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29.秘伝・忌纏
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俺とルナトは闘気を纏わせるのに苦戦していた。やはり漠然としたイメージだけでは困難な技術だった。
「やはり1日じゃ無理じゃったか。儂も3日はかかったしのぉ。そろそろ儂は仕事にいく準備する。終わったら見に来るからがんばれぃ」
そう言って師匠は家に入っていった。もうそんな時間になっていたなんて気付かなかった。
「ルナト、なんかコツないかー?」
「それがあるなら私が聞きたい。ブレードで炎や水を操るのなら今では簡単なのにな・・・」
「待て。お前もブレード2属性持ちなのか!?」
「そうだが言ってなかったか?お前の暴走を止めるときも炎と水、両方使ったはずだったが」
そういや兄さんが、カナンさんが俺から指輪のブレードを奪うときに水が発生したって言ってたな。それはルナトが発生したものだったのか。
「聞いてないぞ。そもそも属性を複数持つ例がないって聞いた。しかも炎と水なんて相反する力を・・操るなんて?」
なんかコツが見えてきた気がする。
「そんなの別の属性だからって・・そうか!」
ルナトもどうやら気づいたか。なぜ内なるエネルギーがブレードを操るためのエネルギーと扱い方が違うと思ったのか。別々の力でも扱い方は同じ。俺たちが2属性持ちだから気づけたことだな。
「感謝するぞ和澄。私は師匠殿が戻る前にモノにしてみせるぞ」
「そのまま返すぜ。これならもうできたも同然だ」
しかし俺の想像が全くの的外れだった場合はやり直しだ。まぁそのイメージで闘気が手に集まり始めた感じはするけど。
師匠が軍服をきて戻ってきた。
「ほぉ。纏わせるまではいかないが手に闘気が視認できるくらいは集まってきておるな2人とも」
手には炎のような球体が浮かんでいた。これが闘気か。ルナトの手の上にも同じものが浮かんでいた。この球体を薄くしてつけるんだったな。試しに球体を潰してみた。エネルギーは霧散し、手から出血した。
「いってぇ!」
「バカモン!闘気は集まると物理干渉できるようになると言うたろうが!」
軽率だった。これは斬撃そのものだ。刃物の刃紋に素手で触れればこうなるのは道理。闘気は装備と同じなんだ。
・・・そうか!鎧を着るイメージをすれば全身に闘気を纏わせることができるのではないか。全身に着るイメージでエネルギーを集めてみた。
「なん・・・じゃと!?闘気が全身に纏って定着しとる。和澄、お主なにをした!?」
師匠は驚く。それはそうだ。バカな真似をしたやつが次には手ではなく全身に集めたのだから。
「怪我をしたことで闘気は装備だと認識しました。なら鎧を着るイメージでエネルギーを集めてみたらできるのではないかと思って」
「ふむ。儂は身体強化をイメージして纏ったがそう言う考えもあ・・・殿下もか!」
「和澄の考えで闘気を集めたらできた。しかし闘気を纏うとかなり跳躍できるな」
ルナトは一回の跳躍で二階建ての家を軽く超した。
「うむ。しかも通常時の何倍もの速度で動けるぞ。しかし1日で1部位でも纏えればと思うたが、全身に纏うとはのぉ」
師匠は顎を撫でながら考える。
「明日からはその状態を維持して組手じゃ。おそらくじゃじゃ馬で普通に歩くことはできまい?」
試しに俺は歩いてみた。一歩、歩いたつもりなのに吹っ飛んでいった。
「ほれ。まずはコントロールからじゃの。明日は楽しみにしておれ。儂はもう仕事に行かねばならん」
師匠はそういうと、イヴさんのところに行った。2人は消えて、少ししたらイヴさんが戻ってきた。
「アンデルちゃんの技を基礎とはいえ、こんな早く習得するなんてね。わたしもその技には追い詰められたわ」
この技術はイヴさんも追い詰められたのか。
「師匠・・いえアンデルさんとは闘ったことあるんですか?」
「あらーアンデルちゃんはもう師匠なんて呼ばれてるのね。そうよーしかも追い詰められて全力を出しちゃったわ」
たしかイヴさんは、制限がかかった状態で創造神を相打ちとはいえ倒したって聞いた。神がどれくらい強いかは知らないが、神殺しを成した相手に全力を出させるなんてとんでもない技術なんじゃないか?
「本人がいうには、神を殺すことことは忌むべきこと。そんなことからこの技術は忌纏って呼んでいたわ、レイクちゃんが!」
「命名は父上ですか。忌纏・・深い名前ですね」
ルナトはそう言った。陛下はおそらく人の枠組みを超えるという意味でもつけていそうだ。ブレードがなくてもこの技術を身につけた集団がいれば世界のパワーバランスが崩れかねない。
そう考えたら陛下はかなりの賢王だなー。軍はこの技術は標準ではないはずだ。叔母さん、それに父さんも母さんもさっきのルナトみたいな跳躍はできなかった。
「まぁこの話はここまでね。とりあえずこれ、2人のために作ってくれたミナの弁当。これを食べたらわたしとの修行、始めましょうか」
ミナの作った弁当か!やったぜ!中を開けると俺の方の弁当にはクマのキャラ弁が入っていた。ルナトの方を見ると猫のようなキャラ弁。イヴさんの方はウサギだ。ミナのやつとんでもなく手が込んだ弁当を作っちゃって。
2人とも食べるのがもったい・・・まぁそんなことはないか。2人ともキャラに思い切りフォークをぶっ刺して食べていた。俺は綺麗に食べよう。これだけ手間をかけて作ってくれたし、崩すのが勿体無い。
俺は橋を使ってミナの弁当を頭から順番に綺麗に食べた。さぁ午後からはいよいよイヴさんのご指導だ。がんばろう、そう決意しながら食休みにストレッチを行った。
「やはり1日じゃ無理じゃったか。儂も3日はかかったしのぉ。そろそろ儂は仕事にいく準備する。終わったら見に来るからがんばれぃ」
そう言って師匠は家に入っていった。もうそんな時間になっていたなんて気付かなかった。
「ルナト、なんかコツないかー?」
「それがあるなら私が聞きたい。ブレードで炎や水を操るのなら今では簡単なのにな・・・」
「待て。お前もブレード2属性持ちなのか!?」
「そうだが言ってなかったか?お前の暴走を止めるときも炎と水、両方使ったはずだったが」
そういや兄さんが、カナンさんが俺から指輪のブレードを奪うときに水が発生したって言ってたな。それはルナトが発生したものだったのか。
「聞いてないぞ。そもそも属性を複数持つ例がないって聞いた。しかも炎と水なんて相反する力を・・操るなんて?」
なんかコツが見えてきた気がする。
「そんなの別の属性だからって・・そうか!」
ルナトもどうやら気づいたか。なぜ内なるエネルギーがブレードを操るためのエネルギーと扱い方が違うと思ったのか。別々の力でも扱い方は同じ。俺たちが2属性持ちだから気づけたことだな。
「感謝するぞ和澄。私は師匠殿が戻る前にモノにしてみせるぞ」
「そのまま返すぜ。これならもうできたも同然だ」
しかし俺の想像が全くの的外れだった場合はやり直しだ。まぁそのイメージで闘気が手に集まり始めた感じはするけど。
師匠が軍服をきて戻ってきた。
「ほぉ。纏わせるまではいかないが手に闘気が視認できるくらいは集まってきておるな2人とも」
手には炎のような球体が浮かんでいた。これが闘気か。ルナトの手の上にも同じものが浮かんでいた。この球体を薄くしてつけるんだったな。試しに球体を潰してみた。エネルギーは霧散し、手から出血した。
「いってぇ!」
「バカモン!闘気は集まると物理干渉できるようになると言うたろうが!」
軽率だった。これは斬撃そのものだ。刃物の刃紋に素手で触れればこうなるのは道理。闘気は装備と同じなんだ。
・・・そうか!鎧を着るイメージをすれば全身に闘気を纏わせることができるのではないか。全身に着るイメージでエネルギーを集めてみた。
「なん・・・じゃと!?闘気が全身に纏って定着しとる。和澄、お主なにをした!?」
師匠は驚く。それはそうだ。バカな真似をしたやつが次には手ではなく全身に集めたのだから。
「怪我をしたことで闘気は装備だと認識しました。なら鎧を着るイメージでエネルギーを集めてみたらできるのではないかと思って」
「ふむ。儂は身体強化をイメージして纏ったがそう言う考えもあ・・・殿下もか!」
「和澄の考えで闘気を集めたらできた。しかし闘気を纏うとかなり跳躍できるな」
ルナトは一回の跳躍で二階建ての家を軽く超した。
「うむ。しかも通常時の何倍もの速度で動けるぞ。しかし1日で1部位でも纏えればと思うたが、全身に纏うとはのぉ」
師匠は顎を撫でながら考える。
「明日からはその状態を維持して組手じゃ。おそらくじゃじゃ馬で普通に歩くことはできまい?」
試しに俺は歩いてみた。一歩、歩いたつもりなのに吹っ飛んでいった。
「ほれ。まずはコントロールからじゃの。明日は楽しみにしておれ。儂はもう仕事に行かねばならん」
師匠はそういうと、イヴさんのところに行った。2人は消えて、少ししたらイヴさんが戻ってきた。
「アンデルちゃんの技を基礎とはいえ、こんな早く習得するなんてね。わたしもその技には追い詰められたわ」
この技術はイヴさんも追い詰められたのか。
「師匠・・いえアンデルさんとは闘ったことあるんですか?」
「あらーアンデルちゃんはもう師匠なんて呼ばれてるのね。そうよーしかも追い詰められて全力を出しちゃったわ」
たしかイヴさんは、制限がかかった状態で創造神を相打ちとはいえ倒したって聞いた。神がどれくらい強いかは知らないが、神殺しを成した相手に全力を出させるなんてとんでもない技術なんじゃないか?
「本人がいうには、神を殺すことことは忌むべきこと。そんなことからこの技術は忌纏って呼んでいたわ、レイクちゃんが!」
「命名は父上ですか。忌纏・・深い名前ですね」
ルナトはそう言った。陛下はおそらく人の枠組みを超えるという意味でもつけていそうだ。ブレードがなくてもこの技術を身につけた集団がいれば世界のパワーバランスが崩れかねない。
そう考えたら陛下はかなりの賢王だなー。軍はこの技術は標準ではないはずだ。叔母さん、それに父さんも母さんもさっきのルナトみたいな跳躍はできなかった。
「まぁこの話はここまでね。とりあえずこれ、2人のために作ってくれたミナの弁当。これを食べたらわたしとの修行、始めましょうか」
ミナの作った弁当か!やったぜ!中を開けると俺の方の弁当にはクマのキャラ弁が入っていた。ルナトの方を見ると猫のようなキャラ弁。イヴさんの方はウサギだ。ミナのやつとんでもなく手が込んだ弁当を作っちゃって。
2人とも食べるのがもったい・・・まぁそんなことはないか。2人ともキャラに思い切りフォークをぶっ刺して食べていた。俺は綺麗に食べよう。これだけ手間をかけて作ってくれたし、崩すのが勿体無い。
俺は橋を使ってミナの弁当を頭から順番に綺麗に食べた。さぁ午後からはいよいよイヴさんのご指導だ。がんばろう、そう決意しながら食休みにストレッチを行った。
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