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セフ令嬢はお別れする
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ハッシュが綺麗な女性と腕を組んで歩いていたのを目撃した事により諸々と察した私。
先輩にアドバイスして貰ったフェードアウトを目指す為にとりあえず引っ越す事に決めた。
そして新しいアパートも見つけそろそろ荷造りをと思っていた矢先に、タイミングよくハッシュからのお誘いがあった。
私はそれを、最後の逢瀬として承諾したのだ。
未練たらしいと思われても、最後にもう一度だけ会いたかったから。
最後に私が作った食事を食べて貰いたい。
最後にあの穏やかな声で「ミュリア」と名を呼んで貰いたい。
最後に……セ、セックスするのだけはやめておこう。
最後とはいえ本命の彼女に申し訳ないから。
だけど本命が出来たのに何故ハッシュはまだ私の部屋に来るんだろう?
………体目当て?
無いな。それは無い。
一緒に歩いていた女性のあのボンキュッボンを見れば、それはまずあり得ないと分かる。
じゃあ………食事目当て?
あ、うんそれだ。いつも美味しい美味しいって沢山食べてくれるから。
ウチのゴハンが食べたくなったに違いない。
それなら食べさせてあげようじゃないですか、
アドネ直伝のミュリアさんの美味しいゴハンを。
自分に納得のいく答えを見出した私はハッシュの好きなメニューで食事作りを開始した。
最後の晩餐に相応しい料理……は作れないけど、とくにハッシュに評判の良かった食事を心を込めて作る。
ローストポークとエビのフリッター、ミネストローネに根菜のサラダ。
それらを一品一品丁寧に作る。
この一年半の感謝の気持ちを込めて。
「よし出来た」
あとはハッシュの訪れを待つのみ、と丁度思った時に玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
私はすぐにドアを開けてハッシュを出迎えた。
「いらっしゃい」
「こんばんはミュリア……」
いつもの挨拶なのだけど、いつもと違うニュアンスなのが気になった。
「どうかしたの?」
私がそう訊ねるとハッシュは心底申し訳なさそうな顔をして答える。
「すまないミュリア。急に副師団長のお供で地方へ行かなくてはならなくなったんだ。南方の国境でトラブルがあったらしい。この後すぐ、夜の内に王都を発つ事になった。だから今夜は……」
「まぁ……それは大変ね……でもハッシュって街の哨戒班の所属じゃなかったかしら?それなのに副師団長様に随行?あら?いつの間に転属を?」
私だって王宮勤めの端くれ。騎士団の縦割りや横割り云々の一般知識くらいはあるのだ。
騎士団において副師団長クラスから貴族位の者がその役職に就く。
その配下の者もそれなりの家柄かよほどの実力者だと聞くけど……。
「ハッシュ、出世したの?」
私が思い至った事を訊ねるとハッシュは少しはにかみながら言った。
「出世というか……哨戒中に起きた事件をきっかけに副師団長であるローベル伯爵に気に入られたんだ。今はローベル卿の元で任に就いている。じつはもう一年以上にもなるんだよ」
「そうだったの、全然知らなかったわ」
「ごめん黙ってて。ちょっと色々事情があってまだ話す段階ではないと考えたからなんだ」
「なんだかよくわからないけど大変そうね。分かったわ、私の事は気にしないでお仕事頑張って。忙しいのにわざわざ知らせに来てくれてありがとう」
私がそう言うとハッシュは何やら一瞬考え込むようにして、それから私に告げた。
「……ミュリア、戻ったら話したい事がある」
「話したい事?」
「うん、とても大切な話なんだ」
「そう………分かったわ」
「良かった……それじゃあそろそろ行くよ。今日は本当にごめん。食事の用意もしてくれたのに」
「気にしないで。私が食べちゃえば無駄にはならないわ」
「ミュリア……」
申し訳なさそうにするハッシュにこれ以上気にして欲しくなくて大袈裟なくらいに微笑むと、ハッシュは私の名を呼んで……それからキスをした。
優しい、でも深く濃密なキスをゆっくりと。
なぜ彼がこんなキスをするのか、私にはわからなかったけれど……
これが最後だと受け入れた。
どうか、このキスだけは許して欲しい。
ハッシュ=ダルトンという人と仮初めにでも情を交わした、という思い出を刻みつけるために。
そして唇が離れ、私たちは互いに小さく熱い吐息を漏らした。
ハッシュが熱の篭った眼差し私を見る。
多分私もそんな眼差しで彼を見つめているのだろう。
ぼんやりとそう思った瞬間、抱きしめられた。
どうしてこんなに優しく、でも力強く私を抱きしめるの?
私はセフレ、ただのセフレでしょう?
これからは、あの街で一緒にいた女性と生きてゆくのでしょう?
それなのにどうしてこんな、いつもより熱く……。
だけどもうどうでもいい。
心の中の熱量は違えども、きっと今この瞬間だけは同じ温度だと信じたかった。
もう充分だ。
最後に最高のキスを貰えたから。
私たちは少しだけ、そうやって互いを抱きしめあった。
そしてハッシュはそれからすぐに、
「それじゃあ行ってくる」と言って王宮に戻って行った。
私はその背中を、遠ざかってゆくその背中をいつまでも見つめていた。
その背中に語りかけながら。
ありがとう、ありがとうハッシュ。
幸せになってね。
「………さようなら」
いつの間に涙が頬を濡らしていた。
今夜は月が出てなくて良かった。
夜の暗闇が泣いている私を隠してくれるから……。
そしてその夜、私は沢山泣いた。
沢山作り過ぎた食事を沢山泣きながら沢山食べた。
おかげで次の日の朝は瞼も顔もお腹もパンパンだ。
今日が休みでホント良かった……。
私は渋めの熱い紅茶を淹れてそれをゆっくりと口に含む。
心が解けてゆく感じがして、なんだかほっと出来た。
「さぁ……それじゃあ荷造りをはじめましょうか……」
誰に言うでもなくそうひとり言ちると、玄関のチャイムが鳴った。
え?こんな朝早く……でもないか、だけどこんな朝から誰だろう。
そう思いながらドア越しに対応する。
「はい、どちら様でしょうか?」
私がそう言うと、ややあってドアの向こう側から返事があった。
「私だ。話があって来た。ここを開けなさい」
「……え?」
その声は聞き覚えがあり過ぎるほど知っている声だった。
懐かしいと感じるほど会話らしい会話なんてしてこなかったけど、それでも幼い頃から聞いていた声。
私は狼狽えながらドアを開けた。
「………お父様………」
そしてそこにはやはり、父が立っていた。
「久しいな、ミュリア」
先輩にアドバイスして貰ったフェードアウトを目指す為にとりあえず引っ越す事に決めた。
そして新しいアパートも見つけそろそろ荷造りをと思っていた矢先に、タイミングよくハッシュからのお誘いがあった。
私はそれを、最後の逢瀬として承諾したのだ。
未練たらしいと思われても、最後にもう一度だけ会いたかったから。
最後に私が作った食事を食べて貰いたい。
最後にあの穏やかな声で「ミュリア」と名を呼んで貰いたい。
最後に……セ、セックスするのだけはやめておこう。
最後とはいえ本命の彼女に申し訳ないから。
だけど本命が出来たのに何故ハッシュはまだ私の部屋に来るんだろう?
………体目当て?
無いな。それは無い。
一緒に歩いていた女性のあのボンキュッボンを見れば、それはまずあり得ないと分かる。
じゃあ………食事目当て?
あ、うんそれだ。いつも美味しい美味しいって沢山食べてくれるから。
ウチのゴハンが食べたくなったに違いない。
それなら食べさせてあげようじゃないですか、
アドネ直伝のミュリアさんの美味しいゴハンを。
自分に納得のいく答えを見出した私はハッシュの好きなメニューで食事作りを開始した。
最後の晩餐に相応しい料理……は作れないけど、とくにハッシュに評判の良かった食事を心を込めて作る。
ローストポークとエビのフリッター、ミネストローネに根菜のサラダ。
それらを一品一品丁寧に作る。
この一年半の感謝の気持ちを込めて。
「よし出来た」
あとはハッシュの訪れを待つのみ、と丁度思った時に玄関のチャイムが鳴った。
「はーい」
私はすぐにドアを開けてハッシュを出迎えた。
「いらっしゃい」
「こんばんはミュリア……」
いつもの挨拶なのだけど、いつもと違うニュアンスなのが気になった。
「どうかしたの?」
私がそう訊ねるとハッシュは心底申し訳なさそうな顔をして答える。
「すまないミュリア。急に副師団長のお供で地方へ行かなくてはならなくなったんだ。南方の国境でトラブルがあったらしい。この後すぐ、夜の内に王都を発つ事になった。だから今夜は……」
「まぁ……それは大変ね……でもハッシュって街の哨戒班の所属じゃなかったかしら?それなのに副師団長様に随行?あら?いつの間に転属を?」
私だって王宮勤めの端くれ。騎士団の縦割りや横割り云々の一般知識くらいはあるのだ。
騎士団において副師団長クラスから貴族位の者がその役職に就く。
その配下の者もそれなりの家柄かよほどの実力者だと聞くけど……。
「ハッシュ、出世したの?」
私が思い至った事を訊ねるとハッシュは少しはにかみながら言った。
「出世というか……哨戒中に起きた事件をきっかけに副師団長であるローベル伯爵に気に入られたんだ。今はローベル卿の元で任に就いている。じつはもう一年以上にもなるんだよ」
「そうだったの、全然知らなかったわ」
「ごめん黙ってて。ちょっと色々事情があってまだ話す段階ではないと考えたからなんだ」
「なんだかよくわからないけど大変そうね。分かったわ、私の事は気にしないでお仕事頑張って。忙しいのにわざわざ知らせに来てくれてありがとう」
私がそう言うとハッシュは何やら一瞬考え込むようにして、それから私に告げた。
「……ミュリア、戻ったら話したい事がある」
「話したい事?」
「うん、とても大切な話なんだ」
「そう………分かったわ」
「良かった……それじゃあそろそろ行くよ。今日は本当にごめん。食事の用意もしてくれたのに」
「気にしないで。私が食べちゃえば無駄にはならないわ」
「ミュリア……」
申し訳なさそうにするハッシュにこれ以上気にして欲しくなくて大袈裟なくらいに微笑むと、ハッシュは私の名を呼んで……それからキスをした。
優しい、でも深く濃密なキスをゆっくりと。
なぜ彼がこんなキスをするのか、私にはわからなかったけれど……
これが最後だと受け入れた。
どうか、このキスだけは許して欲しい。
ハッシュ=ダルトンという人と仮初めにでも情を交わした、という思い出を刻みつけるために。
そして唇が離れ、私たちは互いに小さく熱い吐息を漏らした。
ハッシュが熱の篭った眼差し私を見る。
多分私もそんな眼差しで彼を見つめているのだろう。
ぼんやりとそう思った瞬間、抱きしめられた。
どうしてこんなに優しく、でも力強く私を抱きしめるの?
私はセフレ、ただのセフレでしょう?
これからは、あの街で一緒にいた女性と生きてゆくのでしょう?
それなのにどうしてこんな、いつもより熱く……。
だけどもうどうでもいい。
心の中の熱量は違えども、きっと今この瞬間だけは同じ温度だと信じたかった。
もう充分だ。
最後に最高のキスを貰えたから。
私たちは少しだけ、そうやって互いを抱きしめあった。
そしてハッシュはそれからすぐに、
「それじゃあ行ってくる」と言って王宮に戻って行った。
私はその背中を、遠ざかってゆくその背中をいつまでも見つめていた。
その背中に語りかけながら。
ありがとう、ありがとうハッシュ。
幸せになってね。
「………さようなら」
いつの間に涙が頬を濡らしていた。
今夜は月が出てなくて良かった。
夜の暗闇が泣いている私を隠してくれるから……。
そしてその夜、私は沢山泣いた。
沢山作り過ぎた食事を沢山泣きながら沢山食べた。
おかげで次の日の朝は瞼も顔もお腹もパンパンだ。
今日が休みでホント良かった……。
私は渋めの熱い紅茶を淹れてそれをゆっくりと口に含む。
心が解けてゆく感じがして、なんだかほっと出来た。
「さぁ……それじゃあ荷造りをはじめましょうか……」
誰に言うでもなくそうひとり言ちると、玄関のチャイムが鳴った。
え?こんな朝早く……でもないか、だけどこんな朝から誰だろう。
そう思いながらドア越しに対応する。
「はい、どちら様でしょうか?」
私がそう言うと、ややあってドアの向こう側から返事があった。
「私だ。話があって来た。ここを開けなさい」
「……え?」
その声は聞き覚えがあり過ぎるほど知っている声だった。
懐かしいと感じるほど会話らしい会話なんてしてこなかったけど、それでも幼い頃から聞いていた声。
私は狼狽えながらドアを開けた。
「………お父様………」
そしてそこにはやはり、父が立っていた。
「久しいな、ミュリア」
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