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契約婚
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「お前の面倒は今日からオーウェンで見てやる。それはお前が高魔力保持者だからだ。ウチの末娘と結婚して、お前の血をオーウェンに取り入れる。それがお前を養う条件だ、いいな?」
「………はい」
男爵位だった両親を事故で亡くし他に身寄りもなかった俺に、それを受け入れないという選択肢はなかった。
今思えば、あんな家族を持つくらいなら孤児院へ行けば良かったんだ。
だけど当時十歳だった俺は孤児院が本当はどういった場所なのかも知らず、ただ恐ろしくて遠縁だというオーウェンおじさんの手を取るしか出来なかったんだ。
オーウェン家での暮らしは確かに衣食住と学びに関しては苦労はなかった。
高魔力保持者の俺の将来を見越して最高の教師陣を付け、魔術学園へも行かせてくれた。
だけど……オーウェン家の三人の娘は本当にクソだった。
俺の事を孤児だとバカにし、自分たちの父親のおかげで良い暮らしが出来ているんだと偉そうな態度を取り、人を下僕扱いする。
一度魔術でやり返してやったら、鬼のような形相になったオーウェンおじさんに酷い体罰を受けた。
全身に酷い傷を負い、寝込む俺を三姉妹は更に蔑み、執拗に嫌がらせを繰り返して来る。
そこで俺はもう怒って仕返ししても何の得にもならない、却って倍返しに遭い、損をするだけなのだと学んだ。
そして無駄な抵抗をやめ、とにかく力をつけて早く成長する事に専念した。
そうしている内にオーウェン家の上の娘二人はとっとと嫁いで家を出て行き、少しはマシな暮らしになった。
しかし三姉妹の中で一番性悪な、俺と同い年で婚約者にさせられたメラニーとは共に暮らし続けねばならない。
しかもこんな奴と結婚させられ一生を縛られる……そんなのは御免だ。
とにかく力を。
こうなったら魔術師資格を取るまでオーウェン家を利用し、資格を得た時点で家を出て行く事にした。
不義理?恩知らず?そんなの知るか。
俺を育てる為に今までかかった費用なら魔術師として働いて全額、何なら上乗せして返してやる。
そして縁を切る。
俺はそれだけを目標に感情を殺して耐えた。
そして十六歳の時にメラニーに男が出来た。
相手はオーウェン家がある地方都市ノースノウズの役所で働いている平民役人の放蕩息子だ。
メラニーと同じく素行が悪く、性根の腐った野郎だった。
婚約者の俺からメラニーを奪ったと悦に浸りながら、俺の目の前でしょっちゅうメラニーとちちくり合っていやがった。キモッ。
そんな女、こっちから願い下げなんだよ。
むしろ頼むから引き取ってくれと言いたいところだ。
あともう少し、来年魔術学園を卒業して魔術師認定試験に挑み、一発合格したら全てを捨ててやる。
そう思っていたのに、事態は急変した。
オーウェンおじさんが病に倒れ、余命幾許も無い状態になったのだ。
散々酷い扱いを受けてきたので当然悲しむ気持ちはない。
しかしオーウェン家の執事にとんでもない事を言われた。
メラニーがオーウェン家を生前相続する事になったと。
そして家を継ぐにあたり婚姻している事が、国が定める相続の条件になっているというのだ。
準男爵家であるが故に、そして未成年であるが故に配偶者のいる者でないと相続出来ないなんて、最悪じゃねぇか……
配偶者だって未成年なんだよ……
あくまでも形式を執ればいいなんて、バカかよ。
そんな事して何の意味がある。
こうなったら魔術学園卒業を前にこの家を捨てるか…そう思っていた時に、メラニーから契約結婚の話を持ち出された。
「ワタシ、アンタみたいなつまらない男と一生添い遂げるなんて絶対無理!ダーリンと一緒になりたいの。でもパパがアンタじゃないと許してくれなくて。でもオーウェン家はアタシの物なの。土地も財産も全てアタシの物。ねぇ、どうせパパはあと一年も保たないって言われているわ。その間だけ契約結婚を結んで、パパが死んだと同時に別れましょ♡ね?いいでしょ?アンタにとってもイイ話だと思うわよ?こんな可愛いアタシをカタチだけでも妻に出来て、アンタはその間に魔術学園を卒業して資格も取っちゃえばいいわ」
「………契約でも嫌だと言ったらどうなる?」
俺が確認すると、メラニーの奴は演技じみた悲しげな表情で答えた。
「そうねぇ。ワタシが相続出来ないならオーウェン家はお取潰しの即解散?ウチに勤める執事やメイドや下男達は路頭に迷う事になるわね」
……本当にクソだな。
オーウェン準男爵家、どんだけ役所に睨まれてんだよ。
直ぐに相続人を立てられないなら即取り潰し?
そんなの元から取り潰す気満々じゃないか。
オーウェン家がどうなろうと知ったこっちゃない。
だけど世話になった使用人達が職を失うのは忍びない。
俺がオーウェン家で正気を保っていられたのも親切にしてくれた使用人が居たからだ。
「……本当に契約結婚なんだな?おじさんの死後、すぐに離婚するんだな?」
「もっちろん♪」
「………その事について誓約魔法を結ぶなら応じる……」
「やった!でもそうねぇ、可哀想だから一回だけヤラせてあげてもイイわよ?童貞捨てたいでしょ♡」
…………キモッ、ふざけんな。
こうして俺はメラニーと一年だけ契約婚をした。
その間に学園を卒業し、魔術師資格も取れた。
そしてオーウェンおじさんが亡くなったと同時にメラニーとは離婚、俺は漸くオーウェン家から解放された。
その後メラニーが恋人と再婚したのかどうかは知らない。
知りたくもないし、どーでもいいしどーでも良かったから。
俺は魔術師資格を取得と同時に王宮魔術師団に入団し、王都に移り住んだ。
そして魔術師団の事務方から紹介された下宿で、アシュリと出会ったんだ。
こんな女性がいたなんて。
優しくて温かくて頼もしくて。
穢れた戸籍に彼女を迎え入れるのは申し訳なかったが結婚するしか考えられなかった。
どうしても彼女が欲しい、他の誰にも渡したくない、とにかく必死だったんだ。
必死にアプローチして必死にプロポーズをし続けた。
そうしてようやく手に入れた最愛の妻を、王宮の奴らは捨てろという。
寝言は寝てから言え。
国王に言われようが誰に言われようが別れる訳ないだろ。
アシュリを失うくらいなら死んだ方がマシだ。
そうキッパリはっきり断り続けていたのに、アイツらアシュリに直接言いに来やがった。
居丈高に圧を掛け、言いがかりを付けて投獄しようとまでしやがった。
牢に繋がれるような人間は特級魔術師の妻に相応しくないとか、そんな理由を付けて無理やり俺の戸籍から外す魂胆だったのだろう。
もう勘弁ならない。
ウチに来た侍従を国王に突き返し、予てより用意していた辞表を叩きつけてやった。
新術のプロジェクトも全て放り出してやる。
好き勝手に人の人生に干渉したんだ、俺も好き勝手にさせて貰う。
国王も側近も師団長も慌てて引き留めようとしたが無視だ。
研究室の大切な私物だけを持って王宮を出て行った。
その中でメラニーが何やら喚いていやがったがそれも無視。
俺はもう、ほとほと見下げ果てたのだ。
自宅に帰り、アシュリを抱きしめる。
全部捨ててきてやったと告げながら。
アシュリは俺が魔術バカなのを知ってるから本当にいいのかと心配したが、魔術の研究なんてどこでも出来る。
じつはこっそり、一人でも新術の開発は進めるつもりだ。
完成したとしても国に渡すつもりは毛頭ないが。
それを告げるとアシュリは、
「あなたの好きなようにしていいわ……シグルド、わたしを選んでくれてありがとう」
と言って抱きしめ返してくれた。
あぁ……アシュリ。大好きだ。
キミがいなければ俺はもう生きてはいけない。
だからどうか、どうかずっと側にいて欲しい。
そんな事を思いながら、新しい暮らしが始まる。
下宿にはまだメラニーという汚物がいるが、それも早々に排除せねばな。
何か手を打つか……
と思っていた矢先、メラニーが俺の書斎に飛び込んで来て、ろくでもない事を曰った。
「シグルド、ごちゃごちゃ言わずに、ワタシにアンタの子種をちょーだい!」
「…………は?」
どうやら人を一人、この世から抹殺せねばならないようだ。
「………はい」
男爵位だった両親を事故で亡くし他に身寄りもなかった俺に、それを受け入れないという選択肢はなかった。
今思えば、あんな家族を持つくらいなら孤児院へ行けば良かったんだ。
だけど当時十歳だった俺は孤児院が本当はどういった場所なのかも知らず、ただ恐ろしくて遠縁だというオーウェンおじさんの手を取るしか出来なかったんだ。
オーウェン家での暮らしは確かに衣食住と学びに関しては苦労はなかった。
高魔力保持者の俺の将来を見越して最高の教師陣を付け、魔術学園へも行かせてくれた。
だけど……オーウェン家の三人の娘は本当にクソだった。
俺の事を孤児だとバカにし、自分たちの父親のおかげで良い暮らしが出来ているんだと偉そうな態度を取り、人を下僕扱いする。
一度魔術でやり返してやったら、鬼のような形相になったオーウェンおじさんに酷い体罰を受けた。
全身に酷い傷を負い、寝込む俺を三姉妹は更に蔑み、執拗に嫌がらせを繰り返して来る。
そこで俺はもう怒って仕返ししても何の得にもならない、却って倍返しに遭い、損をするだけなのだと学んだ。
そして無駄な抵抗をやめ、とにかく力をつけて早く成長する事に専念した。
そうしている内にオーウェン家の上の娘二人はとっとと嫁いで家を出て行き、少しはマシな暮らしになった。
しかし三姉妹の中で一番性悪な、俺と同い年で婚約者にさせられたメラニーとは共に暮らし続けねばならない。
しかもこんな奴と結婚させられ一生を縛られる……そんなのは御免だ。
とにかく力を。
こうなったら魔術師資格を取るまでオーウェン家を利用し、資格を得た時点で家を出て行く事にした。
不義理?恩知らず?そんなの知るか。
俺を育てる為に今までかかった費用なら魔術師として働いて全額、何なら上乗せして返してやる。
そして縁を切る。
俺はそれだけを目標に感情を殺して耐えた。
そして十六歳の時にメラニーに男が出来た。
相手はオーウェン家がある地方都市ノースノウズの役所で働いている平民役人の放蕩息子だ。
メラニーと同じく素行が悪く、性根の腐った野郎だった。
婚約者の俺からメラニーを奪ったと悦に浸りながら、俺の目の前でしょっちゅうメラニーとちちくり合っていやがった。キモッ。
そんな女、こっちから願い下げなんだよ。
むしろ頼むから引き取ってくれと言いたいところだ。
あともう少し、来年魔術学園を卒業して魔術師認定試験に挑み、一発合格したら全てを捨ててやる。
そう思っていたのに、事態は急変した。
オーウェンおじさんが病に倒れ、余命幾許も無い状態になったのだ。
散々酷い扱いを受けてきたので当然悲しむ気持ちはない。
しかしオーウェン家の執事にとんでもない事を言われた。
メラニーがオーウェン家を生前相続する事になったと。
そして家を継ぐにあたり婚姻している事が、国が定める相続の条件になっているというのだ。
準男爵家であるが故に、そして未成年であるが故に配偶者のいる者でないと相続出来ないなんて、最悪じゃねぇか……
配偶者だって未成年なんだよ……
あくまでも形式を執ればいいなんて、バカかよ。
そんな事して何の意味がある。
こうなったら魔術学園卒業を前にこの家を捨てるか…そう思っていた時に、メラニーから契約結婚の話を持ち出された。
「ワタシ、アンタみたいなつまらない男と一生添い遂げるなんて絶対無理!ダーリンと一緒になりたいの。でもパパがアンタじゃないと許してくれなくて。でもオーウェン家はアタシの物なの。土地も財産も全てアタシの物。ねぇ、どうせパパはあと一年も保たないって言われているわ。その間だけ契約結婚を結んで、パパが死んだと同時に別れましょ♡ね?いいでしょ?アンタにとってもイイ話だと思うわよ?こんな可愛いアタシをカタチだけでも妻に出来て、アンタはその間に魔術学園を卒業して資格も取っちゃえばいいわ」
「………契約でも嫌だと言ったらどうなる?」
俺が確認すると、メラニーの奴は演技じみた悲しげな表情で答えた。
「そうねぇ。ワタシが相続出来ないならオーウェン家はお取潰しの即解散?ウチに勤める執事やメイドや下男達は路頭に迷う事になるわね」
……本当にクソだな。
オーウェン準男爵家、どんだけ役所に睨まれてんだよ。
直ぐに相続人を立てられないなら即取り潰し?
そんなの元から取り潰す気満々じゃないか。
オーウェン家がどうなろうと知ったこっちゃない。
だけど世話になった使用人達が職を失うのは忍びない。
俺がオーウェン家で正気を保っていられたのも親切にしてくれた使用人が居たからだ。
「……本当に契約結婚なんだな?おじさんの死後、すぐに離婚するんだな?」
「もっちろん♪」
「………その事について誓約魔法を結ぶなら応じる……」
「やった!でもそうねぇ、可哀想だから一回だけヤラせてあげてもイイわよ?童貞捨てたいでしょ♡」
…………キモッ、ふざけんな。
こうして俺はメラニーと一年だけ契約婚をした。
その間に学園を卒業し、魔術師資格も取れた。
そしてオーウェンおじさんが亡くなったと同時にメラニーとは離婚、俺は漸くオーウェン家から解放された。
その後メラニーが恋人と再婚したのかどうかは知らない。
知りたくもないし、どーでもいいしどーでも良かったから。
俺は魔術師資格を取得と同時に王宮魔術師団に入団し、王都に移り住んだ。
そして魔術師団の事務方から紹介された下宿で、アシュリと出会ったんだ。
こんな女性がいたなんて。
優しくて温かくて頼もしくて。
穢れた戸籍に彼女を迎え入れるのは申し訳なかったが結婚するしか考えられなかった。
どうしても彼女が欲しい、他の誰にも渡したくない、とにかく必死だったんだ。
必死にアプローチして必死にプロポーズをし続けた。
そうしてようやく手に入れた最愛の妻を、王宮の奴らは捨てろという。
寝言は寝てから言え。
国王に言われようが誰に言われようが別れる訳ないだろ。
アシュリを失うくらいなら死んだ方がマシだ。
そうキッパリはっきり断り続けていたのに、アイツらアシュリに直接言いに来やがった。
居丈高に圧を掛け、言いがかりを付けて投獄しようとまでしやがった。
牢に繋がれるような人間は特級魔術師の妻に相応しくないとか、そんな理由を付けて無理やり俺の戸籍から外す魂胆だったのだろう。
もう勘弁ならない。
ウチに来た侍従を国王に突き返し、予てより用意していた辞表を叩きつけてやった。
新術のプロジェクトも全て放り出してやる。
好き勝手に人の人生に干渉したんだ、俺も好き勝手にさせて貰う。
国王も側近も師団長も慌てて引き留めようとしたが無視だ。
研究室の大切な私物だけを持って王宮を出て行った。
その中でメラニーが何やら喚いていやがったがそれも無視。
俺はもう、ほとほと見下げ果てたのだ。
自宅に帰り、アシュリを抱きしめる。
全部捨ててきてやったと告げながら。
アシュリは俺が魔術バカなのを知ってるから本当にいいのかと心配したが、魔術の研究なんてどこでも出来る。
じつはこっそり、一人でも新術の開発は進めるつもりだ。
完成したとしても国に渡すつもりは毛頭ないが。
それを告げるとアシュリは、
「あなたの好きなようにしていいわ……シグルド、わたしを選んでくれてありがとう」
と言って抱きしめ返してくれた。
あぁ……アシュリ。大好きだ。
キミがいなければ俺はもう生きてはいけない。
だからどうか、どうかずっと側にいて欲しい。
そんな事を思いながら、新しい暮らしが始まる。
下宿にはまだメラニーという汚物がいるが、それも早々に排除せねばな。
何か手を打つか……
と思っていた矢先、メラニーが俺の書斎に飛び込んで来て、ろくでもない事を曰った。
「シグルド、ごちゃごちゃ言わずに、ワタシにアンタの子種をちょーだい!」
「…………は?」
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