3.11のあった年に

木全伸治

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くず餅バー

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脳卒中後の半年ほどのリハビリ入院の際に、調理方法が毎回似通っている病院食に辟易した際に、自分の食生活を振り返って、なんて味気ない物ばかり食ってきたんだろうと後悔しました。で、退院してから、血圧に気を付けながらも、記憶に残るようなものを食いたいと、これまで食べたことのないものをと、求めていたとき、夏季限定のくず餅バーというものに出会いました。
愛知県岡崎市の和泉屋という和菓子屋さんが夏季限定で販売するアイスのようでアイスでないくず餅バーです。
抹茶ミルクやいちごミルクなど味が美味なのは当然なのですが、食べた時の歯応えが、普通のアイスバーと全く異なり、お店で買った直後のカチンカチンに凍っている時のシャクッという噛み応えも、少しとけて軟らかくなったシャクッとした噛み応えもこれまで食べたことのない感触で、その味とともについ笑みが出てしまうものでした。
これまでに食べたことない食感が楽しく、その味も本当に美味で、もし、夏の暑い日に岡崎に行くようなことがありましたら、ぜひ食べてみてください。
その氷ではない不思議な噛み応えに、つい笑みが出てしまうでしょう。

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