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66話 あの日の保育園
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-----(大島視点)-----
目の前に保育園があった。
ここらは森でも危険な地帯の森だ。その中にぼとんと保育園が置かれていた。
どう見ても何度瞬きしても保育園……っぽい。清みんの所みたいな、建物の一部ではない。完全な保育園だ。しかも庭付き。砂場もある。
レスキューチームの皆も唖然としている。
我に返った消防士の山根さんが園の垣根に向かい進んで行った。俺の防御からはみ出たので慌てて追いかけて俺らも足並みを揃えた。
が、垣根に到着した所で山根さんが何かにぶつかったように押し戻された。垣根にぶつかったのか?
「あれっ? あれ? なんだこれ」
何もないように見える垣根の上の部分の空中を叩くような仕草をした。
俺の防御と同じスキル持ちが居るのか?
「あちらへ移動しませんか? 門があります。インターフォンあるんじゃないかな」
自衛官に言われて皆で垣根越しに右へ右へと移動する。やがて園の門が現れた。門中の端っこにインターフォンが付いている。
押してみるがスカスカした感じだった。そうか、こっちでは電気が通っていなかったな。インターフォンも切れているのだろう。
『はーい? どちら様?』
切れていると思われるインターフォンから声が聞こえた!
「あの、我々は救助をしている者です。もしよければお話を伺いたいのですが」
『お待ちくださーい』
程なくして園の入り口のドアが開き、そこから男性と年配の女性が顔を出した。
こちらを見て何かを話している。
自衛官が彼らに向かい敬礼をした。
「あ、壁が無くなった」
山根さんの声で園の垣根を見たが垣根は無くなっていない。保育園の建物の壁も無くなっていない。
どう言う意味だと首を傾げたら山根さんが門を開けて中へ一歩踏み出した。
さっきまで謎の空間で遮られて踏み込めなかった保育園へと入れるようになった。
これも空間チートの機能のひとつなのか?帰ったら清みんに聞いてみよう。
全員が保育園の門の中、園庭に入る事が出来た。
保育園の中へと招き入れられた。
そこには現在昼寝中であったが、何と18人の子供が居た。大人は園長(さっきの年配の女性)の他、保育士の男性が2名と女性が5名だそうだ。
こちらのレスキューのメンバーを見て涙を流して喜ぶ保育士さんも居た。
0~3歳児部屋と4歳児部屋は別れており、それぞれに保育士さんを残して、残りは園長室へと集まって話しをする事にした。
とは言え、そんなに離れた場所でないのでなるべく小さな声でと園長に言われた。
「どうしようかと思っておりました。本当に良かった。ここを見つけてくださってありがとうございます」
園長が涙ぐみながら頭を下げた。
「いつもと同じだったはずなのに、いきなり園の周りがあんなになったでしょう? もう、びっくりしちゃって」
園長室には園長の他、男性の保育士がひとりと女性の保育士ふたりが一緒に来ていた。
「あの朝はもう大混乱だったわよね。いきなりだもん。私、外でお迎えをしてたんです。しゃがんで零君に挨拶をした直後に尻餅付いて目が覚めて、たぶん一瞬気を失ったのかな。零君を送ってきたお母さんが半狂乱になって零君を抱えて門から出て行っちゃったんです」
「あの日、お預かりしていた子達はお部屋に入ったりお庭で遊んでいたんですよ。零君のお母さんの声に驚いて外に出てもうびっくり。直ぐに子供達を部屋へ入れて……」
「スマホも通じないしパソコンもテレビもダメで、どこにも連絡は取れないし。とにかく預かった子供達の安全確保で」
「結局零君とお母さんは家に帰れたのかなぁ。あの後戻って来なかったんです」
「あの……それだけじゃなくて、何人か頭がおかしい人が来るし、怖かったね」
「頭がおかしい?」
「外に化け物が居るとか何とか。子供は怯えるし、逃げろとか言いながらまた出ていって……。それで怖いので門をしっかり閉めておいたんですよ」
ああ、門だけでなく、しっかりガードされたっぽいな、スキルで?
「あ、でもレスキューの方がお見えになったって良かったわぁ」
「ぬか喜びをさせてしまったようで申し訳ありません」
レスキューチームの隊長をしている自衛官があの日からの事をかいつまんで話した。
どこまで信じたのかはわからないが、少なくとも保育園の周りが突然森になった事で、何かしらの不思議が発生したとは思っていたらしい。
何しろ、この保育園は、もとは街中にあったそうだから。
今までよく無事に過ごしてこれたと話を聞いてみると、とにかく子供が多くて連れての移動は不可能。
園の向こう側にあったはずの駐車場は無くなり森になっている。当然園バスも無い。保育園へ乗ってきた車も自転車もバイクもない。そして園の裏手にあったはずの園長の自宅も失くなっていた。
園の外、森へ様子を伺いに行くのも二の足を踏んだ。例の変な人達に襲われたらと思うと戸締りをしっかりして助けを待つ方針になった。
実は食料はギリギリであった。
と言うのもこの保育園は給食で、毎日食料の配達をしてもらっていたので多めには無い。それも一食分とオヤツだ。不思議な事に使い切ったはずの食材が翌日にはまたあった。
最初、保育士達は園内に保管室があって、園長がそこから出しているのかと思っていたそうだ。
園長は、調理師と栄養士の資格持っていた保育士が節約してやりくりしていると思っていた。
現に、1食分を3食に分けてはいたのでかなり薄まっていたのも、園長の誤解を生んでいた。
だが、流石に3日目になると危ぶみ、しっかりと話し合った所、謎の現象に行き着いたのだ。
「園長先生……厨房の食材が、また昨日とおんなじの、置いてありました」
「あらあらあら? どうしてかしら? 配達が来たの?」
「配達が来るくらいなら子供らを救助してくれ」
「昨夜24時ちょい前にトイレに行って、水飲みに厨房入ったけどその時は無かったですよ?」
「朝4時にはもう置いてありました。…………気持ち悪いですね。不法侵入?」
「こうなったら全員で見張りませんか?」
そうして全員で厨房に集合、そこで寝ずの番をするはずが、24時ジャストに全員が寝てしまい、気がついたら食材があったそうだ。
そうなのか。
では、機内のギャレーやキッチン、清みんの仏間も24時ジャスト復活なのか。あとで聞いてみよう。
そして『スキル』の話なった。思ったとおり園長が『空間(保育園)』を持っていた。しかも何気に経験値も増えている。
18人の園児を抱えて、なるべく普段どおりの園の活動を続けるようにしていたらしい。経験値が貯まったのはそれかもしれないな。
保育士の中にスキルを取得した者がふたりいた!
そのふたりから話を聞くと、ふたりはよく異世界ファンタジー物語を子供らに話してきかせていたそうだ。
「今時はねぇ、昔の童話は流行らないんですよ。と言うか知らない人がほとんど。本屋にも昔の童話の絵本は無いんですよ」
「で、たまたま4歳児のクラスで異世界に転移した勇者の話をしてたら、タマちゃん、玉村さんものってきて。あ、同志だなって」
スキルを取ったと言うふたりが頷き合っていた。つまり俺や清みんのように普段からそっち系の知識があり、今回のあの瞬間、聞き逃さずにスキルを取得したって事だ。
ふたりはあの瞬間を思い出しながら口を開く。
「三上先生や伊織先生が突然動かなくなって、自分も金縛り!って思った瞬間、脳に声がして。スキル取れとか言うやつ。それで唯一動く目玉を動かすと湯浅っちゃんと目が合って」
「おう。俺もあん時金縛ってた。そんで神の声きたぁ!と思ったらたまちゃんと目があって、あ、これ、あれだなと」
「身体が動かないのに目の前にスキル画面でしょ。どう回せってのよと思ったら上半身幽体離脱でもしたかのように、スクロールボタン押せた」
「こっちから見たら幽体離脱はしてなかったけどな。俺も似た感じでとにかく画面に触ろうと頑張ったぜ。力振り絞ってスクロールを回したのに物理攻撃ばっかでさぁ」
「そう! あの時は混乱したよねぇ。だってタイムリミット有りじゃん? 金縛ってるのに声出たねw」
「攻撃魔法!!!」
「それ、取れ!」
「ダメだ、グレーアウト」
「結局取れたのは物理攻撃でしたよ。ふたりとも」
「聞くとやっぱりスキル取ったのうちと湯浅っちゃんだけだったね」
保育士ふたりがスキル『物理攻撃』を入手したが、その後は園内にずっと居たので、経験値は入っていないそうだ。
園長の空間スキルの話聞いた時は羨ましがって、自分達のスキルのレベルあげを考えたようだが、森の中魔物の事を伝えたら震え上がっていた。
子供達がひとり、またひとりと昼寝から起きてきて、園長以外は忙しく動き始めた。
レスキューチームは今後の事を園長と話している。
園長は比較的安全地帯である仏間避難所の方へ合流したがったが、中々に難しい。
空間スキルはその空間内に人がいる場合は移動が不可能だからだ。
まずは園児の移動が先になる。18人の園児。俺のボックスで誰かが背負ってだと一度に2人が限度だ。
俺の両脇に背負子を背負ったレスキューが立ち、移動する。
俺の後ろに立つ者に背負子を背負わせると、その背負子ははみ出る危険性があるからだ。
どのみち俺が往復するしないのだが、一度戻って作戦を練るのだろうな。
目の前に保育園があった。
ここらは森でも危険な地帯の森だ。その中にぼとんと保育園が置かれていた。
どう見ても何度瞬きしても保育園……っぽい。清みんの所みたいな、建物の一部ではない。完全な保育園だ。しかも庭付き。砂場もある。
レスキューチームの皆も唖然としている。
我に返った消防士の山根さんが園の垣根に向かい進んで行った。俺の防御からはみ出たので慌てて追いかけて俺らも足並みを揃えた。
が、垣根に到着した所で山根さんが何かにぶつかったように押し戻された。垣根にぶつかったのか?
「あれっ? あれ? なんだこれ」
何もないように見える垣根の上の部分の空中を叩くような仕草をした。
俺の防御と同じスキル持ちが居るのか?
「あちらへ移動しませんか? 門があります。インターフォンあるんじゃないかな」
自衛官に言われて皆で垣根越しに右へ右へと移動する。やがて園の門が現れた。門中の端っこにインターフォンが付いている。
押してみるがスカスカした感じだった。そうか、こっちでは電気が通っていなかったな。インターフォンも切れているのだろう。
『はーい? どちら様?』
切れていると思われるインターフォンから声が聞こえた!
「あの、我々は救助をしている者です。もしよければお話を伺いたいのですが」
『お待ちくださーい』
程なくして園の入り口のドアが開き、そこから男性と年配の女性が顔を出した。
こちらを見て何かを話している。
自衛官が彼らに向かい敬礼をした。
「あ、壁が無くなった」
山根さんの声で園の垣根を見たが垣根は無くなっていない。保育園の建物の壁も無くなっていない。
どう言う意味だと首を傾げたら山根さんが門を開けて中へ一歩踏み出した。
さっきまで謎の空間で遮られて踏み込めなかった保育園へと入れるようになった。
これも空間チートの機能のひとつなのか?帰ったら清みんに聞いてみよう。
全員が保育園の門の中、園庭に入る事が出来た。
保育園の中へと招き入れられた。
そこには現在昼寝中であったが、何と18人の子供が居た。大人は園長(さっきの年配の女性)の他、保育士の男性が2名と女性が5名だそうだ。
こちらのレスキューのメンバーを見て涙を流して喜ぶ保育士さんも居た。
0~3歳児部屋と4歳児部屋は別れており、それぞれに保育士さんを残して、残りは園長室へと集まって話しをする事にした。
とは言え、そんなに離れた場所でないのでなるべく小さな声でと園長に言われた。
「どうしようかと思っておりました。本当に良かった。ここを見つけてくださってありがとうございます」
園長が涙ぐみながら頭を下げた。
「いつもと同じだったはずなのに、いきなり園の周りがあんなになったでしょう? もう、びっくりしちゃって」
園長室には園長の他、男性の保育士がひとりと女性の保育士ふたりが一緒に来ていた。
「あの朝はもう大混乱だったわよね。いきなりだもん。私、外でお迎えをしてたんです。しゃがんで零君に挨拶をした直後に尻餅付いて目が覚めて、たぶん一瞬気を失ったのかな。零君を送ってきたお母さんが半狂乱になって零君を抱えて門から出て行っちゃったんです」
「あの日、お預かりしていた子達はお部屋に入ったりお庭で遊んでいたんですよ。零君のお母さんの声に驚いて外に出てもうびっくり。直ぐに子供達を部屋へ入れて……」
「スマホも通じないしパソコンもテレビもダメで、どこにも連絡は取れないし。とにかく預かった子供達の安全確保で」
「結局零君とお母さんは家に帰れたのかなぁ。あの後戻って来なかったんです」
「あの……それだけじゃなくて、何人か頭がおかしい人が来るし、怖かったね」
「頭がおかしい?」
「外に化け物が居るとか何とか。子供は怯えるし、逃げろとか言いながらまた出ていって……。それで怖いので門をしっかり閉めておいたんですよ」
ああ、門だけでなく、しっかりガードされたっぽいな、スキルで?
「あ、でもレスキューの方がお見えになったって良かったわぁ」
「ぬか喜びをさせてしまったようで申し訳ありません」
レスキューチームの隊長をしている自衛官があの日からの事をかいつまんで話した。
どこまで信じたのかはわからないが、少なくとも保育園の周りが突然森になった事で、何かしらの不思議が発生したとは思っていたらしい。
何しろ、この保育園は、もとは街中にあったそうだから。
今までよく無事に過ごしてこれたと話を聞いてみると、とにかく子供が多くて連れての移動は不可能。
園の向こう側にあったはずの駐車場は無くなり森になっている。当然園バスも無い。保育園へ乗ってきた車も自転車もバイクもない。そして園の裏手にあったはずの園長の自宅も失くなっていた。
園の外、森へ様子を伺いに行くのも二の足を踏んだ。例の変な人達に襲われたらと思うと戸締りをしっかりして助けを待つ方針になった。
実は食料はギリギリであった。
と言うのもこの保育園は給食で、毎日食料の配達をしてもらっていたので多めには無い。それも一食分とオヤツだ。不思議な事に使い切ったはずの食材が翌日にはまたあった。
最初、保育士達は園内に保管室があって、園長がそこから出しているのかと思っていたそうだ。
園長は、調理師と栄養士の資格持っていた保育士が節約してやりくりしていると思っていた。
現に、1食分を3食に分けてはいたのでかなり薄まっていたのも、園長の誤解を生んでいた。
だが、流石に3日目になると危ぶみ、しっかりと話し合った所、謎の現象に行き着いたのだ。
「園長先生……厨房の食材が、また昨日とおんなじの、置いてありました」
「あらあらあら? どうしてかしら? 配達が来たの?」
「配達が来るくらいなら子供らを救助してくれ」
「昨夜24時ちょい前にトイレに行って、水飲みに厨房入ったけどその時は無かったですよ?」
「朝4時にはもう置いてありました。…………気持ち悪いですね。不法侵入?」
「こうなったら全員で見張りませんか?」
そうして全員で厨房に集合、そこで寝ずの番をするはずが、24時ジャストに全員が寝てしまい、気がついたら食材があったそうだ。
そうなのか。
では、機内のギャレーやキッチン、清みんの仏間も24時ジャスト復活なのか。あとで聞いてみよう。
そして『スキル』の話なった。思ったとおり園長が『空間(保育園)』を持っていた。しかも何気に経験値も増えている。
18人の園児を抱えて、なるべく普段どおりの園の活動を続けるようにしていたらしい。経験値が貯まったのはそれかもしれないな。
保育士の中にスキルを取得した者がふたりいた!
そのふたりから話を聞くと、ふたりはよく異世界ファンタジー物語を子供らに話してきかせていたそうだ。
「今時はねぇ、昔の童話は流行らないんですよ。と言うか知らない人がほとんど。本屋にも昔の童話の絵本は無いんですよ」
「で、たまたま4歳児のクラスで異世界に転移した勇者の話をしてたら、タマちゃん、玉村さんものってきて。あ、同志だなって」
スキルを取ったと言うふたりが頷き合っていた。つまり俺や清みんのように普段からそっち系の知識があり、今回のあの瞬間、聞き逃さずにスキルを取得したって事だ。
ふたりはあの瞬間を思い出しながら口を開く。
「三上先生や伊織先生が突然動かなくなって、自分も金縛り!って思った瞬間、脳に声がして。スキル取れとか言うやつ。それで唯一動く目玉を動かすと湯浅っちゃんと目が合って」
「おう。俺もあん時金縛ってた。そんで神の声きたぁ!と思ったらたまちゃんと目があって、あ、これ、あれだなと」
「身体が動かないのに目の前にスキル画面でしょ。どう回せってのよと思ったら上半身幽体離脱でもしたかのように、スクロールボタン押せた」
「こっちから見たら幽体離脱はしてなかったけどな。俺も似た感じでとにかく画面に触ろうと頑張ったぜ。力振り絞ってスクロールを回したのに物理攻撃ばっかでさぁ」
「そう! あの時は混乱したよねぇ。だってタイムリミット有りじゃん? 金縛ってるのに声出たねw」
「攻撃魔法!!!」
「それ、取れ!」
「ダメだ、グレーアウト」
「結局取れたのは物理攻撃でしたよ。ふたりとも」
「聞くとやっぱりスキル取ったのうちと湯浅っちゃんだけだったね」
保育士ふたりがスキル『物理攻撃』を入手したが、その後は園内にずっと居たので、経験値は入っていないそうだ。
園長の空間スキルの話聞いた時は羨ましがって、自分達のスキルのレベルあげを考えたようだが、森の中魔物の事を伝えたら震え上がっていた。
子供達がひとり、またひとりと昼寝から起きてきて、園長以外は忙しく動き始めた。
レスキューチームは今後の事を園長と話している。
園長は比較的安全地帯である仏間避難所の方へ合流したがったが、中々に難しい。
空間スキルはその空間内に人がいる場合は移動が不可能だからだ。
まずは園児の移動が先になる。18人の園児。俺のボックスで誰かが背負ってだと一度に2人が限度だ。
俺の両脇に背負子を背負ったレスキューが立ち、移動する。
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どのみち俺が往復するしないのだが、一度戻って作戦を練るのだろうな。
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【書誌情報】
タイトル: 『45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる』
著者: よっしぃ
イラスト: 市丸きすけ 先生
出版社: アルファポリス
ご購入はこちらから:
Amazon: https://www.amazon.co.jp/dp/4434364235/
楽天ブックス: https://books.rakuten.co.jp/rb/18361791/
【作者より、感謝を込めて】
この日を迎えられたのは、長年にわたり、Webで私の拙い物語を応援し続けてくださった、読者の皆様のおかげです。
そして、この物語を見つけ出し、最高の形で世に送り出してくださる、担当編集者様、イラストレーターの市丸きすけ先生、全ての関係者の皆様に、心からの感謝を。
本当に、ありがとうございます。
【これまでの主な実績】
アルファポリス ファンタジー部門 1位獲得
小説家になろう 異世界転移/転移ジャンル(日間) 5位獲得
アルファポリス 第16回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞
第6回カクヨムWeb小説コンテスト 中間選考通過
復活の大カクヨムチャレンジカップ 9位入賞
ファミ通文庫大賞 一次選考通過
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