[R18]2度目の人生でスローライフ?ハーレムだっていいじゃないか

白猫 おたこ

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第五章 スキルリセット アイリスの再生

第102話: 【職人の食卓】賑やかな家族と、極上の報酬

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 アイリスが顕現し、平和な日常が戻った銀樹のログハウス。
 そこで健太郎を待っていたのは、実体を得たアイリスの「食欲」と、新たな出会いだった。

「あるじ! 肉だ、肉を焼くのだ! 実体化したからには、あの『1ゴルドの肉』ではなく、本物の、滴るような脂を堪能させよ!」

 銀樹のログハウスが完成し、アイリスが顕現したことで、工房はかつてない活気に満ちていた。
 健太郎は、実体を得て「食欲」という本能を爆発させたアイリスのリクエストに応え、贅沢な晩餐の準備に取り掛かっていた。

「いいか、アイリス。変異猪の肉は、ただ焼けばいいってもんじゃない。筋を切り、余分な脂を落とし、表面をカリッと焼き固めてから中まで熱を通す……。職人の手仕事は、料理も同じだ」

 健太郎が取り出したのは、自ら研ぎ上げた包丁。そして、『慈愛の加工』を施した鉄板だ。
 ジュワッ、という官能的な音が静かな夜の森に響き渡り、食欲を暴力的に刺激する、醤油とスパイスの焦げる芳醇な香りが周囲に広がっていく。

『くぅ……! 凄まじい破壊力だぞ、あるじ! その肉、早く私に献上せよ!』

 涎を零さんばかりに身を乗り出すアイリス。その時だった。
 工房を囲む茂みがガサガサと揺れ、そこから一人の少女が這い出してきた。

「もう……死んじゃう……。お腹空きすぎて……動けない、よぅ……」

 ボロボロの農夫服を纏い、顔を泥で汚した少女。
桃色のカラーが特徴的な猫耳、17歳という若々しい肢体は、極限の空腹によりフラフラと揺れていた。
 彼女こそ、隣のエリアでファーマー(農夫)として活動していたが、灰色の世界への変異で畑をすべて失い、武器すら持たず彷徨っていた綾瀬桃子――モモであった。

「……おじさん……それ、ちょうだい……。モモなんでも、するから……なんでも、捧げる、から……っ」

 彼女は這いずるようにして健太郎の足元に縋り付いた。
 潤んだ瞳で必死に訴えかけるその姿には、女子高生らしい初々しさと、豊かな胸が地面に押し付けられて強調されるという、無自覚な色気が同居している。

「おい、女の子が『なんでもする』なんて簡単に言うもんじゃない」

 健太郎は苦笑しつつ、彼女を優しく抱きかかえて椅子に座らせた。
 結衣がすぐさま濡れた布を持って駆け寄り、彼女の顔の汚れを拭う。

「ひどい顔だよ。……大丈夫、今健太郎さんが最高に美味しいのを焼いてくれるからね」

「……おじさん?、怖くない? ……すっごく、優しい匂い、する……」

 モモは健太郎の大きな手に父性のような安心感を見出したのか、その腕にぎゅっとしがみついた。

「よし、焼けたぞ。モモ、だったか? 腹が減っているなら、まずはこれを食え」
 健太郎が差し出したのは、黄金色の肉汁が滴る特大のステーキ。
 モモはそれを受け取ると、もはや礼を言う間も惜しむように、熱々の肉に齧り付いた。

「んんっ……!? な、なにこれ……美味しすぎて、脳が……溶けちゃう……っ!」

 一口食べるごとに、彼女の頬に赤みが戻り、死んでいた瞳に光が灯る。
 システムの簡易的な食事アイテムではない、健太郎の『意志』と『技術』が込められた本物の「料理」。
 それは、絶望の中にいた彼女にとって、何よりも救いとなる味だった。

「アイリス、お前の分もある。……モモ、落ち着いて食え。おかわりならいくらでもあるからな」

「健太郎さん……! 私、私、もう健太郎さんに一生ついていきます! 奴隷にでも何にでもしてくださーい!」

「だから、そういうことを言うなと……」

 賑やかな食卓。
健太郎を慕う三人の少女たちが囲むその場所は、この過酷なゲーム世界において、唯一無二の暖かな「家」となっていた。

【守るべき笑顔】職人の逆鱗と、無自覚な誘惑

 健太郎の焼いた極上ステーキによって、モモの瞳にはようやく生気が戻っていた。
 しかし、彼女の震えは完全には収まっていない。

「おじさん……実は、私を追いかけてきたのは魔物だけじゃないんです。隣のエリアで一緒だった人たちが、食べ物と……その、私を『共有財産』にするって言って……」

 モモが健太郎の腕に縋り付く。その際、豊かな胸が健太郎の腕を包み込むように挟み込んだ。

「おじさん、私……迷惑、掛けたくないよ……」

 上目遣いで健太郎を見つめるモモ。女子高生とは思えないその破壊的な肉感と、父性を求める切実な瞳。

「なっ……! ちょっとモモちゃん! 健太郎さんから離れて!」

 それを見た結衣が、顔を真っ赤にしてモモを健太郎から引き離す。

「健太郎さんは、そんな不埒なこと考えてないんだから! ……ね、健太郎さん!?」

「ああ、わかってる。……だが、不埒な連中が近くにいるのは確かみたいだな」

 健太郎が工房の窓から外を窺うと、森の入り口付近で怒号が響いていた。

「おい! あの女、どっちに逃げた!」「クソ、腹が減って力が出ねえ……! あの肉の匂い、どこからだ!」

 灰色の世界で理性を失い、略奪に手を染めたプレイヤーたちだ。彼らはモモと、彼女が持っているはずの食料を狙っていた。
 だが、そこはかつての「初心者エリア」ではない。
 健太郎たちが文字通り命を懸けて切り拓いた「死の森」だ。
「……あ」
 モモが窓から外を見て、ぽかんと口を開けた。
 略奪者たちの背後から、一羽のウサギ――この森の「変異ウサギ」が、静かに、しかし凶悪な速度で飛び出した。
「ぎゃああああ! なんだこのウサギ、強すぎ……っ!」「猪だ! 猪が来たぞ! 逃げ……ぐふっ!?」
 レベル1に戻り、まともな武器も持たない彼らにとって、この森の住人たちはあまりに無慈悲だった。略奪者たちは健太郎の工房に辿り着くことさえできず、ウサギや猪に蹴散らされ、無残に光の粒子となって消えていった。
「……私も、あのウサギさんにキルされてばかりだったからなぁ。おじさんに助けてもらわなかったら、私もああなってたかも」
 モモは再び、今度はさらに深く健太郎の腕をその豊かな双丘で挟み込み、うっとりと健太郎を見上げた。
「やっぱり、おじさんは私のヒーローですっ!」
「だから離れなさいってば!」
 結衣の怒声と、アイリスの「ふん、騒々しい奴らだ」という呆れ声が混ざり合う。
 略奪の影は一瞬で消え去り、工房には再び、賑やかで少しだけ甘い、職人のスローライフが戻ってきた。

【健太郎(三神健太郎) スキル熟練度】
【キャラクターレベル:5】
 ■ 生産系(マスタリー)
 • レザークラフト(マスタリー) Lv.2:(10/100) → (25/100) UP
 • 木工(マスタリー) Lv.2:(75/100) → (95/100) UP
 ■ 特殊生産系(レベル上限なし)
 • 慈愛の加工 Lv.3:(70/100) → (110/100) UP
 • 導きの声 Lv.2:(210/100) → (245/100) UP
 • 愛撫 Lv.3:(160/100) → (200/100) UP
 ■ 真理系
 • 鑑定眼 Lv.4:(85/100) → Lv.5 (10/100) LEVEL UP!!
【結衣 スキル熟練度】
 ■ 生産系
 • 裁縫マスタリー Lv.2:(75/100) → (95/100) UP
 ■ 身体強化・支援系(レベル上限なし)
 • 奉仕マスタリー Lv.1:(250/100) → (290/100) UP
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