23 / 34
魔力継承の立会人
しおりを挟む
「え?わたしが魔力継承の立会人をですか?」
わたしはその事を直属の上司である
オリバー=デビス氏のオフィスで聞かされた。
「そう。キミもそろそろ、こういう案件を一人で
こなせるだろうと判断しての事なんだが、
どうする?やるかい?」
「やります!是非やらせて下さい!」
わたしは少々食いつき気味に、
いやかなりガッツいてデビス氏に返事した。
なんと言っても魔力継承の立会人は、
わたしが魔法書士を目指したきっかけに
なったものだ。
それをとうとう任せて貰える……!
そりゃ~嬉しくてガッツいちゃうでしょうよ。
全力で挑んで成功させて、
ワルターが帰って来たら話してあげよう。
わたしは必要書類の確認と、
契約魔法と誓約魔法に不備はないかをチェックして、まずは事前の打ち合わせの為に魔力継承を行うブノワ男爵家を訪れた。
ブノワ家はそれなりの歴史はあるが
領地を持たない所謂宮廷貴族の家柄だ。
現ブノワ男爵(42)と奥さま、
そして一人息子のシャルル君(12)の3人家族で、
今回、ブノワ男爵が息子のシャルルくんに魔力を
継承したいとの申し入れが魔法省に入ったのだ。
事前に今日、打ち合わせに行くと先触れを
出していたので訪問すると直ぐに応接間に通され、
ブノワ男爵とシャルル君、そして……誰だろう、
とても背が高くて綺麗な女性が部屋に入って来た。
「やぁご苦労様。わたしがブノワ男爵ディディエだ。この度はどうかよろしく頼む」
ブノワ男爵に差し出された手を握り返し、
わたしは挨拶をする。
「はじめまして。魔法省法務局書士課の魔法書士、シリス=クレマンです。こちらこそどうぞよろしくお願いします」
「こんなに若いお嬢さんが立会人とは。いやはや、時代も変わりましたなぁ。女性だから否というつもりはありませんが、今回の立ち会いの仕事、お任せして大丈夫なのですね?」
予想はしていた反応なので
わたしは誠実に、そしてありのままの自然体の
自分を心掛けて返事をした。
「もちろんです。今まで沢山学んで来ました。
それに実際に魔力継承も何度も見ています。
どうかお任せ下さい」
わたしのこの対応がブノワ男爵を満足させるもの
だったのだろう、ブノワ男爵は笑顔で頷いてくれた。
その日は
魔力継承の流れを説明し、幾つかの確認をした。
継承する魔力の性質、そして量だ。
全魔力を継承するのかほんの一部を継承するのか。
それにより魔法によって作成する書類が変わってくる。
ブノワ男爵の話では
継承する魔力はほぼ全部。
王宮魔術師を目指すシャルル君のために
魔力を受け渡したいとの事だった。
なんだかワルターの時に似てる。
魔術騎士になりたいという孫のために
先先代のブライス子爵が彼に全魔力を継承させたのだ。
そんな事を思い出し、懐かしさを感じていると、
ふとシャルル君の側に座っている背の高い女の人と目が合った。
わたしは尋ねてみる事にした。
「あの……そちらの方は?」
わたしの問いにブノワ男爵が答えてくれる。
「あぁ、彼女はシャルルの家庭教師の
シエンヌ=カニスだ。我が家に住み込みで
働いて貰っている」
「そうなのですね。カニスさん、魔力継承は
一世一代の儀式です。シャルル君のサポートを
よろしくお願いします」
わたしが軽く会釈をしながらそう言うと、
シエンヌ=カニスさんはふわりと微笑まれた。
「了解です。どうか私の事はシエンヌとお呼び下さい。同じ働く女性同士、仲良くして下さると嬉しいです」
シエンヌさんは男性顔負けの身長をお持ちで、
舞台俳優みたいに美しい方だった。
その後も諸々の打ち合わせをして、
今日のところはお終いとなった。
玄関までメイドさんではなく
シエンヌさんが送ってくれる。
「シエンヌさんはシャルル君の家庭教師を
長くされてるんですか?」
「いいえ。実は私もつい最近こちらで雇って頂いたんです。でも私に手伝える事があるならなんでも言って下さいね」
「ありがとうございます」
そうお礼を言い、わたしはブノワ家を後にした。
でも……なんか引っかかる。
シエンヌさんのあの目、何故か気になるのよね。
それに背の高い女性……。
魔力・魔術売買のどの報告書にも必ず記載してあった。
『背の高い女性に声をかけられたと』
証拠も無しに決めつけるのは良くないが、
わたしはその事を一応上司のデビス氏に報告しておいた。
デビス氏から上に伝えてくれるらしい。
今回の魔力継承の儀、
何事も起きなければいいんだけど……。
だけどやはり、事はそうすんなりとは進まなかった。
継承の儀の三日前になって突然、ブノワ氏が
継承する魔力を全てではなく一部にすると
言って来たのだ。
何故そんな急に変更を?
王宮魔術師になりたいシャルル君の夢を
応援したいんじゃなかったの?
………これはなんかあるわね。
わたしは急いでブノワ男爵家へと向かった。
どうせ渡さなくてはならない書類もある。
玄関のチャイムを鳴らし、
訪を告げると出て来たのはあの背の高い
女性家庭教師のシエンヌさんだった。
「……ブノワ男爵にお目にかかりたいのですが」
わたしが言うとシエンヌさんは少し困ったような
顔をされた。
「旦那さまは只今、お留守にされています。
また日を改めて訪問して下さいますか?」
「……ではシャルル君に会わせて下さい」
「何故ですか?」
「継承される魔力が減って、シャルルくんは
ガッカリしているのではないかと心配になりまして」
「坊ちゃまは大変聡明なお子様です。
ちゃんと理解しておられますので大丈夫です」
「それを確認させてくださいと申し上げてるんです。継承される側の人間の意志確認も、魔法書士の仕事の一つです」
「……しつこい方ですね……」
シエンヌさんの声のトーンが少し下がったように
感じた時、彼女の後ろから子どもの声が聞こえた。
「もしかして魔法書士のお姉さん?」
シャルル君だった。
わたしは非礼とわかりつつも、
背の高いシエンヌさんの脇を潜り抜け、
シャルル君の元へと踏み込んだ。
「あ、コラ」
シエンヌさんが思わずといった感じで声を出す。
わたしは構わずシャルル君に挨拶をした。
「そうよ、覚えていてくれたのね。
シリス=クレマンです、こんにちはシャルル君」
「こんにちはシリスさん」
「シャルル君、大丈夫?貰える魔力が減って、
残念に思ってるんじゃない?」
わたしがそう尋ねると
シャルル君は少し悲しそうにしながら言った。
「うん……でもしょうがないよ。
僕んち、貧乏だから……」
「シャルル坊ちゃん」
それ以上は何も言わせないとばかりに
シエンヌさんが遮った。
そしてわたしに向かって言った。
「これ以上は困ります。
どうぞお引き取りください」
「……わかりました。ではこのお持ちした魔力継承の変更手続きの書類をブノワ男爵にお渡し願えますか?」
「承りました。さ、今から魔法省に帰るのでは遅くなってしまいます。早くお戻りください」
そう言って、シエンヌさんはさっさと
扉を閉めてしまった。
ぬぬぬ……
これはやはり何かある。
やっぱり魔力売買が絡んでるんじゃないかしら。
あぁ~!こんな時ワルターに相談出来たらなぁ…。
そう思いながらわたしは魔法省へと戻った。
すると玄関ロビーで思いがけない人から
声を掛けられる。
ワルターと同じく元王太子殿下に苦言を呈したが為に魅了に掛けられた人物、
ロラン=スミスさんが、ワルターからの手紙を
携えてわたしに会いに来たのだった。
わたしはその事を直属の上司である
オリバー=デビス氏のオフィスで聞かされた。
「そう。キミもそろそろ、こういう案件を一人で
こなせるだろうと判断しての事なんだが、
どうする?やるかい?」
「やります!是非やらせて下さい!」
わたしは少々食いつき気味に、
いやかなりガッツいてデビス氏に返事した。
なんと言っても魔力継承の立会人は、
わたしが魔法書士を目指したきっかけに
なったものだ。
それをとうとう任せて貰える……!
そりゃ~嬉しくてガッツいちゃうでしょうよ。
全力で挑んで成功させて、
ワルターが帰って来たら話してあげよう。
わたしは必要書類の確認と、
契約魔法と誓約魔法に不備はないかをチェックして、まずは事前の打ち合わせの為に魔力継承を行うブノワ男爵家を訪れた。
ブノワ家はそれなりの歴史はあるが
領地を持たない所謂宮廷貴族の家柄だ。
現ブノワ男爵(42)と奥さま、
そして一人息子のシャルル君(12)の3人家族で、
今回、ブノワ男爵が息子のシャルルくんに魔力を
継承したいとの申し入れが魔法省に入ったのだ。
事前に今日、打ち合わせに行くと先触れを
出していたので訪問すると直ぐに応接間に通され、
ブノワ男爵とシャルル君、そして……誰だろう、
とても背が高くて綺麗な女性が部屋に入って来た。
「やぁご苦労様。わたしがブノワ男爵ディディエだ。この度はどうかよろしく頼む」
ブノワ男爵に差し出された手を握り返し、
わたしは挨拶をする。
「はじめまして。魔法省法務局書士課の魔法書士、シリス=クレマンです。こちらこそどうぞよろしくお願いします」
「こんなに若いお嬢さんが立会人とは。いやはや、時代も変わりましたなぁ。女性だから否というつもりはありませんが、今回の立ち会いの仕事、お任せして大丈夫なのですね?」
予想はしていた反応なので
わたしは誠実に、そしてありのままの自然体の
自分を心掛けて返事をした。
「もちろんです。今まで沢山学んで来ました。
それに実際に魔力継承も何度も見ています。
どうかお任せ下さい」
わたしのこの対応がブノワ男爵を満足させるもの
だったのだろう、ブノワ男爵は笑顔で頷いてくれた。
その日は
魔力継承の流れを説明し、幾つかの確認をした。
継承する魔力の性質、そして量だ。
全魔力を継承するのかほんの一部を継承するのか。
それにより魔法によって作成する書類が変わってくる。
ブノワ男爵の話では
継承する魔力はほぼ全部。
王宮魔術師を目指すシャルル君のために
魔力を受け渡したいとの事だった。
なんだかワルターの時に似てる。
魔術騎士になりたいという孫のために
先先代のブライス子爵が彼に全魔力を継承させたのだ。
そんな事を思い出し、懐かしさを感じていると、
ふとシャルル君の側に座っている背の高い女の人と目が合った。
わたしは尋ねてみる事にした。
「あの……そちらの方は?」
わたしの問いにブノワ男爵が答えてくれる。
「あぁ、彼女はシャルルの家庭教師の
シエンヌ=カニスだ。我が家に住み込みで
働いて貰っている」
「そうなのですね。カニスさん、魔力継承は
一世一代の儀式です。シャルル君のサポートを
よろしくお願いします」
わたしが軽く会釈をしながらそう言うと、
シエンヌ=カニスさんはふわりと微笑まれた。
「了解です。どうか私の事はシエンヌとお呼び下さい。同じ働く女性同士、仲良くして下さると嬉しいです」
シエンヌさんは男性顔負けの身長をお持ちで、
舞台俳優みたいに美しい方だった。
その後も諸々の打ち合わせをして、
今日のところはお終いとなった。
玄関までメイドさんではなく
シエンヌさんが送ってくれる。
「シエンヌさんはシャルル君の家庭教師を
長くされてるんですか?」
「いいえ。実は私もつい最近こちらで雇って頂いたんです。でも私に手伝える事があるならなんでも言って下さいね」
「ありがとうございます」
そうお礼を言い、わたしはブノワ家を後にした。
でも……なんか引っかかる。
シエンヌさんのあの目、何故か気になるのよね。
それに背の高い女性……。
魔力・魔術売買のどの報告書にも必ず記載してあった。
『背の高い女性に声をかけられたと』
証拠も無しに決めつけるのは良くないが、
わたしはその事を一応上司のデビス氏に報告しておいた。
デビス氏から上に伝えてくれるらしい。
今回の魔力継承の儀、
何事も起きなければいいんだけど……。
だけどやはり、事はそうすんなりとは進まなかった。
継承の儀の三日前になって突然、ブノワ氏が
継承する魔力を全てではなく一部にすると
言って来たのだ。
何故そんな急に変更を?
王宮魔術師になりたいシャルル君の夢を
応援したいんじゃなかったの?
………これはなんかあるわね。
わたしは急いでブノワ男爵家へと向かった。
どうせ渡さなくてはならない書類もある。
玄関のチャイムを鳴らし、
訪を告げると出て来たのはあの背の高い
女性家庭教師のシエンヌさんだった。
「……ブノワ男爵にお目にかかりたいのですが」
わたしが言うとシエンヌさんは少し困ったような
顔をされた。
「旦那さまは只今、お留守にされています。
また日を改めて訪問して下さいますか?」
「……ではシャルル君に会わせて下さい」
「何故ですか?」
「継承される魔力が減って、シャルルくんは
ガッカリしているのではないかと心配になりまして」
「坊ちゃまは大変聡明なお子様です。
ちゃんと理解しておられますので大丈夫です」
「それを確認させてくださいと申し上げてるんです。継承される側の人間の意志確認も、魔法書士の仕事の一つです」
「……しつこい方ですね……」
シエンヌさんの声のトーンが少し下がったように
感じた時、彼女の後ろから子どもの声が聞こえた。
「もしかして魔法書士のお姉さん?」
シャルル君だった。
わたしは非礼とわかりつつも、
背の高いシエンヌさんの脇を潜り抜け、
シャルル君の元へと踏み込んだ。
「あ、コラ」
シエンヌさんが思わずといった感じで声を出す。
わたしは構わずシャルル君に挨拶をした。
「そうよ、覚えていてくれたのね。
シリス=クレマンです、こんにちはシャルル君」
「こんにちはシリスさん」
「シャルル君、大丈夫?貰える魔力が減って、
残念に思ってるんじゃない?」
わたしがそう尋ねると
シャルル君は少し悲しそうにしながら言った。
「うん……でもしょうがないよ。
僕んち、貧乏だから……」
「シャルル坊ちゃん」
それ以上は何も言わせないとばかりに
シエンヌさんが遮った。
そしてわたしに向かって言った。
「これ以上は困ります。
どうぞお引き取りください」
「……わかりました。ではこのお持ちした魔力継承の変更手続きの書類をブノワ男爵にお渡し願えますか?」
「承りました。さ、今から魔法省に帰るのでは遅くなってしまいます。早くお戻りください」
そう言って、シエンヌさんはさっさと
扉を閉めてしまった。
ぬぬぬ……
これはやはり何かある。
やっぱり魔力売買が絡んでるんじゃないかしら。
あぁ~!こんな時ワルターに相談出来たらなぁ…。
そう思いながらわたしは魔法省へと戻った。
すると玄関ロビーで思いがけない人から
声を掛けられる。
ワルターと同じく元王太子殿下に苦言を呈したが為に魅了に掛けられた人物、
ロラン=スミスさんが、ワルターからの手紙を
携えてわたしに会いに来たのだった。
419
あなたにおすすめの小説
全てを捨てて、わたしらしく生きていきます。
彩華(あやはな)
恋愛
3年前にリゼッタお姉様が風邪で死んだ後、お姉様の婚約者であるバルト様と結婚したわたし、サリーナ。バルト様はお姉様の事を愛していたため、わたしに愛情を向けることはなかった。じっと耐えた3年間。でも、人との出会いはわたしを変えていく。自由になるために全てを捨てる覚悟を決め、わたしはわたしらしく生きる事を決意する。
【完結】私はいてもいなくても同じなのですね ~三人姉妹の中でハズレの私~
紺青
恋愛
マルティナはスコールズ伯爵家の三姉妹の中でハズレの存在だ。才媛で美人な姉と愛嬌があり可愛い妹に挟まれた地味で不器用な次女として、家族の世話やフォローに振り回される生活を送っている。そんな自分を諦めて受け入れているマルティナの前に、マルティナの思い込みや常識を覆す存在が現れて―――家族にめぐまれなかったマルティナが、強引だけど優しいブラッドリーと出会って、少しずつ成長し、別離を経て、再生していく物語。
※三章まで上げて落とされる鬱展開続きます。
※因果応報はありますが、痛快爽快なざまぁはありません。
※なろうにも掲載しています。
侯爵家の婚約者
やまだごんた
恋愛
侯爵家の嫡男カインは、自分を見向きもしない母に、なんとか認められようと努力を続ける。
7歳の誕生日を王宮で祝ってもらっていたが、自分以外の子供を可愛がる母の姿をみて、魔力を暴走させる。
その場の全員が死を覚悟したその時、1人の少女ジルダがカインの魔力を吸収して救ってくれた。
カインが魔力を暴走させないよう、王はカインとジルダを婚約させ、定期的な魔力吸収を命じる。
家族から冷たくされていたジルダに、カインは母から愛されない自分の寂しさを重ね、よき婚約者になろうと努力する。
だが、母が死に際に枕元にジルダを呼んだのを知り、ジルダもまた自分を裏切ったのだと絶望する。
17歳になった2人は、翌年の結婚を控えていたが、関係は歪なままだった。
そんな中、カインは仕事中に魔獣に攻撃され、死にかけていたところを救ってくれたイレリアという美しい少女と出会い、心を通わせていく。
全86話+番外編の予定
何年も相手にしてくれなかったのに…今更迫られても困ります
Karamimi
恋愛
侯爵令嬢のアンジュは、子供の頃から大好きだった幼馴染のデイビッドに5度目の婚約を申し込むものの、断られてしまう。さすがに5度目という事もあり、父親からも諦める様言われてしまった。
自分でも分かっている、もう潮時なのだと。そんな中父親から、留学の話を持ち掛けられた。環境を変えれば、気持ちも落ち着くのではないかと。
彼のいない場所に行けば、彼を忘れられるかもしれない。でも、王都から出た事のない自分が、誰も知らない異国でうまくやっていけるのか…そんな不安から、返事をする事が出来なかった。
そんな中、侯爵令嬢のラミネスから、自分とデイビッドは愛し合っている。彼が騎士団長になる事が決まった暁には、自分と婚約をする事が決まっていると聞かされたのだ。
大きなショックを受けたアンジュは、ついに留学をする事を決意。専属メイドのカリアを連れ、1人留学の先のミラージュ王国に向かったのだが…
王太子妃は離婚したい
凛江
恋愛
アルゴン国の第二王女フレイアは、婚約者であり、幼い頃より想いを寄せていた隣国テルルの王太子セレンに嫁ぐ。
だが、期待を胸に臨んだ婚姻の日、待っていたのは夫セレンの冷たい瞳だった。
※この作品は、読んでいただいた皆さまのおかげで書籍化することができました。
綺麗なイラストまでつけていただき感無量です。
これまで応援いただき、本当にありがとうございました。
レジーナのサイトで番外編が読めますので、そちらものぞいていただけると嬉しいです。
https://www.regina-books.com/extra/login
婚約破棄されたので、もう誰の役にも立たないことにしました 〜静かな公爵家で、何もしない私の本当の人生が始まります〜
ふわふわ
恋愛
王太子の婚約者として、
完璧であることを求められ続けてきた令嬢エリシア。
だがある日、彼女は一方的に婚約を破棄される。
理由は簡単だった。
「君は役に立ちすぎた」から。
すべてを失ったはずの彼女が身を寄せたのは、
“静かな公爵”と呼ばれるアルトゥール・クロイツの屋敷。
そこで待っていたのは――
期待も、役割も、努力の強要もない日々だった。
前に出なくていい。
誰かのために壊れなくていい。
何もしなくても、ここにいていい。
「第二の人生……いえ、これからが本当の人生です」
婚約破棄ざまぁのその先で描かれる、
何者にもならなくていいヒロインの再生と、
放っておく優しさに満ちた静かな溺愛。
これは、
“役に立たなくなった”令嬢が、
ようやく自分として生き始める物語。
私を忘れた貴方と、貴方を忘れた私の顛末
コツメカワウソ
恋愛
ローウェン王国西方騎士団で治癒師として働くソフィアには、魔導騎士の恋人アルフォンスがいる。
平民のソフィアと子爵家三男のアルフォンスは身分差があり、周囲には交際を気に入らない人間もいるが、それでも二人は幸せな生活をしていた。
そんな中、先見の家門魔法により今年が23年ぶりの厄災の年であると告げられる。
厄災に備えて準備を進めるが、そんな中アルフォンスは魔獣の呪いを受けてソフィアの事を忘れ、魔力を奪われてしまう。
アルフォンスの魔力を取り戻すために禁術である魔力回路の治癒を行うが、その代償としてソフィア自身も恋人であるアルフォンスの記憶を奪われてしまった。
お互いを忘れながらも対外的には恋人同士として過ごす事になるが…。
番外編始めました。
世界観は緩めです。
ご都合主義な所があります。
誤字脱字は随時修正していきます。
「私に愛まで望むとは、強欲な女め」と罵られたレオノール妃の白い結婚
きぬがやあきら
恋愛
「私に愛まで望むな。褒賞に王子を求めておいて、強欲が過ぎると言っている」
新婚初夜に訪れた寝室で、レオノールはクラウディオ王子に白い結婚を宣言される。
それもそのはず。
2人の間に愛はないーーどころか、この結婚はレオノールが魔王討伐の褒美にと国王に要求したものだった。
でも、王子を望んだレオノールにもそれなりの理由がある。
美しく気高いクラウディオ王子を欲しいと願った気持ちは本物だ。
だからいくら冷遇されようが、嫌がらせを受けようが心は揺るがない。
どこまでも逞しく、軽薄そうでいて賢い。どこか憎めない魅力を持ったオノールに、やがてクラウディオの心は……。
すれ違い、拗れる2人に愛は生まれるのか?
焦ったい恋と陰謀+バトルのラブファンタジー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる