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ミニ番外編
第二回メスハイエナどもから妖精たちをまもりますわよ会議
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「見て……リリス様がまたあんなに大勢引き連れて……」
「王子殿下がご公務で他国に行かれてからというもの、日に日にその数が増えてません?」
「しかも男子生徒ばかり」
「あら、一応女子生徒もいますわよ?…リリス様の引き立て役のような……」
「後はわりと家柄が良かったりルックスのいい男子ばかりを侍らかせておいでよね」
「あなたの婚約者もその中に入っていますわよね」
「あらあなたの婚約者も」
「「…………」」
そんな女子生徒同士の会話をよく耳にするようになった近頃のアデリオール魔術学園。
一週間ほど前から、デイビット王子が父である王太子の名代として友好国へと視察に行ってアデリオールを留守にしている。
その途端、聖女リリスは自身が気に入った男子生徒ばかりを側に置き出したのだ。
直接連れ歩く者だけでなく、急に聖女に傾倒する男子生徒も増え出した。
前日までは聖女の奔放な行動に異を唱えていた生徒が次の日には手のひらを返したように聖女を褒め称えるという。
これは明らかにおかしいと、ポレットとミシェルを守るためにわざわざ学園に入った二人の守護神が緊急会議を開いた。
“第二回メスハイエナどもから妖精たちを守りますわよ会議”だ。
「やはり恐れていた通りになりましたわ……」
忌々しげにそう告げるイヴェットに、医務室の陰のボスと生徒たちから畏怖され始めているメロディが訊ねた。
「恐れていたコトって?やっぱりあの性女チャンのハーレム状態のコト?」
「ええ。ああやって女性が大勢の男性を侍らかしていることを逆ハーと言いますのよ」
「逆ハー!ギャハハなによソレっ!ウケるぅ~!!」
「それはさておき本当にチャームの力を持っていたとは……」
「エ?魅了?性女チャンが魅了を使ってオスを誑かしてるって言うノ?」
「ええ。間違いありませんわ。こんな短期間で大勢の、しかも男子生徒ばかりを味方につけて一大勢力を作り出すなんて、いくら聖女だからといっても不可能ですもの。チートを利用したに違いありませんわ!」
「チート?チロ○なら知ってるけどなにソレ。イヴちゃんアンタ何気に摩訶不思議な単語をぶっ放してくるわよネ。でもさ、魅了魔法はご法度なんじゃないの?学園には禁忌魔法使用不可の結界が張ってあると聞いたわヨ?」
「恐らく禁忌魔法の術式を用いるのではなく、神聖力によるチャームだから結界内でも使用できたのだと思いますわ!」
「そんなコトが可能なの?それってズルじゃない?」
「だからそこが恐るべしチートパワーなんですのよ!」
「うーん……アタシみたいな真っ当な人種にはわからないオハナシだわネ」
「普通は理解できませんわよ。しかもあの聖女、あろうことかルシアンにまで興味を示し出したというではありませんの!」
「ああ、けっこー学年が離れてるって言うのに上級生のエリアにも突撃してるらしいじゃない。ま、ルシアンは巧みに接触を避けてるらしいんだけとネ。先日とうとうワイズ伯爵家の屋敷にまで押しかけて来たらしいわヨ、ルシアン様に会わせて下さい~って☆」
「なんですって!?なんて図々しい子なのかしらっ!それで、どうなったんですのっ?」
「ルッシーは不在ですって母親のハノンが適当に追い返したらしいワ。ホントは屋敷に居たみたいだけどネ」
「さすがはハノン様ですわ」
「ハノンはイブちゃんのおかげだって。イヴちゃんがワイズ家門の面々に緊急招集をかけた時は驚いたけど、そのお陰で皆で対処できたって感謝してたわヨ」
「わたくしは夫やフェリックス様にチャームの可能性をお伝えしただけですわ。前世の知識を持っていたとしても、物理的にはどうすればいいのかわかりませんもの」
「それで?どう対処する事になったの?」
「とりあえず、チャーム使用の証拠を集めるまでは泳がせておくことになりましたの」
「エ、でもそれって味方も魅了にかけられちゃうんじゃないの?」
「そのためにフェリックス様がこれを用意してくださいましたのよ。メロディさんも身につけておいてくださいませ」
「なぁに?このブレスレット」
「チャームを跳ね返す魔道具ですわ。フェリックス様の幼馴染の奥様がお作りになったそうですの。フェリックス様の幼馴染の方はさる高名な精霊魔術師のお弟子さんなのだとか……」
「へ~でもこの魔道具、お高そ~」
「そこは我がワイズ侯爵家、お金に糸目はつけませんわっ!」
「イヤン、昔糸目のオトコは精力が強いって言ってた友人がいたワ♡」
「ルシアンにもポレットにもミシェル様にもこのブレスを着用して貰ってますの。全てが終わって学園全体をチャーム解除するまでメロディさんも外さないようにしてくださいませね」
「わかったワ。それから、ポレッティとミシェルにはしばらくアタシと一緒にランチするように言ってあるノ。良かったらイヴちゃんも一緒にどう?」
「まぁ楽しそですわね!ありがとうございます、ぜひご一緒させて頂きますわ」
第二回メスハイエナどもから妖精たちを守りますわよ会議はこうしてランチのお約束という形で幕を閉じたのであっま。
イヴェットが付けていた議事録にはこう記されていた。
・聖女の逆ハー
・聖女を門前払いにする母強し
・魔道具ブレス使用確認
・糸目の男は精力が強いという説アリ
・ランチの時間が楽しみ!
そしてノートの片隅にはイヴェットが描いたメロディの似顔絵があったそうな。
───────────────────────
次回、聖女リリスsideです。
「王子殿下がご公務で他国に行かれてからというもの、日に日にその数が増えてません?」
「しかも男子生徒ばかり」
「あら、一応女子生徒もいますわよ?…リリス様の引き立て役のような……」
「後はわりと家柄が良かったりルックスのいい男子ばかりを侍らかせておいでよね」
「あなたの婚約者もその中に入っていますわよね」
「あらあなたの婚約者も」
「「…………」」
そんな女子生徒同士の会話をよく耳にするようになった近頃のアデリオール魔術学園。
一週間ほど前から、デイビット王子が父である王太子の名代として友好国へと視察に行ってアデリオールを留守にしている。
その途端、聖女リリスは自身が気に入った男子生徒ばかりを側に置き出したのだ。
直接連れ歩く者だけでなく、急に聖女に傾倒する男子生徒も増え出した。
前日までは聖女の奔放な行動に異を唱えていた生徒が次の日には手のひらを返したように聖女を褒め称えるという。
これは明らかにおかしいと、ポレットとミシェルを守るためにわざわざ学園に入った二人の守護神が緊急会議を開いた。
“第二回メスハイエナどもから妖精たちを守りますわよ会議”だ。
「やはり恐れていた通りになりましたわ……」
忌々しげにそう告げるイヴェットに、医務室の陰のボスと生徒たちから畏怖され始めているメロディが訊ねた。
「恐れていたコトって?やっぱりあの性女チャンのハーレム状態のコト?」
「ええ。ああやって女性が大勢の男性を侍らかしていることを逆ハーと言いますのよ」
「逆ハー!ギャハハなによソレっ!ウケるぅ~!!」
「それはさておき本当にチャームの力を持っていたとは……」
「エ?魅了?性女チャンが魅了を使ってオスを誑かしてるって言うノ?」
「ええ。間違いありませんわ。こんな短期間で大勢の、しかも男子生徒ばかりを味方につけて一大勢力を作り出すなんて、いくら聖女だからといっても不可能ですもの。チートを利用したに違いありませんわ!」
「チート?チロ○なら知ってるけどなにソレ。イヴちゃんアンタ何気に摩訶不思議な単語をぶっ放してくるわよネ。でもさ、魅了魔法はご法度なんじゃないの?学園には禁忌魔法使用不可の結界が張ってあると聞いたわヨ?」
「恐らく禁忌魔法の術式を用いるのではなく、神聖力によるチャームだから結界内でも使用できたのだと思いますわ!」
「そんなコトが可能なの?それってズルじゃない?」
「だからそこが恐るべしチートパワーなんですのよ!」
「うーん……アタシみたいな真っ当な人種にはわからないオハナシだわネ」
「普通は理解できませんわよ。しかもあの聖女、あろうことかルシアンにまで興味を示し出したというではありませんの!」
「ああ、けっこー学年が離れてるって言うのに上級生のエリアにも突撃してるらしいじゃない。ま、ルシアンは巧みに接触を避けてるらしいんだけとネ。先日とうとうワイズ伯爵家の屋敷にまで押しかけて来たらしいわヨ、ルシアン様に会わせて下さい~って☆」
「なんですって!?なんて図々しい子なのかしらっ!それで、どうなったんですのっ?」
「ルッシーは不在ですって母親のハノンが適当に追い返したらしいワ。ホントは屋敷に居たみたいだけどネ」
「さすがはハノン様ですわ」
「ハノンはイブちゃんのおかげだって。イヴちゃんがワイズ家門の面々に緊急招集をかけた時は驚いたけど、そのお陰で皆で対処できたって感謝してたわヨ」
「わたくしは夫やフェリックス様にチャームの可能性をお伝えしただけですわ。前世の知識を持っていたとしても、物理的にはどうすればいいのかわかりませんもの」
「それで?どう対処する事になったの?」
「とりあえず、チャーム使用の証拠を集めるまでは泳がせておくことになりましたの」
「エ、でもそれって味方も魅了にかけられちゃうんじゃないの?」
「そのためにフェリックス様がこれを用意してくださいましたのよ。メロディさんも身につけておいてくださいませ」
「なぁに?このブレスレット」
「チャームを跳ね返す魔道具ですわ。フェリックス様の幼馴染の奥様がお作りになったそうですの。フェリックス様の幼馴染の方はさる高名な精霊魔術師のお弟子さんなのだとか……」
「へ~でもこの魔道具、お高そ~」
「そこは我がワイズ侯爵家、お金に糸目はつけませんわっ!」
「イヤン、昔糸目のオトコは精力が強いって言ってた友人がいたワ♡」
「ルシアンにもポレットにもミシェル様にもこのブレスを着用して貰ってますの。全てが終わって学園全体をチャーム解除するまでメロディさんも外さないようにしてくださいませね」
「わかったワ。それから、ポレッティとミシェルにはしばらくアタシと一緒にランチするように言ってあるノ。良かったらイヴちゃんも一緒にどう?」
「まぁ楽しそですわね!ありがとうございます、ぜひご一緒させて頂きますわ」
第二回メスハイエナどもから妖精たちを守りますわよ会議はこうしてランチのお約束という形で幕を閉じたのであっま。
イヴェットが付けていた議事録にはこう記されていた。
・聖女の逆ハー
・聖女を門前払いにする母強し
・魔道具ブレス使用確認
・糸目の男は精力が強いという説アリ
・ランチの時間が楽しみ!
そしてノートの片隅にはイヴェットが描いたメロディの似顔絵があったそうな。
───────────────────────
次回、聖女リリスsideです。
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