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ビルが主役の話
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『ビルが主役の話』
くまの香〈妄想ワールド〉
※パラレルですので前作と異なります
-------
『俺得!22階の社員が全員異世界に転移したら、俺ビルだけど魔法使えるし?アイテムボックスあるし?いつの間にか俺得なんですが!(ビルだから動けないけど)』
やまと商事の本店ビル22階は現在「立入禁止」になっていた。
何故ならある日突然、そこで働いていたはずの102名が行方不明になったからだ。
最初の異変に気がついたのはそのフロアの清掃を受け持っていた管理会社のひとりだ。
彼は毎日8:30前にフロアの清掃を終わらせる。次の二度目のトイレ清掃の為に10:30に22階へと向かった。
「おや?」
いつもならトイレでスマホをいじる社員を見かけるのだが、その日は珍しくひとりもいない。
彼は「有難い、清掃がしやすい」とさっさと掃除をすませる事にした。のだが。
「ん?」
鏡の前の洗面台を拭こうとしたところ布が床に落ちた。それを拾い、布を洗おうと蛇口の下に持って行くが水が出ない。
タッチレスのセンサーが不具合を起こしているのかと蛇口の部分に触れようとしたが、触れない事に気がつく。
いや、洗面台自体に触れない、手が通り抜けてしまう。
洗面台のすぐ横の個室の扉に手をかけようとしたが、スカっとすり抜ける。
「な、な、何だよ」
彼は5つ並んだ個室を触ろうと躍起になって両腕を突き出したが、まるで3D映像の世界に入り込んだかのように、震える手に物の感触は伝わってこなかった。
自分がおかしくなったのかと頭を掻きむしったり、着ていた作業着を掴んでみて、手に触れる事に僅かな安心を覚えた。俺の手がおかしくなったんじゃない。
ふと、トイレの入り口を見る。
この会社のトイレは男女とも入口の扉はない。震える足を叱咤して一歩ずつ動かしトイレの外、廊下へと出る。
廊下の壁も触れない。
すぐそこに、事務室へ入る扉がある。扉に付いている透明なガラス窓から中を見る。いつもなら見えるはずの社員がひとりも見えない。
掃除の関係で事務室へ入る時用のパスコードは教えてもらっている。
が、パスコードを押そうとする指も先の空間へと突き抜ける、もちろんそのまま腕も、身体も、ドアをすり抜けて事務室へと。
そこには誰も居なかった。
机も椅子もあるが、人が、居ない。
さっきまで普通に働いていたかのように、机上のパソコンは開かれていたり、資料も散らばっている。
飲みかけのコーヒーやペットボトルの飲料も置いてある。
けれど社員だけが居ない。そして触れない。
彼はクルリと向きを変えて来た道を猛スピードで戻った。
廊下を突き当たりまで走り左手側にある非常階段の扉へと飛び込んだ。
非常階段の踊り場に設置されたエレベーターの壁に触る。
「あ…」
彼は壁が、エレベーターのドアが、ボタンが触れる事に安堵した。
そしてフロアへ入るドアに触れ、感触が無い事で一歩後ろに下がった。
エレベーターの脇にある非常階段で23階へと上がり、フロアへの扉に触れた。
「ある…。ちゃんとあるぞ」
事務フロアへ入る為のパスコードを入力し、カチっと解錠された音を聞いてゆっくりと扉を開ける。
すぐ近くに若い男性がスマホを手に立っていた。
仕事を抜け出してスマホを弄っていたようで、目が合うとバツが悪そうに軽く会釈をしてきた。
「あ、あの…」
清掃会社の男が話しかけると、その男性はスマホの操作を中断した。
「何です?」
「あの……あ」
「ああ、下のフロア入れなくなった? パス変わったっけ? 3512の後にフロア数ですよ? ここは23だから351223だったでしょ?」
「すみません! 一緒に来ていただけませんか!」
清掃の男性が頭を思い切り下げてお願いすると、渋々と一緒に階段を降りて22階へと向かった。
「なんじゃあああ、こりゃあああああああ」
非常階段に大きな叫び声が木霊した。
俺は、ビル。
いや、アメリカ人でなければ、人でもない。やまと商事本店ビルだ。
自分がビルと認識したのは少し前だ。
突然、腹に衝撃が走り……、いや、ビルに腹が在るのかと聞かれれば、いや、そんな質問をするやつはいまい。
えー、とにかくビルの真ん中あたり、人で言うとヘソの上か胃のあたりだな、そこに何かの衝撃を受けたのだ。
確認したら(どう確認したかは聞くな)、22階が。
俺の22階が無くなってた!
22階が消えたからと言って俺の背が縮んだりはしない。
何というか、消えた22階は謎空間のようと言えば良いだろうか?無いんだけど、キッチリそこはキープされている、みたいな?
いやぁ、ただのビルの俺にはよくワカリマセン。俺のこの意識もその時からなのだが、ビルとして生まれてきて初めて世界を認識した。(動けないからそれほど認識は広くない)
他のビルの皆さんがどうなのか、動けないし声が出ないから残念ながら聞けない。
あ、あれ?
地面に埋もれているはずの足首、くるぶし辺りも謎空間な気がする。
どうせ動けないからいいけどさー。
俺の意識が覚醒してからが結構大変だった。
社員が俺の身体の中を移動しているのは別に構わないのだが、大勢の余所者が毎日俺に入り込むんだ。
そして謎空間の上下あたりに常駐して動き回っている。気持ち悪いったらありゃしない。
サッサと出て行ってくれないかな。
少ししてから解った事がある。俺(ビル)は、社員が使用する事でパワーが貯まる。
社員が減れば、ビルとしての力は弱まり、壊れれば力を失う。建て替えでバージョンアップもする。当然寿命もある。
さらに、貯まったパワーで何と、魔法が使えるのだ。どんな魔法かと言えば、『具現化』だ。
ある時、臍より下の階からひとりの社員が22階の謎空間へと来た。
時間は24時を回った頃、俺の中の社員達は皆退社して警備の者くらいしかいない、そんな時間にそいつは来た。
「もう電車終わったよなー……。あのクソ上司! 何で毎日毎日帰る時を見計らって仕事押し付けてくるんだよ! しかも明日の朝イチに使うなら自分で作れよ。こっちはもう1週間ネカフェ生活だっての。それだって金かかるんだぞ! 今日はもうここに泊まってくー。ここなら誰も来ないはず。警備も22Fは回らないって噂だしな」
そう言ってその若い男は床にゴロンと横になった。頑張ってる若者を応援したい、俺に出来る事があれば…、そう願った時に聞こえたんだ。
『パワーが貯まっています。具現化魔法を使用出来ます。作成したい物を思い浮かべてください』
で、俺は、「ふかふかのベッド」を思い浮かべた。この青年がグッスリと休み、疲れがとれるようにと。
そしたら、出たんだよ。ふっかふかのベッドが。
床に寝ていた青年がふと目を開けてベッドに気がつき、周りをキョロキョロしてからそっとベッドに近づいた。
腰掛けたと思ったら直ぐに横になり布団にくるまり熟睡をしたようだった。
「俺、8時間熟睡出来たの久しぶりだ! すっげぇぇぇ、疲れがとれてる。頭スッキリ! あ、腹も空いてるw 空腹を感じるのも久しぶりか。あ、あの、神さまか仏さまかわかりませんがありがとうございました! また、疲れたら休みにこさせてください!」
うんうん。いーよー。あ、俺、神様じゃなくてビルだけどね。
目を覚ました青年は元気にこのフロアを去って行った。
その後もクチコミでか、昼間でも社員が訪れる様になった。
ベッドやソファー、美味しい食事、温泉など、お願いに沿った物を具現化魔法で出している。不要になった物はしまっておける。
そして、22階を使用した社員は元気いっぱいに働き、その働きで俺のパワーも貯まるという、俺にとってもラッキーだ。
ただしラブホ代わりのようなお願いは却下だ。それとどうも役員は22階へは入れないようだ。社員以外のお願いももちろん却下だ。
俺はやまと商事のビルだからな。
やまと商事で頑張る社員のために俺も頑張るのだ。
(終わり)
くまの香〈妄想ワールド〉
※パラレルですので前作と異なります
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『俺得!22階の社員が全員異世界に転移したら、俺ビルだけど魔法使えるし?アイテムボックスあるし?いつの間にか俺得なんですが!(ビルだから動けないけど)』
やまと商事の本店ビル22階は現在「立入禁止」になっていた。
何故ならある日突然、そこで働いていたはずの102名が行方不明になったからだ。
最初の異変に気がついたのはそのフロアの清掃を受け持っていた管理会社のひとりだ。
彼は毎日8:30前にフロアの清掃を終わらせる。次の二度目のトイレ清掃の為に10:30に22階へと向かった。
「おや?」
いつもならトイレでスマホをいじる社員を見かけるのだが、その日は珍しくひとりもいない。
彼は「有難い、清掃がしやすい」とさっさと掃除をすませる事にした。のだが。
「ん?」
鏡の前の洗面台を拭こうとしたところ布が床に落ちた。それを拾い、布を洗おうと蛇口の下に持って行くが水が出ない。
タッチレスのセンサーが不具合を起こしているのかと蛇口の部分に触れようとしたが、触れない事に気がつく。
いや、洗面台自体に触れない、手が通り抜けてしまう。
洗面台のすぐ横の個室の扉に手をかけようとしたが、スカっとすり抜ける。
「な、な、何だよ」
彼は5つ並んだ個室を触ろうと躍起になって両腕を突き出したが、まるで3D映像の世界に入り込んだかのように、震える手に物の感触は伝わってこなかった。
自分がおかしくなったのかと頭を掻きむしったり、着ていた作業着を掴んでみて、手に触れる事に僅かな安心を覚えた。俺の手がおかしくなったんじゃない。
ふと、トイレの入り口を見る。
この会社のトイレは男女とも入口の扉はない。震える足を叱咤して一歩ずつ動かしトイレの外、廊下へと出る。
廊下の壁も触れない。
すぐそこに、事務室へ入る扉がある。扉に付いている透明なガラス窓から中を見る。いつもなら見えるはずの社員がひとりも見えない。
掃除の関係で事務室へ入る時用のパスコードは教えてもらっている。
が、パスコードを押そうとする指も先の空間へと突き抜ける、もちろんそのまま腕も、身体も、ドアをすり抜けて事務室へと。
そこには誰も居なかった。
机も椅子もあるが、人が、居ない。
さっきまで普通に働いていたかのように、机上のパソコンは開かれていたり、資料も散らばっている。
飲みかけのコーヒーやペットボトルの飲料も置いてある。
けれど社員だけが居ない。そして触れない。
彼はクルリと向きを変えて来た道を猛スピードで戻った。
廊下を突き当たりまで走り左手側にある非常階段の扉へと飛び込んだ。
非常階段の踊り場に設置されたエレベーターの壁に触る。
「あ…」
彼は壁が、エレベーターのドアが、ボタンが触れる事に安堵した。
そしてフロアへ入るドアに触れ、感触が無い事で一歩後ろに下がった。
エレベーターの脇にある非常階段で23階へと上がり、フロアへの扉に触れた。
「ある…。ちゃんとあるぞ」
事務フロアへ入る為のパスコードを入力し、カチっと解錠された音を聞いてゆっくりと扉を開ける。
すぐ近くに若い男性がスマホを手に立っていた。
仕事を抜け出してスマホを弄っていたようで、目が合うとバツが悪そうに軽く会釈をしてきた。
「あ、あの…」
清掃会社の男が話しかけると、その男性はスマホの操作を中断した。
「何です?」
「あの……あ」
「ああ、下のフロア入れなくなった? パス変わったっけ? 3512の後にフロア数ですよ? ここは23だから351223だったでしょ?」
「すみません! 一緒に来ていただけませんか!」
清掃の男性が頭を思い切り下げてお願いすると、渋々と一緒に階段を降りて22階へと向かった。
「なんじゃあああ、こりゃあああああああ」
非常階段に大きな叫び声が木霊した。
俺は、ビル。
いや、アメリカ人でなければ、人でもない。やまと商事本店ビルだ。
自分がビルと認識したのは少し前だ。
突然、腹に衝撃が走り……、いや、ビルに腹が在るのかと聞かれれば、いや、そんな質問をするやつはいまい。
えー、とにかくビルの真ん中あたり、人で言うとヘソの上か胃のあたりだな、そこに何かの衝撃を受けたのだ。
確認したら(どう確認したかは聞くな)、22階が。
俺の22階が無くなってた!
22階が消えたからと言って俺の背が縮んだりはしない。
何というか、消えた22階は謎空間のようと言えば良いだろうか?無いんだけど、キッチリそこはキープされている、みたいな?
いやぁ、ただのビルの俺にはよくワカリマセン。俺のこの意識もその時からなのだが、ビルとして生まれてきて初めて世界を認識した。(動けないからそれほど認識は広くない)
他のビルの皆さんがどうなのか、動けないし声が出ないから残念ながら聞けない。
あ、あれ?
地面に埋もれているはずの足首、くるぶし辺りも謎空間な気がする。
どうせ動けないからいいけどさー。
俺の意識が覚醒してからが結構大変だった。
社員が俺の身体の中を移動しているのは別に構わないのだが、大勢の余所者が毎日俺に入り込むんだ。
そして謎空間の上下あたりに常駐して動き回っている。気持ち悪いったらありゃしない。
サッサと出て行ってくれないかな。
少ししてから解った事がある。俺(ビル)は、社員が使用する事でパワーが貯まる。
社員が減れば、ビルとしての力は弱まり、壊れれば力を失う。建て替えでバージョンアップもする。当然寿命もある。
さらに、貯まったパワーで何と、魔法が使えるのだ。どんな魔法かと言えば、『具現化』だ。
ある時、臍より下の階からひとりの社員が22階の謎空間へと来た。
時間は24時を回った頃、俺の中の社員達は皆退社して警備の者くらいしかいない、そんな時間にそいつは来た。
「もう電車終わったよなー……。あのクソ上司! 何で毎日毎日帰る時を見計らって仕事押し付けてくるんだよ! しかも明日の朝イチに使うなら自分で作れよ。こっちはもう1週間ネカフェ生活だっての。それだって金かかるんだぞ! 今日はもうここに泊まってくー。ここなら誰も来ないはず。警備も22Fは回らないって噂だしな」
そう言ってその若い男は床にゴロンと横になった。頑張ってる若者を応援したい、俺に出来る事があれば…、そう願った時に聞こえたんだ。
『パワーが貯まっています。具現化魔法を使用出来ます。作成したい物を思い浮かべてください』
で、俺は、「ふかふかのベッド」を思い浮かべた。この青年がグッスリと休み、疲れがとれるようにと。
そしたら、出たんだよ。ふっかふかのベッドが。
床に寝ていた青年がふと目を開けてベッドに気がつき、周りをキョロキョロしてからそっとベッドに近づいた。
腰掛けたと思ったら直ぐに横になり布団にくるまり熟睡をしたようだった。
「俺、8時間熟睡出来たの久しぶりだ! すっげぇぇぇ、疲れがとれてる。頭スッキリ! あ、腹も空いてるw 空腹を感じるのも久しぶりか。あ、あの、神さまか仏さまかわかりませんがありがとうございました! また、疲れたら休みにこさせてください!」
うんうん。いーよー。あ、俺、神様じゃなくてビルだけどね。
目を覚ました青年は元気にこのフロアを去って行った。
その後もクチコミでか、昼間でも社員が訪れる様になった。
ベッドやソファー、美味しい食事、温泉など、お願いに沿った物を具現化魔法で出している。不要になった物はしまっておける。
そして、22階を使用した社員は元気いっぱいに働き、その働きで俺のパワーも貯まるという、俺にとってもラッキーだ。
ただしラブホ代わりのようなお願いは却下だ。それとどうも役員は22階へは入れないようだ。社員以外のお願いももちろん却下だ。
俺はやまと商事のビルだからな。
やまと商事で頑張る社員のために俺も頑張るのだ。
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