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226話 噛まれておくべきか④
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「ネックレスが10個、イヤリングが16個だ。ネックレスは2個、イヤリングは5個を拠点メンバーに渡した。スマン、もっとあったかも知れんが今手元にはそんだけだ」
「そのうち幾つをお貸しいただけるでしょう」
「うちは、今持ってるメンバーでやりくりしよう。ネックレス10とイヤリング16で、他の拠点で何とかやりくり出来るか?」
「ありがたいです。十分です、今の拠点はそれほど大きくもない、苫小牧を除いた8拠点にネックレスを1、イヤリングを2ずつ配備出来ます」
「ネックレスが2個残るな。タウさん預かってくれ、いいように使ってほしい」
「それにしてもあの異世界のダンジョンドロップにこんな使い道があったとは驚きです」
「俺は怖いよ。神様がどこまで関与しているのか。それに他のドロップ、確か剛腕とか俊足だったアクセサリーが必要な敵とか出てこないよな?」
「カオるん、それはフラグでは?」
「いや、立ててない! 立ててないから立つなよ、フラグ!」
タウさんの元に集まったメンバーにアクセサリーを渡して解散した。
うちでも早速、イヤリング持ちのメンバーに祝福をかけてまわってもらった。
実際に人間にどれだけに効果があるのかは不明だ。マウスはちっこいからな。
しかし1日5人にしかかけられないのだ。あ、うちは5人がイヤリングを持ってるから25人にかけられる。
数日かけて拠点内の全員に祝福をかけ終わった。
「とは言え最初にかけたメンバーは数日経ってるからもう消えてる可能性大ですよねー」
「そうだなぁ、どうします? カオさん、上掛けしていきます?」
「うーん、そうだなぁ。別に知り合いじゃないけど外周の地元民に全くかけないのも、ちょっとひっかかるんだよなー。テント食堂のおばちゃんとか仲良くしてるし、上原牧場の牛乳も貰ってるからなぁ」
「ああ、テント村の東側の牧草地で放牧してるとこか、あそこの牛乳美味いよなぁ」
「牛にかけませんか?祝福された牛乳……どんな味だろう」
何という魅力的な提案、だが、今は非常時だ。人をさしおいて牛にかけてるのを見つかったら怒られちまう。
祝福がかかってるか判ればいいんだけどなぁ。ゲームみたいにアイコン出ないのかなぁ………。
俺は空中を見る。現在は右上にグシャっと縮こめたマップ、左上にHPMPバー。
ゲームでかけた魔法のアイコンは右上に出る。マップを少し中央寄りにスライドした。
そこにポツンとアイコンがひとつ。
あれ?今日なんかかけたっけ?
アイコンがちっこくて何のマークかよく解らない。指で突くと名称が一瞬だが浮かぶ。
『祝福』
「俺! 俺、祝福されてる!」
思わず叫んだら皆が注目した。
「カオさん、なんですか、急に」
「見て、見てみろ!右上だっ!」
皆が天井を見あげた。
「違う違う! 天井じゃなくて、ステータスの右上だ!」
「何も無いっすよ?」
「うん、別に。あ、俺はマップがいつもそこにあります」
「だから、マップをどかしてみ!」
「マップどかすって…」
「こう、指で摘んでズルズルと」
俺の言葉に合わせてクマが空中で何かを摘んでいた。
「いや、別に何も?」
「うん、マップの下に何かあるのかと期待したぜ。カオさん、何もないですよー」
え……どういう事……あ、そっか。皆、アイコン出してないな?
「香、どういう事ですか?」
「春ちゃん、アイコンって表示出来るんだよ、ゲームだと見えるだろ? シールドとかエンチャ貰うと右上に並ぶだろ? それと一緒、リアルもエンチャ貰うとかかってるアイコンがあるんだけど、通常は見えないんだよ、でも出ろ出ろ念じると右上に出てくる!」
それを聞いてた皆が出ろ出ろと口にし始めた。
「本当だ……。出たぞ」
「本当だ」
「それ、チョンっと触ると瞬間だが名称が見える」
「うわっ、祝福ですよ!これ祝福!」
「そうなんだよ、だから、そこに祝福のアイコンが出てる間は祝福がかかってるって事だ」
「そんな裏技があったとは……、あ、清華さん、タウロさんや棚橋ドクターに知らせてください」
「はい、もうお知らせしました」
「エンチャントアーマー!」
俺は近くに居たクマに魔法をかけた。
「カオさん、アイコン増えましたよ! 祝福と防御アップ」
「あ、並ぶんだ。ゲームだとエンチャントとブレスドは装備系で被るから、前のヤツが消えるんだが、祝福は装備系じゃないんだな」
「カオさん、俺で試しましたね?」
「えへ?」
「えへ、じゃねぇ!親父のえへとか誰得じゃ!」
「今の情報も流しておきました」
「サンキュー、クマさんや、役に立ったな。成仏してくれ」
アイコンが見えるのはリアルステータスがある者のみだが、これで『祝福』の持続時間が測れる。
棚橋ドクターやタウさんから感謝された。勿論自衛隊にも情報は流しているのでショーグンからもとても感謝された。
「今度食事でもご一緒にと誘われました」
「キヨカが? ショーグンからデートに?」
「違います! 誘われたのはカオさんですよ!」
ええ、俺、偉い人と一緒のご飯は遠慮したいなぁ。緊張して喉を通らないんだよ。
あ、じゃあ、うちにご飯を食べに来てもらうのはどうだ?皆が一緒ならそこまで緊張しない、はずだ。
「わかりました、お伝えします」
「あ、ついでにタウさんも呼んでおいて」
うん、偉い人は偉い人同士で話を弾んでもらおう。俺ってば策士。
しかし世の中の災難は待ってはくれない。一難去ってまた一難だ。
点滅者を乗り越えて『赤』が出始めた。赤、人間のゾンビだ。勿論拠点の中ではない。拠点内は日々『点滅者』を発見、処理していた。
あ、処理してって言い方は人聞きわるいな。点滅を戻してたって意味だ。
それぞれの拠点でも点滅者はいち早く発見して、点灯に戻していた。それと同時に『祝福』も。
『祝福』がかかっている間はゾンビウイルスには侵されないようだ。因みに『祝福』の持続時間は168時間だそうだ。
時間で言われても…と思っていたら近くに居た者が7日間だと教えてくれた。
7日間かぁ。短いな。いや、数十分に比べれば長い。が、週一で祝福され続けないとならないのかぁ。面倒くさいな。
全員が持ってれば、各自、自分で定期的にかければいいのだけど、もう手に入らないアイテムだからなぁ。
実は棚橋ドクターに言われてウィズ魔法の『ブレスド』系の実験をした。
俺が持ってるのは『ブレスドアーマー』と『ブレスドウエポン』。
マウスにかけた……。効果なし。直ぐにゾンビマウスから感染してゾンビマウスになってしまった。
「予想はしていました。マウスは装備も武器も持っていませんから。ではこっちのマウスにお願いします」
見せられたケージに入っていたマウスは、何やら手作りのアーマーを着こまされており、背中に剣っぽいモノを貼っていた。
マ…マウスの勇者?
ドクターに言われるがまま、勇者にブレスドをかけた。そこにゾンビマウスのケージが運ばれてきてドッキング、扉がオープンした。
ゾンビマウスが勇者に飛びかかったが、齧る寸前に離れていった。
「やった!魔法でも成功ですね」
「そのうち幾つをお貸しいただけるでしょう」
「うちは、今持ってるメンバーでやりくりしよう。ネックレス10とイヤリング16で、他の拠点で何とかやりくり出来るか?」
「ありがたいです。十分です、今の拠点はそれほど大きくもない、苫小牧を除いた8拠点にネックレスを1、イヤリングを2ずつ配備出来ます」
「ネックレスが2個残るな。タウさん預かってくれ、いいように使ってほしい」
「それにしてもあの異世界のダンジョンドロップにこんな使い道があったとは驚きです」
「俺は怖いよ。神様がどこまで関与しているのか。それに他のドロップ、確か剛腕とか俊足だったアクセサリーが必要な敵とか出てこないよな?」
「カオるん、それはフラグでは?」
「いや、立ててない! 立ててないから立つなよ、フラグ!」
タウさんの元に集まったメンバーにアクセサリーを渡して解散した。
うちでも早速、イヤリング持ちのメンバーに祝福をかけてまわってもらった。
実際に人間にどれだけに効果があるのかは不明だ。マウスはちっこいからな。
しかし1日5人にしかかけられないのだ。あ、うちは5人がイヤリングを持ってるから25人にかけられる。
数日かけて拠点内の全員に祝福をかけ終わった。
「とは言え最初にかけたメンバーは数日経ってるからもう消えてる可能性大ですよねー」
「そうだなぁ、どうします? カオさん、上掛けしていきます?」
「うーん、そうだなぁ。別に知り合いじゃないけど外周の地元民に全くかけないのも、ちょっとひっかかるんだよなー。テント食堂のおばちゃんとか仲良くしてるし、上原牧場の牛乳も貰ってるからなぁ」
「ああ、テント村の東側の牧草地で放牧してるとこか、あそこの牛乳美味いよなぁ」
「牛にかけませんか?祝福された牛乳……どんな味だろう」
何という魅力的な提案、だが、今は非常時だ。人をさしおいて牛にかけてるのを見つかったら怒られちまう。
祝福がかかってるか判ればいいんだけどなぁ。ゲームみたいにアイコン出ないのかなぁ………。
俺は空中を見る。現在は右上にグシャっと縮こめたマップ、左上にHPMPバー。
ゲームでかけた魔法のアイコンは右上に出る。マップを少し中央寄りにスライドした。
そこにポツンとアイコンがひとつ。
あれ?今日なんかかけたっけ?
アイコンがちっこくて何のマークかよく解らない。指で突くと名称が一瞬だが浮かぶ。
『祝福』
「俺! 俺、祝福されてる!」
思わず叫んだら皆が注目した。
「カオさん、なんですか、急に」
「見て、見てみろ!右上だっ!」
皆が天井を見あげた。
「違う違う! 天井じゃなくて、ステータスの右上だ!」
「何も無いっすよ?」
「うん、別に。あ、俺はマップがいつもそこにあります」
「だから、マップをどかしてみ!」
「マップどかすって…」
「こう、指で摘んでズルズルと」
俺の言葉に合わせてクマが空中で何かを摘んでいた。
「いや、別に何も?」
「うん、マップの下に何かあるのかと期待したぜ。カオさん、何もないですよー」
え……どういう事……あ、そっか。皆、アイコン出してないな?
「香、どういう事ですか?」
「春ちゃん、アイコンって表示出来るんだよ、ゲームだと見えるだろ? シールドとかエンチャ貰うと右上に並ぶだろ? それと一緒、リアルもエンチャ貰うとかかってるアイコンがあるんだけど、通常は見えないんだよ、でも出ろ出ろ念じると右上に出てくる!」
それを聞いてた皆が出ろ出ろと口にし始めた。
「本当だ……。出たぞ」
「本当だ」
「それ、チョンっと触ると瞬間だが名称が見える」
「うわっ、祝福ですよ!これ祝福!」
「そうなんだよ、だから、そこに祝福のアイコンが出てる間は祝福がかかってるって事だ」
「そんな裏技があったとは……、あ、清華さん、タウロさんや棚橋ドクターに知らせてください」
「はい、もうお知らせしました」
「エンチャントアーマー!」
俺は近くに居たクマに魔法をかけた。
「カオさん、アイコン増えましたよ! 祝福と防御アップ」
「あ、並ぶんだ。ゲームだとエンチャントとブレスドは装備系で被るから、前のヤツが消えるんだが、祝福は装備系じゃないんだな」
「カオさん、俺で試しましたね?」
「えへ?」
「えへ、じゃねぇ!親父のえへとか誰得じゃ!」
「今の情報も流しておきました」
「サンキュー、クマさんや、役に立ったな。成仏してくれ」
アイコンが見えるのはリアルステータスがある者のみだが、これで『祝福』の持続時間が測れる。
棚橋ドクターやタウさんから感謝された。勿論自衛隊にも情報は流しているのでショーグンからもとても感謝された。
「今度食事でもご一緒にと誘われました」
「キヨカが? ショーグンからデートに?」
「違います! 誘われたのはカオさんですよ!」
ええ、俺、偉い人と一緒のご飯は遠慮したいなぁ。緊張して喉を通らないんだよ。
あ、じゃあ、うちにご飯を食べに来てもらうのはどうだ?皆が一緒ならそこまで緊張しない、はずだ。
「わかりました、お伝えします」
「あ、ついでにタウさんも呼んでおいて」
うん、偉い人は偉い人同士で話を弾んでもらおう。俺ってば策士。
しかし世の中の災難は待ってはくれない。一難去ってまた一難だ。
点滅者を乗り越えて『赤』が出始めた。赤、人間のゾンビだ。勿論拠点の中ではない。拠点内は日々『点滅者』を発見、処理していた。
あ、処理してって言い方は人聞きわるいな。点滅を戻してたって意味だ。
それぞれの拠点でも点滅者はいち早く発見して、点灯に戻していた。それと同時に『祝福』も。
『祝福』がかかっている間はゾンビウイルスには侵されないようだ。因みに『祝福』の持続時間は168時間だそうだ。
時間で言われても…と思っていたら近くに居た者が7日間だと教えてくれた。
7日間かぁ。短いな。いや、数十分に比べれば長い。が、週一で祝福され続けないとならないのかぁ。面倒くさいな。
全員が持ってれば、各自、自分で定期的にかければいいのだけど、もう手に入らないアイテムだからなぁ。
実は棚橋ドクターに言われてウィズ魔法の『ブレスド』系の実験をした。
俺が持ってるのは『ブレスドアーマー』と『ブレスドウエポン』。
マウスにかけた……。効果なし。直ぐにゾンビマウスから感染してゾンビマウスになってしまった。
「予想はしていました。マウスは装備も武器も持っていませんから。ではこっちのマウスにお願いします」
見せられたケージに入っていたマウスは、何やら手作りのアーマーを着こまされており、背中に剣っぽいモノを貼っていた。
マ…マウスの勇者?
ドクターに言われるがまま、勇者にブレスドをかけた。そこにゾンビマウスのケージが運ばれてきてドッキング、扉がオープンした。
ゾンビマウスが勇者に飛びかかったが、齧る寸前に離れていった。
「やった!魔法でも成功ですね」
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