14 / 111
2. 縮められない距離
2-4 ファンクラブの名前
しおりを挟む
side ヒカリ
俺のレッスンにはダンスも追加された。そういえばバク宙とかできるんだってね、と社長さん。アキから聞いたんだって。いつの間にそんなに仲良くなったんだろ。社長さんにバク宙を披露したら「いいねぇ。ギャップ萌えってやつだ。カップリングはダンスナンバーにしようか」ダンス…できるかな…俺、覚えるまでに時間がかかるんだよなぁ…。
香山さんからは「人気が出たら学校を休まないとならないかもしれない。行けるときにはなるべく休まないように」って言われてるから真面目に学校に通う。友だちの1人に、放課後ちょっと付き合って、と頼まれて待ってたら告白された。文化祭のあとぐらいからかな、これで7人め。みんななんで俺で罰ゲームするんだろう。ほんとイヤになっちゃう。罰ゲームなんかさせられた友だちと憂さ晴らしにカラオケ。ちょっとトイレ、って出て行ったきりなかなか帰ってこない。お腹でも壊したのかな。そういえばさっきの歌、友だちの前で歌うな、ってアキに言われたやつだ。なんでだろ。
「目を閉じて」今日はジャケットの撮影。初めてのお化粧。「光理君は肌が綺麗だからあんまりやることないわぁ。羨ましいくらい」服も何着も着替えさせられてもうヘトヘト。笑ってー、なんて、どうやったらいいかわかんない。困っていたら、その顔いいね、なんて写真に撮られる。高橋さんと平野さんが楽しい話をしてくれてようやく笑えて終了。
「あの…俺、できなくて…時間かかってごめんなさい」皆さんに謝る。高橋さんが「いいのいいの、光理君が笑えるようにするのも僕らの仕事」平野さんも「そうだよ。それにそのあとの笑顔がサイコーだからご褒美みたいな仕事だよ」メイクさんもカメラマンさんも頷いてくれる。嬉しくて笑っちゃったらまた写真を撮られた。
「ファンクラブ、名前はどうしようか」俺は『hikari』でデビューすることが決まっている。「ヒカリファンクラブじゃだめなの?」「だめじゃないけど、どうせならかっこいい名前にしようよ」と香山さんが笑って「光理君も考えておいて」と宿題を出された。
俺のレッスンにはダンスも追加された。そういえばバク宙とかできるんだってね、と社長さん。アキから聞いたんだって。いつの間にそんなに仲良くなったんだろ。社長さんにバク宙を披露したら「いいねぇ。ギャップ萌えってやつだ。カップリングはダンスナンバーにしようか」ダンス…できるかな…俺、覚えるまでに時間がかかるんだよなぁ…。
香山さんからは「人気が出たら学校を休まないとならないかもしれない。行けるときにはなるべく休まないように」って言われてるから真面目に学校に通う。友だちの1人に、放課後ちょっと付き合って、と頼まれて待ってたら告白された。文化祭のあとぐらいからかな、これで7人め。みんななんで俺で罰ゲームするんだろう。ほんとイヤになっちゃう。罰ゲームなんかさせられた友だちと憂さ晴らしにカラオケ。ちょっとトイレ、って出て行ったきりなかなか帰ってこない。お腹でも壊したのかな。そういえばさっきの歌、友だちの前で歌うな、ってアキに言われたやつだ。なんでだろ。
「目を閉じて」今日はジャケットの撮影。初めてのお化粧。「光理君は肌が綺麗だからあんまりやることないわぁ。羨ましいくらい」服も何着も着替えさせられてもうヘトヘト。笑ってー、なんて、どうやったらいいかわかんない。困っていたら、その顔いいね、なんて写真に撮られる。高橋さんと平野さんが楽しい話をしてくれてようやく笑えて終了。
「あの…俺、できなくて…時間かかってごめんなさい」皆さんに謝る。高橋さんが「いいのいいの、光理君が笑えるようにするのも僕らの仕事」平野さんも「そうだよ。それにそのあとの笑顔がサイコーだからご褒美みたいな仕事だよ」メイクさんもカメラマンさんも頷いてくれる。嬉しくて笑っちゃったらまた写真を撮られた。
「ファンクラブ、名前はどうしようか」俺は『hikari』でデビューすることが決まっている。「ヒカリファンクラブじゃだめなの?」「だめじゃないけど、どうせならかっこいい名前にしようよ」と香山さんが笑って「光理君も考えておいて」と宿題を出された。
1
あなたにおすすめの小説
Take On Me
マン太
BL
親父の借金を返済するため、ヤクザの若頭、岳(たける)の元でハウスキーパーとして働く事になった大和(やまと)。
初めは乗り気でなかったが、持ち前の前向きな性格により、次第に力を発揮していく。
岳とも次第に打ち解ける様になり…。
軽いノリのお話しを目指しています。
※BLに分類していますが軽めです。
※他サイトへも掲載しています。
雪解けを待つ森で ―スヴェル森の鎮魂歌(レクイエム)―
なの
BL
百年に一度、森の魔物へ生贄を捧げる村。
その年の供物に選ばれたのは、誰にも必要とされなかった孤児のアシェルだった。
死を覚悟して踏み入れた森の奥で、彼は古の守護者である獣人・ヴァルと出会う。
かつて人に裏切られ、心を閉ざしたヴァル。
そして、孤独だったアシェル。
凍てつく森での暮らしは、二人の運命を少しずつ溶かしていく。
だが、古い呪いは再び動き出し、燃え盛る炎が森と二人を飲み込もうとしていた。
生贄の少年と孤独な獣が紡ぐ、絶望の果てにある再生と愛のファンタジー
孤独な青年はひだまりの愛に包まれる
ミヅハ
BL
幼い頃に事故で両親を亡くした遥斗(はると)は、現在バイトと大学を両立しながら一人暮らしをしている。
人と接する事が苦手で引っ込み思案ながらも、尊敬するマスターの下で懸命に働いていたある日、二ヶ月前から店に来るようになったイケメンのお兄さんから告白された。
戸惑っている間に気付けば恋人になっていて、その日から彼-鷹臣(たかおみ)に甘く愛されるようになり━。
イケメンスパダリ社長(攻)×天涯孤独の純朴青年(受)
※印は性的描写あり
《本編 完結 続編 完結》29歳、異世界人になっていました。日本に帰りたいのに、年下の英雄公爵に溺愛されています。
かざみはら まなか
BL
24歳の英雄公爵✕29歳の日本に帰りたい異世界転移した青年
僕の恋人は、超イケメン!!
刃
BL
僕は、普通の高校2年生。そんな僕にある日恋人ができた!それは超イケメンのモテモテ男子、あまりにもモテるため女の子に嫌気をさして、偽者の恋人同士になってほしいとお願いされる。最初は、嘘から始まった恋人ごっこがだんだん本気になっていく。お互いに本気になっていくが・・・二人とも、どうすれば良いのかわからない。この後、僕たちはどうなって行くのかな?
エリート上司に完全に落とされるまで
琴音
BL
大手食品会社営業の楠木 智也(26)はある日会社の上司一ノ瀬 和樹(34)に告白されて付き合うことになった。
彼は会社ではよくわかんない、掴みどころのない不思議な人だった。スペックは申し分なく有能。いつもニコニコしててチームの空気はいい。俺はそんな彼が分からなくて距離を置いていたんだ。まあ、俺は問題児と会社では思われてるから、変にみんなと仲良くなりたいとも思ってはいなかった。その事情は一ノ瀬は知っている。なのに告白してくるとはいい度胸だと思う。
そんな彼と俺は上手くやれるのか不安の中スタート。俺は彼との付き合いの中で苦悩し、愛されて溺れていったんだ。
社会人同士の年の差カップルのお話です。智也は優柔不断で行き当たりばったり。自分の心すらよくわかってない。そんな智也を和樹は溺愛する。自分の男の本能をくすぐる智也が愛しくて堪らなくて、自分を知って欲しいが先行し過ぎていた。結果智也が不安に思っていることを見落とし、智也去ってしまう結果に。この後和樹は智也を取り戻せるのか。
うそつきΩのとりかえ話譚
沖弉 えぬ
BL
療養を終えた王子が都に帰還するのに合わせて開催される「番候補戦」。王子は国の将来を担うのに相応しいアルファであり番といえば当然オメガであるが、貧乏一家の財政難を救うべく、18歳のトキはアルファでありながらオメガのフリをして王子の「番候補戦」に参加する事を決める。一方王子にはとある秘密があって……。雪の積もった日に出会った紅梅色の髪の青年と都で再会を果たしたトキは、彼の助けもあってオメガたちによる候補戦に身を投じる。
舞台は和風×中華風の国セイシンで織りなす、同い年の青年たちによる旅と恋の話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる