58 / 115
夜明けの幻想曲 2章 異端の花守
29 導きの旗
しおりを挟む前が見えないほどの風は止み、舞い散る花弁がゆるやかに降ってくる。
フェリクスは抱きしめ合う二人を確認して、ホッと息をついた。
「お似合いですね」
近くで声が聞こえ、そちらを見るとアルが寂しそうに笑っていた。両手に力を込めて握りしめている。口こそ笑みの形を浮かべているものの、声音は実に悔しそうでもあった。
「ずっと愛し合っていたのですから当たり前なのですが」
「アル君、君は……」
「皆さん、気を抜くにはまだ早いですよ」
アルに声をかけようとしたフェリクスを遮るようにしてセラフィが声を張る。二人を守るようにしてセラフィとミセリアが前に出る。
フェリクスは思い出した。脅威はまだ目の前にいる。
ビエントは膝をついていた。その右肩には白い細身の剣が突き刺さり、赤い血が垂れている。ビエントは大きなため息をつくと、剣の柄を掴んで容赦なく引き抜いた。血しぶきが白い花の清廉さを穢していく。
「ったく、どうしていつも上手くいかないんだ」
確かな苛立ちを滲ませた小さなつぶやきは誰にも届くことはない。
血に濡れた右腕を見下ろし、次いでフェリクスを見る。
「お前か。余計なことをしてくれる。神子の力でも自覚したのか?他人への影響力が強くなってるみたいだな?」
「俺にはよく分からない。でも、ひとつ言えることがあるよ、ビエント。ミラージュさんの悲しみにつけ込んで利用しようとしたこと。それに、世界中の人々を苦しめていること。俺は、それを許すことができない」
「ほーん?」
ビエントは薄く笑む。だが、楽しそうな雰囲気は微塵も感じない。どれくらいかは予想ができないが、怒りの感情が浮上しているようだ。ようやくフェリクス達はそれを感じ取って冷や汗をかく。
「元はと言えばお前ら人間が好き勝手に暴れたせいで女神が消え、俺たち精霊が荒れてるんだぜ?その辺は分かってるのか?」
「俺たちにとってはずっとずっと昔のことで分からないさ。人間が戦争を繰り返したせいでお前達が傷ついたのなら、人間は償わないといけない……」
「だろ?」
「でも」
フェリクスの切り返しにビエントが片眉を上げる。
「それを理由に罪もない人間達を殺したり、イミタシアにすることは間違っている。それじゃあ何の解決にもならないじゃないか」
「……」
はぁ、と盛大なため息。ビエントの機嫌が急激に悪くなっていくのが手に取るように分かる。この場にいる全員が肌で感じとる。
「なら、教えてもらおうか。お前ならどうする?その身をもって俺に示してみろ!!」
ビエントの目が勢いよく見開かれる。それと同時に青漆の風が衝撃波と化してフェリクス達を襲った。
「うわっ」
「フェリクス!」
上手く受けきれずに体勢を崩したフェリクスを側に居たミセリアが腕を掴んで支える。そのため膝をつかずに済んだ。
「ありがとう、ミセリア」
「礼はいい、だがどうする?どうやってアイツに勝つんだ?」
「そ、それは――」
勢いで怒りをぶつけるんじゃなかった、とフェリクスは焦る。しかし、本気で許せなかったのだ。考えを変えることはできない。
「殿下。僕が時間を稼ぎますので、その隙に逃げてください」
「それは駄目だセラフィ。いくらセラフィでも大精霊と生身で戦うのは危険すぎる!」
槍を手にしたセラフィの言葉を急いで否定し、フェリクスは思考を巡らせる。自分がビエントの怒りの引き金になってしまった以上、自分自身で糸口を見つけなければいけない。
「フェリクス君、君が導くんだ!君にはそれができる!!」
風圧にも負けない大声でエールが叫ぶ声が聞こえた。はじかれたようにエールを見ると、彼はミラージュを守るように抱きしめながらフェリクスをじっと見つめていた。その力強い瞳に圧倒されそうになる。
「導く……俺が?」
「そう、さっき僕を導いてくれたみたいに!」
「……殿下、指示をください。殿下の思うとおりに動いてみせましょう」
「私もだ、フェリクス。さぁ言ってみろ、お前の直感を」
エールに引き続き、セラフィとミセリアもフェリクスを見つめる。
「フェリクスさん、貴方の力は他者の意志を導くもの。貴方の指示は、皆の意志になるわ。この私を止めてみせた貴方だもの、出来るわよね」
「う、それはかなりのプレッシャーだけど……」
「フェリクスさん、僕も信じてますから」
ミラージュとアルからも言葉を受け取り、フェリクスはようやく決心がついた。
「分かった。できる限りやってみよう」
「おしゃべりは終わったか?それじゃあ、行くぜ!!」
強風を身に纏いながらビエントが地から身体を浮かす。そのまま重心を前に沈め、勢いよく飛び出した。
「エール!」
「任せて」
この場で一番早く動けるのは精霊ゼノの力を持つエールのみ。エールはフェリクスの呼びかけと同時に飛び出し、新たに作り出した白の剣を持ってビエントの行く手を遮った。ビエントもそれを分かっていたのか華麗に避けようとする。
「セラフィ、目くらまし!」
「仰せのままに!」
そこへセラフィが槍を大きく振りかぶった。攻撃のための一手ではない。セラフィの槍は辺りに咲き乱れる花々を散らし、白い花びらの壁を作り上げた。イミタシアとは言え普通の人間と大差のないセラフィが直接ビエントと刃を交えることは危険だと判断したからこその指示だった。フェリクスにとって無意識の指示であったが、セラフィ自身は意図を正確に読み取っている。
「!」
ビエントは驚き、スピードを緩めた。花びらを振り払おうと腕を持ち上げたところをフェリクスは見逃さない。
「ミセリア、ナイフを!」
「ああ!」
そこへミセリアが手にしていたナイフを思い切り投げつけた。正確にまっすぐ飛んでいくナイフの存在にビエントが気付いたのは花びらを振り払った後だった。ビエントは無言でナイフをたたき落とす。
「エール、今!」
『はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!』
気がつくとフェリクスは手に大きな旗を持っていた。先に刃のついた武器のような旗だった。ビエントに向けて切っ先が向けられ、優美にはためいている。
エールが剣を大きく振った時、彼の声が重なって聞こえた。ゼノとエール。二人は共に戦ってくれていたのだ。
「ビエント様……ゼノ様からの伝言があります」
チラ、とビエントはミラージュを見やる。
吹っ切れた魂の女王は大きく息を吸い込んで、エールと共に口を開いた。
『これからは新しい時代なんだから適応しろよ懐古主義ども!!』
白い軌跡を描きながら剣はビエントの背中を切り裂いた。鮮血が舞う。
ビエントの動きが止まる。うつむいたまま立ち尽くす。表情はよく見えなかったが、うっすらと笑んでいるようだった。笑みに隠された心情までは読み取ることができなかったが。
「はは……ははは……。もういいや、降参だ降参」
ビエントは昏く淀んだ瞳でフェリクスを見る。大きな旗を持った少年は緊張した面持ちでビエントを見つめ返していた。
「少し消耗してしまったな、俺らしくもない。神子どもの実力も見られたのだし良しとしよう」
人間達から背を向けたビエントはひらりと手を振る。
「さようなら。また会う日まで」
そう言うとビエントは風に溶けるようにして消えていった。零していた血さえ、跡形もなく。
「助かった……」
「フェリクス、それは」
ホッと息をついたフェリクスの手にある旗を指さしてミセリアは問う。先ほどまでこんなに大きな旗は持っていなかったはずだ。これにはフェリクスも困惑気味に小首を傾げる。
「ほんとだ、いつの間に……。俺、こんな大きな旗持ってないのに」
その瞬間、旗が霧散した。文字通り、霧のように。風にはためいていた旗は空気に溶け込んでいく。
「え、え、何だこれ!」
「よく分からないけれど、それがフェリクスさんの力なのかもしれないわね。貴方の心が持っていたものかも。神子としての力が強化されたから具現化したのね」
そこへミラージュがアルと手を繋ぎながら歩み寄ってきた。その顔は晴れ晴れとして明るい。
「ミラージュさん」
「フェリクスさん、貴方には――いえ、貴方たちにはたくさん迷惑をかけました。ごめんなさい」
ミラージュはフェリクス達の前に立つと、頭を下げた。それを見たアルとエールもミラージュの隣に立って同じように頭を下げた。
いきなりの謝罪に驚いたフェリクスはセラフィとミセリアに目配せをした。二人とも軽く頷いて、フェリクスに返答を促した。
「謝らないでくれよ、三人とも。怖いこともたくさんあったけど、その分沢山知ることができたから……それに、みんなが無事で、しかもミラージュさんとエールが再会できて良かったよ。みんな良い結果に終わった。これからはみんな仲良く――」
「そのことなのだけど、少しお話があるの」
うんうん、とセラフィとミセリアが頷いて同意したところでミラージュが話を切り出した。目を合わせてからフェリクスに視線を戻した。
「私、女王を引退しようと思うの」
「……どういうこと?」
「シエルに引き継ぐのよ。いつまでも私が生きているワケにもいかないもの」
フェリクスがギョッとした表情を浮かべる前にアルが大慌てでミラージュの袖を引っ張る。唇は震え、アルが不安を抱えていることは誰にでも分かる。ミラージュはアルを安心させるように微笑んだ。
「まさか、まさか……」
「あぁ、心配しなくてもいいわ。今すぐ死のうっていうワケではないの。シエルに仕事を引き継いで、それから……」
ミラージュはエールを見上げた。彼等は微笑みあって、揃って前を向く。
「身体の主導権も引き継ぎます。私はシエルへ、エールはゼノ様へ。そしてシエルがお婆さんになって人間としても生涯を終えたとき、私たちも後を追うつもりです」
「僕たちは再び巡り会えた。それで充分。だから苦しめてしまった彼等を解放してあげないとって思っただけだよ」
「二人とも……」
二人の意志が不動のものであることは明白だった。たとえフェリクスが止めろ、と言っても聞かないだろう。そう思わせる空気が二人にはあった。
「私たちは真に私たちを必要とする場合を除き、表に出ることはないと誓うわ。これからは私たちの時代ではないもの」
「ミラージュ様……」
「アル、貴方にも沢山迷惑をかけたわね。私は貴方という花守が居てくれて本当に嬉しかったの。私のことを真剣に考えてくれて心配してくれていたことはちゃんと分かっているわ。……私のことを見ていてくれたように、シエルのことも見ていてあげてね」
「ミラージュ様……僕は、貴方のことが好きです。離れてしまうことが怖いのです!!」
アルは今までにないくらいに声を張り上げた。うっすらと前髪から見え隠れする目には大粒の涙が溜まっている。
ミラージュは驚いたように一度瞬きをして、そして嬉しそうに微笑んだ。
「ありがとう、アル」
ミラージュはアルの長い前髪をかき分けると、白く丸い額に優しく口づけた。そして寂しそうに目を細めると、ゆっくりと身体を離してエールの側に寄る。
「ミラージュ、少し待って」
「え?」
その時、エールがミラージュを呼び止めた。小さく首を傾げるミラージュの前でエールはしゃがみ込み、地に残っている花をするすると編んでいく。花冠が出来るまで大した時間はかからなかった。
エールは立ち上がって、真っ白な花冠をミラージュの頭に乗せた。
「うん」
「エール……ありがとう。嬉しいわ」
満足げなエールにミラージュは恥ずかしそうに微笑んだ。フェリクスは女王シエルとして君臨していたミラージュとのギャップに若干の驚きを感じつつ、静かに見守っていた。
そしてふたりは手を繋ぐと、フェリクス達の方に向き直る。
「そろそろ行くわね」
「ミラージュさん……ありがとうございました」
フェリクスはミラージュと婚約者だった時のことを思い出した。大人びていた少女は、やんちゃだったフェリクスの良き指導者だったのだ。
「フェリクスさん。これから貴方たちの旅路に困難が訪れることでしょう。けれど、貴方は正しい道を選ぶことができるはずよ。迷いなど捨てて、自分が思うように進みなさい」
「……はい」
「貴方にはセラフィさんという頼もしい騎士と、ミセリアさんという頼もしい想い人がいるのだから何も心配することはないわ」
「……はい!」
フェリクスの横でセラフィが自慢げに笑み、ミセリアが羞恥に顔を真っ赤に染めた。二人の対照的な反応にミラージュとエールが笑う。
「それじゃあ、僕たちはこれで。――アル君、今までミラージュを守ってくれてありがとう」
「僕は貴方のようになれなかったけれど。ミラージュ様に託されたこと、必ずやり遂げてみせます」
「ありがとう、アル君」
そうだわ、とミラージュが振り返る。
「フェリクスさん、もう一人の神子のことも探してあげてくれないかしら」
「あぁ、そうするよ。ビエントの狙いは神子をイミタシアにすることみたいだし、放ってはおけない」
「ふふ、そう言うと思っていたわ」
ミラージュは笑うと、エールと共にフェリクス達から一歩下がる。恋人のように手を繋いで、肩を寄せ合って、おとぎ話の王女と花守は花のように笑った。
「ありがとう、みんな。そしておやすみなさい。また会う日まで」
0
あなたにおすすめの小説
婚約破棄のあと、あなたのことだけ思い出せない
柴田はつみ
恋愛
伯爵令嬢セシリアは、王宮の舞踏会で王太子レイヴンから公開の場で婚約破棄を言い渡され、その場で倒れた。
目覚めた彼女は、礼儀も常識も覚えているのに――ただ一つ、レイヴンだけを思い出せない。
「あなたは、どなたですか?」
その一言に、彼の瞳は壊れた。
けれどレイヴンは何も語らず、セシリアを遠ざける。彼女を守るために、あの日婚約を捨てたのだと告げられないまま。
セシリアは過去を断ち切り、王宮の侍女として新しい生活を始める。
優しく手を差し伸べる護衛騎士アデルと心を通わせていくほど、レイヴンの胸は嫉妬と後悔で焼けていった。
――守るために捨てたはずなのに。忘れられたまま、他の男に笑う彼女を見ていられない。
一方、王宮では“偽聖女”の陰謀と、セシリアの血に眠る秘密が動き出す。
記憶を取り戻せば、彼女は狙われる。取り戻さなければ、二人は永遠に届かない。
これは、忘れてしまった令嬢と、忘れられてなお愛を捨てられない王太子が、もう一度“選び直す”恋の物語。
三十年後に届いた白い手紙
RyuChoukan
ファンタジー
三十年前、帝国は一人の少年を裏切り者として処刑した。
彼は最後まで、何も語らなかった。
その罪の真相を知る者は、ただ一人の女性だけだった。
戴冠舞踏会の夜。
公爵令嬢は、一通の白い手紙を手に、皇帝の前に立つ。
それは復讐でも、告発でもない。
三十年間、辺境の郵便局で待ち続けられていた、
「渡されなかった約束」のための手紙だった。
沈黙のまま命を捨てた男と、
三十年、ただ待ち続けた女。
そして、すべてを知った上で扉を開く、次の世代。
これは、
遅れて届いた手紙が、
人生と運命を静かに書き換えていく物語。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
【完結】辺境に飛ばされた子爵令嬢、前世の経営知識で大商会を作ったら王都がひれ伏したし、隣国のハイスペ王子とも結婚できました
いっぺいちゃん
ファンタジー
婚約破棄、そして辺境送り――。
子爵令嬢マリエールの運命は、結婚式直前に無惨にも断ち切られた。
「辺境の館で余生を送れ。もうお前は必要ない」
冷酷に告げた婚約者により、社交界から追放された彼女。
しかし、マリエールには秘密があった。
――前世の彼女は、一流企業で辣腕を振るった経営コンサルタント。
未開拓の農産物、眠る鉱山資源、誠実で働き者の人々。
「必要ない」と切り捨てられた辺境には、未来を切り拓く力があった。
物流網を整え、作物をブランド化し、やがて「大商会」を設立!
数年で辺境は“商業帝国”と呼ばれるまでに発展していく。
さらに隣国の完璧王子から熱烈な求婚を受け、愛も手に入れるマリエール。
一方で、税収激減に苦しむ王都は彼女に救いを求めて――
「必要ないとおっしゃったのは、そちらでしょう?」
これは、追放令嬢が“経営知識”で国を動かし、
ざまぁと恋と繁栄を手に入れる逆転サクセスストーリー!
※表紙のイラストは画像生成AIによって作られたものです。
公爵令嬢は結婚式当日に死んだ
白雲八鈴
恋愛
今日はとある公爵令嬢の結婚式だ。幸せいっぱいの公爵令嬢の前に婚約者のレイモンドが現れる。
「今日の結婚式は俺と番であるナタリーの結婚式に変更だ!そのドレスをナタリーに渡せ!」
突然のことに公爵令嬢は何を言われたのか理解できなかった。いや、したくなかった。
婚約者のレイモンドは番という運命に出逢ってしまったという。
そして、真っ白な花嫁衣装を脱がされ、そのドレスは番だという女性に着させられる。周りの者達はめでたいと大喜びだ。
その場所に居ることが出来ず公爵令嬢は外に飛び出し……
生まれ変わった令嬢は復讐を誓ったのだった。
婚約者とその番という女性に
『一発ぐらい思いっきり殴ってもいいですわね?』
そして、つがいという者に囚われた者の存在が現れる。
*タグ注意
*不快であれば閉じてください。
生きるために逃げだした。幸せになりたい。
白水緑
ファンタジー
屋敷内に軟禁状態だったリリアは、宝物を取り戻したことをきっかけに屋敷から逃げ出した。幸せになるために。体力も力もない。成り行きに身を任せる結果になっても、自分の道は自分で選びたい。
2020/9/19 第一章終了
続きが書け次第また連載再開します。
2021/2/14 第二章開幕
2021/2/28 完結
悪役令嬢になるのも面倒なので、冒険にでかけます
綾月百花
ファンタジー
リリーには幼い頃に決められた王子の婚約者がいたが、その婚約者の誕生日パーティーで婚約者はミーネと入場し挨拶して歩きファーストダンスまで踊る始末。国王と王妃に謝られ、贈り物も準備されていると宥められるが、その贈り物のドレスまでミーネが着ていた。リリーは怒ってワインボトルを持ち、美しいドレスをワイン色に染め上げるが、ミーネもリリーのドレスの裾を踏みつけ、ワインボトルからボトボトと頭から濡らされた。相手は子爵令嬢、リリーは伯爵令嬢、位の違いに国王も黙ってはいられない。婚約者はそれでも、リリーの肩を持たず、リリーは国王に婚約破棄をして欲しいと直訴する。それ受け入れられ、リリーは清々した。婚約破棄が完全に決まった後、リリーは深夜に家を飛び出し笛を吹く。会いたかったビエントに会えた。過ごすうちもっと好きになる。必死で練習した飛行魔法とささやかな攻撃魔法を身につけ、リリーは今度は自分からビエントに会いに行こうと家出をして旅を始めた。旅の途中の魔物の森で魔物に襲われ、リリーは自分の未熟さに気付き、国営の騎士団に入り、魔物狩りを始めた。最終目的はダンジョンの攻略。悪役令嬢と魔物退治、ダンジョン攻略等を混ぜてみました。メインはリリーが王妃になるまでのシンデレラストーリーです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる