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14 限界突破の巻

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14 限界突破の巻

強襲教室の巻から数日後のお話。

 俺は緊張感がある苦手な漢文の授業を終え、ホッとしたのも束の間、先生に後ろから、声をかけられた!
「二ノ丸君、このまま先生と職員室まで来て話があります」
「なんですか先生?」
「話しは職員室で仙身君の事で」
仙身の事と聞いて俺は正直安心した、
俺がターゲットでは無いようだ。
俺は虎柄の上着を着た先生の後をついて行った……
(この人は阪神ファンか?)
話しは単純だった、仙身が不登校になって1週間経った。
様子を見て来て欲しいという事だった、唯、俺はその後に先生の発した言葉に恐怖を感じた。それは
「イジメか何かあったのかな?」
「……」
(先生のネチネチ女王様イビリが原因かと!自覚ないでアレをやってるとするとやはり先生は壊れている……)

 何ともあれ俺は仙身の家に下校途中に立ち寄った。
軽い山道を登り山の中腹にある仙身の家が見えてきた平屋である、何か家全体から暗黒のオーラが放出されてる気がする。
屋根にはカラスが溜まり招かざる来客の知らせを知らせてるのか「ガーガー」鳴いている。
周囲には腐って落ちた柿の発酵腐臭が漂っていた……(汗)
インターホン押してみた……
しばらくしたらドアが開いた
う!少女?いやよく見たら失礼に思われるが仙身のお母さんだった
「こんにちは、仙身君のクラスメイトの二ノ丸です……あの仙身君に逢えますか?」
「あーあの子、部屋に引きこもっちゃてるのよね、何か学校であったのかしら?」
俺は解答に困った、授業と言う大義名分を盾にした先生の合法的イビリが原因とは流石に言えない。
「イジメでは無いと思うのですが担任の先生に様子を見てくるように頼まれたので」
「それはそれはご苦労ね、どうぞ、上がって」
とスリッパを出された。
「お邪魔します」
と俺は家に上げてもらった。
廊下の奥の部屋まで案内された
「一馬ー二ノ丸君が来てくれたよー開けなさい!」
少し待っても返答がない。
俺はドアノブに手を掛けたカギは開いていた。
(と言う事はまだ社会とコンタクトを取る気はあるよう思えた。話を聞いて欲しいのかもしれないと前向きに予測した)
「お母さん、後は僕が」と言った
「宜しくね、二ノ丸君」と言ってリビングに戻っていった。
俺はドアを開けた中は暗かった、
奥のベッドにもたれるように仙身は座って居た、黒パーカーの頭巾を頭から被ってジッとしていた、篭り人の回りには本がやたら積み上がっていた。
表情は暗くてよく確認は取れなかった、まるで朽ちた地蔵のようだ……
部屋周辺を見渡したチキンラーメンを食たみたいで空の袋と汁が少し底に残るどんぶりが転がっていた、あと苺ミルクの紙パックがやたら沢山転がっていた、虫歯になるぞ、どうせこの状態の奴では歯は磨いてないだろう……部屋の中が少し臭いのも気になった。
(野郎、風呂に入ってないな……)
生活が乱れ精神が荒んでる様に思われる。
「おい、電気くらい着けろよ!」
と俺は蛍光灯の紐引っ張り電気を着けた!
「何しに来たんですか……僕を笑い小馬鹿にしに来たんですか」
「わかるだろ、学校とりあえず来いよ、先生も心配してるぞ」
「……」
しばらく無言の空間の時間が流れた、次元が止まったようだった……
仙身は俺を見て
「お前痩せたね」と仙身は俺に言った 
「あー例のシゴキが原因だ、頼む!学校に来てくれ、俺だけではハッキリ言って負担がキツい、お前の助けが必要なんだ」
「帰ってくれ、もう学校には行かない」
「そう言わずに近衛君も流行り風邪の自主隔離が明けて明日から登校して来る、3人なら負担も分担できるだろ、俺も近衛も極力は手を挙げてお前があの虎に指されないよう頑張る!」
「ダメだね、甘いね君は先生の目的は僕にある、行ったらまた集中的に指されて言葉責め喰らうよ、もう精神が持たないよ、君らは僕がまた学校に行けば僕という盾を得て結果的に助かるからそういう無責任な事を簡単に言えるんだよ、それとも僕を先生を引き渡す裏の協定でも先生と結んだのかい、僕には全部わかるんだ!君も今は僕に同情的な顔してるけど家に帰ったらどうせ忘れて笑顔で飯食ってオナニーにして寝るんだろ、僕は此処で天命を待つよ!」
(仙身は腐っていた)
「先生と何があった?」
しばらく沈黙の空間が広がる……
「……誰にも言わないと誓えるか? 二ノ丸君」
「誓う、そのために来たんだ俺は」
俺は全てを聞いた……
「なるほど……」(皆んなは俺1人取り残して青春してるな)
その後、その日は出された茶菓子食べながら軽い話しをして帰った。
袋一杯の柿をお土産に貰った。

次の日、先生に仙身の今の心境と原因をオブラートに包む様に伏せる所は伏せ先生が不快に感じ無い様に上手く話した。
「それは仙身君の考え過ぎよ、先生は普通に授業してただけよ。私の妹とは色々あるけどそれは別の話しです」
俺は勇気を振り絞って言った、
「先生の言葉は厳しいと思います!言葉の狂気です!」
遂に言っちまった……
先生の身体から何か禍々しい異様な気を感じた!
ま、不味い!早まった事をしたか!
と思ったが先生は一息吐いて。
「そうね・・解ったわ。先生も少し考えるは、うんうん、二ノ丸君は友達思いね、君のおかげでうちのクラスはイジメが無いのは先生は高く評価はしてます、その友情に先生も答えないとね」と先生は久しぶりに前の可愛い先生に戻りニッコリした。
「明日は私が直接仙身君の家に行きます!二ノ丸君ご苦労かけたわね」
と先生は引き出しからキャラメルを1箱取り出し俺にくれた。
なんか子供扱い(汗)

翌々日、どうやって説得したのか?仙身は学校に来た。
(※此処は永遠に制作上の謎にしようと作者は思う)
兎に角、流石(さすが)先生だと思った。
俺は安心した。
先生も話せば分かる人じゃないか。
俺は幸福感に包みまれた。
冬の空は少し冷たく感じたがスッキリ晴れて俺の心のように迷いなく晴れていた。

しかし先生は俺の指摘を忘れたように仙身に代わって今度は俺を標的にした……何故かこんな事になったか?
俺なりに考えて思った事は、
この先生は仕事人であって
仲間でもなければ
理解者でも無く
生徒の味方でも無いのだ。
結果が全て、それは生徒の学力を向上させることだ。
それで金を得て飯を食わなければいけないのだ、
そこに代案も出さずに唯の批判分子の生徒の意見や感情なんか二の次なのである。
仕事の邪魔だと思われれば矯正される。
この先生はそれを言葉で諭さず(さとさず)に精神に叩き込んでくる!
エッヂュケイションマシーン(教育ロボット)なのである。
略してエッチマシーン?(性教育ロボ?)う!チョット違うな……
兎に角、それも指導であり正義だと思っている。
この先生の妥協(だきょう)の無い、底なしの恐ろし考えと社会の仕組みを知った。
俺は勉強した。
良く考えずに一時の青臭い正義感で吐いた言葉がとんでもない事態になるという事。
社会と言う名の実体の無い女王は、
俺には、けして合わせない。
俺が社会に合わせるのだ。
人間社会は蟻の世界なのだ。
先生すら1匹の蟻に過ぎない。
変に中途半端な自由が有るから判断を鈍らせる、俺はまだ若いうちに気ずけて幸福だったと思う、色んな意味で教育者としては今の担任の先生は優秀なのかも知れない。
また世間では良く言われてる事だか見た目で人を判断してはいけない……
真の自由とは社会に合わせるという日々の鍛錬の中でのみ生まれる。
近衛と仙身が俺に気を使って、俺が先生に指され前に手を挙げても、先生は其れ等を無視し電光石火の疾風の早さで
「ハイ!二ノ丸君答えて!答えて!早く」と急かしてくる、そして答えられないとネチネチ言葉責めが始まる。
(思い出したくないので此処に内容は書かない)
まぁこれで良いのだ……俺は仙身より精神力はある様に思われる身体もデカい、何処かの炎の男も言ってたじゃないか強い者が弱い者を守る。
これは俺が神から与えらた責務だ。
兎に角、今は予習復習に力を入れて極力今の極限授業に対応できるようにその日できる最高の知識武装をして励むしか無い。

唯、3ヶ月もすると俺の漢文の学力はシゴキのおかげで飛躍的に上がった!
限界を突破したのだ!
近衛や若草みたいに天から授かった能力が無い俺みたいな無骨な物には努力しかない事を知った!
先生はそれを俺に教えたかったのかもしれない。
そして今は先生の言葉責めが何か快感に感じる様になっていた、
先生もそれに気づいたのか
俺の学力の向上に満足したのか
余り厳しくは言わなくなった。
俺は修羅場も限界突破したようだ。
性に対しても限界突破した……

しばらくして先生のスパルタ指導にも皆んなが慣れてきた頃、何故か急に先生は落ち着きを取り戻し前の様な静かな授業に戻った。
俺は何か拍子抜けした。
女は魔物だ複雑だ別の生き物だ理解しようとしてはいけない! 今までの事は一体何だったんだ?
それに最近先生は毎日笑顔だ。
まさか……仙身お前は次元の限界を突破したのか……そして男になったのか……
仙身と先生が遠くへ行ってしまった様な感じがした。【終】


=先生の逆襲の巻=

登場人物
主人公 語り
 二ノ丸 守(にのまる・まもる 副学級委員長)
 先生(担任)

 俺は通学途中、道の真ん中で困っていた、何故か?それはギリギリ迄布団から出るのをクズりそのために朝トイレに時間をかける事ができず案の定、途中で腹が痛くなり、茂みの奥に入って○糞を使用かと思い片足を草むらの方に突っ込んだ矢先に後ろから「二ノ丸くーん」と先生に声かけられた事によりヤリそびれ一緒に邪魔な先生と登校する流れに成ってしまった……
先生に一緒に歩くの恥ずかしいから先に行ってくれる様に頼んだら
「今朝、二ノ丸君が怪我してる夢見たんだよね、先生心配なの、校門辺りで離れるね」
と言ってニヤリとし離れてくれなかった
……手強い、俺は思った今こんな強敵と争ってる場合ではない意識と力を肛門に全集中するのだ……
声をかけられた時は一時的に腹痛が治り学校迄持つと思ったがすぐにまた痛くなってきた、よくある事だが読みが甘かった人間は都合のいい方に流れて行く物なんだろう……経験を活かせなかった事に後悔した、今度は便意も本格的で俺を仕留めにかかって来る様に便圧も迫って来るのが実感できた、もう俺にそんなに残された時(とき)は無い事を感じた……決断した!
「先生、俺忘れ物したので家に戻ります」
「え、でも、もう時間ないよ、何忘れたの?」
「あー教科書です」
先生はニヤリとした、
「それなら学校に予備があるから大丈夫よ」
(先生は俺の腹痛を知ってて痛ぶってるのかも)
それから3分後
もうダメだ俺は追い詰められた侍が鯉口を切るように口を切った。
「先生!先に行ってて下さい」
ダメだ限界だ、俺はたまらず先生の事なんかどうでもよくなった人間切羽詰まるとこんな物である、道を外れて自由と救いを求めて草むらの奥に入って行った……
これは余談だが俺は腹が弱いこの様な漏れる寸前迄追い込まれる事はよくある、なのですぐ脱げる様にタイムロスが発生するベルトは普段から用心してしない、完璧の守りのはずか今日は一つ基本的な失敗をした胸ポケットにポケットティッシュを入れ忘れた不覚!言うまでも無いがズボンの方には入れない、シャガんでると取りにくいから……まぁ王道の葉っぱを代用した……
こうして俺は危機を脱した……
遅刻は覚悟してユックリ出し切るまでしたのでもう先生は居ないだろうと思っていたら先生が待っていた……
「スッキリしたお腹大丈夫?今、学校に連絡入れたから今日の遅刻は心配しないで大丈夫よ」
俺は恥ずかしかった……
(なんで待ってるんだ先生ー!)
だか100歩譲って此処までは我慢できた。しかしその後の先生の言葉に俺はトドメを刺された……
葉っぱで拭いたせいか被れた見たいで校門の辺りで肛門の辺りをズボンの上から掻いていたらとんでもない言葉を先生が口走った!
「葉っぱでお尻拭かない方いいわよ、被れるから、私しポケットテッシュ持ってたのに……」
「!えー覗いたんですかー」
「あ!」
と先生は口に手を当て瞬きをした明らかに失敗したという顔だった…
「あーんーと・・あ、そうそうお尻掻いてたらから空想、そう思ったの!」
先生の焦った顔を見て確信した……
(覗いたな~脱ぐ所から拭くところまで一部始終)
やはり先生は普通じゃない……
気になる事は先生が俺を覗いた向きだ…
…スタンダードに真後ろからか?もしくは横か最悪は前からかも……
その問いの答えは直ぐに出た……

俺が不安な顔をしてた見たいで先生はそれを見て腹を括ったのか追撃する様にトドメを刺して来た。

「もうバレたから言っちゃう!二ノ丸が余りにも戻るのが遅いから心配なので先生は担任だし見に行っちゃたの!後、ベルトは校則の決まりなので要らなくてもしなさいね」
その後、先生の目が怪しく光った!
「ついでに言っちゃうと二の丸君!皮は今から剥いといて癖を付けといた方が良いと思うな~保険の先生としては」
とニヤリとして俺の顔を鑑賞する様に眺めて、
俺は呆然としてしまった……
「全部偶然の事故だから!ゴメンね。先生は誰にも言わないから!あと皮以外は自信は持って良いと思うよ、先生が保証する!あ!もう、こんな時間、先生大変ー」
と言い、あれだけ俺にシツコクまとわり付いていたのにスタスタと走って先に行ってしまった、俺は遊ばれ投げ捨てられた様に1人その場に取り残された……
(貴方は国語の先生でしょうよー)
俺は先生に視姦され心も犯された。
(やはり先週迄のシゴキを俺が乗り切った事が先生は悔しいのか?……それにしても何が偶然の事故だ。スケベ)
俺はしばらくの間、先生を無視する事にした。【終】

15へ続く
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