儚げな君の写真を撮りたい

冰彗

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第六話

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 時は過ぎて午後七時、俺は八月一日と一緒に居酒屋に来ていた。騒がしい所が苦手そうな八月一日のことを考えて個室の居酒屋にしてみた。

「八月一日ってもう二十歳になってる?」

「うん、誕生日は五月だし」

「五月ってことは春だろ? なんで立夏って名前なの?」

「確か、昔の暦で立夏の季節が五月上旬だったからかな。誕生日、五月上旬だから」

「へぇ、なんか良いな。名前の由来が日本ならではって感じで」

 俺は肘をついて小さく笑ってそう言うと八月一日は顔を逸らして水を一口飲んだ。

「月島君も、もう二十歳なの?」

「おう。八月にな」

「名前の由来は?」

「俺が生まれた日は綺麗に星が見えたらしくてな。母さんが『名前に星って漢字を使いたい』って駄々を捏ねたみたいで。星だけじゃ物足りないからって那覇市の那も入れて星那になったらしい」

「へぇ」

「おいおい、感想それだけかよ」

「……」

「おい…」

 またもや無言。

 そんなことを思いながらメニューを見ていると八月一日は一言「綺麗な名前だなって思ったよ」と言った。

「……早く飲みもん頼もうぜ。お酒飲めるか?」

「飲んだことない、美味しい?」

「ものや好みに寄るな。八月一日は甘いの好きみたいだからカシスオレンジから飲んでみてもいいかもな」

「じゃあ、それで」

「了解」

 俺は八月一日に飲みたいものを聞き、店員さんを呼んで注文した。
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