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31.夢の世界
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ここは・・・暗い・・・どこだ?
「カズ、早く起きなさい」
母さんの声だ。しかし暗くてなにも見えない。朝なら明るいはずなのに。
「なんで朝なのに暗いとおもってるのかしら?」
母さんはエスパーか。でもやっぱり朝なのに暗いのか。
「アタシはエスパーじゃないよ。それに今は朝じゃないわ」
俺の思考へ返答!?母さんの魔眼は<暴風>で人の思考を読むことはできないはずなのに。
「それはアタシが真壁静江じゃないからよ」
母さんの声をしてるのは何故だ!
「そうね。それに関してはアタシがあなたの記憶を読み取って再現したものよ」
なぜそんなことを・・・
「あら?自分がイヴに何をされたのか覚えていないのかしら?」
俺は・・・イヴさんの眼をみてそれから・・・記憶がない。
「ふふっ。自分が何をされたのかすらわからなかったのね。そうね私の試練を乗り越えることができたら教えてあげてもいいわ」
試練?どういうことだ?ここは一体何処なんだ!
「それも試練を乗り越えることができたら教えてあげるわよ。さぁ始めましょうか」
そう母さんの声をした謎の人がいうと真っ暗だった視界に景色が映る。目の前にはミナがいた。
「ミナ?イヴさんとルナトは一体何処だ?俺は一体なにしてたかわかるか?」
ミナの後ろには父さんがいた。
「父・・さん?生きてたんだ!よかった」
「和澄よ。なぜ魔女といるんだ?」
「魔女・・・?」
後ろから父さんが、ミナを後ろから胴体のど真ん中に剣を刺した。
「ガハッ・・。い・・痛いよぉ・・カズ・・・く・・・」
ミナは目を開けたまま息絶える。嘘だ嘘だ嘘だ・・・
「あぁぁぁぁぁあああああああああああああああ」
ミナが・・・ミナが死んだ・・・。俺は目の前に居たのに守れなかった。
「和澄。彼女は戦争を引き起こした魔女だったんだ。わかるだろう?お前や母さんを救うためにやったんだ」
父さんが何を言ってるか聞こえない。しかしミナを殺したと言うことは事実・・。殺したいと言う気持ちが少しでも湧いたら殺意に身を任せることができた・・・。しかし今はそんなことすらどうでもいい。ただ死にたいと言う気持ちしかない。俺は無意識に父さんが持ってるミナを刺した剣に自ら刺さりにいった。
◇◆◇◆◇
――――――ここは!?俺の部屋だ。あれ?父さんがミナを殺したところまでは覚えてる。
「カズくん~おはよう、朝だよ~」
ミナが制服姿で俺の部屋に入ってきた。ミナが生きてる!俺は思わず抱きついた。
「カ、カ、カズくん!?」
しかしミナに抱きついたのに温もりを感じなかった。死んでいるわけじゃない。しかしこの感覚は・・・
「このミナと言う子が君の原動力だということはわかったよ。君の前でミナ・ヒューゲルを殺してみたけど記憶がなくなるまで精神が壊れるなんて思ってなかった・・・。すまなかったよ」
お前は・・・母さんの声をしていた謎の人物か!今度はミナの姿で喋りやがって!
「ふふっ。どうやらちゃんと心は修復できたようだ」
「心を修復?一体どういうことだ?」
「やっと自分の言葉で話してくれたね。文字通り君は今まで心、精神が壊れていたんだよ。それも修復が困難になるほど。君は本当にミナ・ヒューゲルが殺されたりしたら壊れそうだね」
「本当に?じゃあミナは死んでいないのか?」
今までのは幻覚?それとも夢?わからない。父さんがミナを殺したところまでしか覚えがない。一体どうなっているんだ?
「あらら?完全には修復できてないようだね。どうやら最初にこの世界に連れてこられた時の記憶しかないのかな?とりあえず今までの出来事は実際には起こってないから安心して」
この世界?別の世界なのか?
「ここは夢の世界だよ。わたし、いや僕はここの管理者、モルペウスっていうよ。多分また会うだろうからよろしくね。あ、僕のことはモルフェって呼んでね」
モルペウスと名乗ったやつは口調が女性から男の子の口調に変わった。姿もミナの姿から徐々に少年の姿に変わる。かなりの美形だし、髪の色が水色だ。
「あ、この髪色、気になる?これは自毛だよ。僕のことわからないかな?夢を司る神の一人なんだけど・・・」
モルフェ様には申し訳ないが聴いたことが無かった。それよりも気になることがある。
「あー僕って有名じゃないのかなぁ・・・。まぁいいや、気になることがあるんだよね?君をこの世界になんでイヴは連れてきたのかってことでしょう?先に結果だけいうけどイヴはこの世界に飛ばす予定は無かったと思うよ」
モルフェ様の話を聞いた感じ、俺はイヴさんに睨まれてこの世界に飛ばされた。おそらく精神力を鍛えるためだとは思うが、ここに飛ばすつもりはなかったのか。じゃあどうして・・・?
「イヴは多分そのつもりだっただろうね。<幻想悪夢>を使って君に悪夢をみせて、ブレードって武器の暴走を制御できる精神力に鍛えようとしたんだと思うよ」
どうやら鍛えようとしてくれたのは事実みたいだ。それはありがたい話だけどミナが殺される現場はもうみたくないな。
「あれは僕の魔眼なんだけどね。あの魔眼の能力を多分イヴは把握してないみたいだね。あれは人間が耐えられるようにできてないんだ。あの程度の悪夢じゃないよ。例えばミナちゃんが陵辱され、君の目の前で犯され殺されたあげく、全裸の死体を首都のど真ん中に晒されるとかそういう夢だったかもしれないね」
俺はゾッとする。そんな現場みたら・・・
「うん。君がそんな現場をみたら多分確実に完治不可能の精神病に陥ってただろうね。イヴがまさか人間に使用するとは思ってなかったから一応こっちに連れて来てできる範囲で精神を鍛えようとしたけど。夢の中で精神が壊れても僕なら修復できるから普通にやったんだろうけど、あれは夢の世界と全く別空間だしね。放置してたら取り返しがつかなかったよ」
「すいません。本当にありがとうございました」
「いいよいいよ。しかし何を焦っているんだろうね。眠っている君の身体から外の様子をみたけど、神族の魔眼を使って皇帝の息子の彼に修練を行っているし。鍛えるにしても過剰だなぁ、神の魔眼というだけで恐ろしい能力なのに」
どうやらルナトもイヴさんにしごかれているようだ。でも聞いた感じ無事っぽいのか?
「彼は無事だよ。ミナちゃんとルナトくんにイヴ、それにアンデルちゃんかな?4人とも三日も寝たまんまの君を心配してるけどね」
「三日!?俺はそんなに寝ていたんですか?」
「そうだよー。ミナちゃんが殺される夢をループしてみせてたんだけど100回目くらいで精神が壊れちゃってね。修復に二日かかっちゃったんだ。ホントゴメンね」
そんなにみてたのか。しかし記憶がない。おそらく防衛本能だろう。
モルフェ様は謝ってくるが、ここに呼ばれなければ修復すらできなくなってたんだ。感謝しかない。
「そういえば夢の世界って一体どういうところなんですか?」
「夢を管理するところかな。夢を観ているときはここに夢が映し出されるんだ。あ、魔眼とかで生み出された夢は色が違うし夢の中をみることはできないんだ。その場合は魔眼使用者の顔と名前が浮かび上がるってわけ。それで僕は君をこの世界に連れてきたんだ」
みればいくつも泡みたいな物の中に映像が流れている。これが夢なのか。思ったけどイヴさんも地獄を管理してる閻魔様とか言ってたけど、神族って色々な世界を管理しているのかな?
「良い疑問だね。答えは不正解。神族は物に宿って神格化する場合もあるしね」
「じゃあここ、俺たちが暮らしている世界と別の世界ってあるんですか?」
「それはあるよもちろん。魔法がある世界や猫しかいない世界、宇宙戦争で世紀末な世界なんかもあるね」
異世界っていうやつか。魔法がある世界なんか興味がわく。
「さぁ長話しちゃったね。僕はイヴにガツンと言ってやりたいところだし現世に戻ろうか。君に至っては二日寝込んでから日をあげずにまた寝込んでしまったからね。身体がなまってるかもしれないよ」
俺は最近寝込んでばかりだな。心配してるみんながいるんだ早く戻ろう。モルフェ様は俺が夢にいないと俺たちのところに行けないので先に現世に戻った。そして俺は夢の世界で意識がなくなっていく。
「カズ、早く起きなさい」
母さんの声だ。しかし暗くてなにも見えない。朝なら明るいはずなのに。
「なんで朝なのに暗いとおもってるのかしら?」
母さんはエスパーか。でもやっぱり朝なのに暗いのか。
「アタシはエスパーじゃないよ。それに今は朝じゃないわ」
俺の思考へ返答!?母さんの魔眼は<暴風>で人の思考を読むことはできないはずなのに。
「それはアタシが真壁静江じゃないからよ」
母さんの声をしてるのは何故だ!
「そうね。それに関してはアタシがあなたの記憶を読み取って再現したものよ」
なぜそんなことを・・・
「あら?自分がイヴに何をされたのか覚えていないのかしら?」
俺は・・・イヴさんの眼をみてそれから・・・記憶がない。
「ふふっ。自分が何をされたのかすらわからなかったのね。そうね私の試練を乗り越えることができたら教えてあげてもいいわ」
試練?どういうことだ?ここは一体何処なんだ!
「それも試練を乗り越えることができたら教えてあげるわよ。さぁ始めましょうか」
そう母さんの声をした謎の人がいうと真っ暗だった視界に景色が映る。目の前にはミナがいた。
「ミナ?イヴさんとルナトは一体何処だ?俺は一体なにしてたかわかるか?」
ミナの後ろには父さんがいた。
「父・・さん?生きてたんだ!よかった」
「和澄よ。なぜ魔女といるんだ?」
「魔女・・・?」
後ろから父さんが、ミナを後ろから胴体のど真ん中に剣を刺した。
「ガハッ・・。い・・痛いよぉ・・カズ・・・く・・・」
ミナは目を開けたまま息絶える。嘘だ嘘だ嘘だ・・・
「あぁぁぁぁぁあああああああああああああああ」
ミナが・・・ミナが死んだ・・・。俺は目の前に居たのに守れなかった。
「和澄。彼女は戦争を引き起こした魔女だったんだ。わかるだろう?お前や母さんを救うためにやったんだ」
父さんが何を言ってるか聞こえない。しかしミナを殺したと言うことは事実・・。殺したいと言う気持ちが少しでも湧いたら殺意に身を任せることができた・・・。しかし今はそんなことすらどうでもいい。ただ死にたいと言う気持ちしかない。俺は無意識に父さんが持ってるミナを刺した剣に自ら刺さりにいった。
◇◆◇◆◇
――――――ここは!?俺の部屋だ。あれ?父さんがミナを殺したところまでは覚えてる。
「カズくん~おはよう、朝だよ~」
ミナが制服姿で俺の部屋に入ってきた。ミナが生きてる!俺は思わず抱きついた。
「カ、カ、カズくん!?」
しかしミナに抱きついたのに温もりを感じなかった。死んでいるわけじゃない。しかしこの感覚は・・・
「このミナと言う子が君の原動力だということはわかったよ。君の前でミナ・ヒューゲルを殺してみたけど記憶がなくなるまで精神が壊れるなんて思ってなかった・・・。すまなかったよ」
お前は・・・母さんの声をしていた謎の人物か!今度はミナの姿で喋りやがって!
「ふふっ。どうやらちゃんと心は修復できたようだ」
「心を修復?一体どういうことだ?」
「やっと自分の言葉で話してくれたね。文字通り君は今まで心、精神が壊れていたんだよ。それも修復が困難になるほど。君は本当にミナ・ヒューゲルが殺されたりしたら壊れそうだね」
「本当に?じゃあミナは死んでいないのか?」
今までのは幻覚?それとも夢?わからない。父さんがミナを殺したところまでしか覚えがない。一体どうなっているんだ?
「あらら?完全には修復できてないようだね。どうやら最初にこの世界に連れてこられた時の記憶しかないのかな?とりあえず今までの出来事は実際には起こってないから安心して」
この世界?別の世界なのか?
「ここは夢の世界だよ。わたし、いや僕はここの管理者、モルペウスっていうよ。多分また会うだろうからよろしくね。あ、僕のことはモルフェって呼んでね」
モルペウスと名乗ったやつは口調が女性から男の子の口調に変わった。姿もミナの姿から徐々に少年の姿に変わる。かなりの美形だし、髪の色が水色だ。
「あ、この髪色、気になる?これは自毛だよ。僕のことわからないかな?夢を司る神の一人なんだけど・・・」
モルフェ様には申し訳ないが聴いたことが無かった。それよりも気になることがある。
「あー僕って有名じゃないのかなぁ・・・。まぁいいや、気になることがあるんだよね?君をこの世界になんでイヴは連れてきたのかってことでしょう?先に結果だけいうけどイヴはこの世界に飛ばす予定は無かったと思うよ」
モルフェ様の話を聞いた感じ、俺はイヴさんに睨まれてこの世界に飛ばされた。おそらく精神力を鍛えるためだとは思うが、ここに飛ばすつもりはなかったのか。じゃあどうして・・・?
「イヴは多分そのつもりだっただろうね。<幻想悪夢>を使って君に悪夢をみせて、ブレードって武器の暴走を制御できる精神力に鍛えようとしたんだと思うよ」
どうやら鍛えようとしてくれたのは事実みたいだ。それはありがたい話だけどミナが殺される現場はもうみたくないな。
「あれは僕の魔眼なんだけどね。あの魔眼の能力を多分イヴは把握してないみたいだね。あれは人間が耐えられるようにできてないんだ。あの程度の悪夢じゃないよ。例えばミナちゃんが陵辱され、君の目の前で犯され殺されたあげく、全裸の死体を首都のど真ん中に晒されるとかそういう夢だったかもしれないね」
俺はゾッとする。そんな現場みたら・・・
「うん。君がそんな現場をみたら多分確実に完治不可能の精神病に陥ってただろうね。イヴがまさか人間に使用するとは思ってなかったから一応こっちに連れて来てできる範囲で精神を鍛えようとしたけど。夢の中で精神が壊れても僕なら修復できるから普通にやったんだろうけど、あれは夢の世界と全く別空間だしね。放置してたら取り返しがつかなかったよ」
「すいません。本当にありがとうございました」
「いいよいいよ。しかし何を焦っているんだろうね。眠っている君の身体から外の様子をみたけど、神族の魔眼を使って皇帝の息子の彼に修練を行っているし。鍛えるにしても過剰だなぁ、神の魔眼というだけで恐ろしい能力なのに」
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「彼は無事だよ。ミナちゃんとルナトくんにイヴ、それにアンデルちゃんかな?4人とも三日も寝たまんまの君を心配してるけどね」
「三日!?俺はそんなに寝ていたんですか?」
「そうだよー。ミナちゃんが殺される夢をループしてみせてたんだけど100回目くらいで精神が壊れちゃってね。修復に二日かかっちゃったんだ。ホントゴメンね」
そんなにみてたのか。しかし記憶がない。おそらく防衛本能だろう。
モルフェ様は謝ってくるが、ここに呼ばれなければ修復すらできなくなってたんだ。感謝しかない。
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「夢を管理するところかな。夢を観ているときはここに夢が映し出されるんだ。あ、魔眼とかで生み出された夢は色が違うし夢の中をみることはできないんだ。その場合は魔眼使用者の顔と名前が浮かび上がるってわけ。それで僕は君をこの世界に連れてきたんだ」
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「良い疑問だね。答えは不正解。神族は物に宿って神格化する場合もあるしね」
「じゃあここ、俺たちが暮らしている世界と別の世界ってあるんですか?」
「それはあるよもちろん。魔法がある世界や猫しかいない世界、宇宙戦争で世紀末な世界なんかもあるね」
異世界っていうやつか。魔法がある世界なんか興味がわく。
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