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第六話発見
しおりを挟む「ふあぁ~~あ」
眠いな、動きたくない、でも起きて学校いかないt
ガタンッドーン!
「痛った!?なんで!?って、あ、俺異世界に来てたんだったか、夢じゃなかったのか」
さてと、いい目覚めの一撃も貰ったし今日も頑張らないとな~
はぁ、辛いなかなりこれ。
でもぼやいていえも始まらないからまず飯でもくうか。
いただきまーす
ガツガツムシャムシャ
ごちそうさまー
よし!お腹も一杯になったことだし探索でも開始するとしようかな。
思ったよりも魔物相手に戦えることもわかったし以外と余裕かもな。
まあ、そんなフラグは置いといて探索開始するとしますかー。
魔物を避けつつ二時間ほど歩いているとこちらにかなりのスピードで走ってくる者がいることに気がついた。
俺は急いで杖にしている太めの枝とナイフを構えた。
この早さ、あの狼たちと似たものがあるがそれよりも早く、一匹しかいない。
ガサガサ
グゥオォオ!
ッ!きたっ!狼か、やはり前の狼よりもでかい、そして早くて、なによりこいには頭から一本とても立派な角が生えてる!
咄嗟に杖で弾き返そうとする。
すると、枝から角が生えた。
枝が角に貫通されている。
「んなっ!貫通した!」
あ、ありのまま今起こったことを話すぜ!
俺は奴を弾き返そうと杖を振るったのだが次の瞬間には角が刺さっていたんだ!
なにいってるわけらねぇかもしれねぇが(ry
やっべぇこれ当たったら即死ぬやつだこれ!
早速フラグ回収していくなんて異世界サバイバーの鏡だな!
ふざけことを考えてはいるが本当にこれはピンチだ。
取り敢えずまだ角が刺さっている枝ごとぶん投げる。
そして後ろを振り向いてしゃがみ込み尻をつきだして身体中の力を溜めて一気に放出する。
俗に言うクラウチングスタートで俺は逃走を開始した。
しかし、一角狼の早さはそれを遥かに上回っていてすぐに追い付かれる。
角でつかれそうになっていたので拳程の大きさの石を投げつける。
一角狼のスピードも相まってかなりの威力になり、ふらつく。
そしてさらに距離を離す。
しかしそれも長くは続かずまた追いつかれる。
いい大きさの石はもう手元にないのでひとかかえ程の石で角を防ぐ。
さっきは枝に簡単に刺さってしまったので威力をよくわかっていなく、安易に石で防いでしまった。
角が石に当たる。
すると石に角が刺さり亀裂が広がり砕ける。
そしてその砕けた石の破片と衝撃で後ろに吹き飛ばされる。
「ぐあっ!」
そして地面に衝突??しない。
落ちる落ちていく。
吹き飛ばされた先は崖のようにになっていてそのまま落ちていく。
すると一角狼が崖からこちらに飛び込んできた。
一角狼はこちらを意地でも殺そうとしているのか角を前に出して突き刺そうとしてくる。
しかし、このまま刺さるわけにはいかない。
俺は生きていくと決めたから。
幸い相手は空中にいて大した行動もできない。
俺の身体に角が刺さりそうになったとき逆に角を掴む。
そして、一角狼が下になるように一角狼の上にいき蹴りつける。
一角狼は地面に激突し、俺は木に引っかかり事なきを得る。
激突する瞬間こちらをみた一角狼の目が堪えきれない怒りに満ちているように見えた。
間一髪助かったみたいだ。
もし木に引っかからなかったら目の前の血の華になった一角狼と同じ末路を歩むことになっていたな。
しかしかなり落ちてしまったな。
見上げるほどの急斜面で登るには登山道具が必要だろう。
こんな山奥にそんなものあるわけでもなく、作れるわけでもないので諦めてこちらから探索することにした。
あっそういえばさっきの狼からなにか取れないかな。
そう思いつつ一角狼の所にいくと肉片が散らばっていてこれといったものはなにもないようだ。
角もみた感じ見つけることができない。
しかたない、ここままいくとするか。
そう思い一歩歩き出すと足元になにか硬いものがあることに気が付いた。
「ん?なんだこれ?」
なにか刺さっているようでそれを引っこ抜いてみるとそれは一角狼の角だった。
かなりの高さから落ちても角は無傷でここまで突き刺さっている。
「どんだけ硬いんだよこいつ」
しかしいいものをてに入れることができた。
角の長さは50cm程で螺旋状に出っ張りができている。
鋭さは知っての通りかなりのもので、猿でも貫くことができるだろう。
取り敢えずもう疲れたからどこか休める所を探して休まないとやっていけないな。
さて、何処かにいい場所はないのだろうか。
ん?なんだろうかここだけなんだか不自然木が生えている。
なにかあるのだろうか?
そして木を避けてみるとそこには洞窟があった。
そこそこの大きさで休むこともできそうだ。
しかしなによりも目につくのは本棚や机といった人工物があることだ。
人工物があると言うことは人がこの世界には存在していると言うことだろう。
全然痕跡がないからもしかしたら人間の居ない世界なのかと思っていたがそれは杞憂に終わったようだ。
しかしこんな所に住んでいる人がまともな人な訳がない。
そもそも知能の高い魔物の可能性も否定できない。
だがその心配も意味がないとそのあとにわかることになる。
奥にいくとベットがあった。
そしてその上には黒い染みと謎の黒い塵がある。
それは人の形をしていてなにかしらのことがありこうなったのだと何となく理解した。
そしてその奥になぜか大きな鏡が置いてあった。
そしてその鏡に写っていたのは見覚えのない黒髪の男。
多分これは俺なのだろうか。
しかし一際目立つのが右目付近で、黒くなっていて、先程見た黒い塵と同じものに見えた。
黒くなっている所の感覚がない。
それにこれは広がっていくものなのだろうか。
さっきのあの黒い染みになってしまうのだろうか。
そう考えると恐怖で頭が一杯になる。
なにかしていないとおかしくなりそうなので周りにあった本を手に取った。
そこには『魔力蓄積症の緩和方法』『魔力蓄積症の迫害』『魔力蓄積症の治療』『魔力蓄積症と魔法』とかかれた本が置いてあった。
もしかしたらここの元主はこの病気を治すためにここにきたのかもしれない。
そして、ここで力尽きたということなのだろうか。
魔力蓄積症について詳しく書かれている本があった。
そこには魔力蓄積症の進行と人体への影響がかかれていた。
『魔力蓄積症の影響 著 エイルダール・レスコスタイプル
魔力蓄積症、それは身体の中の魔力の通り道が何らかの原因で詰まり、そこから多量の魔素を溜め込んで機能が死んでいく奇病だ。
古来よりこの病気は存在していてこれにかかるとほぼ100%死んでいたために危険視され、黒くなった姿が魔族に似ているため迫害されていき、それが今も根付いている。
しかし、この病気も現代になり治療が可能な物となってきている。
それは吸魔草という毒草とヴァンパイアのキバ、それと結合草という聖獣のいる『一角の森』の最奥にだけある薬草が必要で、吸魔草は魔力を分散させ、ヴァンパイアのキバは詰まりをなくし循環させる。
そして結合草は分散した魔力を定着させる。
定着させないとまた何処かに溜まり再発するのでこれをしないといけない。
この方法で治した場合汚染されていた部分に何らかの形で後遺症が残る。
魔素を定着させたのでそこだけ力が異状発達するなどの後遺症がでる。
この方法をしてようやく魔力が循環を始め漸く魔法が使えるようになる。』
つ、つまり、この右目は治すことができるかも知れないのか。
それと近くにこんなメモ書きがあった。
『吸魔草、ヴァンパイアのキバは揃った。後はこの森にある結合草だけだ。
漸く治すことができる。
三年、ここまでくるのに三年かかった。
もう時間は残されていない、だが聖獣が、ユニコーンが残りの時間を潰してくる。
急がなければ。』
...ここの元主はきっとそのユニコーンに遮られとうとう生き絶えたのであろうか。
しかしそのお陰で薬草もあるので後は俺が結合草をもってくるだけだ。
しかしユニコーンか、そんなものに俺が勝てるのだろうか...
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