[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第三章 仮想と現実

第52話: 極針の妙技、職人の解体

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 爆散したホーンラビットの土煙が収まるのを待たず、三人はさらに原生林の深部へと進んだ。
 アイリスとの思い出を辿るように、次々と現れる獲物たち。
かつて死闘を演じた「グレートボア」や、俊敏な「シャドウディア」。
健太郎はそれらを一つひとつ慈しむように、そしてアイリスとの呼吸を確かめるように射抜いていく。

 しかし、結衣は横で目を丸くしながら、ある疑問を抱かずにはいられなかった。

「あの……健太郎さん。アイリスちゃんの矢は凄まじい威力ですけど……あんな風に全部爆発しちゃったら、肝心の『皮』が残らないんじゃ……?」

 結衣の問いに、アイリスが弓の姿のまま、くすくすと勝ち誇ったように笑った。

『ふふん、結衣よ。主を誰だと思っておる。ただ壊すだけの男ではないぞ!』

 健太郎は立ち止まり、前方の茂みから姿を現した立派な角を持つディアを見据えた。

「こうするのさ、結衣。力を込めるだけが『技』じゃない」

 健太郎が再び弓を引き絞る。
だが、先ほどのような周囲を威圧する膨大な魔力の集束はない。
代わりに、放たれる光が極限まで一点に凝縮され、眩いばかりの輝きを放つ細い「糸」のようになっていく。

「――【極針】」

 放たれたのは、矢というよりは一筋の鋭い閃光だった。
 光の針は音もなく大気を貫き、ディアの眉間に吸い込まれる。
爆発は起きない。光の針は抵抗なく頭蓋を突き抜け、後方の樹木に突き刺さって消失した。
 ディアは鳴き声一つ上げることなく、膝から崩れ落ちて息絶えた。

「すごい……傷が、眉間に小さな穴が開いているだけ……」

 健太郎は愛用の解体ナイフを抜き身にし、倒れた獲物の傍らに腰を下ろした。

「こうして【極針】で急所を突けば、素材を傷つけずに済む。そしてな、結衣……ここからが本当の『仕事』だ」

 健太郎はあえて解体スキルを発動させず、ナイフの先を慎重に皮と肉の間に滑り込ませた。

「システム任せのスキルで解体すれば一瞬だが、こうして自分の手で、筋肉の流れや皮の厚みを感じながら解体すると、格段に質の良い皮が取れるんだ。……肉の旨みもな」

 月明かりの下、黙々とナイフを振るう健太郎の横顔は、紛れもない一流の「職人」そのものだった。
 結衣は、その丁寧な手つきと、命を余すことなく使い切ろうとする彼の誠実な姿勢に、改めて深い尊敬と愛おしさを覚えるのだった。

【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
■ 生産系
• レザークラフト・マスタリー:Lv.6 (95/100)
• 料理マスタリー:Lv.7 (20/100)
• 土木・建築マスタリー:Lv.7 (50/100)
• 農業マスタリー:Lv.3 (20/100)
• 慈愛の加工:Lv.33 (20/100) (+Level Up!)
• 命を尊び、手作業で素材を活かす職人魂の表れ。
■ 戦闘系
• 弓術マスタリー:Lv.19 (60/100) (+50)
• 精密射撃【極針】の連続成功による大幅上昇。
• 気配察知:Lv.13 (80/100) (+20)
• 不屈の意志:Lv.11 (50/100)
■ 身体強化系
• 全生命力の解放:Lv.2 (90/100)
• 性技(手入れ):Lv.20 (80/100)
■ 特殊スキル
• 聖霊同調(神域):Lv.43 (50/300) (+30)
• 家長としての威厳:Lv.13 (60/100) (+20)
• 【工房主の刻印】:Lv.3 (10/100) (+Level Up!)
• 【神域の守護人】:Lv.4 (80/100) (+20)

【早川結衣(結衣) スキル熟練度】
• 裁縫マスタリー:Lv.14 (0/100) (+Level Up!)
• 健太郎の解体を見学し、素材への理解を深める。
• アイリス工房の一員:Lv.17 (0/100) (+Level Up!)
• 誠実な帰依:Lv.29 (0/100) (+Level Up!)
• 素顔の早川結衣:Lv.41 (0/100) (+Level Up!)
• 被覚醒:Lv.29 (0/100) (+Level Up!)
• 三位一体の悦楽:Lv.14 (0/100) (+Level Up!)
• 魂の契約:Lv.21 (30/100) (+30)
• 【正妻の余裕】:Lv.4 (80/100) (+30)
• 魔力付与(バフ):Lv.1 (60/100) (+20)

【実りの帰路、紡がれる日常】

 月が天頂を過ぎ、神域の原生林に夜明け前の静寂が訪れる頃、三人は戦利品を抱えて工房への帰路についていた。
 だが、健太郎の目はまだ鋭く周囲を走っている。

「帰りがけに、畑で育てるハーブや野菜がないか探していこう。自給自足の質を上げるのも職人の務めだからな」

 その言葉に、結衣とアイリスも「賛成です!」「うむ、食卓が賑やかになるのは良いことじゃ!」と目を輝かせる。
 道すがら、健太郎は自生する野生のハーブや、瑞々しい実をつけた果樹を見つけては、その根を傷つけないよう丁寧に採取していく。
その一連の動き——獲物の追跡から隠密、手際よい解体、そして自然の恵みを見つけ出す目。それら長年の経験が、システムの中で一つの確かな形へと昇華した。

【スキルが統合されました。特殊スキル:サバイバルマスタリーが発現しました】

 釣り、追跡、隠密、キャンプ、解体。これまで個別に磨いてきた技能が、真に「生き抜くための力」として統合されたのだ。
 工房に戻ると、健太郎は休む間もなく、先ほど手に入れたばかりの原皮の鞣(なめ)し作業に取り掛かった。

 アイリスから「主、少しは休め」と呆れられながらも、彼は無言でナイフを振るう。皮の裏側に残る余分な脂や肉片を、ミリ単位の精度で削ぎ落としていく。その動きに迷いはない。

 下処理を終えた皮を、自家製のタンニン液がたっぷり入った大きな木樽へと漬け込む。

「……ここからが勝負だ」

 健太郎は樽の中に手を入れ、皮の繊維の奥まで液が浸透するように、力強く、かつ繊細に揉みしだいていく。

【システムログ:高品質な鞣し作業を開始しました。完了まで残り:24h】

 視界に浮かぶログを確認し、健太郎はようやく一息ついて汗を拭った。
 一方、結衣は健太郎が採取したハーブや野菜の苗を手に、工房横の畑へと向かっていた。

「ここは日当たりが良いから、この子はここ。ハーブは……こっちの風通しの良い場所にしましょう」

 鼻歌を交じりに土を弄る結衣。
その姿は、かつて独りで暗い部屋にいた彼女からは想像もつかないほど、生命の輝きに満ちていた。
 アイリスは、テラスの縁に腰を下ろし、そんな結衣の背中と、工房の中で真剣に皮と向き合う健太郎の姿を、慈愛に満ちた微笑みで見守っていた。
 
「……騒がしくなったが、悪くない。これこそが、妾が守りたかった『家』の光景じゃな」

 朝日が神域の地平線から顔を出し、三人の新しい一日を黄金色に染め上げていった。

【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
■ 生産系
• レザークラフト・マスタリー:Lv.7 (10/100) (+Level Up!)
• 料理マスタリー:Lv.7 (20/100)
• 土木・建築マスタリー:Lv.7 (50/100)
• 農業マスタリー:Lv.3 (40/100) (+20)
• 慈愛の加工:Lv.33 (50/100) (+30)
■ 戦闘系
• 弓術マスタリー:Lv.19 (60/100)
• 不屈の意志:Lv.11 (50/100)
■ 身体強化系
• 全生命力の解放:Lv.2 (90/100)
• 性技(手入れ):Lv.20 (80/100)
■ 特殊スキル
• 【新規】サバイバルマスタリー:Lv.1 (50/100)
• 釣り、追跡、隠密、キャンプ、解体が統合され発現。
• 聖霊同調(神域):Lv.43 (70/300) (+20)
• 家長としての威厳:Lv.13 (80/100) (+20)
• 【工房主の刻印】:Lv.3 (30/100) (+20)
• 【神域の守護人】:Lv.4 (90/100) (+10)

【早川結衣(結衣) スキル熟練度】
• 裁縫マスタリー:Lv.14 (10/100) (+10)
• アイリス工房の一員:Lv.17 (30/100) (+30)
• 誠実な帰依:Lv.29 (30/100) (+30)
• 素顔の早川結衣:Lv.41 (30/100) (+30)
• 被覚醒:Lv.29 (30/100) (+30)
• 三位一体の悦楽:Lv.14 (30/100) (+30)
• 魂の契約:Lv.21 (60/100) (+30)
• 【正妻の余裕】:Lv.5 (0/100) (+Level Up!)
• 魔力付与(バフ):Lv.1 (80/100) (+20)
状況確認: 
健太郎は【極針】による精密狩猟と、手作業による高品質な解体技術を披露しました。結衣は職人としての彼の背中にさらに惹かれています。
スキルの統合により「サバイバルマスタリー」を獲得し、本格的な皮の鞣しに入りました。結衣も畑仕事を楽しみ、三人の共同生活はより調和の取れたものになっています。
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