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ーstart!!ー
「らぁっ!」
その字が走るとほぼ同時にザコ男は爪に赤いエフェクトを纏わせながら突進してきた。
「…ほぉ。」
爪専用中級スキル『三連斬撃』か。あれの平均取得レベルは60前後だったはずだが。
俺の推定ではこいつのレベは55辺りだったんだがなぁ。
まあ、食らってもHPに痛くはない。
俺は初級受け流しスキル『水流』を発動させた。ぽぅ、と淡く水色に光った剣を斬撃の軌道に合わせて斜めに構える。
ギリリッ、ザリンッ!
「ああ!?」
受け流しに成功する。
「ふん」
俺に先手必勝は通じねーぞザコ男よぅ。
ザコ男は後ろに大きく飛び俺から距離をとった。
「舐めやがってぇ…っ本気で相手してやる!」
「おいおい…。いくらなんでも短気過ぎるだろ…。…ん?」
爪が深い緑色のエフェクトを纏い始める。そよ風も吹いてきた。
「…へぇ!」
こりゃ驚いた。
専用上級スキル『真・風牙』じゃん!
平均レベは80!
認識を改めよう。こいつはザコ男じゃなく、ただの男だったと。
よし。
これを見せられちゃぁ、俺も少し本気を出さなきゃなっ!
「ふっへっへ…死ぬ覚悟は出来てんだろうなぁ!?」
ドヤァ…って顔で言われた。
「え?いや全くこれぽっちも。」
「なっ、マ、マジレスすんなっ!!」
男の顔が赤くなった。なんかごめん。
頭の中で反省しながら俺は剣を再度構えた。リンッと微かに音が鳴る。
剣から腕の付け根まで模様じみた蒼色の濃い光が走っては消えるを繰り返す。
「…?
しねぇぇええ!!」
男のスキルの構成時間が過ぎたらしくものすごい形相で駆けてきた。
俺はその場に留まりほんの少し屈む。
「…最上級スキル、」
「!?」
「『帝水龍の口撃』!!」
男のエフェクトを帯びた爪撃はブォンッと音を立てながら俺の頭の上をさらい、
ほぼ同時に俺の剣は蒼い筋を引きながら男の胸へ深く突き刺さった。
「…まだまだッ」
光が爆発した。
引き抜かれた剣が鋭利な曲線を描きながら何度も胸へ突き立てられる。もはや速すぎて残像しか見えない。
「うおおおおっ」
二撃三撃四撃五撃六七八九……十連撃。
ヒュン…。
最後の一撃を横薙ぎに払うとしばしの静寂が二人の間で満ちた。
剣から蒼色の光が引いていく。
同じ場所を何度も切りすぎてもう男の胸にはでっかい風穴が空いている。まるで龍がブレスを吐いた後みたいに。
呆気にとられている男のHPは死にかけのレッドゾーンに突入しておりあと2~3センチしか残量はなかった。
…お、オーバーキルすぎたかな…?
心の中では冷や汗をかきながら、顔はクールフェイスを保つ。
視界の中央にYOU WIN!!の字が踊った。
「らぁっ!」
その字が走るとほぼ同時にザコ男は爪に赤いエフェクトを纏わせながら突進してきた。
「…ほぉ。」
爪専用中級スキル『三連斬撃』か。あれの平均取得レベルは60前後だったはずだが。
俺の推定ではこいつのレベは55辺りだったんだがなぁ。
まあ、食らってもHPに痛くはない。
俺は初級受け流しスキル『水流』を発動させた。ぽぅ、と淡く水色に光った剣を斬撃の軌道に合わせて斜めに構える。
ギリリッ、ザリンッ!
「ああ!?」
受け流しに成功する。
「ふん」
俺に先手必勝は通じねーぞザコ男よぅ。
ザコ男は後ろに大きく飛び俺から距離をとった。
「舐めやがってぇ…っ本気で相手してやる!」
「おいおい…。いくらなんでも短気過ぎるだろ…。…ん?」
爪が深い緑色のエフェクトを纏い始める。そよ風も吹いてきた。
「…へぇ!」
こりゃ驚いた。
専用上級スキル『真・風牙』じゃん!
平均レベは80!
認識を改めよう。こいつはザコ男じゃなく、ただの男だったと。
よし。
これを見せられちゃぁ、俺も少し本気を出さなきゃなっ!
「ふっへっへ…死ぬ覚悟は出来てんだろうなぁ!?」
ドヤァ…って顔で言われた。
「え?いや全くこれぽっちも。」
「なっ、マ、マジレスすんなっ!!」
男の顔が赤くなった。なんかごめん。
頭の中で反省しながら俺は剣を再度構えた。リンッと微かに音が鳴る。
剣から腕の付け根まで模様じみた蒼色の濃い光が走っては消えるを繰り返す。
「…?
しねぇぇええ!!」
男のスキルの構成時間が過ぎたらしくものすごい形相で駆けてきた。
俺はその場に留まりほんの少し屈む。
「…最上級スキル、」
「!?」
「『帝水龍の口撃』!!」
男のエフェクトを帯びた爪撃はブォンッと音を立てながら俺の頭の上をさらい、
ほぼ同時に俺の剣は蒼い筋を引きながら男の胸へ深く突き刺さった。
「…まだまだッ」
光が爆発した。
引き抜かれた剣が鋭利な曲線を描きながら何度も胸へ突き立てられる。もはや速すぎて残像しか見えない。
「うおおおおっ」
二撃三撃四撃五撃六七八九……十連撃。
ヒュン…。
最後の一撃を横薙ぎに払うとしばしの静寂が二人の間で満ちた。
剣から蒼色の光が引いていく。
同じ場所を何度も切りすぎてもう男の胸にはでっかい風穴が空いている。まるで龍がブレスを吐いた後みたいに。
呆気にとられている男のHPは死にかけのレッドゾーンに突入しておりあと2~3センチしか残量はなかった。
…お、オーバーキルすぎたかな…?
心の中では冷や汗をかきながら、顔はクールフェイスを保つ。
視界の中央にYOU WIN!!の字が踊った。
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