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第八話ポーション製作
しおりを挟む朝、朝になった。
昨日は道具の整備を夜遅くまで粘ってたから若干眠い。
今日から本格的に探索を開始しようと思っている。
なぜなら当初の目的であった安全の確保もできて、右目の治療には結合草が不可欠なのだとわかったから。
取り敢えず調査書にかかれていた即効性のある回復ポーションと持続性のある回復ポーションの材料集め、それと角をつかった槍作りを当面の目標にしてやっていこう。
まず即効性のある回復ポーション(以降回復ポーション)の材料が木の根もとに生えているトトルコ茸と木の実として生えているナルホの実と魔石が必要で、その魔石というのが前に魔物の身体のなかからでてきた黒い石のことらしくて、これを作るにはかなり危険だが魔物狩りをしなければいけないようだ。
持続性のあるポーション(以降再生ポーション)はトトルコ茸とナミラの実という青い木の実が必要になる。
それと角を槍の柄につけるための接着剤として、芋虫型の魔物のイモトという魔物の粘着糸があるといいらしいので、それを狙いつつ探していくことにした。
取り敢えず飯を食って、ナイフを持ち探索に出掛けた。
調査書をみた限りだとこの一角の森はどうやら中央が窪地になっていて、崖以外の出口だとユニコーンのいる小山の後ろから出る道しかないようだ。
したがってどうしても危険を犯して崖を登るか、危険を犯してユニコーン横を通るかしないとここから出ることもできないようだ。
まあどうせ結合草が必要なのでユニコーンの横を通るしかないのだが。
少し歩くと木の根もとに何処かでみた茸があることに気がついた。
多分これがトトルコ茸なのだろうか。
トトルコ茸はかなりの量があり、ナルホの実とナミラの実もそこそこの量があった。
あとは魔石か。
魔石を入手するには魔物を倒さなければならない。
猿でもいてくれたら楽なのだが。
ガサガサ
ッ!魔物か!急いでナイフを構える。
そして草むらからでてきたのは、のそっとした芋虫だった。
一メートル近い巨体の芋虫がでてきた。
これは、
「き、キッモオオ!!」
チュルチュルチュル
ビューッ!
うわっなんか吐き出してきた!
急いで避ける。
しかし足に当たってしまった。
軽く外すことができると思っていたら意外と粘着力が強い。
まさか、こいつが接着剤になる芋虫なのか?
まじか、こいつを使うのかよ、
身動きが取れなくなった俺にめがけて芋虫が進んでくる。
が、移動が遅く空いていた右腕で頭にナイフを突き立てて引き裂いた。
すると緑色の体液を吹き出しながら倒れてった。
よ、弱い。
でもちょうどいいので糸を足からとって腹をさいて糸を取り出した。
固まる前に洞窟にもって帰らないといけない。
あっ!この芋虫って食べることができるのかな?
いや、止めよう。
たとえ食べることができてもこれを食べることは絶対に止めよう。
うん。そうしよう。
取り敢えずまだ茸を取りたいけれど糸が固まると困るのでさっさと帰ることにしよう。
そう思って洞窟へと帰還した。
洞窟に帰り、まずは本を手に取りポーションの作り方を確認する。
ええ、と。
まずトトルコ茸を細かく刻んで水に浸ける。
その間にナルホの実を刻んで汁をだす。
トトルコ茸を浸けていた水をナルホの実の汁に混ぜる。
そこに砕いた魔石を入れる。
なるほどなるほど。
すると黒かった魔石が透明に変わっていく。
そのあとに透明になった魔石を回収して完成か。
以外と簡単に作ることができるんだな。
再生のポーションも実が違って魔石がないだけでやり方もかわらないなんて簡単でいいな。
明日はこのポーションの実験といこうかな。
よし、じゃあ次は角と柄を合体させるんだが、これは糸で黒い木の棒と角をつけて明日を待つだけかな。
よし!じゃあ今日はさっさと飯を食って寝るかな。
いただきまーす
ガツガツムシャムシャ
ごちそうさまー
おやすみー
スヤァ
疲れていたのもあって今日も俺は快眠のようだった。
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