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6. 初めてだから
6-4 ちょっとだけシてみよか
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side シキ
あかん。このままベッドに居ったら最後までしてまう。初めてが痛いだけの思い出になってまう。教えてくれる?やなんて、アキ、ホンマにこの子は危機感が足らん。足らんどころやない、全くないんと違うか。どないしよ…ローション…使いかけや、他の男に使たもんなんか、ヒカリに使うわけにはいかん…。ヒカリが焦れたように俺を見上げる。「…やっぱり俺、慣れてないから、ダメ?練習してくればいい?」「あかん!なにを言うとんねん!」「だって…」せや!風呂!風呂や!「ちょい待っとって」
戻ってみればヒカリの目には涙が溜まって今にも溢れそうや。頭を撫でて頬に唇を寄せる。「…あのな、すぐにはでけへんねん。男同士は…挿れられる方はな、慣らさなあかんのよ。ヒカリの初めて、俺にくれるんやろ?」「…俺、痛くてもいいもん…」「俺が嫌やねん。2人の大事な思い出になんのやで。ヒカリに痛い思いさせたないねん。せやから…もしヒカリがええんやったら…ちょっとだけシてみよか…?」ヒカリが小さく頷いた。
「…脱がしてええか…?」あかん、緊張で声が出えへん。俺の前に立つヒカリは下を向いたまま。ヒカリの服に手をかければビクッと震える。「やっぱりやめとくか?いつでもええねん。ヒカリの準備がでけるまでずっと待っとるから」「…できてるもん…」聞こえるか聞こえないかの小さな声。腹をくくってパーカーのファスナーを下ろした。
狭い風呂。ヒカリを背中から抱きしめる。ヒカリの白い肌、ヒカリの匂い。当たっとるもんに気づいとるはずや。胸に手を伸ばせば逃げようと身をよじる。逃がしたらへん。探し当てた両の突起を中指で転がす。「…男もな、ここ感じんねん…」耳元でささやき舌を這わす。「ふぁ…」耳たぶを軽く噛めば声があがる。ヤバい、たまらん。「背中、当たっとるやろ。これ、ヒカリに入るんよ」まだ反応の薄い乳首から手を腰に滑らせる。強張る体。俺が全部教えたる。…どやろ…勃っとらんやろな、こない緊張しとんのやし…下腹部に手を伸ばす。「ホンマか…」ちゃんと硬くなっとる。俺の肌に触れて硬くなってくれとる。「だって!シキくんが…やらしいことするからだよ…」あかん、泣きそうや。嬉しい。俺にされることを受け入れてくれとるやんか!
あかん。このままベッドに居ったら最後までしてまう。初めてが痛いだけの思い出になってまう。教えてくれる?やなんて、アキ、ホンマにこの子は危機感が足らん。足らんどころやない、全くないんと違うか。どないしよ…ローション…使いかけや、他の男に使たもんなんか、ヒカリに使うわけにはいかん…。ヒカリが焦れたように俺を見上げる。「…やっぱり俺、慣れてないから、ダメ?練習してくればいい?」「あかん!なにを言うとんねん!」「だって…」せや!風呂!風呂や!「ちょい待っとって」
戻ってみればヒカリの目には涙が溜まって今にも溢れそうや。頭を撫でて頬に唇を寄せる。「…あのな、すぐにはでけへんねん。男同士は…挿れられる方はな、慣らさなあかんのよ。ヒカリの初めて、俺にくれるんやろ?」「…俺、痛くてもいいもん…」「俺が嫌やねん。2人の大事な思い出になんのやで。ヒカリに痛い思いさせたないねん。せやから…もしヒカリがええんやったら…ちょっとだけシてみよか…?」ヒカリが小さく頷いた。
「…脱がしてええか…?」あかん、緊張で声が出えへん。俺の前に立つヒカリは下を向いたまま。ヒカリの服に手をかければビクッと震える。「やっぱりやめとくか?いつでもええねん。ヒカリの準備がでけるまでずっと待っとるから」「…できてるもん…」聞こえるか聞こえないかの小さな声。腹をくくってパーカーのファスナーを下ろした。
狭い風呂。ヒカリを背中から抱きしめる。ヒカリの白い肌、ヒカリの匂い。当たっとるもんに気づいとるはずや。胸に手を伸ばせば逃げようと身をよじる。逃がしたらへん。探し当てた両の突起を中指で転がす。「…男もな、ここ感じんねん…」耳元でささやき舌を這わす。「ふぁ…」耳たぶを軽く噛めば声があがる。ヤバい、たまらん。「背中、当たっとるやろ。これ、ヒカリに入るんよ」まだ反応の薄い乳首から手を腰に滑らせる。強張る体。俺が全部教えたる。…どやろ…勃っとらんやろな、こない緊張しとんのやし…下腹部に手を伸ばす。「ホンマか…」ちゃんと硬くなっとる。俺の肌に触れて硬くなってくれとる。「だって!シキくんが…やらしいことするからだよ…」あかん、泣きそうや。嬉しい。俺にされることを受け入れてくれとるやんか!
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