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生活魔法とは
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翌日の朝食の席でユースケがダンにふと問いかけた。
「ダンはこの先ずっと冒険者をやっていくつもりなのか?」
聞かれた内容にキョトンとなりながらもダンはしっかりと答えた。
「はい、そのつもりです。俺たちスラムの人間は街のちゃんとした仕事につくの難しいです。だから大抵は冒険者になります。そんでランク上げて稼いでいくしかないです」
「そうなのか」
「そういえばさあ、ランクってどうやったら上がるの?仕事受けた回数か?それとも年数?」
ナイスだ、ヨッシー。俺もちょっと気になってたんだよね。そのうちギルドのゴルダに聞いてみようとは思ってたんだ。
何かゴルダに聞く事多すぎて、端から忘れていってる…。
ゲームだとさ、経験値のような数値的なものがステータスに表示されてて、それはモンスターを倒すたびに増えていき、一定まで貯まるとレベルアップとかランクアップとかしたものだ。
けどこの世界に来て、自分のステータスが見えるようになったけど、数字的なものは出てないんだよね。
ギルドのプレートにも名前、ランク、パーティしか載ってない。
ランクEでどのくらい依頼をこなせばDに上がるんだろう?
ダンが首から下げたギルドのプレートを指で触りながら言った。
「この中に情報が入っているって聞いた事があります」
「ん? この中に?」
ヨッシーも自分のプレートを取り出して裏表と何度もひっくり返してマジマジと見ていた。
「んー? わからんな」
「何の依頼を受けたか、依頼の成功の数とか、倒したモンスターの種類や数もこのカードに記憶されるそうです。ギルドにある水晶でそれが読み取れるみたいで、ギルドがそれで判断してランクを上げるって聞きました」
「このカードにそんな仕掛けが?マイクロチップでも入ってるんか?」
「ある意味、メチャクチャハイテクですね~」
「うーむ、異世界は奥が深い」
みんな自分のカードを擦ったりかざしたりしながら感嘆していた。
「カードを見ただけじゃわからないけど、水晶にはスキルとか職業も出るそうです。俺、剣士になりたいから毎日棒振って鍛錬してます」
少し恥ずかしそうにダンが打ち明けた。そのダンの何気ない発言に皆んながまた食いつく。
「え? 何? 何? 鍛錬するとスキルや職業付くの?」
「え? もしかして鍛錬すると魔法とか使えるようになるの?」
「え? 魔法使えるようになるの?」
「え? 魔法使えるの?」
ヨッシー、ユースケ、あっちゃん、ユイちゃんの4人に食いつかれてダンはタジタジとなった。
「えーと、魔法は魔力が多少でもあれば練習すれば生活魔法は使えるようになりますよ。魔力が全く無い場合は無理ですけど、魔力ない人って聞いた事ないな。ただ攻撃魔法とかはかなりの魔力と訓練が必要って聞いてます」
「え? 魔力あるの?」
「誰でも?」
「みんな?」
「アタシもあるのー?!!!」
興奮しまくる4人。
ふふん。俺は、ある。
暖かい目で4人を見守りつつ俺もさりげなく会話に聞き耳をたてていた。
だって、生活魔法だよ?
俺がやってたゲームは普通の攻撃魔法しかなかったんだよ!あ、補助魔法とかもあったけど。
異世界転移モノの小説に必ずと言っていいほど出てくる生活魔法!
焚き木に火をつけたり、
飲み水を出したり、
暖かい風で乾かしたり、
極めつけはアレ!クリーン魔法!汚れた身体をキレイにするやつだ!
五人のギラギラとした期待の目に囲まれダンはかなり引いていたが話を続けた。
「俺もアリサもたいして使えないんですが…」
「って事は使えるん?」
「どんなん? どんなん?」
ヨッシーがダンを急かす。
「えーと、ちょっとした火を起こしたり、少しだけど水を出したりできます」
「「「「ふおおおお」」」」
みんなが雄叫びを上げているのを横目に俺はすぐさま台所に向かい、竃の横の流しに向かって手をかざした。
「水、出ろ! 水出ろ! 水水水、チョロ水! チョロチョロリィィー!」
…………チョロリン チョロロ~~
「うおおお! 出たこれ! ハイ、水出たあ!」
嬉しくて思わず大声で叫んじゃったぜ。
みんなが凄い勢いで寄ってきて流しに突き出した俺の手から出てる水を凝視していた。
「マジかあ」
「すっごいー」
「ホントだ 水が出てる」
「手品? 手品か?」
「ふふふ、まあ? 魔法使いですから? 俺ってば?」
ドヤ顔で言った俺の横にみんなが手を突き出してきた。
「水出ろ~~~」
「ウォーター! ウォーター!」
「何だっけ、さっきの呪文、チョロリンチョ、チョロリンチョ」
「いや、チョロチョロリンじゃなかった?」
みんなは手を突き出して一生懸命唱えていたけど、そう簡単に生活魔法は習得出来ないようで水は出なかった。
俺はその後「チョロ水」の他に、ジャバジャバ出る「ジャバ水」とシャワワワーと出る「シャワ水」も習得した。
それから竃の下の薪に向かい「チョボ火」もマスターした。
ちなみに、ダンとアリサもいつの間にか俺の横に来ていた。
「ジャバスイ! ジャバスイ!」
「ジャバババババ」
ダンとアリサも生活魔法のレベルアップを試していた。
どうやらこちらの生活魔法は普通に水がチョロチョロと出るだけだったらしい。
俺が出した色んな種類の魔法に刺激されたようでキッチンが混み合った。
仕組みはわからないけど「温風」「冷風」をマスターした時に、もしかしてこの世界の魔法は何でもありなのか?と思った。
だが、しかし。「クリーン」だけは成功しなかった。
何故だ。
ガックシ
ファンタジー小説では「クリーン」魔法は王道なんだぞ?
ダンジョンに潜ってお風呂に入れない時とか、馬車での長旅とか必ずクリーン魔法が出てくるのに。
あと家の掃除とか、あったら絶対便利なのにクリーン魔法。
ダンに聞いてみた。
「そんな便利な魔法は聞いた事ないですよ」
ばっさり否定された。
チッ、ラノベの嘘つきヤロー。
異世界の現実は厳しいよ。
ただその後みんなはヒマさえあれば「水!水!」「火ー火ー」言っていたが、リビングでの魔法の練習は禁止にした。
「魔法の練習は外で」というルールを設けた。
自室でも絶対やめてね。
火事とか怖いから。
「ダンはこの先ずっと冒険者をやっていくつもりなのか?」
聞かれた内容にキョトンとなりながらもダンはしっかりと答えた。
「はい、そのつもりです。俺たちスラムの人間は街のちゃんとした仕事につくの難しいです。だから大抵は冒険者になります。そんでランク上げて稼いでいくしかないです」
「そうなのか」
「そういえばさあ、ランクってどうやったら上がるの?仕事受けた回数か?それとも年数?」
ナイスだ、ヨッシー。俺もちょっと気になってたんだよね。そのうちギルドのゴルダに聞いてみようとは思ってたんだ。
何かゴルダに聞く事多すぎて、端から忘れていってる…。
ゲームだとさ、経験値のような数値的なものがステータスに表示されてて、それはモンスターを倒すたびに増えていき、一定まで貯まるとレベルアップとかランクアップとかしたものだ。
けどこの世界に来て、自分のステータスが見えるようになったけど、数字的なものは出てないんだよね。
ギルドのプレートにも名前、ランク、パーティしか載ってない。
ランクEでどのくらい依頼をこなせばDに上がるんだろう?
ダンが首から下げたギルドのプレートを指で触りながら言った。
「この中に情報が入っているって聞いた事があります」
「ん? この中に?」
ヨッシーも自分のプレートを取り出して裏表と何度もひっくり返してマジマジと見ていた。
「んー? わからんな」
「何の依頼を受けたか、依頼の成功の数とか、倒したモンスターの種類や数もこのカードに記憶されるそうです。ギルドにある水晶でそれが読み取れるみたいで、ギルドがそれで判断してランクを上げるって聞きました」
「このカードにそんな仕掛けが?マイクロチップでも入ってるんか?」
「ある意味、メチャクチャハイテクですね~」
「うーむ、異世界は奥が深い」
みんな自分のカードを擦ったりかざしたりしながら感嘆していた。
「カードを見ただけじゃわからないけど、水晶にはスキルとか職業も出るそうです。俺、剣士になりたいから毎日棒振って鍛錬してます」
少し恥ずかしそうにダンが打ち明けた。そのダンの何気ない発言に皆んながまた食いつく。
「え? 何? 何? 鍛錬するとスキルや職業付くの?」
「え? もしかして鍛錬すると魔法とか使えるようになるの?」
「え? 魔法使えるようになるの?」
「え? 魔法使えるの?」
ヨッシー、ユースケ、あっちゃん、ユイちゃんの4人に食いつかれてダンはタジタジとなった。
「えーと、魔法は魔力が多少でもあれば練習すれば生活魔法は使えるようになりますよ。魔力が全く無い場合は無理ですけど、魔力ない人って聞いた事ないな。ただ攻撃魔法とかはかなりの魔力と訓練が必要って聞いてます」
「え? 魔力あるの?」
「誰でも?」
「みんな?」
「アタシもあるのー?!!!」
興奮しまくる4人。
ふふん。俺は、ある。
暖かい目で4人を見守りつつ俺もさりげなく会話に聞き耳をたてていた。
だって、生活魔法だよ?
俺がやってたゲームは普通の攻撃魔法しかなかったんだよ!あ、補助魔法とかもあったけど。
異世界転移モノの小説に必ずと言っていいほど出てくる生活魔法!
焚き木に火をつけたり、
飲み水を出したり、
暖かい風で乾かしたり、
極めつけはアレ!クリーン魔法!汚れた身体をキレイにするやつだ!
五人のギラギラとした期待の目に囲まれダンはかなり引いていたが話を続けた。
「俺もアリサもたいして使えないんですが…」
「って事は使えるん?」
「どんなん? どんなん?」
ヨッシーがダンを急かす。
「えーと、ちょっとした火を起こしたり、少しだけど水を出したりできます」
「「「「ふおおおお」」」」
みんなが雄叫びを上げているのを横目に俺はすぐさま台所に向かい、竃の横の流しに向かって手をかざした。
「水、出ろ! 水出ろ! 水水水、チョロ水! チョロチョロリィィー!」
…………チョロリン チョロロ~~
「うおおお! 出たこれ! ハイ、水出たあ!」
嬉しくて思わず大声で叫んじゃったぜ。
みんなが凄い勢いで寄ってきて流しに突き出した俺の手から出てる水を凝視していた。
「マジかあ」
「すっごいー」
「ホントだ 水が出てる」
「手品? 手品か?」
「ふふふ、まあ? 魔法使いですから? 俺ってば?」
ドヤ顔で言った俺の横にみんなが手を突き出してきた。
「水出ろ~~~」
「ウォーター! ウォーター!」
「何だっけ、さっきの呪文、チョロリンチョ、チョロリンチョ」
「いや、チョロチョロリンじゃなかった?」
みんなは手を突き出して一生懸命唱えていたけど、そう簡単に生活魔法は習得出来ないようで水は出なかった。
俺はその後「チョロ水」の他に、ジャバジャバ出る「ジャバ水」とシャワワワーと出る「シャワ水」も習得した。
それから竃の下の薪に向かい「チョボ火」もマスターした。
ちなみに、ダンとアリサもいつの間にか俺の横に来ていた。
「ジャバスイ! ジャバスイ!」
「ジャバババババ」
ダンとアリサも生活魔法のレベルアップを試していた。
どうやらこちらの生活魔法は普通に水がチョロチョロと出るだけだったらしい。
俺が出した色んな種類の魔法に刺激されたようでキッチンが混み合った。
仕組みはわからないけど「温風」「冷風」をマスターした時に、もしかしてこの世界の魔法は何でもありなのか?と思った。
だが、しかし。「クリーン」だけは成功しなかった。
何故だ。
ガックシ
ファンタジー小説では「クリーン」魔法は王道なんだぞ?
ダンジョンに潜ってお風呂に入れない時とか、馬車での長旅とか必ずクリーン魔法が出てくるのに。
あと家の掃除とか、あったら絶対便利なのにクリーン魔法。
ダンに聞いてみた。
「そんな便利な魔法は聞いた事ないですよ」
ばっさり否定された。
チッ、ラノベの嘘つきヤロー。
異世界の現実は厳しいよ。
ただその後みんなはヒマさえあれば「水!水!」「火ー火ー」言っていたが、リビングでの魔法の練習は禁止にした。
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火事とか怖いから。
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