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終わりの始まり
噴出口に変調が起きた報せはすぐに伝えられた。
王太子ウィルヘルムと養父バイヤージ、二人の口から直接ツェリシアに。
「……今回の変調を過去の記録と照らし合わせて推測して、“負”の魔力の奔流は近い……と判断した」
ウィルヘルムの言葉を聞き、ツェリシアは端的に答えた。
「いよいよですね」
「ああ……」
そのまま黙り込むウィルヘルムに次いで、バイヤージがツェリシアに告げた。
「いつ魔力の噴出が始まってもいいように、近いうちに噴出口付近に移って貰う。簡易だが急遽小屋を建てている。完成次第移れるように支度をしておいて欲しい」
「わかりました」
まるで安易な仕事を引き受けるかのような口調のツェリシアに、たまらずといった様相でウィルヘルムがツェリシアの名を呼ぶ。
「ツェリシアっ……、いや、なんでもない」
悲痛な面持ちのウィルヘルムに、ツェリシアはなんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「ぷぷっなんですか殿下、まるで今がお葬式みたいな顔をして」
「っ、そんな事言ったってお前っ……!」
「わたしなら大丈夫です。たっぷりほぼ10年、覚悟する時間を頂きました。今まで沢山美味しいものを食べさせて貰いましたからね、最後にとびきりのご馳走様を見事にごっくんと飲み込んでやりますよ♪」
「ツェリシア……」
なんとも表現し難い表情を浮かべるウィルヘルムの前で、ツェリシアはしゅたっと右手を掲げた。
「ではわたしは色々と買い物がありますのでこれで失礼致します」
バイヤージが眉根を寄せてツェリシアに聞く。
「買い物?」
「ええ。それはもう重要な」
「……そうか。領収書はちゃんと貰っとけよ」
「がってん承知の助です」
「ガッテンショーチノスケ?」
聞き慣れない言葉に、ウィルヘルムがクビを傾げる。
「東方の国の承諾した時に用いるきちんとした謙譲語の一つだそうですよ」
「そうなのか……勉強になった」
「いや違いますよ殿下」
感心して言うウィルヘルムにバイヤージはジト目で告げる。
「ふふふ」
ツェリシアは楽しそうに笑いながら部屋を出て行った。
後に残された男二人が示し合わせたように大きなため息を吐く。
「本当に……あの者に任せておいて大丈夫なのだろうか……」
「殿下、それは私にもハッキリとした答えはわかりません。しかし、どうせ我々ではどうする事も出来ないのです。それならば一か八か、彼の力に縋るしか方法はないと前に話し合ったではありませんか」
「そうなのだが……ツェリシアの気持ちを思うとっ……」
バイヤージとてウィルヘルムと同じ気持ちだ。
だからこそ尚更、10年経ってここに戻ってきた彼を信じるほかない。
『あの男は一体、どうするつもりなんだろう……』
ウィルヘルムの執務室は、重く暗い空気に包まれたままだった。
◇◇◇◇◇
●買い物リスト●
○ショコラティエ・ノアールの
キャラメルラムショコラ
○ポンヌパティスリーの
ダークチェリータルトとトリプルクリームシュー
○ベーカリーサムの
ウィンナーエピにサクサクチョコデニッシュとクリームチーズとスモークサーモンのサンドイッチ
○トーマスブックストアで
[ジルトニア、最後の公女の愛]の最終巻
○ファッションブティック・ジマムラで
気分がアガル水玉模様のワンピース
これらの物を買いに、ツェリシアは王都一の賑わいを見せるアーケード商店街へやって来た。
この商店街に、目的の店が全部集結しているのだ。
パンやスイーツはどれもツェリシアのお気に入りばかりで、最後にどうしても食べておきたいもの。
それから本はずーっと新刊が出る度に買って読んでいたものの最終巻だ。
最終巻の発売が間に合ってくれて本当に良かった。
『でも神様!お願いだから最終話を読み終わるまでもう少し待って欲しい。ダッシュで読むから!
読み終わる前に死んだら化て出てやる!』
そしてワンピースはもちろん、“その日”に着るものだ。
最期ならやっぱり可愛いワンピースを着たい。
上からローブを着るとしても、中がとびっきり可愛いワンピースなら気分がアガルというものだ。
オーダーメイドで買うようなドレスメーカーと違って、ファッションブティック・ジマムラは質は良いがお値段が良心的な既製品の品揃えが豊富な店だ。
『ワンピースは赤い水玉模様がいいな♪もし無かったらミントグリーンかサーモンピンクのストライプ柄のワンピでもいい♪』
荷物持ちにアルトに付き合って欲しかったが、
用事があると言って今朝早くに魔塔を出て行った……らしい。
(当然ツェリシアはその時間は爆睡中である)
仕方がないのでカバンに、
“入れても入れてもパンパンにならない魔術”を掛ける。
これなら沢山買ってもいくらでもカバンに入れられる。
……しかし重量が無くなる訳ではないので、持てなくなる程詰め込むのはダメだ。
食べたい物も読みたい本も全部手に入って、ツェリシアはご機嫌だ。
残念ながら水玉のワンピースは無かったけど……。
ミントグリーンやサーモンピンクのストライプ柄も無かったけど。
好みのワンピースが無いのなら、わざわざ買う必要はないと諦めた。
手持ちの中で一番のお気に入りを着ればいいのだから。
……出発はいつになるか。
おそらく2~3日中だろう。
買い物を終えたツェリシアはそのまま王宮に戻り、
最後に会っておきたい人の元へと向かった。
最初で最後の友人であるエリーズ。
賞味期限の切れた物を食べて腹痛を起こし、よくお世話になった医療魔術師のおじさん。
大食漢のツェリシアの為にいつも沢山のメニューを用意してくれた食堂のスタッフ達。
王宮図書館の司書さん達。
魔法薬の薬材になる植物やキノコを見つけたら、ツェリシアの為に取っておいてくれた庭師の親方と見習いさん達。
そして同じ魔塔所属の魔術師の皆んな。
ウィルヘルムや六傑のメンツは、きっと最後の瞬間まで一緒だろうから割愛した。
10年。
短いようで長い、ツェリシアの生きてきた証の10年が王宮の至る所に在るのだ。
人も物も場所も。
そのそれぞれ一つ一つにツェリシアは別れを告げて歩いた。
今はただ、その皆んなを守れる事が誇らしい。
『みんな見ててね。わたし、ちゃんとするから。そしてどうか、時々でいいから、わたしの事を思い出してほしい。そして皆んな、幸せに暮らしてほしい』
それだけでいい。
それがツェリシアの望みだった。
魔塔の部屋に戻ると、ドアの前に荷物が置いてあった。
『?ファッションブティック・ジマムラの包紙だわ。変ね、結局何も買ってないのに』
伝票の送り主を見ると、“アルト=ジ=コルベール”
アルトからの届け物のようだ。
ツェリシアは部屋に入り、すぐに包みを開けて中を見てみる。
「これ……!」
中には、ツェリシアが欲しいと思っていた赤い水玉模様のワンピースがきちんと箱詰めされて入っていた。
「えっ?どうしてっ?」
よく見るとワンピースにはメッセージカードが添えられている。
カードには[大切なツェリシアへ。次は一緒に買いに行こう]と書いてあった。
「アルト……」
ごめん。
次なんて無いんだ。
一緒に買いに行くなんて、もう出来ないんだ。
「ごめん。ごめんねアルト……でも……ありがとう……」
そういえば前に水玉模様のワンピースが欲しいって零した事があったっけ……
色まで言った覚えはないけど、そこは単なる偶然だと思っておこう。
可愛い赤い水玉模様のワンピース。
その水玉の柄が涙で滲んでぼやけてしまう。
ツェリシアはぐいっと涙を拭った。
そして大切に箱から取り出してハンガーに掛ける。
クローゼットの扉に吊ったワンピースを眺めてツェリシアは微笑んだ。
「嬉しい……」
その後、ツェリシアは買ってきたパンやスイーツを食べて、読み終わるまでは死ねないと豪語する本を読み耽った。
明日からは部屋の整理をして、もう一度厄災と奈落に書かれた資料に目を通しておこう。
終わり、が始まる。
ツェリシアはその最期の瞬間に向けて気持ちと身辺を整えて、その時に挑む。
「さあ奈落、わたし達の終わりを始めましょう」
王太子ウィルヘルムと養父バイヤージ、二人の口から直接ツェリシアに。
「……今回の変調を過去の記録と照らし合わせて推測して、“負”の魔力の奔流は近い……と判断した」
ウィルヘルムの言葉を聞き、ツェリシアは端的に答えた。
「いよいよですね」
「ああ……」
そのまま黙り込むウィルヘルムに次いで、バイヤージがツェリシアに告げた。
「いつ魔力の噴出が始まってもいいように、近いうちに噴出口付近に移って貰う。簡易だが急遽小屋を建てている。完成次第移れるように支度をしておいて欲しい」
「わかりました」
まるで安易な仕事を引き受けるかのような口調のツェリシアに、たまらずといった様相でウィルヘルムがツェリシアの名を呼ぶ。
「ツェリシアっ……、いや、なんでもない」
悲痛な面持ちのウィルヘルムに、ツェリシアはなんだか可笑しくなって笑ってしまった。
「ぷぷっなんですか殿下、まるで今がお葬式みたいな顔をして」
「っ、そんな事言ったってお前っ……!」
「わたしなら大丈夫です。たっぷりほぼ10年、覚悟する時間を頂きました。今まで沢山美味しいものを食べさせて貰いましたからね、最後にとびきりのご馳走様を見事にごっくんと飲み込んでやりますよ♪」
「ツェリシア……」
なんとも表現し難い表情を浮かべるウィルヘルムの前で、ツェリシアはしゅたっと右手を掲げた。
「ではわたしは色々と買い物がありますのでこれで失礼致します」
バイヤージが眉根を寄せてツェリシアに聞く。
「買い物?」
「ええ。それはもう重要な」
「……そうか。領収書はちゃんと貰っとけよ」
「がってん承知の助です」
「ガッテンショーチノスケ?」
聞き慣れない言葉に、ウィルヘルムがクビを傾げる。
「東方の国の承諾した時に用いるきちんとした謙譲語の一つだそうですよ」
「そうなのか……勉強になった」
「いや違いますよ殿下」
感心して言うウィルヘルムにバイヤージはジト目で告げる。
「ふふふ」
ツェリシアは楽しそうに笑いながら部屋を出て行った。
後に残された男二人が示し合わせたように大きなため息を吐く。
「本当に……あの者に任せておいて大丈夫なのだろうか……」
「殿下、それは私にもハッキリとした答えはわかりません。しかし、どうせ我々ではどうする事も出来ないのです。それならば一か八か、彼の力に縋るしか方法はないと前に話し合ったではありませんか」
「そうなのだが……ツェリシアの気持ちを思うとっ……」
バイヤージとてウィルヘルムと同じ気持ちだ。
だからこそ尚更、10年経ってここに戻ってきた彼を信じるほかない。
『あの男は一体、どうするつもりなんだろう……』
ウィルヘルムの執務室は、重く暗い空気に包まれたままだった。
◇◇◇◇◇
●買い物リスト●
○ショコラティエ・ノアールの
キャラメルラムショコラ
○ポンヌパティスリーの
ダークチェリータルトとトリプルクリームシュー
○ベーカリーサムの
ウィンナーエピにサクサクチョコデニッシュとクリームチーズとスモークサーモンのサンドイッチ
○トーマスブックストアで
[ジルトニア、最後の公女の愛]の最終巻
○ファッションブティック・ジマムラで
気分がアガル水玉模様のワンピース
これらの物を買いに、ツェリシアは王都一の賑わいを見せるアーケード商店街へやって来た。
この商店街に、目的の店が全部集結しているのだ。
パンやスイーツはどれもツェリシアのお気に入りばかりで、最後にどうしても食べておきたいもの。
それから本はずーっと新刊が出る度に買って読んでいたものの最終巻だ。
最終巻の発売が間に合ってくれて本当に良かった。
『でも神様!お願いだから最終話を読み終わるまでもう少し待って欲しい。ダッシュで読むから!
読み終わる前に死んだら化て出てやる!』
そしてワンピースはもちろん、“その日”に着るものだ。
最期ならやっぱり可愛いワンピースを着たい。
上からローブを着るとしても、中がとびっきり可愛いワンピースなら気分がアガルというものだ。
オーダーメイドで買うようなドレスメーカーと違って、ファッションブティック・ジマムラは質は良いがお値段が良心的な既製品の品揃えが豊富な店だ。
『ワンピースは赤い水玉模様がいいな♪もし無かったらミントグリーンかサーモンピンクのストライプ柄のワンピでもいい♪』
荷物持ちにアルトに付き合って欲しかったが、
用事があると言って今朝早くに魔塔を出て行った……らしい。
(当然ツェリシアはその時間は爆睡中である)
仕方がないのでカバンに、
“入れても入れてもパンパンにならない魔術”を掛ける。
これなら沢山買ってもいくらでもカバンに入れられる。
……しかし重量が無くなる訳ではないので、持てなくなる程詰め込むのはダメだ。
食べたい物も読みたい本も全部手に入って、ツェリシアはご機嫌だ。
残念ながら水玉のワンピースは無かったけど……。
ミントグリーンやサーモンピンクのストライプ柄も無かったけど。
好みのワンピースが無いのなら、わざわざ買う必要はないと諦めた。
手持ちの中で一番のお気に入りを着ればいいのだから。
……出発はいつになるか。
おそらく2~3日中だろう。
買い物を終えたツェリシアはそのまま王宮に戻り、
最後に会っておきたい人の元へと向かった。
最初で最後の友人であるエリーズ。
賞味期限の切れた物を食べて腹痛を起こし、よくお世話になった医療魔術師のおじさん。
大食漢のツェリシアの為にいつも沢山のメニューを用意してくれた食堂のスタッフ達。
王宮図書館の司書さん達。
魔法薬の薬材になる植物やキノコを見つけたら、ツェリシアの為に取っておいてくれた庭師の親方と見習いさん達。
そして同じ魔塔所属の魔術師の皆んな。
ウィルヘルムや六傑のメンツは、きっと最後の瞬間まで一緒だろうから割愛した。
10年。
短いようで長い、ツェリシアの生きてきた証の10年が王宮の至る所に在るのだ。
人も物も場所も。
そのそれぞれ一つ一つにツェリシアは別れを告げて歩いた。
今はただ、その皆んなを守れる事が誇らしい。
『みんな見ててね。わたし、ちゃんとするから。そしてどうか、時々でいいから、わたしの事を思い出してほしい。そして皆んな、幸せに暮らしてほしい』
それだけでいい。
それがツェリシアの望みだった。
魔塔の部屋に戻ると、ドアの前に荷物が置いてあった。
『?ファッションブティック・ジマムラの包紙だわ。変ね、結局何も買ってないのに』
伝票の送り主を見ると、“アルト=ジ=コルベール”
アルトからの届け物のようだ。
ツェリシアは部屋に入り、すぐに包みを開けて中を見てみる。
「これ……!」
中には、ツェリシアが欲しいと思っていた赤い水玉模様のワンピースがきちんと箱詰めされて入っていた。
「えっ?どうしてっ?」
よく見るとワンピースにはメッセージカードが添えられている。
カードには[大切なツェリシアへ。次は一緒に買いに行こう]と書いてあった。
「アルト……」
ごめん。
次なんて無いんだ。
一緒に買いに行くなんて、もう出来ないんだ。
「ごめん。ごめんねアルト……でも……ありがとう……」
そういえば前に水玉模様のワンピースが欲しいって零した事があったっけ……
色まで言った覚えはないけど、そこは単なる偶然だと思っておこう。
可愛い赤い水玉模様のワンピース。
その水玉の柄が涙で滲んでぼやけてしまう。
ツェリシアはぐいっと涙を拭った。
そして大切に箱から取り出してハンガーに掛ける。
クローゼットの扉に吊ったワンピースを眺めてツェリシアは微笑んだ。
「嬉しい……」
その後、ツェリシアは買ってきたパンやスイーツを食べて、読み終わるまでは死ねないと豪語する本を読み耽った。
明日からは部屋の整理をして、もう一度厄災と奈落に書かれた資料に目を通しておこう。
終わり、が始まる。
ツェリシアはその最期の瞬間に向けて気持ちと身辺を整えて、その時に挑む。
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