R18BLゲームの序盤で処刑されるモブキャラなのに何故か攻略対象に狙われています。

白井ゆき

文字の大きさ
36 / 63
イベント阻止の影響

敵と味方は紙一重5※

しおりを挟む
「ぁ゛ぁー……――ッ!」
「はっ、お前っ……ナカ、やっば……」
「む゛っ……ひぁ、」

 指が届くわけないその場所を執拗に突かれれば、尿道口から途切れ途切れに液体が漏れる。精液なのか潮なのか。判別もつかないそれがパタパタと机を濡らしていく様子をどこか他人事のように見た。

 もう、何がなんだか分からない。
 机に乗り上げ胸にしゃぶりつくサーブも、体を密着させ熱い吐息を洩らすダリウスも、全てが1枚の膜を隔てたように感じる。遠のく感覚の中、意識が薄れる感覚にようやく開放されると安心したときだ。

「――なぁーに飛ぼうとしてんだよ」
「ひぃ゛……っ!」

 突き抜けた結腸口から引き抜かれた亀頭に再びそこを貫かれる。脳天を突き刺す痛みと後から追い上げる快感に意識を強制的に引き戻された。
 境界線、括れに雁を引っ掛けるように小刻みに揺すられたかと思えば、限界まで引き抜かれた性器を一気に奥まで突かれる。腸全体を嬲る動きに、ゆらゆらと腰が揺れる。それに気づいたダリウスは「腰揺れてんぞ」と笑うのだ。

「ちが……っ!」
「そんなに、……ここがイイかよっ」
「ひぐっ、……ぅ、やっ、む゛り゛……っ!」
「気持いいって言えよ、」
「い゛っ……、やだっ……っぅぐ……ッ」
「……はっ、ナカ痙攣やっば……、」

 ダリウスの余裕のなさを示すように感覚が短くなっていくピストン。少なくなる口数と首筋にかかる熱い吐息に体ごと溶けそうになる。
 ドクドクと響く脈拍が俺のものかダリウスのものなのか、最早分からない。互いに浅くなる呼吸。肌が触れ合う打擲音と結合部から響く水音に興奮が後押しされ、喘ぐことしかできない。

「……、くっ……!」

 体を抱き竦めるダリウスの腕に力が入る。一層深く食い込んだ性器がドクリと跳ねたその瞬間。熱い液体を奥深くに吐き出される。体内に流れ込むその感覚に腰を震わせ、体の力を抜いた。

 やっと終わった……。

 腰を押し付け、どくどくと注ぎ込まれる精液を感じながら力の入らない体をダリウスの腕に預ける。
 鈍く広がる倦怠感にそのまま寝たいところだが、とりあえず胸を舐め続けていたらしいサーブの頭を押しやる。名残惜しそうに甘く歯を立てられたせいで鼻を抜けた甘い声に、もう一度舌を伸ばしてくるサーブから守ろうとシャツを掻き合わせようとしたそのとき。

 肩の辺りを抱きしめていたはずのダリウスの指が、濡れそぼった乳頭を柔く抓んだ。

「ひっ、や、おまっ何して……!」
「――もう一回」

 体に回された腕、それに力が込められ青褪めた。
 吐精したばかりだと言うのに硬くなり始めたそれに内側から圧迫され喉が引き攣る。

 嘘だろ、コイツ。俺の体好き勝手したくせにもう勃ってやがる! お前は素面だろう!

「ま、待て、もうしただろ……っ」
「一回で治まるわけねぇだろ」
「知るか……! この絶倫、離せっ……ぁあんっ」

 制止の声で止まるほど可愛い男ではない。知っていたが、実際に盛られれば、そんな呑気に分析できる余裕などできるはずもなく。
 再び動き始めた勃起性器に腰を震わせていると、防御が緩んだ胸に這う2人分の手にぎゅっと目を瞑る。

 このまま2回戦とか勘弁してくれ。こっちは処女とファーストキスを失ったばかりのド素人なんだよ!
 誰でもいいから助けてくれ……!

 そんな心からの願いが通じたのだろうか。

『1年C組、サーブ・ラングレー、ダリウス・レイヴンウッド、モーヴ・レイン。直ちに教室に来なさい。1年C組、サーブ・ラングレー、ダリウス・レイヴンウッド、モーヴ・レイン。直ちに教室に来なさい』

 ピンクに空気が染まる一歩手前。
 スピーカーから聞こえる抑揚のない頭が固そうな声に空気が固まる。
 再開した攻め手に見悶える俺や、乳首を吸い上げるサーブはもちろん、腰を振り始めたダリウスの動きさえ止めたその声の持ち主――かつて俺の尻を真っ赤に腫れさせた変態クソメガネの放送に感謝を抱くのは、これが最初で最後に違いない。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

百合豚、男子校に入る。

BL
百合をこよなく愛する男子高校生・眞辺恵。 母の歪んだ価値観により共学への進学を断たれ、彼が入学させられたのは―― 男同士の恋愛が“文化”として成立している、全寮制男子校《私立瑞嶺学園》だった。 この学園では、生徒会長は「抱かれたいランキング」で選ばれ、美貌こそが正義とされる世界。 それでも眞辺は決意する。 生徒会長になり、この学校を“共学”に変え、間近で百合を拝むことを。 立ちはだかるのは、顔面至上主義の学園制度、性に奔放すぎるイケメンな幼馴染、そして彼らに憧れ恋をする生徒たち。 さらに何故か、学園の人気者たちに次々と目をつけられてしまい――。 百合を拝むため男子校を変えようとする異端者が、歪んだ王道学園を改革する物語。

転生したが陰から推し同士の絡みを「バレず」に見たい

むいあ
BL
俺、神崎瑠衣はごく普通の社会人だ。 ただ一つ違うことがあるとすれば、腐男子だということだ。 しかし、周りに腐男子と言うことがバレないように日々隠しながら暮らしている。 今日も一日会社に行こうとした時に横からきたトラックにはねられてしまった! 目が覚めるとそこは俺が好きなゲームの中で!? 俺は推し同士の絡みを眺めていたいのに、なぜか美形に迫られていて!? 「俺は壁になりたいのにーーーー!!!!」

俺がこんなにモテるのはおかしいだろ!? 〜魔法と弟を愛でたいだけなのに、なぜそんなに執着してくるんだ!!!〜

小屋瀬
BL
「兄さんは僕に守られてればいい。ずっと、僕の側にいたらいい。」 魔法高等学校入学式。自覚ありのブラコン、レイ−クレシスは、今日入学してくる大好きな弟との再会に心を踊らせていた。“これからは毎日弟を愛でながら、大好きな魔法制作に明け暮れる日々を過ごせる”そう思っていたレイに待ち受けていたのは、波乱万丈な毎日で――― 義弟からの激しい束縛、王子からの謎の執着、親友からの重い愛⋯俺はただ、普通に過ごしたいだけなのにーーー!!!

悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】

瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。 そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた! ……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。 ウィル様のおまけにて完結致しました。 長い間お付き合い頂きありがとうございました!

実は俺、悪役なんだけど周りの人達から溺愛されている件について…

彩ノ華
BL
あのぅ、、おれ一応悪役なんですけど〜?? ひょんな事からこの世界に転生したオレは、自分が悪役だと思い出した。そんな俺は…!!ヒロイン(男)と攻略対象者達の恋愛を全力で応援します!断罪されない程度に悪役としての責務を全うします_。 みんなから嫌われるはずの悪役。  そ・れ・な・の・に… どうしてみんなから構われるの?!溺愛されるの?! もしもーし・・・ヒロインあっちだよ?!どうぞヒロインとイチャついちゃってくださいよぉ…(泣) そんなオレの物語が今始まる___。 ちょっとアレなやつには✾←このマークを付けておきます。読む際にお気を付けください☺️

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

魔王の息子を育てることになった俺の話

お鮫
BL
俺が18歳の時森で少年を拾った。その子が将来魔王になることを知りながら俺は今日も息子としてこの子を育てる。そう決意してはや数年。 「今なんつった?よっぽど死にたいんだね。そんなに俺と離れたい?」 現在俺はかわいい息子に殺害予告を受けている。あれ、魔王は?旅に出なくていいの?とりあえず放してくれません? 魔王になる予定の男と育て親のヤンデレBL BLは初めて書きます。見ずらい点多々あるかと思いますが、もしありましたら指摘くださるとありがたいです。 BL大賞エントリー中です。

平凡な俺が完璧なお兄様に執着されてます

クズねこ
BL
いつもは目も合わせてくれないのにある時だけ異様に甘えてくるお兄様と義理の弟の話。 『次期公爵家当主』『皇太子様の右腕』そんなふうに言われているのは俺の義理のお兄様である。 何をするにも完璧で、なんでも片手間にやってしまうそんなお兄様に執着されるお話。 BLでヤンデレものです。 第13回BL大賞に応募中です。ぜひ、応援よろしくお願いします! 週一 更新予定  ときどきプラスで更新します!

処理中です...