神世界と素因封印

茶坊ピエロ

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64.温泉

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「ベロニカって胸おっきいねぇ」


 ここはエルドラド。女湯である。
 和澄達と同様にミナたちも温泉に浸かっていた。


「ちょっとミナ!やめるさね」


 ミナはベロニカの胸を揉みしだいていた。


「ティアの胸も大きかったけど、ベロニカは着痩せするタイプなのかまさかここまで爆乳とは思ってなかったよ」


 ミナは自分の胸をペタペタしたあと、またベロニカの胸を揉みしだく。


「もういい加減やめてあげてミナちゃん?」


「えー。あれ、えっと貴女お名前は?」


「酷いわね。あ、でも自己紹介がまだだったわね。わたしはメネア・ニア」


 メネアは自分の名前を把握されてないことにショックを受ける。
 しかしすぐに自己紹介をしてないことを忘れていたので笑顔で自分の名前を言った。


「じゃあネアちゃんね。わたしはミナよろしくね!」


「あー笑顔が眩しいわ」


 メネアはまるで光を見たかのように、手で遮った。


「まぁしょうがないからベロニカの胸を揉むのはやめるよ」


 そういうとミナはベロニカの胸を揉むのをやめた


「ふぅ。助かったよメネア」


「まんざらでもなさそうだったのに」


「ちょっと何言ってるんだいフィルフィ!?あんたは同性愛大好きだから美味しかっただろうけど」


「よくわかってるわね。ミナさん、もっとベロニカさんの乳を揉んでいてもよろしいのよ?」


「えっとフィルフィさん?そう言われるとなんか揉みにくいんだけど・・・」


 ミナは自分で揉んでおいてなんだけど、実際目の前で同性愛者としてみられてると言われたら、気圧されてしまった。


「わたくしの名前はフィルフィ・シューニア。貴女達よりひとつ上ですがさん付けは不要よ。あ、あと安心して下さい。わたくしは同性愛者ではないわよ?同性愛を見るのが好きなだけだから」


 自分は同性愛はしたくないけど、人が見てるのは好き。
 ミナは男同士の同性愛にそういった感情を持つ女性がいるのは聞いたことはあった。
 しかし女同士までいけるなんて思っていなかった。


「こいつ、昨日はカズスミっちとルナト殿下のカップリングを妄想してたんよ。ほんと困った者だわ」


「いいじゃない?あの二人の息の良さと言ったら、闘ったわたくし達だからわかるけどもの凄かったじゃない?」


「それは言えるわね。アタイ達なんて道端の小石を右足で蹴るか左足で蹴るか程度だったでしょうよ」


 ミナは和澄が褒められてニヤニヤする。


「そうでしょそうでしょ?カズくんってば強いんだから!」


「聞けばミナを守るために強くなったらしいさね。かぁーあの戦闘でこっちの女性陣カズスミっちに恋した奴もいたのに、すぐ失恋で可哀想だったよ」


 そういうと後ろで聞き耳を立ててた3人が悶え始めた。


「なんでベロニカはそういうこというのよ!」


「恥ずかしいでしょ!」


「ミナが羨ましい!」


 ミナは急に大声を上げた3人にびっくりした。
 そしてごめんねと頭を下げる。


「ワタシ、ジャネラス・ジョイニィ。よろしくね。ミナちゃん」


「ボクはツァイス=ツヴァイ。よろしく」


「わたしはねぇー。ノルノス・タロ。女友達はこれだけなの。仲良くしましょ?」


 三人は挨拶する。
 髪の色は同じだけどジャネラスはロングヘアのお姉さんタイプ。
 ツァイスはボクっ娘な、姉貴肌な性格。
 ノルノスは短めのツインテールな見た目幼女だった。


「よろしくね。ネラスにツゥにノーちゃんね」


「わたしだけなんでちゃん付け!わたしミナと同じ14歳だよ!」


「え、嘘!?」


 ミナはニコニコしながら驚く。
 ミナは知っていたが敢えて親睦を深めるためにからかった。


「もー!たしかに見た目はこんなだけど立派なレディなんだから」


「はいはい。ごめんねノル」


 ノルノスは頬を膨らまして抗議している。
 それが幼女だと周りから言われる原因とも知らずに・・・。


「全く一気に大所帯ね」


「カナンちゃんが一番年上だけど胸の大きさはベロニカのが上だね」


 そういってミナはカナンの胸を揺らす。


「わたしはこのくらいがちょうどいいわ。揺れると痛いでしょ?」


「そうなんです。なので少し特殊なブラで支えてます」


 ベロニカは胸をすべて覆って固定できる特殊なブラジャーを、自作していた。
 そのおかげか、着痩せしてみえたのだ。


「自作なんでしょー?」


「そうさね」


「今度わたしのも作って!」


 ミナは温泉に入る前から、ベロニカのブラジャーを褒めていた。
 帝国にはない可愛い柄で羨ましいと言っていたのだ。


「構わないさね。何ならここで作ってもいいさね」


「やったー!」


「和澄くんにでもみせるのかしら?」


「ち、違うよカナンちゃん!」


 否定するが顔が赤い。


「経験者からひとつ言わせてもらうよ。初めては痛かったさね」


「あーわたしも痛かったわ。ヨシュアがすごい心配してくれたけどね」


「ふ、ふたりともなにいってるの・・・?」


 二人はニヤニヤしながら言う。


「恋人同士になったらまぁ・・・するでしょ?わたしはもう3年も付き合ってるし」


「アタイも似たような感じさね。アタイは泣いちゃちまったから、祐樹ちんがずっと撫でててくれてたさね」


 ミナは顔がもう真っ赤だった。


「わたしはそういうことは結婚してからがいいと思うの!」


「「乙女(さ)ねー」」


 ミナは顔を真っ赤にさせながらもうでる!っといって温泉をあとにした。
 女性陣はミナに続いて一緒に温泉から出た。


◇◆◇◆◇


 解せぬ。さっきからミナが俺の顔を見るなり逸らしてくる。
 顔が赤いがなにがあったのだろうか?


「ところでミナよ」


「ひゃ、ひゃい!あ、え、えっと何ルナトくん?」


「どうした?まぁいいか。この弓のブレードの解析を頼みたいんだ」


 そうか。ルナトもミナの側にいれば魔眼<解析アナライズ>は使えるけど、ブレードの整備に関しては知識がないしな。


「わかった。ワーゼちゃんのお兄さんの形見だし大切に扱うよ」


 そう言って弓を受け取るミナ。
 このブレードは謎が多いし、解析できれば何かわかるかも知れない。


「呼んだー?」


「ワーゼちゃん!?」


「わっ!ワーゼさんどうしてここに?」


 俺も驚いて思わず変な声をあげてしまった。


「多分解析するならこの子がいると思ってさっき連れてきたんだ」


「モルフェさんがそう言って風呂上がりに俺を連れ出したんだ」


 兄さん。完全にモルフェさんのタクシー代わりにされてる。


「そういうことです。まぁ解析は明日にしよっか。温泉楽しみ~」


 そう言ってワーゼさんは風呂場に向かっていった。
 イヴさんの家なのにもう秘匿とかなくなりかけてる・・・。


「ていうかモルフェさん!ここに泊まるんですか?」


「もちろん。あ、メアリーもつれてきてるよ」


「え、お母さんまで!?」


「ここは外の空気がいいからね。まだ昼間だし散歩にでも行ったんじゃないかな?」


 たしかにここほど安全なところもないしな。
 むしろ俺達を保護者として見守らなくていいから気が楽そうだ。


「まぁここなら何も起こらないだろうからいいですけどね」


「うんうん!ところでイヴの家に来たのには温泉以外にもう一つ目的ができたんだ」


「目的ですか?」


「そうだよ!外に広がる森林の奥に、神格を得そうな獣たちがいるんだ。それをパートナーにしてはどうかなって思ってね」


 神格!?そんな動物をパートナーにできるのだろうか?


「あ、先に言っとくけど神格の獣はパートナーにすること自体は難しいよ。ただ神格を得る前なら簡単だからね」


「でも動物をパートナーって餌付けとかするんですか?」


「チッチッチ。ここに居るのは知性のある獣だからね。意思疎通できるのもいるんじゃないかな?」


 え!?ここの生き物ってそんなに特別だったの!?
 今日一番の驚きだった。


「ミナたちや祐樹たちもパートナーにできるやつがいたらするといいよ」


「俺達にもチャンスをくれるんですか?」


「もちろん!和澄やルナトが許したのに僕が許さなかったら、心狭いと思われちゃうしね」


「「ありがとうございます!」」


 祐樹達襲撃組は全員で御礼を言った。襲撃組って言うのはおかしいな。
 祐樹家族だなこれからは。


「あ、ミナとティアは絶対、和澄とルナトから離れないでね。精神が不安定だからまだこの二人」


 あ、まだ完治してなかったんだ。いつ治るのか。


「多分明日には治ってるんじゃないかな。まぁ今日は一定の範囲以上は離れないでね四人とも」


「「はーい」」


 俺達は元気よく返事をした。


「じゃあ行こう。パートナー探しに!」


 そうして俺達は、庭の森林に足を踏み入れた。
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