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帝都のひと夏
盗み聞きしてしまいました
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「?」
兄さまを見上げると、そのまま目でも制されて。
ふっと周りの魔力の感じ方が変わった。自分と兄さまの周りに透明な膜が出来たみたい。
「ごめんね、もう話しても大丈夫だから。」
指を外した兄さまに、結界?と確認しながら魔力の流れを確認する。
うん、なんてすごいの!自然界の動きは一切妨げないのに、私と兄さまの発する諸々は全て遮断している。
流石兄さま!
言いながら兄さまの方を向くと。
「あいつは・・・」
さっき一瞬見たと思った眉間にしわを寄せた表情で木立に半ば隠れた人たちを睨んでいた。
知り合いなのかな?
私の知ってる兄さまの個人的な知り合いなんて一人しかいない。だからどんな人か興味があって振り返っただけなんだけど。
「あ・・・」
そこで何やらこそこそ話し合っているのは、まさかのお知り合い、大学のカフェテリアで会ったロンヌ王国の王子様(らしい)、ステファンさんだった。
取り敢えず、聞く力を高めながら、相手を観察する。
ステファンさんは侍従の格好をした男の人と話して、、、言い争っていた。
「だから、俺の知り合いは普段大学寮にいるからそんなの知らないって。」
「あの一族は結束が固い。今日もバーベンベルク卿の任命式に、平民のように家族総出で来ていたそうです。魔導師のローブの人間を二人確認したそうですから、貴方様のご学友もいらしてますよ。」
「クソッ」
「相変わらずの言葉遣いですね。どんな育て方をされたのか・・・」
「・・・何だと」
「いえ、何でも。では頼みましたよ。なに、ご学友がご存じなければいつものように伝手だけ頼ればいいでしょう。ご家族に挨拶したいと言えばよいのです。今日は女だてらに騎士を名乗る烏滸がましい辺境伯に、あの忌々しい魔導師団長もいるのです。際物同士、さぞ話も合う事でしょう。」
「お前・・・それが卑しくも仕える国の王子に向かって言う言葉か!」
「私の忠誠は、出自正しく気高き騎士であらせられる王太子殿下のものですから。」
「ああ、それと。今のところ母上はお元気ですが、いつご病状が悪化するとも限りませんので。」
「・・・お前等、本当に屑だな!」
「殿下とは考え方が違うだけですよ。それではまたご連絡いたします。」
侍従姿の男の人が、東屋の方に消えて。
ステファンさんは聞いたことのない言葉を叫ぶと、近くの木の幹を殴りつけた。
兄さまを見上げると、そのまま目でも制されて。
ふっと周りの魔力の感じ方が変わった。自分と兄さまの周りに透明な膜が出来たみたい。
「ごめんね、もう話しても大丈夫だから。」
指を外した兄さまに、結界?と確認しながら魔力の流れを確認する。
うん、なんてすごいの!自然界の動きは一切妨げないのに、私と兄さまの発する諸々は全て遮断している。
流石兄さま!
言いながら兄さまの方を向くと。
「あいつは・・・」
さっき一瞬見たと思った眉間にしわを寄せた表情で木立に半ば隠れた人たちを睨んでいた。
知り合いなのかな?
私の知ってる兄さまの個人的な知り合いなんて一人しかいない。だからどんな人か興味があって振り返っただけなんだけど。
「あ・・・」
そこで何やらこそこそ話し合っているのは、まさかのお知り合い、大学のカフェテリアで会ったロンヌ王国の王子様(らしい)、ステファンさんだった。
取り敢えず、聞く力を高めながら、相手を観察する。
ステファンさんは侍従の格好をした男の人と話して、、、言い争っていた。
「だから、俺の知り合いは普段大学寮にいるからそんなの知らないって。」
「あの一族は結束が固い。今日もバーベンベルク卿の任命式に、平民のように家族総出で来ていたそうです。魔導師のローブの人間を二人確認したそうですから、貴方様のご学友もいらしてますよ。」
「クソッ」
「相変わらずの言葉遣いですね。どんな育て方をされたのか・・・」
「・・・何だと」
「いえ、何でも。では頼みましたよ。なに、ご学友がご存じなければいつものように伝手だけ頼ればいいでしょう。ご家族に挨拶したいと言えばよいのです。今日は女だてらに騎士を名乗る烏滸がましい辺境伯に、あの忌々しい魔導師団長もいるのです。際物同士、さぞ話も合う事でしょう。」
「お前・・・それが卑しくも仕える国の王子に向かって言う言葉か!」
「私の忠誠は、出自正しく気高き騎士であらせられる王太子殿下のものですから。」
「ああ、それと。今のところ母上はお元気ですが、いつご病状が悪化するとも限りませんので。」
「・・・お前等、本当に屑だな!」
「殿下とは考え方が違うだけですよ。それではまたご連絡いたします。」
侍従姿の男の人が、東屋の方に消えて。
ステファンさんは聞いたことのない言葉を叫ぶと、近くの木の幹を殴りつけた。
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