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速く走りたい!足が遅い魔法使い
股関節の伸展位でのハムストリング固定力(2)
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専門用語連発で意味不明なフジカルにエリカがツッコミを入れるのが恒例になりつつある。
「残念ながら、何を言っているのか、さっぱりわかりません。。。」
「そもそも、ポステリア筋群って何ですか?ハムストリングって何ですか?股関節って何ですか?伸展位も意味がわかりません。。。」
心なしか質問を受けて嬉しそうなフジカル。
「じゃあ、ひとつずつ行こうか。」
「ポステリアという単語は、後部という意味があるんだ。ポステリア筋群と言ったら、愛すべき身体の背面にある筋肉たちという意味だ!」
意味を聞くと、特に難しくないが、ポステリア筋群と表現されると難しく聞こえるのが不思議だ。わざわざ、そんな難しい専門用語を使わなくても良いじゃないか、そう思いながらエリカがさらにツッコミを入れる。
「無理に難しく言わずに、身体の後側にある筋肉、でいいじゃないですか。。。」
さらなるツッコミを受け、嬉しそうに続けるフジカル。
「そういう考え方もあるな!その考え方も面白い!おーけー、おーけー!」
そして、さらに説明を始めた。
「次は、ハムストリングだが、要は太ももの裏側にある3つの筋肉をまとめてハムストリングと呼ぶんだ!」
「大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つだ!これは試験にも良く出るから覚えよう!」
またまたツッコミを入れるエリカ。
「何の試験ですか。。。そんな試験はこの世界にはありません。。。」
さらなるツッコミは気にせず、フジカルは続ける。
「股関節は、足の付け根部分の関節のことだ!」
「そして、伸展位というのは伸ばした状態のことだ!股関節の伸展位だと、足が身体よりも後ろに来ているときが伸展位だ!足を前に持ち上げている状態だと屈曲位と言うぞ!良い子のみんなも覚えよう!」
そろそろ少しあきれてきたエリカ。
「そのテンションは、どこから来るのでしょうか。。。」
そんなエリカをよそに、フジカルはハイテンションで続ける。
「股関節の伸展位での固定力の話に戻るが、"走る"というのは両足が地面から離れる瞬間があり、片足ずつ地面に接地するという行為だ」
「逆に、"歩く"という行為は、常にどちらかの足が地面についている」
「走るという行為において、両足が地面から離れて片足がついた後に、その足に体重を乗せてからまた両足が地面から離れるという瞬間があるが、地面に足をついてその足に乗り込むときにハムストリングの固定力が弱くて膝が伸び過ぎてしまうと、臀筋の伸展力を水平成分に出しにくくなってしまうんだ」
「結果として、膝が上に伸びてしまって、本来であれば膝をある程度固定して水平成分への力発揮をするために、前に倒れ込む形で重力を活用したいのに、膝を伸ばして身体を垂直に持ち上げるだけになってしまって、水平成分の力にならないんだ」
とりあえず、いまいちわからなかったが、話が進みそうだったのでエリカとエマは気にせず聞き続けた。
「ということで、ノルハムをできるようになることを目標にがんばろう!」
「今回は、ノルハムをテストとして使ったけど、ノルハムは強化のためのエキササイズとして使うことも可能だ!」
と言いながら、フジカルの手に突然、紙に印刷された論文が登場した。
論文を掲げながら、フジカルは続けた。
「そして、2017年の論文[AlAttar2017]ではトレーニングとして続けることで、ハムストリングの肉離れ予防にもなると示唆されている」
肉離れ、これもひとつの大きなテーマだ。それについては、また、おいおい、別の機会に詳しく触れていこうとフジカルは考えた。
「いまよりも速く走れるようになったうえで、走ることによる自損事故も防げるので、適切なトレーニングをすることは凄くメリットが大きいんだぞ!」
この世界では、おそらく、ハムストリングの肉離れを戦闘中に起こしてしまっている冒険者も多いに違いない、そんなことも少し考えていたフジカルであった。ただ、いまトレーニングを行っているエマは、過去にハムストリングの肉離れを起こしているわけではないので、この瞬間に深く掘り下げても仕方がない、そう思いながら、それ以上は肉離れについてその場では触れなかった。
「さて、次は走りを改善するための取り組みに入ろうか!」
======
参考文献
======
[AlAttar2017]
Al Attar, W. S. A., Soomro, N., Sinclair, P. J., Pappas, E., & Sanders, R. H. (2017). Effect of injury prevention programs that include the Nordic hamstring exercise on hamstring injury rates in soccer players: a systematic review and meta-analysis. Sports Medicine, 47, 907-916.
「残念ながら、何を言っているのか、さっぱりわかりません。。。」
「そもそも、ポステリア筋群って何ですか?ハムストリングって何ですか?股関節って何ですか?伸展位も意味がわかりません。。。」
心なしか質問を受けて嬉しそうなフジカル。
「じゃあ、ひとつずつ行こうか。」
「ポステリアという単語は、後部という意味があるんだ。ポステリア筋群と言ったら、愛すべき身体の背面にある筋肉たちという意味だ!」
意味を聞くと、特に難しくないが、ポステリア筋群と表現されると難しく聞こえるのが不思議だ。わざわざ、そんな難しい専門用語を使わなくても良いじゃないか、そう思いながらエリカがさらにツッコミを入れる。
「無理に難しく言わずに、身体の後側にある筋肉、でいいじゃないですか。。。」
さらなるツッコミを受け、嬉しそうに続けるフジカル。
「そういう考え方もあるな!その考え方も面白い!おーけー、おーけー!」
そして、さらに説明を始めた。
「次は、ハムストリングだが、要は太ももの裏側にある3つの筋肉をまとめてハムストリングと呼ぶんだ!」
「大腿二頭筋、半膜様筋、半腱様筋の3つだ!これは試験にも良く出るから覚えよう!」
またまたツッコミを入れるエリカ。
「何の試験ですか。。。そんな試験はこの世界にはありません。。。」
さらなるツッコミは気にせず、フジカルは続ける。
「股関節は、足の付け根部分の関節のことだ!」
「そして、伸展位というのは伸ばした状態のことだ!股関節の伸展位だと、足が身体よりも後ろに来ているときが伸展位だ!足を前に持ち上げている状態だと屈曲位と言うぞ!良い子のみんなも覚えよう!」
そろそろ少しあきれてきたエリカ。
「そのテンションは、どこから来るのでしょうか。。。」
そんなエリカをよそに、フジカルはハイテンションで続ける。
「股関節の伸展位での固定力の話に戻るが、"走る"というのは両足が地面から離れる瞬間があり、片足ずつ地面に接地するという行為だ」
「逆に、"歩く"という行為は、常にどちらかの足が地面についている」
「走るという行為において、両足が地面から離れて片足がついた後に、その足に体重を乗せてからまた両足が地面から離れるという瞬間があるが、地面に足をついてその足に乗り込むときにハムストリングの固定力が弱くて膝が伸び過ぎてしまうと、臀筋の伸展力を水平成分に出しにくくなってしまうんだ」
「結果として、膝が上に伸びてしまって、本来であれば膝をある程度固定して水平成分への力発揮をするために、前に倒れ込む形で重力を活用したいのに、膝を伸ばして身体を垂直に持ち上げるだけになってしまって、水平成分の力にならないんだ」
とりあえず、いまいちわからなかったが、話が進みそうだったのでエリカとエマは気にせず聞き続けた。
「ということで、ノルハムをできるようになることを目標にがんばろう!」
「今回は、ノルハムをテストとして使ったけど、ノルハムは強化のためのエキササイズとして使うことも可能だ!」
と言いながら、フジカルの手に突然、紙に印刷された論文が登場した。
論文を掲げながら、フジカルは続けた。
「そして、2017年の論文[AlAttar2017]ではトレーニングとして続けることで、ハムストリングの肉離れ予防にもなると示唆されている」
肉離れ、これもひとつの大きなテーマだ。それについては、また、おいおい、別の機会に詳しく触れていこうとフジカルは考えた。
「いまよりも速く走れるようになったうえで、走ることによる自損事故も防げるので、適切なトレーニングをすることは凄くメリットが大きいんだぞ!」
この世界では、おそらく、ハムストリングの肉離れを戦闘中に起こしてしまっている冒険者も多いに違いない、そんなことも少し考えていたフジカルであった。ただ、いまトレーニングを行っているエマは、過去にハムストリングの肉離れを起こしているわけではないので、この瞬間に深く掘り下げても仕方がない、そう思いながら、それ以上は肉離れについてその場では触れなかった。
「さて、次は走りを改善するための取り組みに入ろうか!」
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参考文献
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[AlAttar2017]
Al Attar, W. S. A., Soomro, N., Sinclair, P. J., Pappas, E., & Sanders, R. H. (2017). Effect of injury prevention programs that include the Nordic hamstring exercise on hamstring injury rates in soccer players: a systematic review and meta-analysis. Sports Medicine, 47, 907-916.
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