぞ、お入りください」と、蓮水を招き入れる。
「お邪魔します」
――五十嵐室長のCVのようなお声で『お邪魔します』が聞けるとは。
どうしても緊張してしまうが、貴重な体験ができているとも、考えられる。
蓮水が靴を脱ぎながら、「うちより随分シューズボックスが大きい。なるほど、こういうところが、ファミリータイプなんだ」と、楽しそうに言った。
「父が、家族三人で暮らす仕様にオーダーしたので、収納は多めです」
「間取りや内装は、お義父さんが選んだんだな」
「母は忙しいので、なんでも父に任せるんです」
「お義父さんが家庭内のサポートに専念していたと言っていたね」
「父は料理も上手で、アイロンがけはプロ級ですし、その上、温和で気配りもできて、とにかくすごい人なんです」
蓮水が「へえ、会ってみたいな」と、微笑んだ。
凡子は父親のことを話しているうちに、落ち着いた。
「とにかく、奥へどうぞ」と、蓮水をリビングへ案内した。手の平でソファを指し示して「かけて、お待ちください」と、声をかけた。
蓮水はソファに腰掛けると部屋を見回して「落ち着く色合いの良いインテリアだな」と、呟いた。
凡子はお茶を入れるためにキッチンに向かった。
煎茶を用意して戻ると、蓮水はタブレットPCを出してなにやら入力している。凡子に気づいて顔をあげ「小説じゃないよ」と、微笑んだ。
「執筆できそうなほど、落ち着ける部屋ではあるが……」
「それならば、どうぞお書きください。私は夕食の準備などで席を外しますので」
凡子は蓮水の邪魔をしないように、早々にリビングを出た。
まずは、米をといで水にひたしておく。その間に、当面の着替えなどを用意する。自室へはリビングを通り抜ける必要があり、なるべく音を立てないよう気をつけながら歩いた。
「忍び足で、どこへ行くんだ」
上手く通り過ぎたと思ったのに、蓮水から話しかけられた。
「荷物を準備するために自分の部屋に行きます」
「なみこの部屋か……見てみたいな」
凡子は「な、なにもありませんよ」と、暗に断ったが、「それなら、問題ないな」と、蓮水がついてきた。
実際、おかしな物は何もないので、凡子は仕方なく自分の部屋のドアをあけた。
途端に蓮水が凡子の名前を呼んだ。いつもより、声が低い。
それから、「昨日、泉堂がここに来たのか?」と、言った。
11
あなたにおすすめの小説
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される
clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。
状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。
侯爵様の懺悔
宇野 肇
恋愛
女好きの侯爵様は一年ごとにうら若き貴族の女性を妻に迎えている。
そのどれもが困窮した家へ援助する条件で迫るという手法で、実際に縁づいてから領地経営も上手く回っていくため誰も苦言を呈せない。
侯爵様は一年ごとにとっかえひっかえするだけで、侯爵様は決して貴族法に違反する行為はしていないからだ。
その上、離縁をする際にも夫人となった女性の希望を可能な限り聞いたうえで、新たな縁を取り持ったり、寄付金とともに修道院へ出家させたりするそうなのだ。
おかげで不気味がっているのは娘を差し出さねばならない困窮した貴族の家々ばかりで、平民たちは呑気にも次に来る奥さんは何を希望して次の場所へ行くのか賭けるほどだった。
――では、侯爵様の次の奥様は一体誰になるのだろうか。
人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている
井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。
それはもう深く愛していた。
変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。
これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。
全3章、1日1章更新、完結済
※特に物語と言う物語はありません
※オチもありません
※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。
※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる