文字の大きさ
大
中
小
47 / 138
【第3章】
■第47話 : 機種選定
八尾との勝負ルール決めが終わってから約4時間後。
メンバーは優司・日高・真鍋・小島の4人。
場所はいつもの串丸――
「随分大掛かりな勝負だなぁ?
わざわざ、お互いに監視までつけるなんて」
優司たちが持ち帰ってきた、勝負ルールが記された紙を見ながら、真鍋がビールをあおりつつ言った。
目の前にあった枝豆をつまみながら、日高が返事をする。
「まあ、ルールがルールだからな。
正確に相手がどれくらい回してるか、投資してるかを知らないと駄目だろ?
いてもいなくていい存在なら、俺だって引き受けないさ」
優司が申し訳なさそうな顔で口を開く。
「ホント助かるよ日高、引き受けてくれて。
真鍋だとちょっとしたことでケンカになりそうだし、小島はいまいち頼りにならないしなぁ」
「ちょ、それヒドくないッスか?
俺だってやるときゃやりますよ!」
「つーか小島はまだしも、なんで俺まで入ってんだよ!
俺だって、意味もなくケンカしたりしねぇっつーの!」
「え? あ、ま、まあね。
冗談だって。そんな怒るなよ……」
「……まあいいけどよ。」
小島はへらへらしていたが、真鍋は若干本気だった。
真鍋は、既に中ジョッキ4つを空けている。
だいぶ酔いが回っており、こういう時の真鍋はちょっとしたことで突っかかりやすいという特徴があった。
(真鍋も、違う時には頼りになるんだけどなぁ。
でも、今回みたいに冷静さが必要な場面だと、やっぱ日高だよな)
改めて再認識し、目の前のビールへ手をのばす優司。
一旦話が途切れたところで、日高が話題を変えた。
「さてと、まずは決めなくちゃならないことがあるぜ、夏目」
「ん?」
「のんびりしてんなぁ……
打つ機種だよ!
もう店も決まってんだし、どれ打つのか考えとかなきゃまずいだろ?」
「……だね。
いや、ほら、まだ10日以上あると思ってさ」
「練れる対策は早いうちに練っといた方がいい。
不測の事態ってのは、いつ起こるかわかんないんだぜ?」
この日高の言葉に、真鍋も続く。
「本当だぞ!
なんだか急にのんびりするようになりやがったなぁ。
そんなんで大丈夫か?」
「大丈夫だよ。しっかりやるって」
ポケットから、お馴染みの小さなスロノートを取り出しながら優司が言った。
そして、『ベガス』の設置機種が記されているページを開く。
============
・北斗の拳 : 36台
・吉宗 : 24台
・巨人の星 : 10台
・ボンバーパワフル : 5台
・GoGoジャグラー : 12台
・アントニオ猪木という名のパチスロ機 : 5台
・ファイヤードリフト : 5台
・ゴールドX : 5台
・猛獣王 : 5台
============
この機種一覧を見て、小島が表情を曇らせた。
その様子に気付き、優司が声をかける。
「どうしたんだよ小島? いきなり仏頂面なんかして」
「別に……なんでもないッス」
「んん?
……あっ!
そうか、ベガスって、確か小島がゴールドXで出玉没収されたっていう……」
「ちょ……もういいですって夏目君!
今でもムカついてんスから!」
「そうなのかよ……意外としつこいなぁ」
「俺は、不条理なことが許せないんスよ。
ったく、あの近藤っていう主任の野郎が頭固くて……」
「……まあ、なんでもいいけど」
これ以上下手に突っ込んで、小島がアツく語りだすと面倒だと判断した優司は、あっさりと話を流した。
日高が問う。
「で、夏目はとりあえずどの機種を狙おうとしてんだ?」
「そうだなぁ。
まず、北斗・猪木・ゴールドX・猛獣王はアウトだね。
AT機は設定無関係の爆発が怖すぎる。
より多く負けた方が勝ち、っていうルールじゃ手を出せないね。
もちろんストック機の爆裂も怖いけど、AT機の方が遥かに怖い」
「まあな。
機械割どうこうってよりは、一発デカいの引いちまったらそこで終了だもんな」
「ああ。
あと、できれば吉宗もご遠慮願いたいな。
残った5機種の中では一番荒いし。
まあ、ストック飛ばした台でも分かれば圧倒的に吉宗が有利なんだけどなぁ。
さすがにそこまではわかんないし、パスだね」
真鍋が口をはさむ。
「でもよ、その分ガツンとハマれるぜ?
一撃3000枚減らすことも珍しくねぇし」
「わかってる。
だから、後半になってヤバそうだったら吉宗も利用するかも。
でも、まずは無難にいくよ。」
「無難、ってーと?」
「最初は巨人の星かな。
理詰めでいくとそうなるでしょ」
「理詰め?」
「ああ。
残った4機種のそれぞれ設定1の機械割は、ゴージャグとファイドリが96%、ボンパワが95.8%、んで巨人が95.2%だ。巨人の機械割が一番低いでしょ?」
呆気に取られる真鍋。
「お前さぁ、それってさっき調べたのか? それとも……」
「いや? こんなのは覚えてて当たり前でしょ。
出回ってる機種の各設定ごとの機械割を覚えておくなんて基本中の基本じゃん」
一同、「そんなわけないだろ」と心の中で突っ込みを入れる。
と同時に、改めて優司のスロに関するレベルと入れ込みぶりを思い知った。
手元のジョッキを持ち上げ、残ったビールを一気に体内へ流し込む日高。
流し込みつつ、こんなことを考えていた。
(さっきまではどうも油断してる感じがあって不安だったけど、そんなもん関係なく案外簡単に勝ちきるかもな。
夏目と俺らとじゃ、土台が違う)
パチスロ上級者というものは、概ね2パターンに分かれる。
2~3機種に異常に精通している『狭く・深く』タイプか、ほとんどの機種の情報を網羅しているが、それぞれの機種についてのマニアックな部分までは把握していない『広く・浅く』タイプ。
しかし優司は、本来不可能なはずの『広く・深く』タイプ。
これは、よっぽど凝り性で、よっぽど能力があり、よっぽどヒマがなければできないことだった。
理詰めで巨人を選択しようとしている優司に安心し、緊張がほぐれていく日高。
「ま、じゃあ巨人で大丈夫そうだな!
しっかりやってくれよ。んで、終わったらちゃんといいモン奢れよな。監視役だって楽じゃないんだからよ!」
「わかってるって!
どうせ焼肉でしょ? スロッターの戦勝祝いは、大体焼肉って相場決まってるもんね!」
この後も4人は大いに盛り上がり、段々と夜は更けていった。
メンバーは優司・日高・真鍋・小島の4人。
場所はいつもの串丸――
「随分大掛かりな勝負だなぁ?
わざわざ、お互いに監視までつけるなんて」
優司たちが持ち帰ってきた、勝負ルールが記された紙を見ながら、真鍋がビールをあおりつつ言った。
目の前にあった枝豆をつまみながら、日高が返事をする。
「まあ、ルールがルールだからな。
正確に相手がどれくらい回してるか、投資してるかを知らないと駄目だろ?
いてもいなくていい存在なら、俺だって引き受けないさ」
優司が申し訳なさそうな顔で口を開く。
「ホント助かるよ日高、引き受けてくれて。
真鍋だとちょっとしたことでケンカになりそうだし、小島はいまいち頼りにならないしなぁ」
「ちょ、それヒドくないッスか?
俺だってやるときゃやりますよ!」
「つーか小島はまだしも、なんで俺まで入ってんだよ!
俺だって、意味もなくケンカしたりしねぇっつーの!」
「え? あ、ま、まあね。
冗談だって。そんな怒るなよ……」
「……まあいいけどよ。」
小島はへらへらしていたが、真鍋は若干本気だった。
真鍋は、既に中ジョッキ4つを空けている。
だいぶ酔いが回っており、こういう時の真鍋はちょっとしたことで突っかかりやすいという特徴があった。
(真鍋も、違う時には頼りになるんだけどなぁ。
でも、今回みたいに冷静さが必要な場面だと、やっぱ日高だよな)
改めて再認識し、目の前のビールへ手をのばす優司。
一旦話が途切れたところで、日高が話題を変えた。
「さてと、まずは決めなくちゃならないことがあるぜ、夏目」
「ん?」
「のんびりしてんなぁ……
打つ機種だよ!
もう店も決まってんだし、どれ打つのか考えとかなきゃまずいだろ?」
「……だね。
いや、ほら、まだ10日以上あると思ってさ」
「練れる対策は早いうちに練っといた方がいい。
不測の事態ってのは、いつ起こるかわかんないんだぜ?」
この日高の言葉に、真鍋も続く。
「本当だぞ!
なんだか急にのんびりするようになりやがったなぁ。
そんなんで大丈夫か?」
「大丈夫だよ。しっかりやるって」
ポケットから、お馴染みの小さなスロノートを取り出しながら優司が言った。
そして、『ベガス』の設置機種が記されているページを開く。
============
・北斗の拳 : 36台
・吉宗 : 24台
・巨人の星 : 10台
・ボンバーパワフル : 5台
・GoGoジャグラー : 12台
・アントニオ猪木という名のパチスロ機 : 5台
・ファイヤードリフト : 5台
・ゴールドX : 5台
・猛獣王 : 5台
============
この機種一覧を見て、小島が表情を曇らせた。
その様子に気付き、優司が声をかける。
「どうしたんだよ小島? いきなり仏頂面なんかして」
「別に……なんでもないッス」
「んん?
……あっ!
そうか、ベガスって、確か小島がゴールドXで出玉没収されたっていう……」
「ちょ……もういいですって夏目君!
今でもムカついてんスから!」
「そうなのかよ……意外としつこいなぁ」
「俺は、不条理なことが許せないんスよ。
ったく、あの近藤っていう主任の野郎が頭固くて……」
「……まあ、なんでもいいけど」
これ以上下手に突っ込んで、小島がアツく語りだすと面倒だと判断した優司は、あっさりと話を流した。
日高が問う。
「で、夏目はとりあえずどの機種を狙おうとしてんだ?」
「そうだなぁ。
まず、北斗・猪木・ゴールドX・猛獣王はアウトだね。
AT機は設定無関係の爆発が怖すぎる。
より多く負けた方が勝ち、っていうルールじゃ手を出せないね。
もちろんストック機の爆裂も怖いけど、AT機の方が遥かに怖い」
「まあな。
機械割どうこうってよりは、一発デカいの引いちまったらそこで終了だもんな」
「ああ。
あと、できれば吉宗もご遠慮願いたいな。
残った5機種の中では一番荒いし。
まあ、ストック飛ばした台でも分かれば圧倒的に吉宗が有利なんだけどなぁ。
さすがにそこまではわかんないし、パスだね」
真鍋が口をはさむ。
「でもよ、その分ガツンとハマれるぜ?
一撃3000枚減らすことも珍しくねぇし」
「わかってる。
だから、後半になってヤバそうだったら吉宗も利用するかも。
でも、まずは無難にいくよ。」
「無難、ってーと?」
「最初は巨人の星かな。
理詰めでいくとそうなるでしょ」
「理詰め?」
「ああ。
残った4機種のそれぞれ設定1の機械割は、ゴージャグとファイドリが96%、ボンパワが95.8%、んで巨人が95.2%だ。巨人の機械割が一番低いでしょ?」
呆気に取られる真鍋。
「お前さぁ、それってさっき調べたのか? それとも……」
「いや? こんなのは覚えてて当たり前でしょ。
出回ってる機種の各設定ごとの機械割を覚えておくなんて基本中の基本じゃん」
一同、「そんなわけないだろ」と心の中で突っ込みを入れる。
と同時に、改めて優司のスロに関するレベルと入れ込みぶりを思い知った。
手元のジョッキを持ち上げ、残ったビールを一気に体内へ流し込む日高。
流し込みつつ、こんなことを考えていた。
(さっきまではどうも油断してる感じがあって不安だったけど、そんなもん関係なく案外簡単に勝ちきるかもな。
夏目と俺らとじゃ、土台が違う)
パチスロ上級者というものは、概ね2パターンに分かれる。
2~3機種に異常に精通している『狭く・深く』タイプか、ほとんどの機種の情報を網羅しているが、それぞれの機種についてのマニアックな部分までは把握していない『広く・浅く』タイプ。
しかし優司は、本来不可能なはずの『広く・深く』タイプ。
これは、よっぽど凝り性で、よっぽど能力があり、よっぽどヒマがなければできないことだった。
理詰めで巨人を選択しようとしている優司に安心し、緊張がほぐれていく日高。
「ま、じゃあ巨人で大丈夫そうだな!
しっかりやってくれよ。んで、終わったらちゃんといいモン奢れよな。監視役だって楽じゃないんだからよ!」
「わかってるって!
どうせ焼肉でしょ? スロッターの戦勝祝いは、大体焼肉って相場決まってるもんね!」
この後も4人は大いに盛り上がり、段々と夜は更けていった。
感想 5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
母の下着 タンスと洗濯籠の秘密
MisakiNonagaseこの物語は、思春期という複雑で繊細な時期を生きる少年の内面と、彼を取り巻く家族の静かなる絆を描いた作品です。
颯真(そうま)という一人の高校生の、ある「秘密」を通して、私たちは成長の過程で誰もが抱くかもしれない戸惑い、罪悪感、そしてそれらを包み込む家族の無言の理解に触れます。
物語は、現在の颯真と恋人・彩花との関係から、中学時代にさかのぼる形で展開されます。そこで明らかになるのは、彼がかつて母親の下着に対して抱いた抑えがたい好奇心と、それに伴う一連の行為です。それは彼自身が「歪んだ」と感じる過去の断片であり、深い恥ずかしさと自己嫌悪を伴う記憶です。
しかし、この物語の核心は、単なる過去の告白にはありません。むしろ、その行為に「気づいていたはず」の母親が、なぜ一言も問い詰めず、誰にも告げず、ただ静かに見守り続けたのか——という問いにこそあります。そこには、親子という関係を超えた、深い人間理解と、言葉にされない優しさが横たわっています。
センシティブな題材を、露骨な描写や扇情的な表現に頼ることなく、あくまで颯真の内省的な視点から丁寧に紡ぎ出しています。読者は、主人公の痛みと恥ずかしさを共有しながら、同時に、彼を破綻から救った「沈黙の救済」の重みと温かさを感じ取ることでしょう。
これは、一つの過ちと、その赦しについての物語です。また、成長とは時に恥ずかしい過去を背負いながら、他者の無償の寛容さによって初めて前を向けるようになる過程であること、そして家族の愛が最も深く現れるのは、時に何も言わない瞬間であることを、静かにしかし確かに伝える物語です。
どうか、登場人物たちの静かなる心の襞に寄り添いながら、ページをめくってください。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ 主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
上司、快楽に沈むまで
赤林檎完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
【短編集】こども病院の日常
moaここの病院は、こども病院です。
18歳以下の子供が通う病院、
診療科はたくさんあります。
内科、外科、耳鼻科、歯科、皮膚科etc…
ただただ医者目線で色々な病気を治療していくだけの小説です。
恋愛要素などは一切ありません。
密着病院24時!的な感じです。
人物像などは表記していない為、読者様のご想像にお任せします。
※泣く表現、痛い表現など嫌いな方は読むのをお控えください。
歯科以外の医療知識はそこまで詳しくないのですみませんがご了承ください。
邪神の祭壇へ無垢な筋肉を生贄として捧ぐ
零世間に秘された名門男子校・平坂学園体育科
空手の名選手であった高尾雄一は、新任教師として赴任する
高潔な人格と鋼のように鍛えられた肉体
それは、学園にとって最高の生贄の候補に他ならなかった
至高の筋肉を持つ、精神を削られ意志をなくした青年を太古の神に捧げるため、“水”、“風”、“土”の信奉者達が暗躍する
意志をなくし筋肉の操り人形と化した“デク”
消える教師
山奥の男子校で繰り広げられるダークファンタジー