39 / 49
第39話 魔物の森で訓練を
しおりを挟む
先日、人型を取れるようになった我は、毎日クリスと一緒に剣を振り回していた。双子がせっかくだから一緒に訓練したらどうかと誘ってくれたのだ。人型に慣れるためにも、爪が丸い人型の我が攻撃する手段としても、断る理由はないからな。まぁ、本音としては、クリスの姿で走り回るティアと一緒に、同じことをしてみたいという、ささやかな欲求があった。
今回は我も少し頑張ったぞ。今では人型とフェンリルの姿、どちらの姿であってもスムーズに変化できるようになったからな。最初の頃は、人型になるとすぐには歩き出せず、フェンリルの姿に戻ると足にかける力の加減が上手くいかず、バランスが取れずに四足歩行なのに倒れたりしたのだ。
ずっと人型でいられたら楽なのだが、公爵の森の家に毎日帰らなければならないからな。まだフェンリルの姿でしか神聖力が完璧に扱えない我は、必然的に姿を変えなければならなかったのだ。やはり、繰り返し練習することは大事だよな。今では人型でも少し魔法を使えるようになったし、動きもスムーズになったぞ。
「レオン、コトラに乗って、森に行こうよ!」
「森の手前で剣の実戦訓練か?」
「あー」
「森の奥に行くのは、双子か爺さんがいる時だけだぞ。我がフェンリルの姿なら、百分の一の不安もないと言えるのだがな?」
「えー。レオンくんの姿が良いー!」
「ならば、森の手前で剣の訓練をしような」
「はーい」
口を尖らせて仕方なく返事をするクリスは、我の人型が気に入ったようで、人型の時は『レオンくん』と呼ぶようになった。どうやらラウラに、友達は何と呼ぶのが良いか聞いたらしい。その答えがコレなのだろうな。まぁ、我に友と呼べる者はいなかったから、少し嬉しいし、毎日楽しいのだがな。
「コトラ、頼めるか?」
「ウニャーン!」
コトラはコクンと頷き、白豹のサイズから少し……ふた周りほど大きくなった。我とクリスが二人で乗れるサイズになってくれるのだ。白豹の姿になってから、コトラにもできることが増えたようだった。
「よし。クリス、行こうか」
「うんっ! コトラ、よろしくね!」
「ウニャーン!」
コトラの背に乗せてもらい、クリスを我の腕で包むようにして後ろからハーネスを掴む。絶対に我がクリスを落とさないと分かっているコトラは、かなりのスピードで森に向かって走って行く。とても快適で楽しいものだな。我は人を背に乗せることがあっても、乗ったことはなかったからな。
ただ、コトラは精霊で、人間に姿が見えるわけでもないので、傍から見ると我らはすごく変な体勢で疾走しているように見えるらしい。なので、できるだけ人目につかない場所を走るように爺さんに言われてしまった。確かにそう見えるだろうなと納得したので仕方なく、深い茂みがある方をコトラには走ってもらうことになっている。広い草原のど真ん中を、猛スピードで突っ切るのは、爽快感があって、気持ちが良いのだがな。誠に残念だ。
だが、移動の手段としてはありがたい。我がフェンリルの姿であれば、クリスを背に乗せて走れるのだがな。人の足では森まで三十分はかかってしまうのだ。ちょっと行って訓練とはいかない。辺境伯に滞在できる時間はそこまで長くないからな。さて、どうしようかと悩んでいた時に、コトラが提案してくれたのだが、まさか大きくなれるとはな。そんな猛スピードで走るコトラのお陰で、あっという間に森の入り口に着いたのだった。
「さて、クリス。防御魔法だけかけてくれるか?」
「はーい。訓練だから攻撃のバフはなしね! 自力で頑張るよー!」
我とクリスは、森の手前で弱い魔法を魔物に当て、森の外に連れ出してから剣で倒す練習をするのだ。一対多数はまだ早いからな。剣を習ってひと月もすれば、少しなら森の中に入るのも良いかと思っているが。
「お…………っ?」
森の中に人間の反応があるな? 我の知らない人間だ。クリスが気がついているかは分からないが、面倒なことになる前に、爺さんには念話を飛ばしておくか。
『爺さん、聞こえるか?』
『レオン殿ですか? どうかなさいましたか。ティアと森に出かけたようでしたが……』
『あぁ。ティアは気づいているか分からないが、我が知らない人間の気配が森の中からするのだが、今日は訓練する者がいたか?』
『え!? いいえ、おりません! 私もすぐにそちらに伺います!』
『着替える必要がなければ、こちらに呼ぶが?』
『お願いします!』
我は人型になってから、やっと馴染んできた神聖力を使って、空間魔法を少しだが使えるようになっていた。爺さんの気配を察知できる場所からであれば、自分のもとへ転移させることができるのだ。パッと現れた爺さんに、クリスが走り寄って来る。
「お祖父様! どうしたの? 森の中にいる人と関係があるの?」
「気がついていたのか」
「あ、うん。レオンくんが何も言わなかったから、問題ないのかなって思って放置してたんだけど、お祖父様に連絡してたんだね。ありがとう!」
素直に笑顔でお礼を言うティアは、クリスの格好をしていても、うむ、やはり可愛いな。我は「ああ」と一言発するのが精一杯だ。少しでも気を緩めると、顔まで緩んでニコニコしてしまう。我は今、人間の子どもの姿だからな。いつもより少し威厳がないのだから、あまり相好を崩さぬようにせねばと引き締めている。
「爺さんの知り合いでないのであれば、隣国から流れて来た無法者か? 招かざる客の可能性が高いだろうか?」
「そう思って来たのですが……この気配、感じたことがあるような?」
「そうか? んー……ん? 子どもか? んん? ……待て、我も知っている気がするな?」
「レオンくん、公爵の森に来た子だよ。後ろにいた方の子だね」
「おぉ! 確かにそうだな。あの時は逆光で容姿は見えなかったが、確かにこの子どももいたな」
「公爵家に入れる者で、子ども……ジョバンニの友人の可能性が高いですな。そうだとして、何故、魔物の森に子どもが入れたのでしょう……」
爺さんはまた、考え込んでしまいそうになってるぞ。今は、原因究明より、子どもの救出が先だろう。
「どちらにしろ、助けに行かねばなるまい?」
「そうですな。クリス、手伝ってくれるかい?」
「うん、もちろん! もう場所は分かってるから、上から行く?」
「そうだな。子どものようだから、急がねば不安だろうからな」
「この子、魔法使えると思うから、大丈夫じゃない?」
「え? 魔法が使える? 練度が高いと言うことかい?」
驚いた爺さんが、クリスに問いかける。さすがに爺さんは距離があり過ぎて、魔力までは感知できていないらしいな。だが、人間であれば、それが普通だからな?
「そうだよ、お祖父様。さっきから、風魔法を使ってるみたい」
「ここから、どれくらいの距離にいるか分かるかい?」
「お祖父様の屋敷裏の、馬車が置いてある場所からここまでの半分より少し遠いくらいかな?」
さすがクリス。我にはそこまではっきりとは分からなかったぞ。
「ふむ、少し距離があるな。爺さん、我に乗れるか?」
「神獣のお姿に、でしたら……」
人型の我は八歳ぐらいの子供だからな。さすがにフェンリルの我にしか乗れないだろう。爺さんも天然なのか? 面白い男だな。
「もちろんだ。それじゃあ、クリスに道を頼もうか」
「うん! 作りながら進むよね?」
「そうだな。距離があるしな。いくら上空でも、魔物の多い場所は遠回りしてもいいからな。安全な場所を通るように頼む」
「分かったよ! 作るねー!」
クリスは我が通れる幅で、なだらかに登る、結界でできた坂道を作っていた。人間では先端が見えないだろうな。我はフェンリルなので目も良いから見えるが。我が軽く駆け足で走ると、進んだ分の道が追加されて行く。我とクリスは息がピッタリ合ってるようで、走るスピードを上げても、それに合わせてクリスが道を作って行った。
「お、お……す、すごいですな」
クリスの後ろに乗っていた爺さんは、最初のうちは振り落とされないように必死だったが、今では周りを見渡す余裕ができていた。適応能力が高いのはさすがだな。
「お祖父様、あそこの上!」
随分進んだところで、クリスが右斜め上を指さしている。やはり子どものようで小さいな。黒い服を着た、執事? セバスが着てる服に似ているな。
「ああ、いるな。あれだ、風魔法で自分を飛ばして、上空に逃げたのだろうな。まだ子どもだから、慌てて方向を誤ったか?」
「そうかもね? 真下にたくさん魔物がいるから、動けなくなっちゃったんじゃないかなぁ?」
クリスと現状を把握しながら進んで行く。黒い服の子どもを驚かせないように、こちらも少し減速したぞ。
「よく見えますな……私には、まだ上空の子どもすら見えませんが。うーん……あ、ああ、見えて来ました」
随分近づいてから爺さんが見えたと言ったが、ちと悔しそうだな? 爺さんは何気に負けず嫌いなんだよな。我にはそれが可愛く思える。爺さんも人の子だからな。ふむ、軽くフォローしておくか。
「まぁ、普通の人間が、神の遣いと同じように見えたら化け物だと思うぞ。人間のみで考えれば、他の者たちより早くに見えていただろうから、爺さんも大したものだと思うぞ?」
「あ、は、はい。ありがとうございます」
お、爺さんが少し照れているな。くくく、やはり人間は良いな。神の指示がない限り、人と関わることはないからな。この出会いは神に感謝せねばな。さて、あちらも我らに気がついたようだから、早速救出しに行こうか。
今回は我も少し頑張ったぞ。今では人型とフェンリルの姿、どちらの姿であってもスムーズに変化できるようになったからな。最初の頃は、人型になるとすぐには歩き出せず、フェンリルの姿に戻ると足にかける力の加減が上手くいかず、バランスが取れずに四足歩行なのに倒れたりしたのだ。
ずっと人型でいられたら楽なのだが、公爵の森の家に毎日帰らなければならないからな。まだフェンリルの姿でしか神聖力が完璧に扱えない我は、必然的に姿を変えなければならなかったのだ。やはり、繰り返し練習することは大事だよな。今では人型でも少し魔法を使えるようになったし、動きもスムーズになったぞ。
「レオン、コトラに乗って、森に行こうよ!」
「森の手前で剣の実戦訓練か?」
「あー」
「森の奥に行くのは、双子か爺さんがいる時だけだぞ。我がフェンリルの姿なら、百分の一の不安もないと言えるのだがな?」
「えー。レオンくんの姿が良いー!」
「ならば、森の手前で剣の訓練をしような」
「はーい」
口を尖らせて仕方なく返事をするクリスは、我の人型が気に入ったようで、人型の時は『レオンくん』と呼ぶようになった。どうやらラウラに、友達は何と呼ぶのが良いか聞いたらしい。その答えがコレなのだろうな。まぁ、我に友と呼べる者はいなかったから、少し嬉しいし、毎日楽しいのだがな。
「コトラ、頼めるか?」
「ウニャーン!」
コトラはコクンと頷き、白豹のサイズから少し……ふた周りほど大きくなった。我とクリスが二人で乗れるサイズになってくれるのだ。白豹の姿になってから、コトラにもできることが増えたようだった。
「よし。クリス、行こうか」
「うんっ! コトラ、よろしくね!」
「ウニャーン!」
コトラの背に乗せてもらい、クリスを我の腕で包むようにして後ろからハーネスを掴む。絶対に我がクリスを落とさないと分かっているコトラは、かなりのスピードで森に向かって走って行く。とても快適で楽しいものだな。我は人を背に乗せることがあっても、乗ったことはなかったからな。
ただ、コトラは精霊で、人間に姿が見えるわけでもないので、傍から見ると我らはすごく変な体勢で疾走しているように見えるらしい。なので、できるだけ人目につかない場所を走るように爺さんに言われてしまった。確かにそう見えるだろうなと納得したので仕方なく、深い茂みがある方をコトラには走ってもらうことになっている。広い草原のど真ん中を、猛スピードで突っ切るのは、爽快感があって、気持ちが良いのだがな。誠に残念だ。
だが、移動の手段としてはありがたい。我がフェンリルの姿であれば、クリスを背に乗せて走れるのだがな。人の足では森まで三十分はかかってしまうのだ。ちょっと行って訓練とはいかない。辺境伯に滞在できる時間はそこまで長くないからな。さて、どうしようかと悩んでいた時に、コトラが提案してくれたのだが、まさか大きくなれるとはな。そんな猛スピードで走るコトラのお陰で、あっという間に森の入り口に着いたのだった。
「さて、クリス。防御魔法だけかけてくれるか?」
「はーい。訓練だから攻撃のバフはなしね! 自力で頑張るよー!」
我とクリスは、森の手前で弱い魔法を魔物に当て、森の外に連れ出してから剣で倒す練習をするのだ。一対多数はまだ早いからな。剣を習ってひと月もすれば、少しなら森の中に入るのも良いかと思っているが。
「お…………っ?」
森の中に人間の反応があるな? 我の知らない人間だ。クリスが気がついているかは分からないが、面倒なことになる前に、爺さんには念話を飛ばしておくか。
『爺さん、聞こえるか?』
『レオン殿ですか? どうかなさいましたか。ティアと森に出かけたようでしたが……』
『あぁ。ティアは気づいているか分からないが、我が知らない人間の気配が森の中からするのだが、今日は訓練する者がいたか?』
『え!? いいえ、おりません! 私もすぐにそちらに伺います!』
『着替える必要がなければ、こちらに呼ぶが?』
『お願いします!』
我は人型になってから、やっと馴染んできた神聖力を使って、空間魔法を少しだが使えるようになっていた。爺さんの気配を察知できる場所からであれば、自分のもとへ転移させることができるのだ。パッと現れた爺さんに、クリスが走り寄って来る。
「お祖父様! どうしたの? 森の中にいる人と関係があるの?」
「気がついていたのか」
「あ、うん。レオンくんが何も言わなかったから、問題ないのかなって思って放置してたんだけど、お祖父様に連絡してたんだね。ありがとう!」
素直に笑顔でお礼を言うティアは、クリスの格好をしていても、うむ、やはり可愛いな。我は「ああ」と一言発するのが精一杯だ。少しでも気を緩めると、顔まで緩んでニコニコしてしまう。我は今、人間の子どもの姿だからな。いつもより少し威厳がないのだから、あまり相好を崩さぬようにせねばと引き締めている。
「爺さんの知り合いでないのであれば、隣国から流れて来た無法者か? 招かざる客の可能性が高いだろうか?」
「そう思って来たのですが……この気配、感じたことがあるような?」
「そうか? んー……ん? 子どもか? んん? ……待て、我も知っている気がするな?」
「レオンくん、公爵の森に来た子だよ。後ろにいた方の子だね」
「おぉ! 確かにそうだな。あの時は逆光で容姿は見えなかったが、確かにこの子どももいたな」
「公爵家に入れる者で、子ども……ジョバンニの友人の可能性が高いですな。そうだとして、何故、魔物の森に子どもが入れたのでしょう……」
爺さんはまた、考え込んでしまいそうになってるぞ。今は、原因究明より、子どもの救出が先だろう。
「どちらにしろ、助けに行かねばなるまい?」
「そうですな。クリス、手伝ってくれるかい?」
「うん、もちろん! もう場所は分かってるから、上から行く?」
「そうだな。子どものようだから、急がねば不安だろうからな」
「この子、魔法使えると思うから、大丈夫じゃない?」
「え? 魔法が使える? 練度が高いと言うことかい?」
驚いた爺さんが、クリスに問いかける。さすがに爺さんは距離があり過ぎて、魔力までは感知できていないらしいな。だが、人間であれば、それが普通だからな?
「そうだよ、お祖父様。さっきから、風魔法を使ってるみたい」
「ここから、どれくらいの距離にいるか分かるかい?」
「お祖父様の屋敷裏の、馬車が置いてある場所からここまでの半分より少し遠いくらいかな?」
さすがクリス。我にはそこまではっきりとは分からなかったぞ。
「ふむ、少し距離があるな。爺さん、我に乗れるか?」
「神獣のお姿に、でしたら……」
人型の我は八歳ぐらいの子供だからな。さすがにフェンリルの我にしか乗れないだろう。爺さんも天然なのか? 面白い男だな。
「もちろんだ。それじゃあ、クリスに道を頼もうか」
「うん! 作りながら進むよね?」
「そうだな。距離があるしな。いくら上空でも、魔物の多い場所は遠回りしてもいいからな。安全な場所を通るように頼む」
「分かったよ! 作るねー!」
クリスは我が通れる幅で、なだらかに登る、結界でできた坂道を作っていた。人間では先端が見えないだろうな。我はフェンリルなので目も良いから見えるが。我が軽く駆け足で走ると、進んだ分の道が追加されて行く。我とクリスは息がピッタリ合ってるようで、走るスピードを上げても、それに合わせてクリスが道を作って行った。
「お、お……す、すごいですな」
クリスの後ろに乗っていた爺さんは、最初のうちは振り落とされないように必死だったが、今では周りを見渡す余裕ができていた。適応能力が高いのはさすがだな。
「お祖父様、あそこの上!」
随分進んだところで、クリスが右斜め上を指さしている。やはり子どものようで小さいな。黒い服を着た、執事? セバスが着てる服に似ているな。
「ああ、いるな。あれだ、風魔法で自分を飛ばして、上空に逃げたのだろうな。まだ子どもだから、慌てて方向を誤ったか?」
「そうかもね? 真下にたくさん魔物がいるから、動けなくなっちゃったんじゃないかなぁ?」
クリスと現状を把握しながら進んで行く。黒い服の子どもを驚かせないように、こちらも少し減速したぞ。
「よく見えますな……私には、まだ上空の子どもすら見えませんが。うーん……あ、ああ、見えて来ました」
随分近づいてから爺さんが見えたと言ったが、ちと悔しそうだな? 爺さんは何気に負けず嫌いなんだよな。我にはそれが可愛く思える。爺さんも人の子だからな。ふむ、軽くフォローしておくか。
「まぁ、普通の人間が、神の遣いと同じように見えたら化け物だと思うぞ。人間のみで考えれば、他の者たちより早くに見えていただろうから、爺さんも大したものだと思うぞ?」
「あ、は、はい。ありがとうございます」
お、爺さんが少し照れているな。くくく、やはり人間は良いな。神の指示がない限り、人と関わることはないからな。この出会いは神に感謝せねばな。さて、あちらも我らに気がついたようだから、早速救出しに行こうか。
10
あなたにおすすめの小説
出来損ないの私がお姉様の婚約者だった王子の呪いを解いてみた結果→
AK
恋愛
「ねえミディア。王子様と結婚してみたくはないかしら?」
ある日、意地の悪い笑顔を浮かべながらお姉様は言った。
お姉様は地味な私と違って公爵家の優秀な長女として、次期国王の最有力候補であった第一王子様と婚約を結んでいた。
しかしその王子様はある日突然不治の病に倒れ、それ以降彼に触れた人は石化して死んでしまう呪いに身を侵されてしまう。
そんは王子様を押し付けるように婚約させられた私だけど、私は光の魔力を有して生まれた聖女だったので、彼のことを救うことができるかもしれないと思った。
お姉様は厄介者と化した王子を押し付けたいだけかもしれないけれど、残念ながらお姉様の思い通りの展開にはさせない。
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
(自称)我儘令嬢の奮闘、後、それは誤算です!
みん
恋愛
双子の姉として生まれたエヴィ。双子の妹のリンディは稀な光の魔力を持って生まれた為、体が病弱だった。両親からは愛されているとは思うものの、両親の関心はいつも妹に向いていた。
妹は、病弱だから─と思う日々が、5歳のとある日から日常が変わっていく事になる。
今迄関わる事のなかった異母姉。
「私が、お姉様を幸せにするわ!」
その思いで、エヴィが斜め上?な我儘令嬢として奮闘しているうちに、思惑とは違う流れに─そんなお話です。
最初の方はシリアスで、恋愛は後程になります。
❋主人公以外の他視点の話もあります。
❋独自の設定や、相変わらずのゆるふわ設定なので、ゆるーく読んでいただけると嬉しいです。ゆるーく読んで下さい(笑)。
【完結】ここって天国?いいえBLの世界に転生しました
三園 七詩
恋愛
麻衣子はBL大好きの腐りかけのオタク、ある日道路を渡っていた綺麗な猫が車に引かれそうになっているのを助けるために命を落とした。
助けたその猫はなんと神様で麻衣子を望む異世界へと転生してくれると言う…チートでも溺愛でも悪役令嬢でも望むままに…しかし麻衣子にはどれもピンと来ない…どうせならBLの世界でじっくりと生でそれを拝みたい…
神様はそんな麻衣子の願いを叶えてBLの世界へと転生させてくれた!
しかもその世界は生前、麻衣子が買ったばかりのゲームの世界にそっくりだった!
攻略対象の兄と弟を持ち、王子の婚約者のマリーとして生まれ変わった。
ゲームの世界なら王子と兄、弟やヒロイン(男)がイチャイチャするはずなのになんかおかしい…
知らず知らずのうちに攻略対象達を虜にしていくマリーだがこの世界はBLと疑わないマリーはそんな思いは露知らず…
注)BLとありますが、BL展開はほぼありません。
十八歳で必ず死ぬ令嬢ですが、今日もまた目を覚ましました【完結】
藤原遊
恋愛
十八歳で、私はいつも死ぬ。
そしてなぜか、また目を覚ましてしまう。
記憶を抱えたまま、幼い頃に――。
どれほど愛されても、どれほど誰かを愛しても、
結末は変わらない。
何度生きても、十八歳のその日が、私の最後になる。
それでも私は今日も微笑む。
過去を知るのは、私だけ。
もう一度、大切な人たちと過ごすために。
もう一度、恋をするために。
「どうせ死ぬのなら、あなたにまた、恋をしたいの」
十一度目の人生。
これは、記憶を繰り返す令嬢が紡ぐ、優しくて、少しだけ残酷な物語。
わたしを嫌う妹の企みで追放されそうになりました。だけど、保護してくれた公爵様から溺愛されて、すごく幸せです。
バナナマヨネーズ
恋愛
山田華火は、妹と共に異世界に召喚されたが、妹の浅はかな企みの所為で追放されそうになる。
そんな華火を救ったのは、若くしてシグルド公爵となったウェインだった。
ウェインに保護された華火だったが、この世界の言葉を一切理解できないでいた。
言葉が分からない華火と、華火に一目で心を奪われたウェインのじりじりするほどゆっくりと進む関係性に、二人の周囲の人間はやきもきするばかり。
この物語は、理不尽に異世界に召喚された少女とその少女を保護した青年の呆れるくらいゆっくりと進む恋の物語である。
3/4 タイトルを変更しました。
旧タイトル「どうして異世界に召喚されたのかがわかりません。だけど、わたしを保護してくれたイケメンが超過保護っぽいことはわかります。」
3/10 翻訳版を公開しました。本編では異世界語で進んでいた会話を日本語表記にしています。なお、翻訳箇所がない話数には、タイトルに 〃 をつけてますので、本編既読の場合は飛ばしてもらって大丈夫です
※小説家になろう様にも掲載しています。
【完結】剣聖と聖女の娘はのんびりと(?)後宮暮らしを楽しむ
O.T.I
ファンタジー
かつて王国騎士団にその人ありと言われた剣聖ジスタルは、とある事件をきっかけに引退して辺境の地に引き籠もってしまった。
それから時が過ぎ……彼の娘エステルは、かつての剣聖ジスタルをも超える剣の腕を持つ美少女だと、辺境の村々で噂になっていた。
ある時、その噂を聞きつけた辺境伯領主に呼び出されたエステル。
彼女の実力を目の当たりにした領主は、彼女に王国の騎士にならないか?と誘いかける。
剣術一筋だった彼女は、まだ見ぬ強者との出会いを夢見てそれを了承するのだった。
そして彼女は王都に向かい、騎士となるための試験を受けるはずだったのだが……
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる