俺得?仕事中に転移した世界はゲームの魔法使えるし?アイテムボックスあるし?何この世界、俺得なんですが!

くまの香

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トイレの神さま

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 南門の近くのマイハウス(借家だが)に到着した。


 買い物は今後の生活を考えて必要最低限にした。お金が貯まり次第おいおい買い足せばよい。

 買ったものを各部屋へ運んだり、台所やリビングを掃除したりで何とか住めるようになった。


 部屋割りは二階は廊下を挟んで東側の2部屋が中松さんと大森さんの女子組、西側2部屋が石原さんと織田さんの男性組。
 一階のリビングの西側の部屋が俺で、東側の部屋はアリサ達兄弟が来たら使ってもらう予定。

 あと、家の裏に井戸とトイレがある。


「うおおおお! トイレットペーパーがあるぞおおお!!!」


 裏口の外のトイレの方から石原さんの雄叫びが聞こえた。


「え? 紙ですか? 葉っぱじゃなくて?」


 織田さんがすぐに反応した。


「そうなんですよ~~~紙あるんです~~」


 大森さんがドヤ顔でニッコリ笑った。


「うちの神が紙持ってた」


 中松さんが俺を指差した。
 3人が俺を見つめる。やめて、恥ずかしいから。


「大事に使わないとなんですよ」

「フロアからよく持ってこれましたね」

「鹿野さん、幾つ持ってきた? ドラエボンのポケットに入れて」

「まあ、それなりに?」


 俺がニヤリ答えたところにトイレから石原さんが戻ってきた。


「いやぁ、葉っぱが無理そうで昨日から我慢してたからスッキリした。さすがは鹿野くんだね」

「ドラエボンのポケットって何ですか?」

「何? 何? ドラエボン? 鹿野くんドラエボンなの?」


 織田さんと石原さんに聞かれたところでステータスの話をした。

 石原さんも織田さんもゲームは未経験のようで、ステータスは大森さんと同じだった。
 とりあえずそれぞれとフレンド登録とパーティ登録をした。
 ちなみに山川部長とは神殿で分かれる前にフレ登録をしてある。



「PCゲーム限定なんですか……」

「なんだよ、俺、スマホなら結構ゲームやってるのにさ。鹿野くんずりぃよー、羨ましいぞ」

「私だってスマホでチュムチュムとかやってたのに~」

「で、今のとこ、職業とマップとアイテム収納出来るのが、鹿野さんと中松さんのおふたりですか」


 俺は気になってた事を織田さんに聞いてみた。


「他の社員さんは……どうだった? 職業有りの人いた?」

「どうでしょう。特にソレで騒いでいる人は見なかった気がしますが……」

「んだなぁ。まぁ隠してたらわかんないけどな」

「他の人とステータス比べる暇もなかったからねー。すぐ連れ出されたからー」

「落ち着いたらまた神殿に行って部長に聞いてみるか」


 石原さんが話を締めたところで、俺は話題を紙に戻した。


「あ、で、トイレットペーパーだけど、トイレ内の奥の倉庫にあったデカい段ボール4箱をアイテムボックスに入れて持ってきたので、結構もつと思う」

「おおおおお! 神よ」

「あ、でも節約して使いましょう。無くなる時はあっという間ですよ」

「男子は大だけだから女子にいっぱいちょうだい!」

「一箱中松さんのアイテムボックスに入れて置くか?」


そう言ってトイレットペーパーの入ったデッカイ段ボールをアイテムボックスから出して床に置いた。


「デカ!」

「デカイな」

「こんな大きな物がトイレの奥の部屋に…」


 みんな段ボール箱の大きさに驚いていた。俺も会社のトイレの奥の物置にあんなんが積まれているとは思わなかったよ。
 中松さんは箱に手を置いて「収納」と言い段ボールをしまった。


「大森ちゃん! いつでも言ってね!」

「はい!」

「アイテムボックス……いいなー」


 石原さんが中松さんを羨ましそうに見ていた。
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