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アルテミスともう1つの名前
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如月はアルテミスのいう財源が気になっていた。アルテミスの祖国である王国はすでに消滅し存在すらしていないのに国家予算並みの財力があるというアルテミスはどこからそれだけの収入を得ているのか気になったのである。
「ねぇ、アルテミス?そのお金はどこから得たものなのか教えてもらえるかしら?」
「私の国外口座からよ!それが何か問題でもあって?」
「でも、アルテミス国から出たことないのよね?おかしくないかしら?」
「あら、特に何もおかしくは無いはずよ。それに王族が自分の影武者を連れているなんて至極当たり前のことだと思うのだけれど?」
「えっ?あなたの影武者いるの?今、話してるのは本人よね?」
「ええ、私は本人よ。公務はほぼ影武者の娘がやってるけど王族が自分の身の安全を考慮しないようなところに堂々と行くと思う?」
「それはそうだけど、どうやって国外に口座を作ったのよ?私も参考のために聞きたいわね、その話!」
「教えてもいいけど、多分如月には無理ではないかしら?」
「ちょ、ちょっとなんでアルテミスが、その名前を知ってるのよ?それに私には無理ってどういう事かしら教えて頂けるのよね?」
「如月の名前なんて私のもう1つの名前より有名だからすぐにわかったわ。如月貴女は身内に命を狙われたことある?狙われたこと無ければ、説明しても分からないでしょうねあなたにはきっと!」
「そんなことは無いわよ。私も命を狙われるなんて日常茶飯事だしね、ただ身内から狙われるかと聞かれると何とも言えないわね・・・・」
「そうね、普通は身内から命を狙われるなんて事そうそうないでしょうから。まあ、私の場合は私以外みんな敵のようなものだったので、どうしようもなかっただけです!(双子の姉がいることは話さなくても問題なさそうですね)」
「そう、ところでアルテミス、あなた何か隠し事してるわよね?しかも、かなり重要なことを?」
アルテミスは如月の言葉に思わず息を呑んだ、というのも双子の姉の話はほんのごく一部の者のみが知っていることで王妃や王すらも知らない事である。なぜなら、産まれてすぐの子は王妃に気付かれない様に引き離し次の子があたかも最初に産まれたかのようにしたためである。当時の宰相は双子は禁忌と信じており、それゆえに双子で最初に産まれた方を別人に見せるため戸籍を改竄している。双子とはいえ王族なのでブリティッシュ王国から一番遠い国に預けたとされているのだが、実際はとある国の無人島で関わった者たちが一緒に住んで居た。宰相と王女以外の関わった者は宰相が別人の戸籍を用意して王国から離していたとされている。
「なんのことですか?」
「あら?とぼける気?あなたの姉とされていたルナ王女は王族の血筋では無いんでしょう!」
「あ~、その事でしたら誰もが知ってるので隠すこともしていないですね。そういえば、如月じゃなくて水無月家にもおもしろい話がありましたわね?」
「アルテミスが水無月家の何を知っているのかわからないけど、今はその話をしていないわ!」
「そうね、ここで話すような事でも無いでしょうし、むしろここで話される方があなたにとっては都合が悪いでしょうから。初代の宰相がなくなってから王国は変わったわ、物理的にも人間的にもね。今から話すことを信じろとは言わないけど現実に起きたことだから否定しないでね!」
如月はアルテミスの言った言葉に違和感を覚えるのだが、この後アルテミスから聞かされる話が想定以上のものだった。アルテミスは如月の困惑してる表情を気にせず王国に何があったか話し始めるのだが、話しの途中でドアがコンコンとノックされた音が聞こえて来る。如月は慌てて何か緊急のことかと聞くと返事が返ってくる前にドアが開けられていた。そこにいた人物は如月が、今一番会いたくない人物が立っており来客中にも関わらず部屋に堂々ろ入って来るなり訳のわからない事を言い出すのだった。
「そこのあなた、来客中には誰も通すなと言ったわよね?なぜ、連れて来たのかしら?説明していただけるかしら?」
(この部屋に盗聴器か何か仕込まれていたのね?)
アルテミスは自分の置かれた状況を冷静に分析していたのだが、この侵入者にとってはそれが気にいらなかったのかアルテミスの方を見て睨みつける。アルテミスはなぜ?自分が睨みつけられたかわからずにいたのが、如月は、その態度の悪さに思わず怒りを露わにすると侵入者はニヤリとほくそ笑んでいた。
「それで何の用かしら?態々来客中に入って来るというふざけた真似までしてどういうつもりなのか知らないけどお客様を怒らさない方が良いと思うわよ!(この馬鹿はなんてこしてくれるのよ!)」
「さすが親子ですね、時雨さん!それで態々娘に変装してまでここに来た理由をお聞きしてもよろしいですか?如月は勘違いしてたようですが、私の眼は誤魔化されませんよ!」
「さすがは元第1王女のディアーナよね、アルテミスと双子だと聞いていなければ私も騙されているところだったわ!ディアーナがここにいるということはアルテミスに都合が悪いことがあるというところかしらね?」
「ちょ、ちょ、ちょっと神無月のかっこうをしてるのが時雨伯母様でアルテミスと思って話してたのがディアーナ様ってどういうことですか?」
「ちょっと如月伯母じゃなくて叔母よ!私は文乃の妹ってことになってるんだから。それに現在はアルテミスがディアーナでディアーナがアルテミスって事になっているのよ。如月知らなかったの?一緒にいて気づかないとか大丈夫?」
「時雨さん、それは酷というものですよ!如月は私とアルテミスの所作やしぐさの違いを知らないんですから。私が神無月と時雨さんのしぐさの違いに気付くのにだって数ヵ月かかったんですよ!」
「あら、そうだったかしら?ディアーナいい加減時雨呼びを木葉にしてもらえないかしら?一応時雨はこの世にいないことになってるんだからお願い出来るかしら?。」
如月が茫然と聞いてる中ディアーナと木葉は話しを進めて行く中でアルテミスについて話題にあがり、ディアーナはアルテミスは今、動けない状態にあるから私が代わりに来ているのだと告げる!それを聞いた木葉は大体の状況が把握出来たのか、ディアーナにあなたがいれば王家は亡くならないのはわかるけど、どうしてアルテミスが動けない状態になったのかわかっているの?と聞く!それに対してディアーナは王家の秘密に関わることだから話せないと断ったのだった。
「ねぇ、アルテミス?そのお金はどこから得たものなのか教えてもらえるかしら?」
「私の国外口座からよ!それが何か問題でもあって?」
「でも、アルテミス国から出たことないのよね?おかしくないかしら?」
「あら、特に何もおかしくは無いはずよ。それに王族が自分の影武者を連れているなんて至極当たり前のことだと思うのだけれど?」
「えっ?あなたの影武者いるの?今、話してるのは本人よね?」
「ええ、私は本人よ。公務はほぼ影武者の娘がやってるけど王族が自分の身の安全を考慮しないようなところに堂々と行くと思う?」
「それはそうだけど、どうやって国外に口座を作ったのよ?私も参考のために聞きたいわね、その話!」
「教えてもいいけど、多分如月には無理ではないかしら?」
「ちょ、ちょっとなんでアルテミスが、その名前を知ってるのよ?それに私には無理ってどういう事かしら教えて頂けるのよね?」
「如月の名前なんて私のもう1つの名前より有名だからすぐにわかったわ。如月貴女は身内に命を狙われたことある?狙われたこと無ければ、説明しても分からないでしょうねあなたにはきっと!」
「そんなことは無いわよ。私も命を狙われるなんて日常茶飯事だしね、ただ身内から狙われるかと聞かれると何とも言えないわね・・・・」
「そうね、普通は身内から命を狙われるなんて事そうそうないでしょうから。まあ、私の場合は私以外みんな敵のようなものだったので、どうしようもなかっただけです!(双子の姉がいることは話さなくても問題なさそうですね)」
「そう、ところでアルテミス、あなた何か隠し事してるわよね?しかも、かなり重要なことを?」
アルテミスは如月の言葉に思わず息を呑んだ、というのも双子の姉の話はほんのごく一部の者のみが知っていることで王妃や王すらも知らない事である。なぜなら、産まれてすぐの子は王妃に気付かれない様に引き離し次の子があたかも最初に産まれたかのようにしたためである。当時の宰相は双子は禁忌と信じており、それゆえに双子で最初に産まれた方を別人に見せるため戸籍を改竄している。双子とはいえ王族なのでブリティッシュ王国から一番遠い国に預けたとされているのだが、実際はとある国の無人島で関わった者たちが一緒に住んで居た。宰相と王女以外の関わった者は宰相が別人の戸籍を用意して王国から離していたとされている。
「なんのことですか?」
「あら?とぼける気?あなたの姉とされていたルナ王女は王族の血筋では無いんでしょう!」
「あ~、その事でしたら誰もが知ってるので隠すこともしていないですね。そういえば、如月じゃなくて水無月家にもおもしろい話がありましたわね?」
「アルテミスが水無月家の何を知っているのかわからないけど、今はその話をしていないわ!」
「そうね、ここで話すような事でも無いでしょうし、むしろここで話される方があなたにとっては都合が悪いでしょうから。初代の宰相がなくなってから王国は変わったわ、物理的にも人間的にもね。今から話すことを信じろとは言わないけど現実に起きたことだから否定しないでね!」
如月はアルテミスの言った言葉に違和感を覚えるのだが、この後アルテミスから聞かされる話が想定以上のものだった。アルテミスは如月の困惑してる表情を気にせず王国に何があったか話し始めるのだが、話しの途中でドアがコンコンとノックされた音が聞こえて来る。如月は慌てて何か緊急のことかと聞くと返事が返ってくる前にドアが開けられていた。そこにいた人物は如月が、今一番会いたくない人物が立っており来客中にも関わらず部屋に堂々ろ入って来るなり訳のわからない事を言い出すのだった。
「そこのあなた、来客中には誰も通すなと言ったわよね?なぜ、連れて来たのかしら?説明していただけるかしら?」
(この部屋に盗聴器か何か仕込まれていたのね?)
アルテミスは自分の置かれた状況を冷静に分析していたのだが、この侵入者にとってはそれが気にいらなかったのかアルテミスの方を見て睨みつける。アルテミスはなぜ?自分が睨みつけられたかわからずにいたのが、如月は、その態度の悪さに思わず怒りを露わにすると侵入者はニヤリとほくそ笑んでいた。
「それで何の用かしら?態々来客中に入って来るというふざけた真似までしてどういうつもりなのか知らないけどお客様を怒らさない方が良いと思うわよ!(この馬鹿はなんてこしてくれるのよ!)」
「さすが親子ですね、時雨さん!それで態々娘に変装してまでここに来た理由をお聞きしてもよろしいですか?如月は勘違いしてたようですが、私の眼は誤魔化されませんよ!」
「さすがは元第1王女のディアーナよね、アルテミスと双子だと聞いていなければ私も騙されているところだったわ!ディアーナがここにいるということはアルテミスに都合が悪いことがあるというところかしらね?」
「ちょ、ちょ、ちょっと神無月のかっこうをしてるのが時雨伯母様でアルテミスと思って話してたのがディアーナ様ってどういうことですか?」
「ちょっと如月伯母じゃなくて叔母よ!私は文乃の妹ってことになってるんだから。それに現在はアルテミスがディアーナでディアーナがアルテミスって事になっているのよ。如月知らなかったの?一緒にいて気づかないとか大丈夫?」
「時雨さん、それは酷というものですよ!如月は私とアルテミスの所作やしぐさの違いを知らないんですから。私が神無月と時雨さんのしぐさの違いに気付くのにだって数ヵ月かかったんですよ!」
「あら、そうだったかしら?ディアーナいい加減時雨呼びを木葉にしてもらえないかしら?一応時雨はこの世にいないことになってるんだからお願い出来るかしら?。」
如月が茫然と聞いてる中ディアーナと木葉は話しを進めて行く中でアルテミスについて話題にあがり、ディアーナはアルテミスは今、動けない状態にあるから私が代わりに来ているのだと告げる!それを聞いた木葉は大体の状況が把握出来たのか、ディアーナにあなたがいれば王家は亡くならないのはわかるけど、どうしてアルテミスが動けない状態になったのかわかっているの?と聞く!それに対してディアーナは王家の秘密に関わることだから話せないと断ったのだった。
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