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日常9 二匹の天敵
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「…ミィ、今日だね。嫌だなぁ。」
「…うん、今日だね。うち昨日から気になってて、夜は中々眠れなかったよ。」
二匹は、壁に掛かっているカレンダーを見ながら会話をしていた。
飼い主はこまめに予定をカレンダーに書き込む性格であり、休日の今日のマスには、星マークが付いていた。
二匹は、このマークの意味を知っていた。
「はぁ、今日はどんなことされるのかなぁ?」
ミィの質問に、プヨは何かを思い出して青ざめた表情をした。
「…あれ?プヨ、大丈夫?」
「大丈夫…かどうかはまだわかんないけど…前回の時を思い出したんだよ。あいつ、ボクの家に手を入れたんだ。それで、グルグルグルグル回したんだよ!あん時はボクはもう死ぬんだって思ったよ。」
「…そうだったね、ごめん、嫌なこと思い出させて。でも、うちも前の前に来た時は、あいつに尻尾握られてグルングルン回されたよ!尻尾千切れると思ったもん!」
「「はぁー。」」
二匹は憂鬱そうに大きな溜め息を付いた。
ピンポーン!
二匹の気が落ち、テンション的には底辺な時に、その天敵がやってきた。
「ひっ!き、来たよ!」
ミィはまだ心の準備が出来てなく、動揺してその場で足踏みをしていた。
飼い主がインターホンの画面をチェックして玄関に向かった。
「ねぇ、ミィ。今日はさ、お互いにお互いを助け合おう!ミィが何かをされたらボクが助ける、ボクが何かをされたらミィが助ける。これでどう?」
プヨの提案に、ミィは即座に頷いた。二匹は、玄関から聞こえてくる会話に耳を傾けた。
「どうやら、またあいつだけがここに来るみたいだよ!」
ミィがそう言った瞬間、バタバタバタと玄関からリビングに向かってくる凄まじい足音が聞こえ、ミィはプヨの金魚鉢に頬をくっ付けて抱き付いた。
「き、来たよ来たよぉ。」
「ミィ!ほら、シャキっとしよう!」
バタンッ!乱暴にリビングの扉が開き、一人の幼女が入ってきた。
「ヒィィィィィ、プーヨプヨプヨプヨォ…!」
「ちょ、ミィ!テンパるとボクの名前連呼する癖やめてよ。」
プヨがミィに視線を向けた瞬間、プヨの金魚鉢にボチャンと幼女の手が入ってきた。プヨは振り返って、目の前に巨大な腕を見つけると、前回の時の光景が脳裏にフラッシュバックした。
幼女は、金魚鉢に顔を近付けニコリと笑うと、また腕でゆっくりと水をかき混ぜ始めた。
「ぎゃあああ、まただぁ!…あ、そうだ!助け…て…ミィ…?」
約束通り助けて貰おうとミィに視線を向けたが、さっきまでいたはずの場所にミィの姿はなく、プヨは愕然とした。
「あれぇ!?ミィ…うわぁぁぁぁぁぁぁあ…。」
かき混ぜるスピードが増し、プヨも耐えられなくなり、水流に飲み込まれるように、金魚鉢内を回転し始めた。
プヨがもうダメだと思った瞬間、飼い主がリビングに戻って来ると、幼女の姿を見て慌てて駆け寄り、腕を金魚鉢から引っ張り出した。
徐々に回転が止むと、プヨはフラフラする頭を押さえながら、睨むような視線を送りながらミィの姿を探した。
「ミィ…裏切ったなぁ。」
すると、飼い主はトイレに行くため、幼女に言い聞かせてから、リビングを出ていった。
「え?ちょっと…彼、どこ行くんだ?」
プヨはまた悪夢が始まると思い、必死で飼い主に視線を送ったが、全く気が付かれることはなかった。
一人になった幼女は、再びニコリと笑いながら、プヨの金魚鉢に近づいてきた。
「も、もうやめてぇぇ!」
幼女が更にプヨに近づくと、ニャーーッ!!という叫び声が響き渡った。
身をソファの下で隠していたミィだったが、はみ出ていた尻尾を幼女に踏まれたのだ。
ミィの存在に気が付いた幼女は、ソファの下に手を素早く突っ込み、尻尾を握ると思いっきり引っ張って、ミィを引きずり出した。
「や、やめてぇぇ!」
幼女は、尻尾を両手で掴むと、ジャイアントスイングの要領でミィをグルングルンと回し始めた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!…プヨ、助けてぇ!プヨ…プーヨプヨプヨ!」
一回転ごとに視界に入る金魚鉢に向かって叫び、プヨに助けを乞うが、プヨは何事もなかったかのように、じっと外を見つめていた。
「プーヨプヨプヨプヨォォォ!…さっきはごめ…うわぁぁぁぁぁぁぁあ。」
結局、本日の天敵との戦いは二匹とも完敗だった。
「…うん、今日だね。うち昨日から気になってて、夜は中々眠れなかったよ。」
二匹は、壁に掛かっているカレンダーを見ながら会話をしていた。
飼い主はこまめに予定をカレンダーに書き込む性格であり、休日の今日のマスには、星マークが付いていた。
二匹は、このマークの意味を知っていた。
「はぁ、今日はどんなことされるのかなぁ?」
ミィの質問に、プヨは何かを思い出して青ざめた表情をした。
「…あれ?プヨ、大丈夫?」
「大丈夫…かどうかはまだわかんないけど…前回の時を思い出したんだよ。あいつ、ボクの家に手を入れたんだ。それで、グルグルグルグル回したんだよ!あん時はボクはもう死ぬんだって思ったよ。」
「…そうだったね、ごめん、嫌なこと思い出させて。でも、うちも前の前に来た時は、あいつに尻尾握られてグルングルン回されたよ!尻尾千切れると思ったもん!」
「「はぁー。」」
二匹は憂鬱そうに大きな溜め息を付いた。
ピンポーン!
二匹の気が落ち、テンション的には底辺な時に、その天敵がやってきた。
「ひっ!き、来たよ!」
ミィはまだ心の準備が出来てなく、動揺してその場で足踏みをしていた。
飼い主がインターホンの画面をチェックして玄関に向かった。
「ねぇ、ミィ。今日はさ、お互いにお互いを助け合おう!ミィが何かをされたらボクが助ける、ボクが何かをされたらミィが助ける。これでどう?」
プヨの提案に、ミィは即座に頷いた。二匹は、玄関から聞こえてくる会話に耳を傾けた。
「どうやら、またあいつだけがここに来るみたいだよ!」
ミィがそう言った瞬間、バタバタバタと玄関からリビングに向かってくる凄まじい足音が聞こえ、ミィはプヨの金魚鉢に頬をくっ付けて抱き付いた。
「き、来たよ来たよぉ。」
「ミィ!ほら、シャキっとしよう!」
バタンッ!乱暴にリビングの扉が開き、一人の幼女が入ってきた。
「ヒィィィィィ、プーヨプヨプヨプヨォ…!」
「ちょ、ミィ!テンパるとボクの名前連呼する癖やめてよ。」
プヨがミィに視線を向けた瞬間、プヨの金魚鉢にボチャンと幼女の手が入ってきた。プヨは振り返って、目の前に巨大な腕を見つけると、前回の時の光景が脳裏にフラッシュバックした。
幼女は、金魚鉢に顔を近付けニコリと笑うと、また腕でゆっくりと水をかき混ぜ始めた。
「ぎゃあああ、まただぁ!…あ、そうだ!助け…て…ミィ…?」
約束通り助けて貰おうとミィに視線を向けたが、さっきまでいたはずの場所にミィの姿はなく、プヨは愕然とした。
「あれぇ!?ミィ…うわぁぁぁぁぁぁぁあ…。」
かき混ぜるスピードが増し、プヨも耐えられなくなり、水流に飲み込まれるように、金魚鉢内を回転し始めた。
プヨがもうダメだと思った瞬間、飼い主がリビングに戻って来ると、幼女の姿を見て慌てて駆け寄り、腕を金魚鉢から引っ張り出した。
徐々に回転が止むと、プヨはフラフラする頭を押さえながら、睨むような視線を送りながらミィの姿を探した。
「ミィ…裏切ったなぁ。」
すると、飼い主はトイレに行くため、幼女に言い聞かせてから、リビングを出ていった。
「え?ちょっと…彼、どこ行くんだ?」
プヨはまた悪夢が始まると思い、必死で飼い主に視線を送ったが、全く気が付かれることはなかった。
一人になった幼女は、再びニコリと笑いながら、プヨの金魚鉢に近づいてきた。
「も、もうやめてぇぇ!」
幼女が更にプヨに近づくと、ニャーーッ!!という叫び声が響き渡った。
身をソファの下で隠していたミィだったが、はみ出ていた尻尾を幼女に踏まれたのだ。
ミィの存在に気が付いた幼女は、ソファの下に手を素早く突っ込み、尻尾を握ると思いっきり引っ張って、ミィを引きずり出した。
「や、やめてぇぇ!」
幼女は、尻尾を両手で掴むと、ジャイアントスイングの要領でミィをグルングルンと回し始めた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁあ!…プヨ、助けてぇ!プヨ…プーヨプヨプヨ!」
一回転ごとに視界に入る金魚鉢に向かって叫び、プヨに助けを乞うが、プヨは何事もなかったかのように、じっと外を見つめていた。
「プーヨプヨプヨプヨォォォ!…さっきはごめ…うわぁぁぁぁぁぁぁあ。」
結局、本日の天敵との戦いは二匹とも完敗だった。
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