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三章 ――白色の王子と透明な少女――
起-下巻①<二人1> 『多色の出会い』
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①【ロキ】
光が、瞼の隙間から差し込んでくる。
遠くから、鳥のさえずりが聞こえてくる。
夢に誘われていた意識が急速に覚醒し、俺の頭を回転させていく。
「ここは……?」
身を起こし、周りを見わたす。
アンティークだが、少しくたびれた家具達が俺を出迎える。
寝かされていたベッドがぎしりと軋む。
「そうだ、俺は――」
『眠り病』の調査をしてくれ。そんなチャラ導師からの口車に乗ってしまい、依頼を受けてしまった俺は、転移盤《アスティルミ》と呼ばれる怪しい転移装置を使ってワープをした筈だ。……希に別の場所に飛ばされるという不吉な言葉を受けながらだが。
「……あ、起きました?」
「おおぅ!?」
突然かけられた言葉につい声に出して驚く。
「ごめんなさい。驚かせました?」
ベッドの端に椅子を置き、そこに少女が座っていた。どうやら眠っていたらしい。目を擦りながら俺に笑いかけている。
大陸では珍しい黒髪、少し浅黒めの肌をした健康そうな女の子だ。服装からして王都で言うと平均的な家庭、つまりは平民の子供だろう。
「ここは……? どこだ?」
色々と聞きたい事はあるが、とりあえず先ずは一番気になることからだ。
ぶっきらぼうな俺の言葉に身を固める少女。
年は十一、二といったところか。日本で言うと小学校高学年くらいの年齢だ。
大人と余り会話をしたことが無いのかもしれないな。
……少し、気を遣うか。
「ノカの町です。あなたはここの地下に倒れていました。ここまで運ぶの大変だったんですよ」
「森の町、ノカで間違いはない?」
俺の念押しに、少女は目をぱちぱちさせ、頷く。
良かった。チャラ男から不吉なフラグを食らったが、なんとか無事目的地に辿り着くことができたようだ。
「え、え~と、何故、あなたはあんなところに倒れてたんですか? そもそも、あなたは誰なんです?」
「ルスラン王国第五王子。名はロキという。ちょっと野暮用があってね……この町に飛ばされた訳だが、気絶するとは俺も聞かされていなかった」
両手を握り閉め、広げる。脚も問題なく動く。体調は問題無さそうだ。
「王子様が……野暮用……ですか?」
「ああ、もしかしたら、君らの未来にも関わるかもしれない、大事な野暮用だ」
「それって野暮用って言わないんじゃ……」
ふむ、なかなか筋がいいな。
適切なタイミングで適切なツッコミを入れられる子は育てれば良い人気者になれる。
……何の話をしているんだ俺は。
なんにせよ、無用な混乱を避けるため詳細の説明はできない。チャラ導師にも釘を刺されたが、俺自身もそう思う。
この町で原因不明の奇病が蔓延してきてますよ、なんて言われたら良い気分になる人間なんて居ないだろうしな。
「……行かないと。世話になったね。このお礼はまた今度――」
「あっまだ駄目ですよ!」
立ち上がろうとした瞬間、視界が暗くなり、くらりと倒れそうになる。
「ほら……部屋の隅に木箱があって、そこに頭をぶつけていたみたいです。頭の右側、少し触ってみてください」
「……なるほど」
耳の上の辺りを触ってみると鈍痛が走る。大きめのたんこぶができているようだ。
……あのチャラ導師め、後で覚悟しておけよ。
「今日は少しゆっくりしていてください。今、朝ご飯運んできますね」
少女が立ち上がり、部屋の扉に向かう。
……少し足を引きずっているな。
「その足はどうしたんだ? どこか怪我でもしているのか?」
少女が立ち止まり、黒髪を靡かせ振り返る。
「……内緒です」
邪気のない、爽やかな笑顔を見せ、少女は部屋から去っていった。
②【ソフィア】
「ソフィア! 見えない」
「しっ声が大きい!」
閉じられた部屋の扉を少しだけ開き、中の様子を伺う私とマシュー。
中には、ルスラン王国の王子様とお母さんがなにやら話し込んでいるところだ。
私たちの家にあった隠し部屋に倒れていた男をなんとかベッドまで運んだ私は、眠い目を擦りながらも夜通し看病をした。
身なりが良いから心配要らないとは思うけど、念の為細剣をすぐに取れる場所に置いておく。
朝、目覚めた男の人は、自分の事をルスランの王子様だと名乗った。
……そう、王子様だった。
……王子様って……王子様だよ!? 王子様なんだよ!?
何を言っているのか分からないだろうけど、私のその時の衝撃は少しでも分かってもらいたい。
綺麗な顔立ちをしてるなぁとか考えながら夜通し眺めていたら、まさか王子様だったなんて。
その後もとりとめのない話をしたけれど、正直、何を話したのか覚えていないくらいぼうっとしていたと思う。
顔が赤くなってなかったかな。大丈夫かな。
「……私の顔、何か付いていない?」
「大丈夫、いつも通り、不細くぅっ!?――」
頭を押さえるマシューを押しのけ、聞き耳を立てるけど、お母さんと王子様が何を話しているのか全然分からない。
朝ご飯を持っていくと、王子様がふいに、誰か大人と話がしたいと言い出してきた。
丁度、帰ってきたばかりのお母さんが居たから紹介したところ、二人で話したいと言われ、私たちは部屋から閉め出される結果になってしまった。
大人と話したいって……正直、残念な気持ちになったけどしょうがないよね。
十三歳の私なんて、王子から見たら、まだ子供だろうし。
「話、聞こえる?」
私の鉄拳攻撃から生還したマシューが懲りずに寄ってくる。
「ううん、全然。なんで私ら駄目なんだろうね。入れてくれてもいいのに」
誰が頑張って一晩中看病したと思ってるんだ。途中寝ちゃった時もあったけどさ。
聞こえる声に耳を傾けていると、不意に足音が近づいてきた。
やっばい!
「聞こえているわよ、ソフィア」
お母さんの冷たい視線が痛い。
「あはは……な、何か王子様にご用とかないかなぁ~なんて思ったり」
「大丈夫だよ。ありがとう」
うぐぅっ!? ま、眩しい。
お母さんの後ろから、白い煌めきが私を攻撃してきた。
不意打ちですか。いきなり現れないでください。
「は、はい。それは、良かったです」
なに、この人。視線受けるだけで私の心臓が早くなる。
「お母さん、少しこの方と町に行ってくるわ。……良い子に留守番してなさい」
え、ずるい。私も行きたい。
「駄目よ。マシューと留守番してなさい」
「……まだ、何も言ってないよ」
「あなた、考えてることが顔に出やすいのよ。気をつけなさい」
「ここに、一晩泊まらせていただくことになったから、帰ってきたら話そうか。……そこの男の子も一緒にね」
「お、おおぅ」
突然笑顔を向けられたマシューが目を開いて固まっている。
分かる。気持ちは分かるよ弟よ。
いきなり強い光をあてられたら、私ら小市民は縮こまるだけなんだ。
……え、で、今なんて言った? 泊まるだと? 一晩居てくれるだと?
一晩?
……。
……。
ひとばんだとぉ!?
こ、困る困る困る! 嬉しいけど困る! え、じゃあ、一晩中緊張しっぱなしってこと? ちょっと気を緩めたら変な顔見られるかもしれない苦行が待ってるわけ?
ホント無理。
私、耐えられる自信ない。
……え、でもすっごい嬉しい。
……ど、どうしよう。
私今日、野宿しようかな。
光が、瞼の隙間から差し込んでくる。
遠くから、鳥のさえずりが聞こえてくる。
夢に誘われていた意識が急速に覚醒し、俺の頭を回転させていく。
「ここは……?」
身を起こし、周りを見わたす。
アンティークだが、少しくたびれた家具達が俺を出迎える。
寝かされていたベッドがぎしりと軋む。
「そうだ、俺は――」
『眠り病』の調査をしてくれ。そんなチャラ導師からの口車に乗ってしまい、依頼を受けてしまった俺は、転移盤《アスティルミ》と呼ばれる怪しい転移装置を使ってワープをした筈だ。……希に別の場所に飛ばされるという不吉な言葉を受けながらだが。
「……あ、起きました?」
「おおぅ!?」
突然かけられた言葉につい声に出して驚く。
「ごめんなさい。驚かせました?」
ベッドの端に椅子を置き、そこに少女が座っていた。どうやら眠っていたらしい。目を擦りながら俺に笑いかけている。
大陸では珍しい黒髪、少し浅黒めの肌をした健康そうな女の子だ。服装からして王都で言うと平均的な家庭、つまりは平民の子供だろう。
「ここは……? どこだ?」
色々と聞きたい事はあるが、とりあえず先ずは一番気になることからだ。
ぶっきらぼうな俺の言葉に身を固める少女。
年は十一、二といったところか。日本で言うと小学校高学年くらいの年齢だ。
大人と余り会話をしたことが無いのかもしれないな。
……少し、気を遣うか。
「ノカの町です。あなたはここの地下に倒れていました。ここまで運ぶの大変だったんですよ」
「森の町、ノカで間違いはない?」
俺の念押しに、少女は目をぱちぱちさせ、頷く。
良かった。チャラ男から不吉なフラグを食らったが、なんとか無事目的地に辿り着くことができたようだ。
「え、え~と、何故、あなたはあんなところに倒れてたんですか? そもそも、あなたは誰なんです?」
「ルスラン王国第五王子。名はロキという。ちょっと野暮用があってね……この町に飛ばされた訳だが、気絶するとは俺も聞かされていなかった」
両手を握り閉め、広げる。脚も問題なく動く。体調は問題無さそうだ。
「王子様が……野暮用……ですか?」
「ああ、もしかしたら、君らの未来にも関わるかもしれない、大事な野暮用だ」
「それって野暮用って言わないんじゃ……」
ふむ、なかなか筋がいいな。
適切なタイミングで適切なツッコミを入れられる子は育てれば良い人気者になれる。
……何の話をしているんだ俺は。
なんにせよ、無用な混乱を避けるため詳細の説明はできない。チャラ導師にも釘を刺されたが、俺自身もそう思う。
この町で原因不明の奇病が蔓延してきてますよ、なんて言われたら良い気分になる人間なんて居ないだろうしな。
「……行かないと。世話になったね。このお礼はまた今度――」
「あっまだ駄目ですよ!」
立ち上がろうとした瞬間、視界が暗くなり、くらりと倒れそうになる。
「ほら……部屋の隅に木箱があって、そこに頭をぶつけていたみたいです。頭の右側、少し触ってみてください」
「……なるほど」
耳の上の辺りを触ってみると鈍痛が走る。大きめのたんこぶができているようだ。
……あのチャラ導師め、後で覚悟しておけよ。
「今日は少しゆっくりしていてください。今、朝ご飯運んできますね」
少女が立ち上がり、部屋の扉に向かう。
……少し足を引きずっているな。
「その足はどうしたんだ? どこか怪我でもしているのか?」
少女が立ち止まり、黒髪を靡かせ振り返る。
「……内緒です」
邪気のない、爽やかな笑顔を見せ、少女は部屋から去っていった。
②【ソフィア】
「ソフィア! 見えない」
「しっ声が大きい!」
閉じられた部屋の扉を少しだけ開き、中の様子を伺う私とマシュー。
中には、ルスラン王国の王子様とお母さんがなにやら話し込んでいるところだ。
私たちの家にあった隠し部屋に倒れていた男をなんとかベッドまで運んだ私は、眠い目を擦りながらも夜通し看病をした。
身なりが良いから心配要らないとは思うけど、念の為細剣をすぐに取れる場所に置いておく。
朝、目覚めた男の人は、自分の事をルスランの王子様だと名乗った。
……そう、王子様だった。
……王子様って……王子様だよ!? 王子様なんだよ!?
何を言っているのか分からないだろうけど、私のその時の衝撃は少しでも分かってもらいたい。
綺麗な顔立ちをしてるなぁとか考えながら夜通し眺めていたら、まさか王子様だったなんて。
その後もとりとめのない話をしたけれど、正直、何を話したのか覚えていないくらいぼうっとしていたと思う。
顔が赤くなってなかったかな。大丈夫かな。
「……私の顔、何か付いていない?」
「大丈夫、いつも通り、不細くぅっ!?――」
頭を押さえるマシューを押しのけ、聞き耳を立てるけど、お母さんと王子様が何を話しているのか全然分からない。
朝ご飯を持っていくと、王子様がふいに、誰か大人と話がしたいと言い出してきた。
丁度、帰ってきたばかりのお母さんが居たから紹介したところ、二人で話したいと言われ、私たちは部屋から閉め出される結果になってしまった。
大人と話したいって……正直、残念な気持ちになったけどしょうがないよね。
十三歳の私なんて、王子から見たら、まだ子供だろうし。
「話、聞こえる?」
私の鉄拳攻撃から生還したマシューが懲りずに寄ってくる。
「ううん、全然。なんで私ら駄目なんだろうね。入れてくれてもいいのに」
誰が頑張って一晩中看病したと思ってるんだ。途中寝ちゃった時もあったけどさ。
聞こえる声に耳を傾けていると、不意に足音が近づいてきた。
やっばい!
「聞こえているわよ、ソフィア」
お母さんの冷たい視線が痛い。
「あはは……な、何か王子様にご用とかないかなぁ~なんて思ったり」
「大丈夫だよ。ありがとう」
うぐぅっ!? ま、眩しい。
お母さんの後ろから、白い煌めきが私を攻撃してきた。
不意打ちですか。いきなり現れないでください。
「は、はい。それは、良かったです」
なに、この人。視線受けるだけで私の心臓が早くなる。
「お母さん、少しこの方と町に行ってくるわ。……良い子に留守番してなさい」
え、ずるい。私も行きたい。
「駄目よ。マシューと留守番してなさい」
「……まだ、何も言ってないよ」
「あなた、考えてることが顔に出やすいのよ。気をつけなさい」
「ここに、一晩泊まらせていただくことになったから、帰ってきたら話そうか。……そこの男の子も一緒にね」
「お、おおぅ」
突然笑顔を向けられたマシューが目を開いて固まっている。
分かる。気持ちは分かるよ弟よ。
いきなり強い光をあてられたら、私ら小市民は縮こまるだけなんだ。
……え、で、今なんて言った? 泊まるだと? 一晩居てくれるだと?
一晩?
……。
……。
ひとばんだとぉ!?
こ、困る困る困る! 嬉しいけど困る! え、じゃあ、一晩中緊張しっぱなしってこと? ちょっと気を緩めたら変な顔見られるかもしれない苦行が待ってるわけ?
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