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第一章
勉強中
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あの後、持ち帰った本を使い異世界語の勉強を始めた。
あの場面で片言でも喋ることができたらあの未来は変わっていただろう。
……いや、あの土人形喋れなかったわ。
むりじゃん。
喋る魔法も考えないとな。
でもその魔法を覚えても異世界語が使えないと意味がない。
だから勉強をしないといけない。
勉強。
勉強したくないなぁ。
転生前から勉強はあまり好きではなかった。
得意なのかと聞かれると確実にNOではあるが、上手ではあった。
だが、最後に勉強したのはいつのことだろうか、もう覚えてはいないが転生してから勉強したことがないのは確実だ。
本を読んで言葉を覚えようとすると、何故か少しずつではあるがかなりのスピードで言葉をわかるようになっていく。
あれ?俺ってこんなに頭よかったか?
だがその理由の大体の検討はついている。
この世界にきて20年程たつが、こういう摩訶不思議なことは決まって魔法か龍だからだ。
今回の場合は多分龍だからだろう。
それから三日後、発音は聞いたことが殆どないのでわからないが、文字は大体覚えた。
これからは筆談の時代だ。
それからそれから、この見てくれの悪い土人形をどうにかして人間に近づけないと喋る喋らないの次元じゃないからな。
でも土人形をいくら人に近づけても素材が土じゃどうしようもないし、駆動に魔法を一々使うと魔力を無駄に浪費してすぐに使えなくなってしまう。
物に魔力を帯びさせるのにも限界がある。
魔力を多く溜めることができるものが必要になるな。
それに土では魔力の伝達が悪すぎて無駄が多い。
欲をいうと人間そのものに入り込みたいが、流石にそれは申し訳が無さすぎるので、取り敢えず魔物の死骸から使えそうな素材を拾ってきて土と共に組み立てる。
魔力を溜める物質と言えば魔物の核として存在している魔石が代表例(それしかしらない)なのでついでにぶちこんでおく。
そして完成したのが、骸骨と獣と土人形が入り交じった新生命体だった。
作っている途中で薄々気づいてはいたけれど、前の土人形を越えて禍々しくなっている。
性能は上がっているが土でパーツを固定しているのでやはり耐久力には難がある。
まあこれはこれで面白いのでとっておくことにしよう。
しかし、魔物の素材を使うと化け物になってしまう。
だが、魔物の素材を使わないと魔力を上手く伝えられなくて短時間で動かなくなってしまう。
土に何か魔物の素材を練り込むということも考えたが、練り込んでも高い能力を発揮できる程高位の素材がない。
そこで一つの可能性を思い出す。
あ、ママの鱗とか良さそう。
ママとは勝手に呼んでいるだけで、転生したときにみた龍のことだ。
洞窟に安置してある亡骸から鱗を一つ頂戴する。
少し申し訳ない気もするけれど、実質他人なので思ったよりも気兼ねなくもらうことができた。
鱗を砕こうと拳を叩きつけるが、中々硬くて砕けない。
わかってはいたけれど龍の鱗は硬すぎる。
魔力増し増し、気合い増し増しで拳を叩きつける。
ドゴォオン!!!
凄まじい地響きとクレーターを伴いながらも鱗を粉砕する。
粉になった鱗を土に混ぜ込み、土人形を作り出す。
赤い鱗の粉を練り込んだので若干、というかかなり赤くなってしまった。
赤茶色になった土人形を見ながら考える。
このまま町に行ったらどうなるだろうか。
………ダメだな。
いやまてよ、わざわざ人間にしなくとも獣人ということにして行くという線もありかもしれない。
それなら毛皮である程度包んで町で拾ってきた布を被せれば。
おお!なんだかそれっぽくなってきたぞ!
実際に獣人は見たことないが、見方によっては獣人にみえなくもない。
毛皮に猪の毛皮を使っているからさしずめ猪人(ボアヒューマン)ってとこか。
今度こそ町に行ってみよう!
幸い町で他の町の場所を調べることができた。
行ってみたい場所は、廃墟の町から西に馬車で4時間ほどの位置にある迷宮というものがある街。
その名もクロマリア王国第七都市『ハレイユ』。
あの場面で片言でも喋ることができたらあの未来は変わっていただろう。
……いや、あの土人形喋れなかったわ。
むりじゃん。
喋る魔法も考えないとな。
でもその魔法を覚えても異世界語が使えないと意味がない。
だから勉強をしないといけない。
勉強。
勉強したくないなぁ。
転生前から勉強はあまり好きではなかった。
得意なのかと聞かれると確実にNOではあるが、上手ではあった。
だが、最後に勉強したのはいつのことだろうか、もう覚えてはいないが転生してから勉強したことがないのは確実だ。
本を読んで言葉を覚えようとすると、何故か少しずつではあるがかなりのスピードで言葉をわかるようになっていく。
あれ?俺ってこんなに頭よかったか?
だがその理由の大体の検討はついている。
この世界にきて20年程たつが、こういう摩訶不思議なことは決まって魔法か龍だからだ。
今回の場合は多分龍だからだろう。
それから三日後、発音は聞いたことが殆どないのでわからないが、文字は大体覚えた。
これからは筆談の時代だ。
それからそれから、この見てくれの悪い土人形をどうにかして人間に近づけないと喋る喋らないの次元じゃないからな。
でも土人形をいくら人に近づけても素材が土じゃどうしようもないし、駆動に魔法を一々使うと魔力を無駄に浪費してすぐに使えなくなってしまう。
物に魔力を帯びさせるのにも限界がある。
魔力を多く溜めることができるものが必要になるな。
それに土では魔力の伝達が悪すぎて無駄が多い。
欲をいうと人間そのものに入り込みたいが、流石にそれは申し訳が無さすぎるので、取り敢えず魔物の死骸から使えそうな素材を拾ってきて土と共に組み立てる。
魔力を溜める物質と言えば魔物の核として存在している魔石が代表例(それしかしらない)なのでついでにぶちこんでおく。
そして完成したのが、骸骨と獣と土人形が入り交じった新生命体だった。
作っている途中で薄々気づいてはいたけれど、前の土人形を越えて禍々しくなっている。
性能は上がっているが土でパーツを固定しているのでやはり耐久力には難がある。
まあこれはこれで面白いのでとっておくことにしよう。
しかし、魔物の素材を使うと化け物になってしまう。
だが、魔物の素材を使わないと魔力を上手く伝えられなくて短時間で動かなくなってしまう。
土に何か魔物の素材を練り込むということも考えたが、練り込んでも高い能力を発揮できる程高位の素材がない。
そこで一つの可能性を思い出す。
あ、ママの鱗とか良さそう。
ママとは勝手に呼んでいるだけで、転生したときにみた龍のことだ。
洞窟に安置してある亡骸から鱗を一つ頂戴する。
少し申し訳ない気もするけれど、実質他人なので思ったよりも気兼ねなくもらうことができた。
鱗を砕こうと拳を叩きつけるが、中々硬くて砕けない。
わかってはいたけれど龍の鱗は硬すぎる。
魔力増し増し、気合い増し増しで拳を叩きつける。
ドゴォオン!!!
凄まじい地響きとクレーターを伴いながらも鱗を粉砕する。
粉になった鱗を土に混ぜ込み、土人形を作り出す。
赤い鱗の粉を練り込んだので若干、というかかなり赤くなってしまった。
赤茶色になった土人形を見ながら考える。
このまま町に行ったらどうなるだろうか。
………ダメだな。
いやまてよ、わざわざ人間にしなくとも獣人ということにして行くという線もありかもしれない。
それなら毛皮である程度包んで町で拾ってきた布を被せれば。
おお!なんだかそれっぽくなってきたぞ!
実際に獣人は見たことないが、見方によっては獣人にみえなくもない。
毛皮に猪の毛皮を使っているからさしずめ猪人(ボアヒューマン)ってとこか。
今度こそ町に行ってみよう!
幸い町で他の町の場所を調べることができた。
行ってみたい場所は、廃墟の町から西に馬車で4時間ほどの位置にある迷宮というものがある街。
その名もクロマリア王国第七都市『ハレイユ』。
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