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65話 発見したが
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-----(清見視点)-----
新しくこの避難所に加わったメンバーの中の大島氏。俺と同年齢だった。
レアスキルは持ってるし、あっちのリーダー格だったし、地球では働いていたしで、俺はちょっと身構えていた。
しかし話してみると案外話しやすい上に、俺と同じインドア派だった。しかもゲームアニメ、そしてラノベ好きだったのだ。特にファンタジー小説。押し作家は少し違ったがそれも新境地を開くのによかった。って、もう、小説は読めないんだった。いや、戻れるのか?地球に…………。
あれから結構一緒に行動をしている。俺は目立つのが苦手だし大島氏も実は頼られるのが苦手だったそうだ。
まわりに子供しか居なくて無理して頑張ってたそうだ。ここはレスキューチームも居るし、ママさんチームも居るから俺たちは割と自由に出来た。
とは言え、限られたスペースだ。引きこもりに必要なパソコンもスマホもゲーム機も無い。本棚もない。無い無い無い。
実はふたりで手を組んで、皆には内緒でスキルのレベルアップをしようかと考えた事もあった。
実行した。防御と回復の後衛コンビ。そう、後衛コンビなんだよ。
森の中へ出た。大島氏の防御があるから安全に問題は無いんだが、この辺りは敵が少ない。
大島氏が編み出した『漁夫の利』は、敵同士が殺し合ってこそ発揮するワザだ。
大して強くない虫(俺らと比べると激強だ)が一匹降りて来て大島氏の防御の天井にへばりついても、それと戦う敵が来ないと永遠にくっつけたままだ。
くっつけたまま避難所には戻れない。中から棒で突くが落ちてくれない。落ちてもまた引っ付く。
くっそぅ。
えっ、もっと怖い地帯へ行く?…………それは、ちょっと。でもま、行くしかないか。
行った。激戦区。
大島氏の経験値は入るが俺に『回復』の経験値は入らなかった。そうだよな、回復だもんな。
それにあまりの恐ろしさ悍ましさに心の疲弊が早かった。
「なんでさ、小説とかアニメじゃ異世界へ転移して魔物とかと戦い続けられるんだよ。ずっと日本で平和に過ごしてきたやつらだろ?」
「しかも高校生とか中学生とかだよな? おかしい、絶対変だ」
「非現実的にも程があると思うぞ」
「同感! 実際に転移してみろ! マジ怖いんだからなっ」
「だよな、だよな、だよな」
引きニートが増えた。俺と大島氏は仏間の押入れに籠った。押入れの上に大島氏、俺は下だ。
「やっぱ落ち着くなぁ。避難民が増えるまでここに居させてくれ。ください、お願いします」
「どぞどぞ。俺も、ここを俺専用にしよう」
ガタンっ
突然押入れの襖を開けられた。
「何やってんの、おまえら……」
兄貴だった。見てわかんない?俺ら引きこもってるのよ。
呆れた顔をした兄貴だったが、押入れの襖に貼り紙をしてくれた。『清見・大島の部屋』。ありがとね。
昼食後になると、上段には杏ちゃんと紬ちゃんが、下段には裕理くんと郁未くん、まなちゃん、りこちゃんが昼寝に来るようになった。
あの……ちょっと狭いんですが。
俺たちの生活も何となくのルーティンが出来、落ち着いて来た。
トイレやお風呂の掃除当番も俺はちゃんとこなす。俺はただの引きこもりではないからな。家事する引きこもりだからだ。
レスキューチームは相変わらず、森の見回りをかかさない。とは言え、新しい救助者は現れていない。
それはそうだろう。あの災害?異変が起こったあの日からだいぶ経つ。何も持たない人がどれだけ生き残れた事だろう。
仮に空間スキルがあったとしても、その空間に水と食料が無ければお終いだ。バスや自家用車。その空間がどんなに安全でもそこで生き残るのは難しい。
うちだってただの仏間だったら厳しかった。押入れに防災グッズがあったから助かった。キチママさんとの出会いも大きい。
けどレスキューチームの人は諦めずに回っている。時々亡骸(骨)を見つけては埋葬をしているそうだ。
そして森内の地図を作っている。特に危険地帯を明らかにするためだそうだ。うっかり足を踏み入れて命を落とさないように。
『魔物一覧』の作成もしているそうだ。
今までは『虫』とか『獣』とか『動物』など、表現がまちまちだったが、今は全て『魔物』で統一している。
わかりやすい名称も付けて、共通の認識が出来るようにするそうだ。
例えば『剛毛コウモリ』『カニクモ』『長ムカデ』などだ。もちろんサイズはどれも地球サイズではない。
そう、ここら辺では見ないのだが『スライム』も居るらしい。これは大島氏達が最初に転移した場所に多く出現したらしい。
ゲームやアニメに出てくる可愛いタイプのスライムではなく、デロンとした掴みどころのないタイプらしい。
もちろん掴んだら手を食われる(溶かされる)。ただし動きが遅いので見かけたら逃げるに限る、らしい。ちょっと見てみたい。
地図作成で危険地帯へ入るため、大島氏はレスキューチームによく拉致される。
大島氏が留守の時、俺は庭で回復の訓練だ。その『回復』だが、今ひとつよくわからん。
雑草に傷を付けて『回復』を唱える。最初の頃は何度も唱えてようやく傷が塞がっていた。
最近は一度で塞がるようになった。
けどなぁ…………。それはあくまで雑草。人で試した事はない。
皆なるべく怪我や病気には気をつけて過ごしている。ここには医者も居なければ病院もないからだ。
それでもレスキューチームや子供達はたまに怪我をする。
だが、俺のスキルを人に試した事はない。怖すぎる。人に試して何かあっても責任が取れない。
なので結局ひたすら雑草を回復しているのだ。
先日、消防士の山根さんが作業中に指を切ってしまい、近くにいた俺に指を差し出してきた。
俺は差し出された指と山根さんの顔を何度も往復して見てから、結局首を横に振ってしまった。
回復スキル持ちのくせに臆病で申し訳ない。でも怖い。治すどころか悪化したら……とか考えてしまうんだ。
傷の表面を塞いでもばい菌が入ってて化膿したらとか、そのせいで敗血症になったら、とか。
現在の回復の経験値は1.003258。回復(微)の2までも遠いな。もしも回復(微2)になったとしても、あくまで微妙だからな。
微の上って何なんだろう。物理攻撃や体力の人の方が先にレベルアップしそうだよな。俺はそれまで地道に頑張ろう。
うちの周りの雑草に回復をかけまくる。頑張ろうと思ったくせに直ぐに面倒くさくなって、傷をつけずに回復をかけまくる。
そうだ!傷のない状態で回復をかけて経験値が貯まるかの検証をするのだ。
俺は自分に都合のいい理由を見つけてスキル使用が楽しくなった。
だってさ、自分で傷を付けてそれを回復するとか、何か嫌だったんだよ。ひとりSM……違うな、けどなんか頭のおかしい人みたいで気持ち悪かった。
回復回復言いながらしゃがんで右手を突き出していた。気がつくと裕理くんやまなちゃん達も真似していた。
「かいくく~かいく~」
「かいふくだよぉ」
俺は両手を前に突き出した。
「ちょお回復っ!」
「とぉかぁく」
「ちょおかいふくぅ」
「清見くーん、そろそろ子供達お昼寝させてー」
「は、はぁい」
トイレママさんから声が掛かったので、裕理くんを抱き上げてから郁未君と手を繋ぐ。
まなちゃんとりこちゃんが手を繋いでついてくる。仏間の入り口で畳に裕理と上げてから郁未君らを上らせて、靴がわりの靴下を脱がした。そして押入れへ、俺の陣地へと。
-----(大島視点)-----
今日はレスキューチームに引っ張り出されて危険地帯を回っていた。
今まで来た事がない地帯だそうだ。
新しい魔物を発見するとまず遠目でその姿をスケッチしている。それからゆっくりと近づく。結構な数が木の上に居るのが見えた。本当に不思議なんだが、奴らは木の上ではお互いにやり合わない。
だが、何故か下に降りてくると同族でも殺し合い、食い合う。それと音を立てないと降りてはこない。
「もしかすると視力に問題があるのでしょうかね。あの高さからだと我々が見えていない」
「その代わりに音に反応するのか。でもこの程度の小声だと降りてこないのは聴覚もそこまで良いとは思えないですね」
「なるほど。と言う事は木に止まり動かない状態だとお互いを認識していないのかもしれませんね。何かの理由で、例えば空腹とかで下へ降りた時や音を立てた時に反応して互いに攻撃し合うのかもしれません」
「とは言え何の根拠もありませんから。どうします? 音を立てて新種の攻撃方法を確認しますか?」
「いやでもここは数が多すぎませんか? もう少し少ない場所に移動してからの方がいいかなぁ」
いくら俺の『完全防御』があるとは言え、あれは多すぎる。アレ近くで見たら結構な大きさだろ?それがあの数だ。ボックスが包まれるぞ?嫌すぎる。
「そうですね。少し移動しましょう」
良かった。俺の反対に同意してくれたのでここから移動する。危険地帯と安全地帯の間、やや危険よりの中を進む。
「あれっ!」
レスキューチームのひとりが声をあげた。また新しい魔物の発見か。
そう思ったが、違った。
全員目が点になった。うん。側から見たら絶対に点になってたと思う。それと口も開いてたと思う。
目の前に、保育園があった。
保育園があった。
新しくこの避難所に加わったメンバーの中の大島氏。俺と同年齢だった。
レアスキルは持ってるし、あっちのリーダー格だったし、地球では働いていたしで、俺はちょっと身構えていた。
しかし話してみると案外話しやすい上に、俺と同じインドア派だった。しかもゲームアニメ、そしてラノベ好きだったのだ。特にファンタジー小説。押し作家は少し違ったがそれも新境地を開くのによかった。って、もう、小説は読めないんだった。いや、戻れるのか?地球に…………。
あれから結構一緒に行動をしている。俺は目立つのが苦手だし大島氏も実は頼られるのが苦手だったそうだ。
まわりに子供しか居なくて無理して頑張ってたそうだ。ここはレスキューチームも居るし、ママさんチームも居るから俺たちは割と自由に出来た。
とは言え、限られたスペースだ。引きこもりに必要なパソコンもスマホもゲーム機も無い。本棚もない。無い無い無い。
実はふたりで手を組んで、皆には内緒でスキルのレベルアップをしようかと考えた事もあった。
実行した。防御と回復の後衛コンビ。そう、後衛コンビなんだよ。
森の中へ出た。大島氏の防御があるから安全に問題は無いんだが、この辺りは敵が少ない。
大島氏が編み出した『漁夫の利』は、敵同士が殺し合ってこそ発揮するワザだ。
大して強くない虫(俺らと比べると激強だ)が一匹降りて来て大島氏の防御の天井にへばりついても、それと戦う敵が来ないと永遠にくっつけたままだ。
くっつけたまま避難所には戻れない。中から棒で突くが落ちてくれない。落ちてもまた引っ付く。
くっそぅ。
えっ、もっと怖い地帯へ行く?…………それは、ちょっと。でもま、行くしかないか。
行った。激戦区。
大島氏の経験値は入るが俺に『回復』の経験値は入らなかった。そうだよな、回復だもんな。
それにあまりの恐ろしさ悍ましさに心の疲弊が早かった。
「なんでさ、小説とかアニメじゃ異世界へ転移して魔物とかと戦い続けられるんだよ。ずっと日本で平和に過ごしてきたやつらだろ?」
「しかも高校生とか中学生とかだよな? おかしい、絶対変だ」
「非現実的にも程があると思うぞ」
「同感! 実際に転移してみろ! マジ怖いんだからなっ」
「だよな、だよな、だよな」
引きニートが増えた。俺と大島氏は仏間の押入れに籠った。押入れの上に大島氏、俺は下だ。
「やっぱ落ち着くなぁ。避難民が増えるまでここに居させてくれ。ください、お願いします」
「どぞどぞ。俺も、ここを俺専用にしよう」
ガタンっ
突然押入れの襖を開けられた。
「何やってんの、おまえら……」
兄貴だった。見てわかんない?俺ら引きこもってるのよ。
呆れた顔をした兄貴だったが、押入れの襖に貼り紙をしてくれた。『清見・大島の部屋』。ありがとね。
昼食後になると、上段には杏ちゃんと紬ちゃんが、下段には裕理くんと郁未くん、まなちゃん、りこちゃんが昼寝に来るようになった。
あの……ちょっと狭いんですが。
俺たちの生活も何となくのルーティンが出来、落ち着いて来た。
トイレやお風呂の掃除当番も俺はちゃんとこなす。俺はただの引きこもりではないからな。家事する引きこもりだからだ。
レスキューチームは相変わらず、森の見回りをかかさない。とは言え、新しい救助者は現れていない。
それはそうだろう。あの災害?異変が起こったあの日からだいぶ経つ。何も持たない人がどれだけ生き残れた事だろう。
仮に空間スキルがあったとしても、その空間に水と食料が無ければお終いだ。バスや自家用車。その空間がどんなに安全でもそこで生き残るのは難しい。
うちだってただの仏間だったら厳しかった。押入れに防災グッズがあったから助かった。キチママさんとの出会いも大きい。
けどレスキューチームの人は諦めずに回っている。時々亡骸(骨)を見つけては埋葬をしているそうだ。
そして森内の地図を作っている。特に危険地帯を明らかにするためだそうだ。うっかり足を踏み入れて命を落とさないように。
『魔物一覧』の作成もしているそうだ。
今までは『虫』とか『獣』とか『動物』など、表現がまちまちだったが、今は全て『魔物』で統一している。
わかりやすい名称も付けて、共通の認識が出来るようにするそうだ。
例えば『剛毛コウモリ』『カニクモ』『長ムカデ』などだ。もちろんサイズはどれも地球サイズではない。
そう、ここら辺では見ないのだが『スライム』も居るらしい。これは大島氏達が最初に転移した場所に多く出現したらしい。
ゲームやアニメに出てくる可愛いタイプのスライムではなく、デロンとした掴みどころのないタイプらしい。
もちろん掴んだら手を食われる(溶かされる)。ただし動きが遅いので見かけたら逃げるに限る、らしい。ちょっと見てみたい。
地図作成で危険地帯へ入るため、大島氏はレスキューチームによく拉致される。
大島氏が留守の時、俺は庭で回復の訓練だ。その『回復』だが、今ひとつよくわからん。
雑草に傷を付けて『回復』を唱える。最初の頃は何度も唱えてようやく傷が塞がっていた。
最近は一度で塞がるようになった。
けどなぁ…………。それはあくまで雑草。人で試した事はない。
皆なるべく怪我や病気には気をつけて過ごしている。ここには医者も居なければ病院もないからだ。
それでもレスキューチームや子供達はたまに怪我をする。
だが、俺のスキルを人に試した事はない。怖すぎる。人に試して何かあっても責任が取れない。
なので結局ひたすら雑草を回復しているのだ。
先日、消防士の山根さんが作業中に指を切ってしまい、近くにいた俺に指を差し出してきた。
俺は差し出された指と山根さんの顔を何度も往復して見てから、結局首を横に振ってしまった。
回復スキル持ちのくせに臆病で申し訳ない。でも怖い。治すどころか悪化したら……とか考えてしまうんだ。
傷の表面を塞いでもばい菌が入ってて化膿したらとか、そのせいで敗血症になったら、とか。
現在の回復の経験値は1.003258。回復(微)の2までも遠いな。もしも回復(微2)になったとしても、あくまで微妙だからな。
微の上って何なんだろう。物理攻撃や体力の人の方が先にレベルアップしそうだよな。俺はそれまで地道に頑張ろう。
うちの周りの雑草に回復をかけまくる。頑張ろうと思ったくせに直ぐに面倒くさくなって、傷をつけずに回復をかけまくる。
そうだ!傷のない状態で回復をかけて経験値が貯まるかの検証をするのだ。
俺は自分に都合のいい理由を見つけてスキル使用が楽しくなった。
だってさ、自分で傷を付けてそれを回復するとか、何か嫌だったんだよ。ひとりSM……違うな、けどなんか頭のおかしい人みたいで気持ち悪かった。
回復回復言いながらしゃがんで右手を突き出していた。気がつくと裕理くんやまなちゃん達も真似していた。
「かいくく~かいく~」
「かいふくだよぉ」
俺は両手を前に突き出した。
「ちょお回復っ!」
「とぉかぁく」
「ちょおかいふくぅ」
「清見くーん、そろそろ子供達お昼寝させてー」
「は、はぁい」
トイレママさんから声が掛かったので、裕理くんを抱き上げてから郁未君と手を繋ぐ。
まなちゃんとりこちゃんが手を繋いでついてくる。仏間の入り口で畳に裕理と上げてから郁未君らを上らせて、靴がわりの靴下を脱がした。そして押入れへ、俺の陣地へと。
-----(大島視点)-----
今日はレスキューチームに引っ張り出されて危険地帯を回っていた。
今まで来た事がない地帯だそうだ。
新しい魔物を発見するとまず遠目でその姿をスケッチしている。それからゆっくりと近づく。結構な数が木の上に居るのが見えた。本当に不思議なんだが、奴らは木の上ではお互いにやり合わない。
だが、何故か下に降りてくると同族でも殺し合い、食い合う。それと音を立てないと降りてはこない。
「もしかすると視力に問題があるのでしょうかね。あの高さからだと我々が見えていない」
「その代わりに音に反応するのか。でもこの程度の小声だと降りてこないのは聴覚もそこまで良いとは思えないですね」
「なるほど。と言う事は木に止まり動かない状態だとお互いを認識していないのかもしれませんね。何かの理由で、例えば空腹とかで下へ降りた時や音を立てた時に反応して互いに攻撃し合うのかもしれません」
「とは言え何の根拠もありませんから。どうします? 音を立てて新種の攻撃方法を確認しますか?」
「いやでもここは数が多すぎませんか? もう少し少ない場所に移動してからの方がいいかなぁ」
いくら俺の『完全防御』があるとは言え、あれは多すぎる。アレ近くで見たら結構な大きさだろ?それがあの数だ。ボックスが包まれるぞ?嫌すぎる。
「そうですね。少し移動しましょう」
良かった。俺の反対に同意してくれたのでここから移動する。危険地帯と安全地帯の間、やや危険よりの中を進む。
「あれっ!」
レスキューチームのひとりが声をあげた。また新しい魔物の発見か。
そう思ったが、違った。
全員目が点になった。うん。側から見たら絶対に点になってたと思う。それと口も開いてたと思う。
目の前に、保育園があった。
保育園があった。
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タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
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楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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