自分たちが思っていること

私たちが思っていること

電車好きの拓馬という高校生の男の子がいた。
拓馬は毎日電車通学をしている。
拓馬はふと思った

『この世界はジオラマみたいに神という人に動かされているんじゃないか？』

と思った。
ジオラマは自分で好きな時に電車を動かしたりできる。
拓馬はそう思いながら学校に着くや否や隣の席の雄馬にそのことを言った。
雄馬はその話を聞いて

『そう言われるとそうかもな』

と言われた。
その話を聞いていたクラスのいじめっ子の恭吾はこう言った。

『大丈夫？お前中二病じゃない?』

と言いクラスから大笑いされた。
そして拓馬は反撃した，

『お前が今思っていることも神がそう思えと指示されてるよ！』

それを聞いた恭吾は

『そういうことを考えているからいつまでもバカで電車好きの幼稚園児なんだ』

と言いカバンについていた電車のキーホルダーを粉々にした。
それを見て拓馬は恭吾の胸ぐらを掴み顔を殴った。
恭吾は拓馬のお腹を蹴り反撃し一時大喧嘩になった。
そこに騒ぎを聞きつけて先生が来て拓馬と恭吾は先生にこうなった経緯を説明をした。
そうすると先生がこう言った

『確かにキーホルダーを粉々にした恭吾は悪いでも自分の考えを否定されただけで言い返すのはいかん』

と言い続けてこう言った

『だいたいお前は何を考えてているんだ。くだらないことを考える暇あったら勉強しよ！お前テストクラス最下位だっただろ？』

次の日学校に行くとクラスみんなから無視された。
どうやら恭吾が拓馬を無視しようぜと言ったらしい。
その騒ぎがあり2.3週間ほど経った後のことだった。
拓馬が自分の部屋でゲームをしていると母が拓馬に

『今テレビに優美ちゃんが出てるよー』

と言われてテレビを見た。
優美ちゃんは拓馬の同じ高校に通いながら，女優，モデルとして若い女子から絶大な人気がある子だ。そのバラエティの司会者が優美に

『最近何か面白いことあった?』

聞かれた優美は

『最近クラスの男の子がこの世界は神という人にジオラマみたいに動かされていると言いクラスで意見が割れ大騒ぎになりましたー』

そこにいた論破することで有名なタレントがこう言った

『その人に言ってください！あなたは66億の人を一気に指示できますか？無理でしょ？そんなこと考えている人がいるから日本の未来は危ない』

と言い完全に否定した。
その次の日恭吾は拓馬を馬鹿にした。
そして拓馬は校舎から飛び降りた。
拓馬は自分たちはなんだろうと思った。