80 / 83
閑話3:一方アメリカは
しおりを挟む
ここは旧ホワイトハウス、現バレンタイン邸の執務室でレオナルド=バレンタインは激昂していた。
「どういうことだ斑鳩!戦果が大将一人だけとは!」
「申し訳ございません」
そうだ。
総勢200人以上もの精鋭で帝国に攻め込んだというのに、帰還者がたったの50人。
1/4もの戦力を失って、レオナルドは顔を真っ赤にして怒っていた。
「これだけの犠牲を出しておいて、なにもなしということはないだろうな?」
「えぇ。まずはネイサン・A・スコッティをご存じでしょうか?」
「報告書をみせてもらった。唯一の戦果をあげたものだったな」
ネイサンは唯一大将、ゴードンを殺して帰還した男。
ブレードの暴走で、一時は瀕死の状況までいったが、神属性ブレード所持者に治療されて一命を取り留めた。
「はい。彼のブレードですが、私と同じく神格を得ました。一つの目的はこれで達成されました」
「うむ・・・。まぁそれはいいが、たった一人が神格を得ただけであれだけの犠牲が許されるはずがないぞ?」
「はいわかっております。二つ目ですが・・・」
そして二つ目の目的も完遂したことを聞くと、レオナルドはニヤニヤと笑みを浮かべる。
「それはよくやった。ククク。帝国の奴らは苦しい思いをするだろうな」
「はい。しかし油断は禁物。もう一度侵攻作戦を練り直しましょう」
「そうだな。元帥も呼んで、全員で会議だ」
「はっ!」
そして斑鳩は、バレンタイン邸をあとにした。
◇◆◇◆◇
「くそが!僕が遠征で帝国に行ってる間に姉さんはどこかへ逃げてしまっただと!ふざけるのも大概にしろよ」
「申し訳ありません。斑鳩、グハっ!」
「謝ったら姉さんが帰ってくるのか。もういいや。君、死刑」
「そんなお慈・・・」
看守はお慈悲をと言おうとしたのだろうが、首を切断されて死亡した。
斑鳩は遠征か帰還直後、自分の性欲を満たしに姉、静枝の牢屋に足を運んだ。
しかしそこには静枝の右腕だけが残っていた。
そして看守は亀甲縛りをされてみつかった。
「全く無能だな。まぁそれは僕にも言えたことか」
こんな無能を大事な姉の元に置かせていたのがおかしかったのだ。
こいつも姉で楽しい思いをしたのに、恩を仇で返されたと、斑鳩は思っていた。
「さて、姉さんはどこに行ったのかはいずれわかるだろう。なぁクトゥルフ」
『マイマスター。彼女の位置は現在補足できない場所にあり、特定ができません』
「そうか。じゃあアメリカには居ない可能性もあるね。まぁいいさ。それなら帝国の和澄の所に行くだろうからね」
『僭越ながら申し上げます。我々アメリカが敗北するなどありえないかと』
自身の相棒クトゥルフにそう言われてにやつく斑鳩。
クトゥルフもバディール同様、神格を得て自我を持っている。
「君はそうやって油断する。だからクウラ・バルデックに遅れを取られたんだよ」
『申し訳ありません。彼のブレードは神格を持っていないと思い油断しました』
「まぁ仕方ないさ。彼のような猛者は早々いないしね。次の行軍の時に彼は直々に殺してあげよう。そして紅の女王、アンデル。次の行軍の際にはちゃんと処分しないと、本当にバレンタイン大統領は怒りかねない」
斑鳩は心底忌々しいという顔をする。
斑鳩はどうがんばってもレオナルドには勝てないとわかっているから、逆らうことができない。
そもそも待遇も良いわけだから逆らう気もないのだが。
『敵に神格を得たブレードがいた場合どうしますか?』
「次回そのような場面があったら、逃走するさ。さすがに神格者同士で戦闘して勝てると思うほど、僕は愚かじゃない」
斑鳩は聡明だった。
なので、クウラとの戦闘すら確実な勝利が望めないために離脱した。
『実際あのおじいさんはまずかったです。神格を得たというのに恐怖を覚えました』
「やっぱりあのときの選択は間違ってなかったようだ」
『えぇ。英断でした。万が一があります』
斑鳩は自分に酔っている。
そしてワインを飲み干し、次回の遠征で一足早く、甥の首を持ち帰ってやろうと考えていた。
◇◆◇◆◇
ここはアメリカ軍、軍事施設。
アメリカ軍では知らないモノはいない、堂々たる顔ぶれが揃っていた。
「これより第二回帝国侵攻作戦の会議を始める。第一回は斑鳩の部隊が単独で攻め込み、壊滅的な被害を受けた。この資料を見て欲しい」
そう発言するのはアメリカ軍元帥、コルヴァ・メルヴィオン。
彼の一言により全員資料をみる。
「我々の利点魔眼部隊は、多くのブレード所持者に敗北。またブレード所持者達も9人いた中で3人しか帰還ができていない」
全員が騒ぎ出す。
ブレードはあくまで重火器より強い程度で、魔眼とオールレンジ武器などの近代兵器を組み合わせた部隊に蹂躙されると考えられていたからだ。
「元帥殿。この報告が本当だとしたら、ブレード所持者がそこまで多くないアメリカには不利な状況じゃないでしょうか?」
発言したモノ以外にもその考えを持っているのが多数であった。
「お前達がそう思うのも無理はない。しかし今回。我々のこの最悪の状況を打開すべく、ある人物が協力を申し出てくれた。斑鳩呼んできてくれ」
「はい、元帥」
そして斑鳩の横には、白い髭を伸ばした男が現れる。
「ふぉっふぉっふぉ。今回諸君等にブレードを提供する、鍛冶の神ヘパイストスじゃ。よろしく頼むのぉ」
「神?爺さん本気で・・・」
「口を慎め、サミエル・ガジェット少将!彼は本物の神だ。疑うことは即ち、アメリカに害をなすとみるぞ」
そういって拳銃を突きつける、コルヴァ。
「止しんさい。儂は気にしとらんぞ。時に諸君等には、この新作のブレードを試して欲しいのじゃ」
そういうと同じ形のブレードのペアが、ここに居る人数分出された。
「それは量産型のブレードじゃ。邪心の欠片邪心の欠片は入っておらぬが、似たようなモノを入れてみたんじゃ。ブレード適合者でない者は是非使ってみてくれ」
「感謝する翁。よしブレード所持者は斑鳩を含めてここには三人しかいなかったが、全員に行き渡れば、総勢150名のブレード使い。さらに将軍地位まであるという最強の軍隊となる」
そして各々がブレードを手に取り、ブレードを起動する。
「おぉこれはすごい」
「力がみなぎってくるな。おっ電撃がでたぞ」
属性も操ることができる。
もちろん出力は落ちるが、近代兵器より脅威な事に違いは無い。
「ふぉっふぉっふぉ。気に入ってくれたようじゃのぉ。しかし連発には注意せい。それはブレードとは違って、使用者のエネルギーが無くなっても無理矢理起動できて命に関わるからのぉ」
このブレードのリスクはエネルギー量が限界まで達しても、無理矢理エネルギーを放出することができること。
それは即ち、死ぬ事を意味しているが、そのことを理解できた者は少数名だった。
「さて、では武器が渡ったところで、先に作戦日を言わせて貰おう。作戦決行は4日後。夕方に飛行機を使って帝都上空へいき、降下作戦をする。目標は帝国民。できるだけ帝国民を殺し、我々に逆らうとどうなるかを思い知らしめなければならない」
この作戦、最も重要なのはどれだけ民間人を殺したか。
その数によって敵が自国への警戒をするかが決まる。
それは即ち、自分たちの母国アメリカに対しての攻撃力を削り取ることでもあり、戦争に勝利するファーストヒューズだった。
「作戦詳細は次の資料を見てくれ」
そしてページをめくり帝国行軍作戦の会議は続けられた。
「どういうことだ斑鳩!戦果が大将一人だけとは!」
「申し訳ございません」
そうだ。
総勢200人以上もの精鋭で帝国に攻め込んだというのに、帰還者がたったの50人。
1/4もの戦力を失って、レオナルドは顔を真っ赤にして怒っていた。
「これだけの犠牲を出しておいて、なにもなしということはないだろうな?」
「えぇ。まずはネイサン・A・スコッティをご存じでしょうか?」
「報告書をみせてもらった。唯一の戦果をあげたものだったな」
ネイサンは唯一大将、ゴードンを殺して帰還した男。
ブレードの暴走で、一時は瀕死の状況までいったが、神属性ブレード所持者に治療されて一命を取り留めた。
「はい。彼のブレードですが、私と同じく神格を得ました。一つの目的はこれで達成されました」
「うむ・・・。まぁそれはいいが、たった一人が神格を得ただけであれだけの犠牲が許されるはずがないぞ?」
「はいわかっております。二つ目ですが・・・」
そして二つ目の目的も完遂したことを聞くと、レオナルドはニヤニヤと笑みを浮かべる。
「それはよくやった。ククク。帝国の奴らは苦しい思いをするだろうな」
「はい。しかし油断は禁物。もう一度侵攻作戦を練り直しましょう」
「そうだな。元帥も呼んで、全員で会議だ」
「はっ!」
そして斑鳩は、バレンタイン邸をあとにした。
◇◆◇◆◇
「くそが!僕が遠征で帝国に行ってる間に姉さんはどこかへ逃げてしまっただと!ふざけるのも大概にしろよ」
「申し訳ありません。斑鳩、グハっ!」
「謝ったら姉さんが帰ってくるのか。もういいや。君、死刑」
「そんなお慈・・・」
看守はお慈悲をと言おうとしたのだろうが、首を切断されて死亡した。
斑鳩は遠征か帰還直後、自分の性欲を満たしに姉、静枝の牢屋に足を運んだ。
しかしそこには静枝の右腕だけが残っていた。
そして看守は亀甲縛りをされてみつかった。
「全く無能だな。まぁそれは僕にも言えたことか」
こんな無能を大事な姉の元に置かせていたのがおかしかったのだ。
こいつも姉で楽しい思いをしたのに、恩を仇で返されたと、斑鳩は思っていた。
「さて、姉さんはどこに行ったのかはいずれわかるだろう。なぁクトゥルフ」
『マイマスター。彼女の位置は現在補足できない場所にあり、特定ができません』
「そうか。じゃあアメリカには居ない可能性もあるね。まぁいいさ。それなら帝国の和澄の所に行くだろうからね」
『僭越ながら申し上げます。我々アメリカが敗北するなどありえないかと』
自身の相棒クトゥルフにそう言われてにやつく斑鳩。
クトゥルフもバディール同様、神格を得て自我を持っている。
「君はそうやって油断する。だからクウラ・バルデックに遅れを取られたんだよ」
『申し訳ありません。彼のブレードは神格を持っていないと思い油断しました』
「まぁ仕方ないさ。彼のような猛者は早々いないしね。次の行軍の時に彼は直々に殺してあげよう。そして紅の女王、アンデル。次の行軍の際にはちゃんと処分しないと、本当にバレンタイン大統領は怒りかねない」
斑鳩は心底忌々しいという顔をする。
斑鳩はどうがんばってもレオナルドには勝てないとわかっているから、逆らうことができない。
そもそも待遇も良いわけだから逆らう気もないのだが。
『敵に神格を得たブレードがいた場合どうしますか?』
「次回そのような場面があったら、逃走するさ。さすがに神格者同士で戦闘して勝てると思うほど、僕は愚かじゃない」
斑鳩は聡明だった。
なので、クウラとの戦闘すら確実な勝利が望めないために離脱した。
『実際あのおじいさんはまずかったです。神格を得たというのに恐怖を覚えました』
「やっぱりあのときの選択は間違ってなかったようだ」
『えぇ。英断でした。万が一があります』
斑鳩は自分に酔っている。
そしてワインを飲み干し、次回の遠征で一足早く、甥の首を持ち帰ってやろうと考えていた。
◇◆◇◆◇
ここはアメリカ軍、軍事施設。
アメリカ軍では知らないモノはいない、堂々たる顔ぶれが揃っていた。
「これより第二回帝国侵攻作戦の会議を始める。第一回は斑鳩の部隊が単独で攻め込み、壊滅的な被害を受けた。この資料を見て欲しい」
そう発言するのはアメリカ軍元帥、コルヴァ・メルヴィオン。
彼の一言により全員資料をみる。
「我々の利点魔眼部隊は、多くのブレード所持者に敗北。またブレード所持者達も9人いた中で3人しか帰還ができていない」
全員が騒ぎ出す。
ブレードはあくまで重火器より強い程度で、魔眼とオールレンジ武器などの近代兵器を組み合わせた部隊に蹂躙されると考えられていたからだ。
「元帥殿。この報告が本当だとしたら、ブレード所持者がそこまで多くないアメリカには不利な状況じゃないでしょうか?」
発言したモノ以外にもその考えを持っているのが多数であった。
「お前達がそう思うのも無理はない。しかし今回。我々のこの最悪の状況を打開すべく、ある人物が協力を申し出てくれた。斑鳩呼んできてくれ」
「はい、元帥」
そして斑鳩の横には、白い髭を伸ばした男が現れる。
「ふぉっふぉっふぉ。今回諸君等にブレードを提供する、鍛冶の神ヘパイストスじゃ。よろしく頼むのぉ」
「神?爺さん本気で・・・」
「口を慎め、サミエル・ガジェット少将!彼は本物の神だ。疑うことは即ち、アメリカに害をなすとみるぞ」
そういって拳銃を突きつける、コルヴァ。
「止しんさい。儂は気にしとらんぞ。時に諸君等には、この新作のブレードを試して欲しいのじゃ」
そういうと同じ形のブレードのペアが、ここに居る人数分出された。
「それは量産型のブレードじゃ。邪心の欠片邪心の欠片は入っておらぬが、似たようなモノを入れてみたんじゃ。ブレード適合者でない者は是非使ってみてくれ」
「感謝する翁。よしブレード所持者は斑鳩を含めてここには三人しかいなかったが、全員に行き渡れば、総勢150名のブレード使い。さらに将軍地位まであるという最強の軍隊となる」
そして各々がブレードを手に取り、ブレードを起動する。
「おぉこれはすごい」
「力がみなぎってくるな。おっ電撃がでたぞ」
属性も操ることができる。
もちろん出力は落ちるが、近代兵器より脅威な事に違いは無い。
「ふぉっふぉっふぉ。気に入ってくれたようじゃのぉ。しかし連発には注意せい。それはブレードとは違って、使用者のエネルギーが無くなっても無理矢理起動できて命に関わるからのぉ」
このブレードのリスクはエネルギー量が限界まで達しても、無理矢理エネルギーを放出することができること。
それは即ち、死ぬ事を意味しているが、そのことを理解できた者は少数名だった。
「さて、では武器が渡ったところで、先に作戦日を言わせて貰おう。作戦決行は4日後。夕方に飛行機を使って帝都上空へいき、降下作戦をする。目標は帝国民。できるだけ帝国民を殺し、我々に逆らうとどうなるかを思い知らしめなければならない」
この作戦、最も重要なのはどれだけ民間人を殺したか。
その数によって敵が自国への警戒をするかが決まる。
それは即ち、自分たちの母国アメリカに対しての攻撃力を削り取ることでもあり、戦争に勝利するファーストヒューズだった。
「作戦詳細は次の資料を見てくれ」
そしてページをめくり帝国行軍作戦の会議は続けられた。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
二重のカーテン (スカートの下の黒い意志)
MisakiNonagase
青春
洗濯物の隙間に隠したのは、母としての祈りと、娘のプライド。
かつて、女子高生という生き物はもっと無防備で、自由だった。
44歳の主婦、愛子が朝のベランダで手にするのは、娘たちが毎日履き替える漆黒のオーバーパンツ、通称「黒パン」。それは、令和を生きる娘たちが自らの尊厳を守るために身に着ける、鉄壁の「鎧」だった。
小学校時代のママ友たちとのランチ会。そこで語られるのは、ブルセラショップに下着を売っていた奔放な50代、無防備なまま凛と歩くしかなかった40代、そして「見せないこと」に命を懸ける10代の、あまりに深い断絶。さらには、階段で石像のように固まる父、生徒の背後に立たないよう神経を削る教師……。
一枚の黒い布を通して浮き彫りになる、現代社会の歪さと、その根底にある不器用なまでの「優しさ」。
ベランダに干された黒いカーテンの向こう側に、あなたは何を見ますか?
クラス転移したら種族が変化してたけどとりあえず生きる
アルカス
ファンタジー
16歳になったばかりの高校2年の主人公。
でも、主人公は昔から体が弱くなかなか学校に通えなかった。
でも学校には、行っても俺に声をかけてくれる親友はいた。
その日も体の調子が良くなり、親友と久しぶりの学校に行きHRが終わり先生が出ていったとき、クラスが眩しい光に包まれた。
そして僕は一人、違う場所に飛ばされいた。
大絶滅 2億年後 -原付でエルフの村にやって来た勇者たち-
半道海豚
SF
200万年後の姉妹編です。2億年後への移住は、誰もが思いもよらない結果になってしまいました。推定2億人の移住者は、1年2カ月の間に2億年後へと旅立ちました。移住者2億人は11万6666年という長い期間にばらまかれてしまいます。結果、移住者個々が独自に生き残りを目指さなくてはならなくなります。本稿は、移住最終期に2億年後へと旅だった5人の少年少女の奮闘を描きます。彼らはなんと、2億年後の移動手段に原付を選びます。
魔力ゼロの英雄の娘と魔族の秘密
藤原遊
ファンタジー
魔法が支配する世界で、魔力を持たない少女アリア・マーウェラ。彼女は、かつて街を守るために命を落とした英雄的冒険者の両親を持ちながら、その体質ゆえに魔法を使えず、魔道具すら扱えない。しかし、彼女は圧倒的な身体能力と戦闘センスを武器に、ギルドでソロ冒険者として活動していた。街の人々やギルド仲間からは「英雄の娘」として大切にされつつも、「魔力を捨てて進化した次世代型脳筋剣士」と妙な評価を受けている。
そんなある日、アリアは山中で倒れていた謎の魔法使いイアンを助ける。彼は並外れた魔法の才能を持ちながら、孤独な影を背負っていた。やがて二人は冒険の中で信頼を深め、街を脅かす魔王復活を阻止するため、「カギ」を探す旅に出る。
しかしイアンには秘密があった。彼は魔族と人間の混血であり、魔王軍四天王の血を引いていたのだ。その事実が明らかになったとき、アリアは「どんな過去があっても、イアンはイアンだよ」と笑顔で受け入れる。
過去に囚われたイアンと、前を向いて進むアリア。二人の絆が、世界を揺るがす冒険の行方を決める――。シリアスとギャグが織り交ざる、剣と魔法の冒険譚!
『イージス艦長、インパール最前線へ。――牟田口廉也に転生した俺は、地獄の餓死作戦を「鉄壁の兵站要塞」に変える』
月神世一
SF
【あらすじ】
「補給がなければ、戦場に立つ資格すらない」
坂上真一(さかがみ しんいち)、50歳。
かつてイージス艦長として鉄壁の防空網を指揮し、現在は海上自衛隊で次世代艦の兵站システムを設計する男。
背中には若き日の過ちである「仁王」の刺青を隠し持ち、北辰一刀流の達人でもある彼は、ある日、勤務中に仮眠をとる。
目が覚めると、そこは湿気と熱気に満ちた1944年のビルマだった。
鏡に映っていたのは、小太りで口髭の男――歴史の教科書で見た、あの「牟田口廉也」。
しかも時期は、日本陸軍史上最悪の汚点とされる「インパール作戦」決行の直前。
部下たちは「必勝の精神論」を叫び、無謀な突撃を今か今かと待っている。
(……ふざけるな。俺に、部下を餓死させろと言うのか?)
現代の知識と、冷徹な計算、そして海自仕込みのロジスティクス能力。
すべてを駆使して、坂上(中身)は歴史への介入を開始する。
精神論を振りかざすふりをして上層部を欺き、現地改修で兵器を強化し、密かに撤退路を整備する。
これは、「史上最も無能な指揮官」の皮を被った「現代の有能な指揮官」が、確定した敗北の運命をねじ伏せ、数万の命を救うために戦う、逆転の戦記ドラマ。
巻き込まれ異世界召喚、なぜか俺だけ竜皇女の推しになった
ノラクラ
ファンタジー
俺、霧島悠斗は筋金入りの陰キャ高校生。
学校が終わったら即帰宅して、ゲームライフを満喫するのが至福の時間――のはずだった。
だがある日の帰り道、玄関前で学園トップスターたちの修羅場に遭遇してしまう。
暴君・赤城獅童、王子様系イケメン・天条院義孝、清楚系美少女・柊奏、その親友・羽里友莉。
よりによって学園の顔ぶれが勢ぞろいして大口論!?
……陰キャ代表の俺に混ざる理由なんて一ミリもない。見なかったことにしてゲームしに帰りたい!
そう願った矢先――空気が変わり、街に巨大な魔法陣が出現。
赤城たちは光に呑まれ、異世界へと召喚されてしまった。
「お~、異世界召喚ね。ラノベあるあるだな」
そう、他人事のように見送った俺だったが……。
直後、俺の足元にも魔法陣が浮かび上がる。
「ちょ、待て待て待て! 俺は陰キャだぞ!? 勇者じゃないんだぞ!?」
――かくして、ゲームライフを愛する陰キャ高校生の異世界行きが始まる。
本能寺からの決死の脱出 ~尾張の大うつけ 織田信長 天下を統一す~
bekichi
歴史・時代
戦国時代の日本を背景に、織田信長の若き日の物語を語る。荒れ狂う風が尾張の大地を駆け巡る中、夜空の星々はこれから繰り広げられる壮絶な戦いの予兆のように輝いている。この混沌とした時代において、信長はまだ無名であったが、彼の野望はやがて天下を揺るがすことになる。信長は、父・信秀の治世に疑問を持ちながらも、独自の力を蓄え、異なる理想を追求し、反逆者とみなされることもあれば期待の星と讃えられることもあった。彼の目標は、乱世を統一し平和な時代を創ることにあった。物語は信長の足跡を追い、若き日の友情、父との確執、大名との駆け引きを描く。信長の人生は、斎藤道三、明智光秀、羽柴秀吉、徳川家康、伊達政宗といった時代の英傑たちとの交流とともに、一つの大きな物語を形成する。この物語は、信長の未知なる野望の軌跡を描くものである。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる