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第40話 木の上の黒
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クリスの作る神聖力の道が、子どもの近くまで伸びて止まった。そろそろ爺さんにも、子どもの顔が見える頃ではないか?
「お師匠!」
先に理解したのはあちらだったな。黒い服の子どもは、爺さんを知っているようだ。声を聞いた爺さんは驚いていたが、すぐに顔を真っ青にさせた。
「うん? クロウか!? で、殿下はどうしたんだ!?」
珍しいな。爺さんがかなり動揺しているぞ。しかし、まずは彼を助けてやらねば不憫だと思うのだがな。
『爺さん、今は助けるのが先だ。話は屋敷でゆっくり聞けばいい』
「あ、そうですね……しかし、クロウがこの森に? 邪魔になった? 敵方の誰かに飛ばされたのでしょうか……どちらにせよ、殺意があって飛ばしたことに間違いはありますまい……ふむ……」
爺さんは思考の沼に沈んでしまっているな。まぁ、クリスの作った道を進めば、あの子どもは助けられるから問題はないが。
「わ、わぁ……魔物じゃないよね。神獣? カッコいい!!」
目の前まで辿り着くと、黒い服の子どもは、十二歳か十三歳ぐらいの男の子だと分かった。我のことが気になっているようだな。まぁ、それくらいの年齢の子どもたちには好かれるからな。後で話でもしようか。
「ボクはクリスだよ。お祖父様とレオンと一緒に助けに来たよ!」
クリスがサクッと説明してくれたな。手を伸ばしてクロウの手を掴んだクリスは、神聖力の道に下ろしてあげていた。恐る恐る空中にある『道』に下り立ったクロウは「ふぅ」と小さく息を吐いたのだが、年齢にしては落ち着いているな?
「あ、自分はクロウと申します。お師匠と一緒におられるということは、それなりのお立場の方々でしょうね……助けに来てくださり、本当にありがとうございます」
クロウと名乗った少年は、丁寧に頭を下げた。爺さんを師匠と呼んでいることから、幼い頃から諜報員として鍛えてきたのだろう。体幹もしっかりしているし、長い時間木に掴まっていただろうに、疲れも見えないから、そうだと考えて良さそうだな。
「クロウ、よく耐えたね。どう考えても転移魔法か何かで飛ばされたのだろうけれど、無事で良かった。屋敷に戻ったら、話を聞かせてくれるかい?」
「はい、お師匠。全てお話します」
ふむ。ここは転移した方が良さそうだな。爺さんはまだ我に乗っているし、クリスを回収するか。
『クリス、我に乗るんだ。クロウは爺さんと手を繋いで、我に触れていれば大丈夫だ。爺さん、書斎で良いか?』
「はい、大丈夫です。お願いします」
我は頷いて、書斎へ転移した。隠し部屋は狭いからな。フェンリルの姿に戻った我だけでも大きいのに、隠し部屋へ全員が入るのは厳しいと思ったのだ。
「さぁさぁ、皆ソファに座って、一息つきましょう。クリス、ベルを鳴らしておくれ」
ベルの音を聞いたジョセフの爺さんより少し若い老人が、お茶を淹れるポットなどを運んで来てくれた。お、焼き菓子もあるな。我も小腹が空いておったのだ。助かるぞ。
『クリス、我に焼き菓子を食わせてくれんか?』
「レオン、その姿でいるの?」
『その方が面倒な説明も要らんだろう?』
「あー、確かに」
爺さんを我とクリスが同時に見ると、爺さんは苦笑いをした。
「そうですな。諸々の話が終わってからがありがたいですな。今は聞きたいことが山ほどありますので……」
「そうだよね。先ずは……クロウはどこも痛くない? 怪我はしなかったかな?」
クリスがサクサク進めている。爺さんは、合間にちょくちょく考え出すからなかなか聞き取りが進まないのだ。
「あ、はい。お気遣いありがとうございます。自分は大丈夫です」
「それなら良かった。お腹減ってる? 何か軽食持って来てもらおうか? 随分と長い時間、あそこにいたんじゃないの?」
お、クリスは気が利くな。黒い服の子どもも、目を輝かせているから、かなり腹が減っているのだろう。
「ありがとうございます、軽食をいただけると助かります」
「たくさんは食べられない感じかなぁ? 成長期はたくさん食べた方が良いらしいよ?」
くくくっ。ラウルたちから言われたことをちゃんと聞いてるからだろう、言われたように伝えているな。彼からしたら、たくさん食べたいと頼みやすくて良かったのだろうが、それを狙ってないところがクリスらしいな。
「あ、えっと……では、お言葉に甘えてもよろしいでしょうか……」
「うん! お祖父様、ボクがお願いして来るね!」
「あぁ、クリス。よろしく頼むね」
『クリス、一人で行けるのか?』
「うん、大丈夫だよ。料理長がいたら、レオンの干し肉ももらって来てあげるね」
『お! ありがとうな、クリス。料理長がいることを祈っているぞ!』
「あはは、レオンらしいね。じゃあ行って来るね!」
クリスは笑顔で部屋を出て行った。恐らく、自分はいない方がいいだろうと、気を利かせたのだろう。そういうところは、ラウラと同じですごいと思うぞ。我やラウルはハッキリ言ってくれないと分からないことも多いからな。
「それで、クロウ。どうして魔物の森にいたのか分かるかい? かなり奥深い場所だったが、誰かに飛ばされたのかい?」
「はい、お師匠。自分は城の西側、殿下の宮に続く廊下を、殿下の後ろについて歩いておりました。そこへ、魔法が撃ち込まれましたので、殿下を宮の方へ突き飛ばし、逃げるように叫びながら魔法を浴びたのです」
「その魔法が転移魔法だったと……」
「はい。抵抗したのですが、自分より魔力が強い者の仕業のようで、びくともしませんでした。助けに来てくださり、ありがとうございます。お手数をおかけしました」
深々と頭を下げるクロウをマジマジと見つめる我をチラリと見て、爺さんは少し考えてから話し出した。
「森にクロウがいると教えてくれたのは、そちらにいらっしゃる『神獣フェンリル』のレオン殿と、孫のクリスだ。礼なら彼らに言ってやっておくれ。しかし、クロウの言うことが起こったとしたら……」
『クロウは『殿下』の護衛で、その『殿下』が危険だと言うことは理解したが、皇子同士が争いでもしているのか?』
「第二皇子は全く争う気はないのですが、第一皇子と王妃が争いを起こそうとしているのですよ。今回はクロウだけが飛ばされたので事なきを得ましたが、殿下が飛ばされていたらと思うと……」
『城に残された『殿下』は大丈夫なのか?』
「ええ、それは大丈夫です。クロウは見える護衛として殿下に侍っておりますが、私の部下も数人、影でお守りしているのです」
『わざと子供の護衛をつけているのか?』
「あ、はい。殿下からの指示でして。私は反対したのですが、どうやら殿下が陛下から約束を取り付けたらしく、この件を解決したら、何か願いが叶うのだとか……」
『クロウは知っておるのか? その願いを』
「存じ上げておりますが自分には言えません。申し訳ありません」
『よいよい。忠義に厚い者が、皇族の身を守ってくれるのは良いことだからな』
「…………レオン殿はそれでよろしいので?」
『ん? 我は構わんぞ? 人には人の、ルールや慣わしがあるのだからな』
「あ、あの! 神獣様、ご理解いただきありがとうございます! そして、森の中まで助けに来てくださり、ありがとうございました!」
『あぁ、それは気にしなくても良い。我はクリスが行くと言うならば行くだけのこと。逆に、クリスが行かなければ行かないのだが、人が困っているのを見過ごせないのが、クリスを含めたここ辺境伯の人間たちだからな。結局は助けることになったのだろうよ』
「ほほほ、辺境伯のことを正しく理解していただき、嬉しく思いますぞ、レオン殿。我々辺境伯は国の盾でありますが、民のためなら盾にも矛にでもなれるのですからな。ほほほっ」
『ああ、知っておる。それで、クロウはどうするのだ? ほとぼりが冷めるまでここに置くのか?』
「そうすべきでしょうな。このまま返せば、十三歳の子どもにでも何かしら言いがかりをつけて、殿下を叩こうとするでしょうからな」
『人間は面倒だな。まぁ、何か手伝えることがあれば言ってくれ。できる範囲でになるが、手伝うぞ』
「ありがとうございます。ですが、恐らく神獣殿が関わることを神様がお許しにならないでしょうな……」
『何、我が直接手を出さなければいいだけだろう? 我にはクリスがいるからな? くくくっ』
「あまり、危ないことには首を突っ込まないでくださいね……」
孫娘が可愛くて仕方ない爺さんは、我に危険なことは控えろと念を押すのであった。
「お師匠!」
先に理解したのはあちらだったな。黒い服の子どもは、爺さんを知っているようだ。声を聞いた爺さんは驚いていたが、すぐに顔を真っ青にさせた。
「うん? クロウか!? で、殿下はどうしたんだ!?」
珍しいな。爺さんがかなり動揺しているぞ。しかし、まずは彼を助けてやらねば不憫だと思うのだがな。
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「あ、そうですね……しかし、クロウがこの森に? 邪魔になった? 敵方の誰かに飛ばされたのでしょうか……どちらにせよ、殺意があって飛ばしたことに間違いはありますまい……ふむ……」
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「わ、わぁ……魔物じゃないよね。神獣? カッコいい!!」
目の前まで辿り着くと、黒い服の子どもは、十二歳か十三歳ぐらいの男の子だと分かった。我のことが気になっているようだな。まぁ、それくらいの年齢の子どもたちには好かれるからな。後で話でもしようか。
「ボクはクリスだよ。お祖父様とレオンと一緒に助けに来たよ!」
クリスがサクッと説明してくれたな。手を伸ばしてクロウの手を掴んだクリスは、神聖力の道に下ろしてあげていた。恐る恐る空中にある『道』に下り立ったクロウは「ふぅ」と小さく息を吐いたのだが、年齢にしては落ち着いているな?
「あ、自分はクロウと申します。お師匠と一緒におられるということは、それなりのお立場の方々でしょうね……助けに来てくださり、本当にありがとうございます」
クロウと名乗った少年は、丁寧に頭を下げた。爺さんを師匠と呼んでいることから、幼い頃から諜報員として鍛えてきたのだろう。体幹もしっかりしているし、長い時間木に掴まっていただろうに、疲れも見えないから、そうだと考えて良さそうだな。
「クロウ、よく耐えたね。どう考えても転移魔法か何かで飛ばされたのだろうけれど、無事で良かった。屋敷に戻ったら、話を聞かせてくれるかい?」
「はい、お師匠。全てお話します」
ふむ。ここは転移した方が良さそうだな。爺さんはまだ我に乗っているし、クリスを回収するか。
『クリス、我に乗るんだ。クロウは爺さんと手を繋いで、我に触れていれば大丈夫だ。爺さん、書斎で良いか?』
「はい、大丈夫です。お願いします」
我は頷いて、書斎へ転移した。隠し部屋は狭いからな。フェンリルの姿に戻った我だけでも大きいのに、隠し部屋へ全員が入るのは厳しいと思ったのだ。
「さぁさぁ、皆ソファに座って、一息つきましょう。クリス、ベルを鳴らしておくれ」
ベルの音を聞いたジョセフの爺さんより少し若い老人が、お茶を淹れるポットなどを運んで来てくれた。お、焼き菓子もあるな。我も小腹が空いておったのだ。助かるぞ。
『クリス、我に焼き菓子を食わせてくれんか?』
「レオン、その姿でいるの?」
『その方が面倒な説明も要らんだろう?』
「あー、確かに」
爺さんを我とクリスが同時に見ると、爺さんは苦笑いをした。
「そうですな。諸々の話が終わってからがありがたいですな。今は聞きたいことが山ほどありますので……」
「そうだよね。先ずは……クロウはどこも痛くない? 怪我はしなかったかな?」
クリスがサクサク進めている。爺さんは、合間にちょくちょく考え出すからなかなか聞き取りが進まないのだ。
「あ、はい。お気遣いありがとうございます。自分は大丈夫です」
「それなら良かった。お腹減ってる? 何か軽食持って来てもらおうか? 随分と長い時間、あそこにいたんじゃないの?」
お、クリスは気が利くな。黒い服の子どもも、目を輝かせているから、かなり腹が減っているのだろう。
「ありがとうございます、軽食をいただけると助かります」
「たくさんは食べられない感じかなぁ? 成長期はたくさん食べた方が良いらしいよ?」
くくくっ。ラウルたちから言われたことをちゃんと聞いてるからだろう、言われたように伝えているな。彼からしたら、たくさん食べたいと頼みやすくて良かったのだろうが、それを狙ってないところがクリスらしいな。
「あ、えっと……では、お言葉に甘えてもよろしいでしょうか……」
「うん! お祖父様、ボクがお願いして来るね!」
「あぁ、クリス。よろしく頼むね」
『クリス、一人で行けるのか?』
「うん、大丈夫だよ。料理長がいたら、レオンの干し肉ももらって来てあげるね」
『お! ありがとうな、クリス。料理長がいることを祈っているぞ!』
「あはは、レオンらしいね。じゃあ行って来るね!」
クリスは笑顔で部屋を出て行った。恐らく、自分はいない方がいいだろうと、気を利かせたのだろう。そういうところは、ラウラと同じですごいと思うぞ。我やラウルはハッキリ言ってくれないと分からないことも多いからな。
「それで、クロウ。どうして魔物の森にいたのか分かるかい? かなり奥深い場所だったが、誰かに飛ばされたのかい?」
「はい、お師匠。自分は城の西側、殿下の宮に続く廊下を、殿下の後ろについて歩いておりました。そこへ、魔法が撃ち込まれましたので、殿下を宮の方へ突き飛ばし、逃げるように叫びながら魔法を浴びたのです」
「その魔法が転移魔法だったと……」
「はい。抵抗したのですが、自分より魔力が強い者の仕業のようで、びくともしませんでした。助けに来てくださり、ありがとうございます。お手数をおかけしました」
深々と頭を下げるクロウをマジマジと見つめる我をチラリと見て、爺さんは少し考えてから話し出した。
「森にクロウがいると教えてくれたのは、そちらにいらっしゃる『神獣フェンリル』のレオン殿と、孫のクリスだ。礼なら彼らに言ってやっておくれ。しかし、クロウの言うことが起こったとしたら……」
『クロウは『殿下』の護衛で、その『殿下』が危険だと言うことは理解したが、皇子同士が争いでもしているのか?』
「第二皇子は全く争う気はないのですが、第一皇子と王妃が争いを起こそうとしているのですよ。今回はクロウだけが飛ばされたので事なきを得ましたが、殿下が飛ばされていたらと思うと……」
『城に残された『殿下』は大丈夫なのか?』
「ええ、それは大丈夫です。クロウは見える護衛として殿下に侍っておりますが、私の部下も数人、影でお守りしているのです」
『わざと子供の護衛をつけているのか?』
「あ、はい。殿下からの指示でして。私は反対したのですが、どうやら殿下が陛下から約束を取り付けたらしく、この件を解決したら、何か願いが叶うのだとか……」
『クロウは知っておるのか? その願いを』
「存じ上げておりますが自分には言えません。申し訳ありません」
『よいよい。忠義に厚い者が、皇族の身を守ってくれるのは良いことだからな』
「…………レオン殿はそれでよろしいので?」
『ん? 我は構わんぞ? 人には人の、ルールや慣わしがあるのだからな』
「あ、あの! 神獣様、ご理解いただきありがとうございます! そして、森の中まで助けに来てくださり、ありがとうございました!」
『あぁ、それは気にしなくても良い。我はクリスが行くと言うならば行くだけのこと。逆に、クリスが行かなければ行かないのだが、人が困っているのを見過ごせないのが、クリスを含めたここ辺境伯の人間たちだからな。結局は助けることになったのだろうよ』
「ほほほ、辺境伯のことを正しく理解していただき、嬉しく思いますぞ、レオン殿。我々辺境伯は国の盾でありますが、民のためなら盾にも矛にでもなれるのですからな。ほほほっ」
『ああ、知っておる。それで、クロウはどうするのだ? ほとぼりが冷めるまでここに置くのか?』
「そうすべきでしょうな。このまま返せば、十三歳の子どもにでも何かしら言いがかりをつけて、殿下を叩こうとするでしょうからな」
『人間は面倒だな。まぁ、何か手伝えることがあれば言ってくれ。できる範囲でになるが、手伝うぞ』
「ありがとうございます。ですが、恐らく神獣殿が関わることを神様がお許しにならないでしょうな……」
『何、我が直接手を出さなければいいだけだろう? 我にはクリスがいるからな? くくくっ』
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