3 / 198
第2章 砂漠の姫No.2
しおりを挟む
「ふーーーッ」
砂漠の風が気持ちいい。ここは“ゴビール砂漠”で歩いていると炎天下の中、蒸し風呂状態でフラフラ状態であったが、この巨大な砂船のおかげで快適になった(まぁ、少し揺れるが昔の状態からすれば問題ない)すると、
「おい!大丈夫か!?」「おい!フラフラしてるぞ!」…などと後ろの方では数人が騒いでいた。
“何だか騒がしいなぁ”と思い歩いてみる。
そして、そこにはマッシュが“フラフラ”しながらも立っていた。
「おおー!マッシュじゃねーか!?」
ガルシアは満面の笑みで片手を上げて小走りに走っていた。
“ブンッ”
ガルシアは違和感を感じ、一瞬緩めたが、そこに物体が数センチのところで横切った。
“何が横切ったのかなぁ”と呑気に見たら、マッシュが握り締めた剣だった。
「危ねーじゃねーか!?」
ガルシアは一瞬、怒りで語気を強めたが、それが早とちりだったと後悔した。
「危ない?あぁ、狙ったんだよ!!世間は許しても、テメーだけはゼッテー許さんからな!!」
マッシュは殺気をこめた一撃を繰り出す。
“ドガッ、ガラガラ……”
本来なら剣が傷つくため寸止めのところまでだが、マッシュの剣は思いっきり振り下ろすため木の箱が粉々に砕けた。
「は、話し合おう……話せば分かる!!」
“マッシュの怒りが頂点だ…どうにか、怒りを抑めるためには、どうすれば良いのか?”と思い、ガルシアはマッシュの殺気ある剣を避け続けていた。
「避けんじゃねー!!」
イライラしながらも、マッシュは剣を思いっきり振り下ろす。
ここで補足するがマッシュは決して剣が下手ではない。むしろ“達人”と言ってもおかしくないレベルだ。
「何騒いでおるのじゃ!やかましいぞ!」
“バン!”と2階にあるドアを大きな声が響き渡った。そして一斉に片足を跪く。
「何があったんじゃ?」
「はっこの者が騒ぎ出しまして…」
兵士は“騒ぎ出したのはコイツら”と一斉に指を差した。しかも全員で。
「アゼル!この客人(ガルシア)が助けたのじゃ!暴行、暴言など一切のことを禁止する。もちろん暗殺もダメじゃ」
「はっ」
“チッ!”というマッシュの心の声が聞こえてきそうだった。
“……アゼル?誰だ?”
「ただし、同じことがあれば斬って良いぞ」
「はっ」
「ほれ、握手じゃ」
マッシュは殺気のオーラを醸し出し顔に青筋を立てて笑顔で握手を求めた。ガルシアもそれに応じたが、そこにある疑問を投げかけた。
「王女様の頼みだ。これで許してやるけど、次は許さねーぞ」
マッシュは握手の手を強く握り締めた。
“痛い、痛いって……けど、このことを強く言ったら怒るんだよなぁ”
「ゴメンて……ところでアゼルって誰だ?」
「俺だよ」
「えっなんて?」
「だから、俺だよ!」
「エッーーーー!!!」
ガルシアは一瞬“何を言っているのか?”が分からず思考停止していたが、初めて理解し思わず大きな声で叫んでしまった。
“おいおいシャレにならねーよ。なんか、スパイって事は聞いたけど、まさかサシル共和国だったとは……目と鼻の先じゃねーか?しかもマッシュという名は偽名だし…”
「ところでアゼル!久しぶりじゃのう?」
ガルシアは頭が混乱している状態をよそにチャンドラとアゼルは会話していた。
「はっ久しぶりです。今日から右腕として働かせて頂きます」
「うむ、任せたぞ。ところでガルシアといったかのう?面白い人じゃ。どこで拾った?部下か?部下なら馬車馬のように働いてもらうぞ」
アゼルは少し困った顔をしていた。
「いえ、これは客人です……客人という立場はないですけど」
チャンドラは少し残念そうな顔した。
「それは残念じゃ。けど“一飯千金”という言葉があるからのう。目的はサシルの街だし……よし、やめじゃ!兵士としてビシバシ働いてもらうぞ」
チャンドラは満面の笑みで“ニコッ”と笑った。
「……あの、撤回って、どうにかなりません?」
「あぁ?どうにもならねーよ!大人しく働けよ!」
アゼルは“何言ってんの?”気持ちで怒りを込めて語気を強めた。
そして、ガルシアも“これ以上言うのは得策ではない”と思い黙っていた。
“こんなことになるんだろう?……少し選択を誤っただけじゃないか!!
けど、客人ではなくて兵士として馬車馬のように働く…働きたくないよなぁ”
ガルシアは空を見上げた。
砂漠の炎天下の空。凄く心地よいが馬車馬のように働くのが嫌で嫌で堪らなかった。
砂漠の風が気持ちいい。ここは“ゴビール砂漠”で歩いていると炎天下の中、蒸し風呂状態でフラフラ状態であったが、この巨大な砂船のおかげで快適になった(まぁ、少し揺れるが昔の状態からすれば問題ない)すると、
「おい!大丈夫か!?」「おい!フラフラしてるぞ!」…などと後ろの方では数人が騒いでいた。
“何だか騒がしいなぁ”と思い歩いてみる。
そして、そこにはマッシュが“フラフラ”しながらも立っていた。
「おおー!マッシュじゃねーか!?」
ガルシアは満面の笑みで片手を上げて小走りに走っていた。
“ブンッ”
ガルシアは違和感を感じ、一瞬緩めたが、そこに物体が数センチのところで横切った。
“何が横切ったのかなぁ”と呑気に見たら、マッシュが握り締めた剣だった。
「危ねーじゃねーか!?」
ガルシアは一瞬、怒りで語気を強めたが、それが早とちりだったと後悔した。
「危ない?あぁ、狙ったんだよ!!世間は許しても、テメーだけはゼッテー許さんからな!!」
マッシュは殺気をこめた一撃を繰り出す。
“ドガッ、ガラガラ……”
本来なら剣が傷つくため寸止めのところまでだが、マッシュの剣は思いっきり振り下ろすため木の箱が粉々に砕けた。
「は、話し合おう……話せば分かる!!」
“マッシュの怒りが頂点だ…どうにか、怒りを抑めるためには、どうすれば良いのか?”と思い、ガルシアはマッシュの殺気ある剣を避け続けていた。
「避けんじゃねー!!」
イライラしながらも、マッシュは剣を思いっきり振り下ろす。
ここで補足するがマッシュは決して剣が下手ではない。むしろ“達人”と言ってもおかしくないレベルだ。
「何騒いでおるのじゃ!やかましいぞ!」
“バン!”と2階にあるドアを大きな声が響き渡った。そして一斉に片足を跪く。
「何があったんじゃ?」
「はっこの者が騒ぎ出しまして…」
兵士は“騒ぎ出したのはコイツら”と一斉に指を差した。しかも全員で。
「アゼル!この客人(ガルシア)が助けたのじゃ!暴行、暴言など一切のことを禁止する。もちろん暗殺もダメじゃ」
「はっ」
“チッ!”というマッシュの心の声が聞こえてきそうだった。
“……アゼル?誰だ?”
「ただし、同じことがあれば斬って良いぞ」
「はっ」
「ほれ、握手じゃ」
マッシュは殺気のオーラを醸し出し顔に青筋を立てて笑顔で握手を求めた。ガルシアもそれに応じたが、そこにある疑問を投げかけた。
「王女様の頼みだ。これで許してやるけど、次は許さねーぞ」
マッシュは握手の手を強く握り締めた。
“痛い、痛いって……けど、このことを強く言ったら怒るんだよなぁ”
「ゴメンて……ところでアゼルって誰だ?」
「俺だよ」
「えっなんて?」
「だから、俺だよ!」
「エッーーーー!!!」
ガルシアは一瞬“何を言っているのか?”が分からず思考停止していたが、初めて理解し思わず大きな声で叫んでしまった。
“おいおいシャレにならねーよ。なんか、スパイって事は聞いたけど、まさかサシル共和国だったとは……目と鼻の先じゃねーか?しかもマッシュという名は偽名だし…”
「ところでアゼル!久しぶりじゃのう?」
ガルシアは頭が混乱している状態をよそにチャンドラとアゼルは会話していた。
「はっ久しぶりです。今日から右腕として働かせて頂きます」
「うむ、任せたぞ。ところでガルシアといったかのう?面白い人じゃ。どこで拾った?部下か?部下なら馬車馬のように働いてもらうぞ」
アゼルは少し困った顔をしていた。
「いえ、これは客人です……客人という立場はないですけど」
チャンドラは少し残念そうな顔した。
「それは残念じゃ。けど“一飯千金”という言葉があるからのう。目的はサシルの街だし……よし、やめじゃ!兵士としてビシバシ働いてもらうぞ」
チャンドラは満面の笑みで“ニコッ”と笑った。
「……あの、撤回って、どうにかなりません?」
「あぁ?どうにもならねーよ!大人しく働けよ!」
アゼルは“何言ってんの?”気持ちで怒りを込めて語気を強めた。
そして、ガルシアも“これ以上言うのは得策ではない”と思い黙っていた。
“こんなことになるんだろう?……少し選択を誤っただけじゃないか!!
けど、客人ではなくて兵士として馬車馬のように働く…働きたくないよなぁ”
ガルシアは空を見上げた。
砂漠の炎天下の空。凄く心地よいが馬車馬のように働くのが嫌で嫌で堪らなかった。
1
あなたにおすすめの小説
(完結)姑が勝手に連れてきた第二夫人が身籠ったようですが、夫は恐らく……
泉花ゆき
恋愛
蘭珠(ランジュ)が名門である凌家の嫡男、涼珩(リャンハン)に嫁いで一年ほど経ったころ。
一向に後継ぎが出来ないことに業を煮やした夫の母親は、どこからか第二夫人として一人の女性を屋敷へ連れてくる。
やがてその女が「子が出来た」と告げると、姑も夫も大喜び。
蘭珠の実家が商いで傾いたことを口実に、彼女には離縁が言い渡される。
……けれど、蘭珠は知っていた。
夫の涼珩が、「男女が同じ寝台で眠るだけで子ができる」と本気で信じているほど無知だということを。
どんなトラブルが待っているか分からないし、離縁は望むところ。
嫁ぐ時に用意した大量の持参金は、もちろん引き上げさせていただきます。
※ゆるゆる設定です
※以前上げていた作の設定、展開を改稿しています
記憶喪失の私はギルマス(強面)に拾われました【バレンタインSS投下】
かのこkanoko
恋愛
記憶喪失の私が強面のギルドマスターに拾われました。
名前も年齢も住んでた町も覚えてません。
ただ、ギルマスは何だか私のストライクゾーンな気がするんですが。
プロット無しで始める異世界ゆるゆるラブコメになる予定の話です。
小説家になろう様にも公開してます。
借金5億で異世界転移、よりによって金本位制の世界だった
夜明け一葉
ファンタジー
32歳の個人トレーダー・佐藤慧は、5年間の雪辱を賭けたトレードで5億円の借金を抱え、意識を失った。目覚めると、そこは剣と魔法が存在する見知らぬ世界だった。常識が通じない異世界で、金貨を見るだけで嘔吐する「金アレルギー」を抱えながら、若き冒険者リナと出会い、生き延びる術を探し始める。諦めることだけができなかった男が、新たな世界で再び立ち上がる異世界サバイバル譚。
処刑から始まる私の新しい人生~乙女ゲームのアフターストーリー~
キョウキョウ
恋愛
前世の記憶を保持したまま新たな世界に生まれ変わった私は、とあるゲームのシナリオについて思い出していた。
そのゲームの内容と、今の自分が置かれている状況が驚くほどに一致している。そして私は思った。そのままゲームのシナリオと同じような人生を送れば、16年ほどで生涯を終えることになるかもしれない。
そう思った私は、シナリオ通りに進む人生を回避することを目的に必死で生きた。けれど、運命からは逃れられずに身に覚えのない罪を被せられて拘束されてしまう。下された判決は、死刑。
最後の手段として用意していた方法を使って、処刑される日に死を偽装した。それから、私は生まれ育った国に別れを告げて逃げた。新しい人生を送るために。
※カクヨムにも投稿しています。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
道化たちの末路
希臘楽園
ファンタジー
母亡き後、継承権もない父と愛人母娘が公爵家を狙い始めた。でも私には王太子という切り札がいる。半年間、道化たちが踊るのを、私たちは静かに楽しんで見ていた。AIに書かせてみた第3弾。今回も3000文字程度のお気楽な作品です。
はじめまして、私の知らない婚約者様
有木珠乃@『ヒロ弟』コミカライズ配信中
ファンタジー
ミルドレッド・カーマイン公爵令嬢は突然、学園の食堂で話しかけられる。
見覚えのない男性。傍らには豊満な体型の女性がいる。
けれどその女性から発せられた男性の名前には、聞き覚えがあった。
ミルドレッドの婚約者であるブルーノ王子であることを。
けれどミルドレッドの反応は薄い。なぜなら彼女は……。
この世界を乙女ゲームだと知った人々による、悪役令嬢とヒロイン、魔女の入れ替え話です。
悪役令嬢を救いたかったはずなのに、どうしてこんなことに?
※他サイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる