魔物に転生したので異世界サバイバル生活はじめます!

巫崎 謳

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2話 魔物

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やっぱり…違和感はあったんだ…!
転生だ…人間に生まれ変われ無かった…!
わ、私が何を…前世で何を……

とりあえず、あるき回りたかったが
洞窟は何かいる可能性がある…というか
この姿でなにか出てきても、対処できる自信がない…。
岩陰に隠れ、あの人が来るといったのでとりあえず、待つことにした。

「おーい、いるか~?」

!きた、本当にくるとは思わなかった。

「来た来た、まぁ来たところでなにかすることも無いんだけど。ちょーっとあんたのこと気になってさ~」

私の心の中読んでるの…?

「うんうん、そうだよ、あんたが会話できたら良かったんだけどね、これしか今は会話の手段が無いから許せよ~」

……そ、それで、気になるって?

「あんた、転生者?」

想像の斜め上を行く質問でびっくりした。
目が丸になった……まぁ今の私はまんまるなお目々なんですが。
ただこのあとの答え方に気をつけたほうがいいのかもしれない。
わざわざ、二人だけにし聞いたこと。
何かあるのかもしれない、転生者は前世に禁忌を犯してるとか……?
なんかやばいとか…。

「…その沈黙は、入ってことでいいか~?」

い、…命だけは…!!

「あーっと…聞いた理由は魔物に転生するやつなんて初めてで無いにしろ、久しぶりに見たからな、気になって。ただ転生者って感じなのに、何にも知らなそうだったから、何か引っかかったんだ。」

そ、それは…と、ところどころ記憶が抜けてるところがあって…。

「…そーか」

あと魔物って?ここには甲殻類の私とエルフ…?のあなたしかいないんじゃない?

「それも抜けてるのか?あんたは立派な魔物だろ、クーティエっていうさ。」

クーティエ…?

「クーティエはダンジョンを殻としたヤドカリ…みたいな物だよ、だから生まれたてのあんたはヤドカリなの。クーティエは殻であるダンジョンのお宝欲しさに挑んできた冒険者を倒し、経験値を稼ぎ強くなっていくんだよ。強くなれば自分を守ってくれる魔物を寄生させる余裕だって出てくる。」

…私が魔物…?じゃあ、この洞窟は…私の殻…?

「スキル見れるか?魔物がスキルを見ることはあんまり無いんだけどな、自分の事を知りたいって念じてみろ。」

むむむむ………

目を瞑ると真っ暗の中に何か文字が浮かんできた。
__________________________
名前:無し
性別:無し
種族:クーティエ

Lv:1
HP:150
MP:60

スキル:「地形変化」
__________________________
スキルこれだけ……?レベルも1…もしこんな状態で冒険者に襲われたら…一溜りもない…。

「スキルはレベルが上がれば色々覚えられるぞ」

覚えられるって私、冒険者殺さなくちゃいけないの…人殺しなんて…。

「お前なんで魔物に転生したんだ……?そんな弱腰じゃ意味ないだろ~…」

て、ていうか初めてこのに来たとき、一緒にいたのって冒険者だよね?私達って敵同士なんじゃないの?

「あー、僕は別に魔物を殺そうって言うのはなくて、お宝とかに興味があるんだよ」

色々教えてくれたから、ものすごくは疑わないけど…なんか、怖いんだけど…。



「大丈夫大丈夫、僕はあんたを殺したりはしないよ、長く生きてきたせいで経験値とか興味無いからね。」
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