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アリスと太陽
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アリスは白い砂の砂漠を彷徨っています。
しかしそこは少し変です。
草木も無い砂漠なのに、周囲にお花の匂いがプンプンと漂っています。
そして暑いです。
空を見上げると案の定、顔付きの太陽が見えました。
アリスをジリジリと照らしています。
そしてアリスに言いました。
「オッケー 今がチャンスタイムだー にゃはははははは」
「なにを?」
「君のやろうとしている事さ」
「?」
吹く風にも少し曲がってますが太陽の様に口がありました。
鼻ありますが目は付いて無いです。
そんな事より、その風も言います。
「ほら、今のうちに」
「二人そろって何を言ってるの?、そして此処は何処なの?」
アリスは、わけがわからない事と、暑さもあって、イライラしてきました。
そして何やらお尻に違和感を感じました。
アリスはいつの間にか硬い板の上に座っていました。
アリスは、その板を見て良い事を思いつきました。
この板をソリにして目の前に立ちはだかる白い砂の丘を一気に滑り抜け様と考えました。
アリスは地形を見渡します。
すると光り輝く青い海に繋がる谷を見つけました。
谷の表面も砂なのでそのまま海まで一気に板に乗って滑って行けそうです。
太陽と風は、また言葉を発します。
「今が、チャスンだ!」
「行け、行け」
「わかったわよー、風さん後ろから押して」
アリスは早速持ってる板にヨイショっと座ります、でもその板の表面には角張った凹凸に作られている為、腰かけるとお尻が痛いです。
一方裏面の凹凸は丸まっています。
裏面ならお尻は痛くならなさそうです。
でも砂の上を滑るのに表面の凹凸が緩やかな方面を下にしないと滑れない気もします。
だからアリスは四つ折りのハンカチーフを一番強く当たる尾骶骨と板の間に敷いてそれだけで我慢します。
そして両足で砂を蹴ります。
サーと板は思い通りに滑って行きます。
行きます。
周りでは相変わらずに花が無いのに花の匂いが漂ってます。
どうやら花の匂いがする白い砂の様です。
「えい!」
スー
「えい!えい!」
スーーーー
ーーーーーーゴーーーー
そのうちに結構なスピードが出て来て、なかなかのスリルです。
アリスは楽しくなってきました。
ノリノリで左右に身体を傾けソリを蛇行運転します。
「ヒャッホー、私はレーサーよ」
でもアリスは途中でなんか怖く成っていきました。
そして辺りも暗く成り、やがて雨が降って来ました。
そしてそのまま海にソリごと飛び込んでしまいました。
ドボン!
アリスは底に沈んで行きます。
途中、魚が泳いでいました。
それはアリスが図鑑で見てカッコいいと思っていた、足が生えた古代魚でした。
「あー、あ、絶滅したはずのシーラカンスさん……私を助けて」
ユラユラと泳ぐシラーカンスは答えてくれました。
「いいよ、あとね僕らはまだいるぜ、勝手に絶滅したとか言わないでくれるかい、いつの日かその時が訪れたら君たちの前にその姿を見せるさ」
「うん、待ってる」
とアリスは言います。
「よし、でも上迄は行けないよ、僕の世界じゃ無いからね」
「途中迄でいいわよ」
アリスはシーラカンスにまたがり、その背鰭につかまり深い海の底から上昇してゆきました。
やがてシーラカンスはアリスの手から鰭を振り抜き、最後に尾ビレでアリスを上に押し上げると、そのままスーと暗い海の底に潜って行ってしまいました。
文句はありません。
約束通りです。
アリスは手を振ります。
そこからアリスは自力で海面を目指します。
「プッハー」
とアリスが海面に顔出すと無数の舟があり、帆を張っていました。
その帆は白く風になびいていました。
それを見てアリスは思い出しました。
「あ、洗濯ー」
……
気付くと雨の中、仰向けなアリスの周りには、ヨットが沢山描かれた洗剤の箱とその箱から撒き散った洗剤が泡立ち、至る所に丘みたいにモコモコと散乱していました。
アリスは起き上がるとすると肘に痛みが走りました、見ると肘が洗濯板に乗っかっていました。
そう……アリスは留守番中にお母さんの真似をして洗濯ゴッコをしようとして、そしていつもの通り、上手くいかない事にイライラし、癇癪を起こしてひっくり返ってそのままお庭で寝てしまったようです。
あんな晴れていた太陽は黒い雲に隠れ、風も冷たくなっていました。
そこにちょうど用事を終え、黒い服を来たお母さんと姉が戻って来ました。
お母さんは、言いました。
「ありがとうね、今度は一緒にやろうね」
とアリスに微笑みました。
アリスは頷きました。
でも姉の方は、アリスに顔を横にそむけたままでした……。
[終]
しかしそこは少し変です。
草木も無い砂漠なのに、周囲にお花の匂いがプンプンと漂っています。
そして暑いです。
空を見上げると案の定、顔付きの太陽が見えました。
アリスをジリジリと照らしています。
そしてアリスに言いました。
「オッケー 今がチャンスタイムだー にゃはははははは」
「なにを?」
「君のやろうとしている事さ」
「?」
吹く風にも少し曲がってますが太陽の様に口がありました。
鼻ありますが目は付いて無いです。
そんな事より、その風も言います。
「ほら、今のうちに」
「二人そろって何を言ってるの?、そして此処は何処なの?」
アリスは、わけがわからない事と、暑さもあって、イライラしてきました。
そして何やらお尻に違和感を感じました。
アリスはいつの間にか硬い板の上に座っていました。
アリスは、その板を見て良い事を思いつきました。
この板をソリにして目の前に立ちはだかる白い砂の丘を一気に滑り抜け様と考えました。
アリスは地形を見渡します。
すると光り輝く青い海に繋がる谷を見つけました。
谷の表面も砂なのでそのまま海まで一気に板に乗って滑って行けそうです。
太陽と風は、また言葉を発します。
「今が、チャスンだ!」
「行け、行け」
「わかったわよー、風さん後ろから押して」
アリスは早速持ってる板にヨイショっと座ります、でもその板の表面には角張った凹凸に作られている為、腰かけるとお尻が痛いです。
一方裏面の凹凸は丸まっています。
裏面ならお尻は痛くならなさそうです。
でも砂の上を滑るのに表面の凹凸が緩やかな方面を下にしないと滑れない気もします。
だからアリスは四つ折りのハンカチーフを一番強く当たる尾骶骨と板の間に敷いてそれだけで我慢します。
そして両足で砂を蹴ります。
サーと板は思い通りに滑って行きます。
行きます。
周りでは相変わらずに花が無いのに花の匂いが漂ってます。
どうやら花の匂いがする白い砂の様です。
「えい!」
スー
「えい!えい!」
スーーーー
ーーーーーーゴーーーー
そのうちに結構なスピードが出て来て、なかなかのスリルです。
アリスは楽しくなってきました。
ノリノリで左右に身体を傾けソリを蛇行運転します。
「ヒャッホー、私はレーサーよ」
でもアリスは途中でなんか怖く成っていきました。
そして辺りも暗く成り、やがて雨が降って来ました。
そしてそのまま海にソリごと飛び込んでしまいました。
ドボン!
アリスは底に沈んで行きます。
途中、魚が泳いでいました。
それはアリスが図鑑で見てカッコいいと思っていた、足が生えた古代魚でした。
「あー、あ、絶滅したはずのシーラカンスさん……私を助けて」
ユラユラと泳ぐシラーカンスは答えてくれました。
「いいよ、あとね僕らはまだいるぜ、勝手に絶滅したとか言わないでくれるかい、いつの日かその時が訪れたら君たちの前にその姿を見せるさ」
「うん、待ってる」
とアリスは言います。
「よし、でも上迄は行けないよ、僕の世界じゃ無いからね」
「途中迄でいいわよ」
アリスはシーラカンスにまたがり、その背鰭につかまり深い海の底から上昇してゆきました。
やがてシーラカンスはアリスの手から鰭を振り抜き、最後に尾ビレでアリスを上に押し上げると、そのままスーと暗い海の底に潜って行ってしまいました。
文句はありません。
約束通りです。
アリスは手を振ります。
そこからアリスは自力で海面を目指します。
「プッハー」
とアリスが海面に顔出すと無数の舟があり、帆を張っていました。
その帆は白く風になびいていました。
それを見てアリスは思い出しました。
「あ、洗濯ー」
……
気付くと雨の中、仰向けなアリスの周りには、ヨットが沢山描かれた洗剤の箱とその箱から撒き散った洗剤が泡立ち、至る所に丘みたいにモコモコと散乱していました。
アリスは起き上がるとすると肘に痛みが走りました、見ると肘が洗濯板に乗っかっていました。
そう……アリスは留守番中にお母さんの真似をして洗濯ゴッコをしようとして、そしていつもの通り、上手くいかない事にイライラし、癇癪を起こしてひっくり返ってそのままお庭で寝てしまったようです。
あんな晴れていた太陽は黒い雲に隠れ、風も冷たくなっていました。
そこにちょうど用事を終え、黒い服を来たお母さんと姉が戻って来ました。
お母さんは、言いました。
「ありがとうね、今度は一緒にやろうね」
とアリスに微笑みました。
アリスは頷きました。
でも姉の方は、アリスに顔を横にそむけたままでした……。
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