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鬼の巣窟
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私が乗る車が何層にもなる螺旋の道路を走る。
今日から3日間、妹が出るコンサートを見るために会場へと向かっていた。
けれど私はおそらく妹のコンサートは見られないだろう。
コンサート会場の入り口に着いたらしい。
父と母が私に目もくれず、会場へと歩いていく。
私は車から出ると、会場の人と思しき男性と目があった。
「あなたは招待されていません。お帰りください。ああ。お連れさまから伝言を預かっています。お連れ様をお待ちであるなら、それまでここでお待ちくだい。そうでなければ、こちらから徒歩でお帰りください。あなた様に旦那様のお車をお使いなさることを許してはいませんから。」
男性は蔑んだ目で言伝を言うと、会場のロビーへと向かっていった。
私は、いつもの父からの嫌がらせに憤りを感じながらも、帰ることにした。
さて、後ろを振り向くと乗っていた車は既になく、仄かに照らす灯以外に光源のないトンネルが、上にへと続いていた。
進もうとする刹那、何か音が聞こえ、立ち止まる。
すると、電車の如く、自身の前を横切るバスが見えた。
バスはそのまま、この会場の終着地点にあった閉ざされていた鉄の扉を開き、中へと入っていった。
横切る瞬間、バスの中に人ならざる何かを見た。
聞こえた音は、その彼らのうめき声だった。
私は、地上に出るため進んだ。
少し進むと、左にトンネルにそぐわない窓と、左に規則的に並んだドア、そしてドアの横には時間が書かれたプレートが見えた。
プレートには10:00~18:00。それ以外の時間も見えた。
窓の外を見ると、バスの中にいた人ならざる何かより大きい、鬼が幾人もいた。
彼らに見つかっては終わりだ。
そう、私の勘が伝えた。
ふと、扉が開くような音が聞こえた。
おそらく鬼だ。
開いた扉とは別の、少しばかりか空いていた扉の方にいき、その中に入る。
どこか倉庫のような、何かが住むにしてもおかしい部屋。
その部屋に人が幾人も隠れていた。
私も先人に習い、隠れた。
すると、扉の開く音が聞こえた。
ドス、ドス、ドスっと足音が聞こえる。
住人が鬼が帰ってきたのだ。
彼らはどうやらここで働いているようだ。
あの扉の横にあった時間の書いてあったプレートは彼らが働く時間を記載していたのだ。
鬼は、隠れた人を見つけ、大きい手で捕まえ、口を大きく広げて、ボキボキと音を鳴らしながら、食べ始める。
私も見つかれば、食われるだろう。
そう思った瞬間、鬼と目が合う。
まずいと思う前に、口が開い
今日から3日間、妹が出るコンサートを見るために会場へと向かっていた。
けれど私はおそらく妹のコンサートは見られないだろう。
コンサート会場の入り口に着いたらしい。
父と母が私に目もくれず、会場へと歩いていく。
私は車から出ると、会場の人と思しき男性と目があった。
「あなたは招待されていません。お帰りください。ああ。お連れさまから伝言を預かっています。お連れ様をお待ちであるなら、それまでここでお待ちくだい。そうでなければ、こちらから徒歩でお帰りください。あなた様に旦那様のお車をお使いなさることを許してはいませんから。」
男性は蔑んだ目で言伝を言うと、会場のロビーへと向かっていった。
私は、いつもの父からの嫌がらせに憤りを感じながらも、帰ることにした。
さて、後ろを振り向くと乗っていた車は既になく、仄かに照らす灯以外に光源のないトンネルが、上にへと続いていた。
進もうとする刹那、何か音が聞こえ、立ち止まる。
すると、電車の如く、自身の前を横切るバスが見えた。
バスはそのまま、この会場の終着地点にあった閉ざされていた鉄の扉を開き、中へと入っていった。
横切る瞬間、バスの中に人ならざる何かを見た。
聞こえた音は、その彼らのうめき声だった。
私は、地上に出るため進んだ。
少し進むと、左にトンネルにそぐわない窓と、左に規則的に並んだドア、そしてドアの横には時間が書かれたプレートが見えた。
プレートには10:00~18:00。それ以外の時間も見えた。
窓の外を見ると、バスの中にいた人ならざる何かより大きい、鬼が幾人もいた。
彼らに見つかっては終わりだ。
そう、私の勘が伝えた。
ふと、扉が開くような音が聞こえた。
おそらく鬼だ。
開いた扉とは別の、少しばかりか空いていた扉の方にいき、その中に入る。
どこか倉庫のような、何かが住むにしてもおかしい部屋。
その部屋に人が幾人も隠れていた。
私も先人に習い、隠れた。
すると、扉の開く音が聞こえた。
ドス、ドス、ドスっと足音が聞こえる。
住人が鬼が帰ってきたのだ。
彼らはどうやらここで働いているようだ。
あの扉の横にあった時間の書いてあったプレートは彼らが働く時間を記載していたのだ。
鬼は、隠れた人を見つけ、大きい手で捕まえ、口を大きく広げて、ボキボキと音を鳴らしながら、食べ始める。
私も見つかれば、食われるだろう。
そう思った瞬間、鬼と目が合う。
まずいと思う前に、口が開い
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