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日常15 飼い主の恋
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今日はいつもより気候が暖かく、お日さまの光も部屋に降り注ぎ、ミィは窓際で日向ぼっこをしていた。
「ふにゃあ、今日はさいこー。」
「日向ぼっこ気持ち良さそうだね。ボクも今日はのんびり過ごそうっと。彼も今日は休みだから寝坊助だね。」
すると、そんな二匹の望みを打ち砕くチャイムが鳴り響いた。
ピンポーン。
「んにゃ?誰だ?」
ミィが機嫌悪そうに呟くと、飼い主が自分の部屋から面倒くさそうに出てきて、インターホンの画面を見た。
「どうせ宅配便とかじゃないかな。」
プヨが適当な感じで呟いたと同時に、画面を見た飼い主が慌て出した。
「な、何だ!?」
飼い主はインターホンに向かって、少し待つように一言いうと、急いで部屋に戻りガタガタと何かをやり始めた。
「プヨ、彼はどうしたんだ?」
「…さぁ。宅配便じゃないみたいだね。」
飼い主は慌てた様子で、再び部屋から出てきた。
「…んにゃ!?」
「ありゃりゃ!?」
二匹は、飼い主の姿を見て驚いた。さっきまでヨレヨレのパジャマ姿、ボサボサ頭だったのに、ネクタイまで締めたピシッとした格好と、ビシッと整った髪型になっていたからだ。
「うち、彼が仕事の日以外で首から下げてる変なやつしてるの初めて見たかも。」
「うん、あんな髪型も初めて見たね。」
飼い主は慌てて玄関に行き、扉を開けたようだった。
「大事なお客さんかな。」
「ふにゃあ、まぁうちには関係ないから日向ぼっこの続きでも…。」
ミィはアクビしながら目線を横に向けると、ニコニコしているユズと目が合った。
「ふにゃあ!!ビックリした!」
「おはよう、ネコちゃん!また来ちゃった!遊ぼっ!」
ユズは最近隣に引っ越してきた女性が飼っている仔犬だ。
「いつの間に…。ミィ、今日はのんびりモードおしまいだね。」
プヨの言葉とおり、ミィが拒否をしてもユズは勝手にミィの周りをグルグルと回りだした。
「もう!落ち着かないから止めて!」
「ネコちゃん、遊ぼっ!遊ぼっ!」
ミィは無視しようと頑張ってみたが、ユズの一向に変わらない騒がしさに限界を迎えた。
「ふにゃあ!!こいつめぇ!」
ミィがユズに飛び掛かったが、ユズは軽く躱した。それに更に苛立ったミィがユズを追い掛け始めた。
「こっちだよぉ、ネコちゃん!」
「ふにゃあ!!待ちやがれぇ!」
「楽しい!ネコちゃんには負けないもんね!」
「にゃああああ!!」
「…あーぁ、ミィすっかり乗せられちゃって…。仔犬に遊ばれてるなぁ。」
プヨは棚の上の金魚鉢から追い掛けっこしている二匹を見ながら苦笑いを浮かべた。
すると、飼い主がユズの飼い主を連れてリビングに入ってきた。
「あ、仔犬の飼い主。…ん?」
プヨは自分の飼い主のいつもと違う様子に直ぐに気が付いた。
歩き方すら意識しているようで、同じ側の手と足を前に出しながら歩いており、オモチャの兵隊みたいだった。
「プハハハハ、ねぇミィ、彼変だよ!見てよ。」
「うち今それどころじゃないから!」
ミィが再びユズに飛び掛かろうとすると、ユズはキュンキュン鳴きながら、自分の飼い主の膝に座った。
「あ、逃げたな!」
ユズは、ミィを見て笑っていた。
ミィがユズを睨み付けていると、飼い主がひょいっとミィを持ち上げ、自分の膝に座らせ、優しく背中を撫で始めた。
「ふにゃ!?」
ミィも飼い主の異変に気が付いた。いつもこんな風にやさーしく背中を撫でることもしなければ、飼い主が話す時の声もいつもと違ったのだ。
ゾワゾワゾワッ…。
「何かやだぁー。」
ミィは飼い主にやさーしく撫でられる度に寒気を感じていた。
「…ふーむ、彼は仔犬の飼い主が来ると変になるんだな。…何でだろ?」
プヨはいくら考えても答えには結び付かなかった。
「ふにゃあ、今日はさいこー。」
「日向ぼっこ気持ち良さそうだね。ボクも今日はのんびり過ごそうっと。彼も今日は休みだから寝坊助だね。」
すると、そんな二匹の望みを打ち砕くチャイムが鳴り響いた。
ピンポーン。
「んにゃ?誰だ?」
ミィが機嫌悪そうに呟くと、飼い主が自分の部屋から面倒くさそうに出てきて、インターホンの画面を見た。
「どうせ宅配便とかじゃないかな。」
プヨが適当な感じで呟いたと同時に、画面を見た飼い主が慌て出した。
「な、何だ!?」
飼い主はインターホンに向かって、少し待つように一言いうと、急いで部屋に戻りガタガタと何かをやり始めた。
「プヨ、彼はどうしたんだ?」
「…さぁ。宅配便じゃないみたいだね。」
飼い主は慌てた様子で、再び部屋から出てきた。
「…んにゃ!?」
「ありゃりゃ!?」
二匹は、飼い主の姿を見て驚いた。さっきまでヨレヨレのパジャマ姿、ボサボサ頭だったのに、ネクタイまで締めたピシッとした格好と、ビシッと整った髪型になっていたからだ。
「うち、彼が仕事の日以外で首から下げてる変なやつしてるの初めて見たかも。」
「うん、あんな髪型も初めて見たね。」
飼い主は慌てて玄関に行き、扉を開けたようだった。
「大事なお客さんかな。」
「ふにゃあ、まぁうちには関係ないから日向ぼっこの続きでも…。」
ミィはアクビしながら目線を横に向けると、ニコニコしているユズと目が合った。
「ふにゃあ!!ビックリした!」
「おはよう、ネコちゃん!また来ちゃった!遊ぼっ!」
ユズは最近隣に引っ越してきた女性が飼っている仔犬だ。
「いつの間に…。ミィ、今日はのんびりモードおしまいだね。」
プヨの言葉とおり、ミィが拒否をしてもユズは勝手にミィの周りをグルグルと回りだした。
「もう!落ち着かないから止めて!」
「ネコちゃん、遊ぼっ!遊ぼっ!」
ミィは無視しようと頑張ってみたが、ユズの一向に変わらない騒がしさに限界を迎えた。
「ふにゃあ!!こいつめぇ!」
ミィがユズに飛び掛かったが、ユズは軽く躱した。それに更に苛立ったミィがユズを追い掛け始めた。
「こっちだよぉ、ネコちゃん!」
「ふにゃあ!!待ちやがれぇ!」
「楽しい!ネコちゃんには負けないもんね!」
「にゃああああ!!」
「…あーぁ、ミィすっかり乗せられちゃって…。仔犬に遊ばれてるなぁ。」
プヨは棚の上の金魚鉢から追い掛けっこしている二匹を見ながら苦笑いを浮かべた。
すると、飼い主がユズの飼い主を連れてリビングに入ってきた。
「あ、仔犬の飼い主。…ん?」
プヨは自分の飼い主のいつもと違う様子に直ぐに気が付いた。
歩き方すら意識しているようで、同じ側の手と足を前に出しながら歩いており、オモチャの兵隊みたいだった。
「プハハハハ、ねぇミィ、彼変だよ!見てよ。」
「うち今それどころじゃないから!」
ミィが再びユズに飛び掛かろうとすると、ユズはキュンキュン鳴きながら、自分の飼い主の膝に座った。
「あ、逃げたな!」
ユズは、ミィを見て笑っていた。
ミィがユズを睨み付けていると、飼い主がひょいっとミィを持ち上げ、自分の膝に座らせ、優しく背中を撫で始めた。
「ふにゃ!?」
ミィも飼い主の異変に気が付いた。いつもこんな風にやさーしく背中を撫でることもしなければ、飼い主が話す時の声もいつもと違ったのだ。
ゾワゾワゾワッ…。
「何かやだぁー。」
ミィは飼い主にやさーしく撫でられる度に寒気を感じていた。
「…ふーむ、彼は仔犬の飼い主が来ると変になるんだな。…何でだろ?」
プヨはいくら考えても答えには結び付かなかった。
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