私が転生したのは乙女ゲームの世界でどの選択でも死ぬ悪役令嬢でした(泣)

今日もお姫様は人を虜にさせる

「な、なんで黙ってるのよっ」
「みのう⋯へ？」
スタッ
「ごきげんよう」
「「「「ろ、ローゼ様？ご、ごきげんよう」」」」
「さてさてところで何をしてるの？」 
「たっ、ただのお喋りですよ」
「へぇーお喋りですか」
「え、ええ」
「さっきから黙っていらっしゃいますが、ウララ様どうかされたのですか？」
「い、いえ 私なんかにお気になさらず」
「そう言われても気にしちゃいますね～ ところで」
「ひっー」
「さっきから全て上から見ていたといったらどうしますか？」
「え、嘘」
「だーかーら例えば、ですよ？何をそんなに焦っていらっしゃって？」
「そ、その私達用事がありまして、失礼致しますわ」
「あら、もっとお喋りしていたかったのですが大変残念です…また今度詳しくお話致しましょう、ね？」
「ひいーー」
バタバタ
「あら、大したことのない人達ですね。情けない」
「な、なんで私を？」
「一目惚れしたからですよ」
だってー桜の様なピンク色に光る髪にまぁーるい形の守ってあげたくなるような桜色に輝く瞳男だったら告白してるわ
「へ///な、なぜ⋯」
パリンっガシャっーーん！！
何してるのアイツらは？あっ！ヤキモチやいたんだな～可愛い奴らめやり過ぎだけど
「ｶﾀｶﾀ」
ほら～震えちゃってる！可愛いけど⋯
ギュッ
「ひゃっ///」
「ごめんね 危ないから…捕まっといて」
「は、はい…わかりました」
「バリア」
「何故、呪文は？」
「急いでるので」
「はあ、凄いですね」
「いえいえ貴方にそんなふうに言ってもらえるだなんて光栄ですわね」
「お上手ですこと」
クスクス
～その頃一方～
「くそっ、あのどピンク○ッチがっ」
「マロン、素が出てるぞ」
「スピカ⋯あいつぅ～殺ってきてぇ‪♥︎いーい？」
「可愛く言ってもダメだ」
「スイム君のクソ○貞が」
「お前ホントに10歳か？」
「ふふふ」
「兄貴、気持ち悪い」
「うるさいですよ、あの人誰ですか？」
「新しい義姉さんのオトモダチじゃないんですか？」
「オトモダチ、か⋯俺らって一体なんなんだろうな…」
「「「「「「「「⋯そこには触れるな」」」」」」」」
「あーぁ今日も俺達のお姫様は人を虜にさせたね」
「そうですね…」
そんなことも知る由もない悪役令嬢は
「あはは」
「うふふふ」
今日も人を虜にさせるのでした